荒川岳・赤石岳山行 晴れ

7/19〜22

参加:牛丸・木下・甲村・志水

(7/19)

PM9.00名古屋発――AM2.00畑薙ダム

(7/20)

AM8.40畑薙ダム――AM9.30椹島――AM11.50清水平(昼食) PM12.20――PM4.00千枚小屋

(7/21)

AM4.30千枚小屋―― AM5.20千枚岳(朝食)AM6.20――AM7.20東岳AM7.50――AM8.40中岳避難小屋AM9.00――AM9.20前岳AM9.30――AM10.30荒川小屋(昼食)AM11.10――AM11.40大聖寺平AM11.50――PM1.00赤石岳PM1.20――PM 3.57赤石小屋

(7/22)

AM6.00赤石小屋――AM8.20椹島ロッジ

 

日本の3000mの山をを登りたいと思い出してから4年がたった。日本には全部で21座の3000峰がある。それだけの山に行けば、きっとそんなにも時間をかけずに登れたのかも知れない。でも冬には、冬山だから行ってみたい山も有り、夏には中央の山も歩いておきたい。3000mは無くても登りたい山も一杯ある。最近は無理をせず体力にあった沢も少しは入ってみたいと、そんなことをしていたらあっと言う間に4年が過ぎてしまった。今回、念願の3000峰の計画をした。南アルプスは名古屋から計画するには少し距離もあり遂々後回しになっていたが、残された荒川東岳・中岳・赤石岳・農鳥岳の内、荒川2峰と赤石岳に3連休と言う絶好の機会を得てやっと行く事が出来るチャンスを得た。これが終了すれば残された山は農鳥岳だけになる。そう思うと何だか気分がうきうきとしてくるのを感じる。

7月19日午後9時僕たちは、地下鉄本郷の駅に集合をした。其の1時間ほど前には、西山会長や北折さん達5人程が同じ場所で集合していた。白山の加賀禅杖道に行く為に集合していた。其のグループを見送って暫くしていると、半田のグループで”ふわくの会”のメンバーが6人程集まって来た。何処へ行くのか尋ねたところ、北岳のパットレスに行くとの事。日進のクライミングウォールに熱心に来ていただけに、成る程なと、羨ましさ半分彼らを見送ることになった。やはり3連休の前夜だけあって種々のグループが出かけて行く。僕たちも4人が集まったところで東名高速道路に乗り、早速、赤石・荒川三山に向かって名古屋を飛び出していった。

相良牧の原I・Cを降りて寸又狭温泉を目指して車を走らす。山深く入ったところにあった最後のコンビニエンスで買い物を済まして、途中から畑薙第一ダム方向に車を向ける。深夜2時に畑薙第一ダムに到着した。流石3連休だけあって、多くの車が既に到着している。満天の星の中、僕らは少しの時間だが仮眠をとった。

7月20日、バスは朝8時10分に第一回目が4台連ねてやってきた。それでも最初のバスには乗れず2回目の8時40分(臨時便)に乗り、所要時間50分で9時30分に椹島着。バスを降りる手前に赤石小屋への登山ルートが左手に見える。千枚小屋への登山ルートは、降着点から林道を少し進んだところ、橋の手前の左手に見える階段を下るところから始まる。ルートは全般になだらかで、歩いていても疲れを感じない程度だ。途中一度林道を横切って1時間10分位で”小石下”に着く。標識も有り一寸したスペースがあるので汗を拭くのにはちょうど良い。更に1時間10分程歩いたところで清水平に到着。此処で昼食を決め込んだ。水場もあり、一便で登りだした多くの人が此処で食事をしている。食事を済まして、良く整備されたルートを、左手に所々に覗ける荒川岳と、標識の案内を楽しみながら進み”蕨段”で休憩をとる。明治の頃は此処まで職人が木の伐採に入って来て仕事をしていたそうだ。案内の標識だけがその面影を残している。僕たちは又、緩やかな登りを1時間強歩き”駒鳥の池”で足を止める。大きくは無いが深緑色の池で、枯れた古木との組み合わせが幻想的で疲れを忘れる場所だ。此処からは1時間で千枚小屋へ着いた。小屋はとても奇麗なところで、玄関前のベンチからは今日歩いてきた道程が望めて楽しい。周辺には花畑も多く散策をするのも良いところだ。

7月21日、午前4時30分、足元が少し明るくなったところ昨日貰った弁当を詰めて出発。千枚岳へは50分で登る。景観はとても素晴らしく富士山の眺めも良い。赤石岳もその全容を目の前に現わし、見ているだけで時間を忘れる。千枚小屋で貰った朝食のちらし鮨とヤマメの甘露煮をとり、写真を撮っていると1時間が過ぎてしまった。東岳・中岳へは其々1時間程度で到達する。東岳山頂からは南アルプス北部の塩見岳・千丈岳・北岳等の景観も良い。4年前に登った小河内岳山頂の避難小屋も見えている。確か小屋は建て直されて夏季期間中は管理人も常駐しているそうだ。山頂の風は涼しく気持ち良い。名古屋では35度を超す気温かと思うと、まさに別天地と言える。東岳山頂の風に吹かれながら何時までも此処に居たい気分に駆られるが、今日の行程を考えるとそんなに時間に余裕も無く、前岳山頂から大崩れを覗き見て、荒川三山に別れをつげて荒川小屋に向かう。前岳の山腹をジグザグにトラバースして荒川小屋に下る。周りは一面の花畑になっている。下りきって少し進んだところが前岳と小赤石岳の鞍部になっており荒川小屋が建っている。有人の営業小屋でもう一日余裕があれば此処で是非泊まってのんびりとしてみたい。今日の昼食は荒川小屋のベンチでとり、此処から20分で大聖寺平についた。小渋川ルートとの合流点で単独行の登山者と出合う。昨年、水野さんが来たポイントだ。前方左手には小赤石岳が大きく其の姿を見せている。赤石岳方向にはガスがかかっていて天気は期待出来そうにもないが午後4時迄に赤石小屋に入りたかった僕たちは小赤石岳に向かってジグザグに登り出す。小赤石岳からの稜線は既にガスに覆われていて雨交じりのジメッポイ中を歩き、赤石岳山頂に到着。牛丸さんに赤石岳避難小屋に走っていただいて、ビールとコーラを買ってもらい、予定の山の終了に乾杯をする。赤石岳のコルから赤石小屋迄のルートはかなりな急勾配で、2時間30分かけて下り、赤石小屋には3時57分到着。小屋は既に満杯状態で、本館、別館にも入れず、今は使っていないんじゃないかと思える程、古びた旧赤石小屋の2階に泊る。聞けば100人程のツァーも入っているとの事で、さすが3連休の赤石岳と、押し込められた大部屋の中で、諦め半分・感心半分。僕は煙草の吸う場所を求めて小雨の降る小屋の周りをウロウロして21日は終了した。

7月22日は下山のみの行程で、5時30分朝食、出来るだけ早い朝のバスに間に合えばと6時に出発をする。椹島に向かって下る程、樹林の中にもぐり、風もなく、気温も高くなり汗をかく。下山後のうどんを楽しみに足を速めて椹島ロッジに下りると”かき氷”の旗に出合う。うどんの予定を返上して、かき氷を皆で食べる事にした。送迎バスは、此方からも臨時便が何本も出ていたので余裕をもって出発する事が出来た。帰る道中では焼津に立ち寄り、魚センターの近くの、評判のマグロ丼を食べて全て終了。今回も又楽しく、思い出に残る山行となった。