念丈岳山行

2000年5月4日〜5日

中央アルプスにはまだまだ登っていない山が一杯あります。稜線沿いを上げれば、桧尾岳・熊沢岳・東川岳はまだ歩いていないし、北部の山も茶臼岳・大棚入山(6月の2周にする予定)等入っていない。まあ、一つ一つ気長にやろうと考えているところです。

このゴールデンウィークは南部の烏帽子岳から念丈岳・奥念丈岳・安平路山・アザミ岳と縦走の予定でしたが、結果から言えば敢え無く断念。尾根から稜線には1mを越す積雪があり用意が不十分だった事が一番の原因です。ただ20キロもあろうザックを担いでテント道具と一緒の縦走は僕にはまだ少々きついかも知れないと感じた次第です。4〜5日は烏帽子でテント泊、池の平山から念丈岳を登り、6日にはアザミ岳も摺古木舎から日帰りで行ってきました。体力の無さを痛感しながらも楽しい山行でした。

小八郎岳から写した烏帽子岳

前面が烏帽子岩

烏帽子から北、前面は池の平山

4日は朝7時に鳩打ち峠を出発。驚いたのは作業用モノレールの有る事。聞けば小八郎岳の山頂周辺が崩れた為の修復用のもの。工事が完了したらこの軌道は撤去されるのだろうが、遊園地の其れとあまりにも似ているものだから、工事終了後も残しておいて有料でも良いから、例えば、小八郎鉄道として営業してくれないものかと思わずにはいられない程でした。

良く整備された道を1時間で小八郎岳、山頂に着いてビックリ、去年登った面影はまるで無し。平地のはずの山頂の大半は崩れて記念碑が申し訳無く立っている感じで、東屋は、工事の為の休憩所に変貌。元の形にはもう直らないまでも早く復旧してほしいと願わずにはいられませんでした。セキナギの周辺から残雪が出だし、日陰地は凍っている所もしばしば、慎重に登り3時間半位で烏帽子岳。休みながらの登山でビバーク地には1時過ぎ。今日はここで終了。

5日は朝食を済まして7時に出発。烏帽子から先は尾根沿いを忠実に進むも、雪を踏みぬきながらの、これも辛い山歩き。烏帽子から1時間も歩くと池の平山頂。夏場は樹林の中にに隠れて眺望が全く無いと言われいる山が1m強の積雪で山頂は平原の状態。

池の平山は雪原状態

仙崖嶺

念丈岳山頂から・右から袴越、浦川、安平路

御蔭で、池の平山頂からは中央アルプスの越百山から仙崖嶺が見事に見えました。念願の念丈岳には10時着、山頂にて1時間の休憩もあっと言う間に過ぎてビバーク地でテントを片づけ4時30分に鳩打ち峠に到着。そのまま直ぐに摺小木舎に向かい6日はアザミ岳です。

念丈岳山頂