大川入山山行報告 1908m 11月12日

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参加:出原・下之園・甲村・飯田・志水

 

参考タイム

治部坂峠登山口10:15――横岳11:05――大川入山山頂13:20昼食14:10――あららぎ高原スキー場16:30

 

治部坂からの最初の登り

最初の休憩点から大川入山

山頂にて撮影

山頂からの展望

笹の稜線・あららぎに向う

あららぎ側から大川入山

あららぎ高原の白樺

 

中央アルプス山域は、一般には恵那山までという認識が高い。治部坂峠周辺の山になると、亀沢山・蛇峠山にしろ、南信州の静かな山域という感じがする。しかし、木曽山脈の長い尾根の最南部に位置するところから中央アルプスの山域に含まれる、とする人もいる。名古屋からは中央高速道路を使って2時間程度で行ける場所でスキーをする事の無い僕には、あまり縁がなかった場所でもあった。周辺には治部坂・あららぎ高原の2ヶ所のスキー場と、何店も連なっている店屋、山腹には結構な数の別荘、温泉、そしてこの大川入山を始め、南アルプスを遠望する事の出来る山々、知らなかったのは僕だけかも知れないが結構楽しそうな場所だ。

名古屋を7時40分に出発して途中、瑞浪で8時40分に待ち合わせ、治部坂についたのは10時だった。車をあららぎに一台廻し、準備を済まして早速登る事にした。取付きから暫くの間、掘割のように浅く窪んで良く踏まれたなだらかな道を登る。30分も歩いていると大川入山が見えてくる。少し休憩と写真を撮って、横岳には更に20分程、今度は急な登り道を上がり着く事ができた。横岳の山頂には2つのベンチがありなかなか良い休憩ポイントだが、先客がおり僕たちは次のピークまで進んだ。展望の素晴らしい場所で、此処でカメラを取り出そうとして気が付いた、最初の休憩地点に置き忘れてしまった。急いで取りに戻るが40分のロスをしてしまう。間もなく最鞍部から最後の登りになる。少し冷たくなってきた風を感じながら奇麗に刈り込まれた笹の間の道を登ると山頂に着いた。晴れていれば恵那山は勿論のこと、南アルプスから中央アルプスまでの展望がきくらしい。この日は曇りで、雨の降らないことだけが唯一の救いの一日だった。帰路、暫くの間、笹の稜線を風に吹かれて歩くうちに、やがて僕たちは樹林の中に入る。唐松の山吹色の紅葉を楽しみ、落ち葉を踏みながら高度を下げると登山口はもうすぐ其処にある。あららぎ高原の白樺の樹林に囲まれてコーヒーをたて一休みする時間は楽しい。ホっとする瞬間だ。今年最後の秋を十分に楽しむことの出来た気持ちの良い、楽しい山行となった。