アザミ岳山行

5月6日

5日の夜、摺古木休憩舎に到着。メンバーとカレーライスを食べてコーヒーを飲んで早々と就寝。6日の天気を若干心配していましたが翌日も晴れ。このゴールデンウィークは良い山行日和となる。

アザミ岳と高原地です

薮漕ぎも又楽し

アザミ岳手前で一寸一服

アザミ岳は中央アルプスの最南部にある2000mを超える最後の山。(恵那山を除く)摺古木岳迄は一般の登山書でも良く紹介され、登山道もはっきりとしており、標識・ベンチもあるので登りやすい山です。35年程前迄は、アザミ岳迄も、摺古木岳から大平峠へのルートとしてあったようだが、大平宿が廃村となってからはバスの運行もなくなり、利用者が無くなると共に、登山道も無くなり今では人の踏み跡すらありません。笹も背丈を越す程に伸びており、摺古木休憩舎から観られるアザミ岳は全体が低い笹の高原の様に観られ美しいのですが、実際は大変な薮漕ぎ(夏場)を強いられることになる。道どころか道標すら無いので地図とコンパスは必携品です。5月のこの時期は1mを越す積雪が残っていた為、北斜面等所々では薮漕ぎを免れる事ができ眺望にも恵まれ楽しい一日となりました。

アザミ岳

笹の高原

ピッケルの下に三等三角点・山頂です

アザミ岳と其の周辺のアザミ高原(勝手に名前を付けました)は最高の天然自然公園でした。

摺古木休憩舎から2時間で(積雪の為)摺古木岳。沢を登りつめた所を摺古木岳の方向(右)に行かずそのまま尾根を下り反対の沢を降り右手に見えるアザミに向かう尾根に取り付き稜線を忠実に進む。笹の深い所を何ヶ所も通るので戻る時の事を考えれば、赤布を付けておくと良いです。1995mのピークのところにはその昔登山ルートのあった頃の道標が朽ちて藪の中に落ちていました。ピークをすぎたところで私たちは休憩をとり、最後の尾根を登って無事山頂。スタートから片道約4時間。

ここは、今は忘れられた限りなく自然な高原と山でした。