中央ア前衛の山・糸瀬山・松淵沢〜タケノ沢遡行

参加:渡辺・志水

6:40松淵沢入渓--7:00[F1]7m--7:30百間滝70m--8:40タケノ沢[F2]15m--9:20[F2]上--10:30[F3]8m滝からガレ沢--11:30薮入--13:30登山道--14:00糸瀬山山頂

 

遡行図

 

6月23今日は中央アルプス前衛の山・糸瀬山から流れている松淵沢を遡行する。天気はこの数日間晴れた事など無く、雨にでもなったら中止かなと諦め半分で週末を向かえたが、思い切りの雨になるでもなく、晴れるでもなくドンヨリした曇り空の、時折、雨のぱらつく中を金曜日の夜に名古屋を出発した。今日は山岳会の渡辺さんとの沢入りとなったが、渡辺さんは学生時代からの山家だそうで、僕はと言えば、途中で体力バテしなければ良いがと早くも不安がよぎる。

中津川I・Cを国道19号線に降りて南木曽町から大桑村に入る。JR須原駅と倉本駅の間に、糸瀬山登山道と書かれた標識のある道を右折してJRの線路を潜り山間の中に入って行く。少したつと松淵沢と書かれた橋に出合い、僕らは橋の横にある小広場で仮眠をとった。

百間滝

タケノ沢支沢の取付き6m位の滝

F2・15mの滝

F3・8mの滝

翌朝5時に起きて食事を取り出発。2つめの橋まで車で入り此処から入渓。広い河原の沢を歩き出すと直ぐに堰堤が出てくる。堰堤を乗り越して進むと23年前の記録に書かれている[F1]7mの滝に出合ったが、其の後ろに又堰堤がある。小滝ではあったが折角の滝が、其の後ろに見える堰堤のせいで魅力無く映り写真に収める気にもならない。堰堤は全部で3つ出て来たが3つめの堰堤は一番新しく平成5年に建築された物だった。もう少し歩いて進路を右に折れて行くと、今日観たかった一番の滝、百間滝が其の姿を現わした。見事な3段の滝で1段目が垂直に4〜50m、2段目が小さくて3段目に繋がっている全体で7〜80mはある立派な滝だった。とても登れる滝には見えない、一度は大高巻きをして本沢を行く事も考えたが、此処は参考にした記録通りタケノ沢に入る。8時30分[F2]の15mの滝に到着、右岸より高巻いて9時20分に15mの滝の上にでる。「ナイス高巻き!」と渡辺さん。暫く歩くと右手の支沢の取付きに6m位の垂直の滝を見る。更に進んで一見8m位の壁が右手に見える。真っ直ぐ進む先はガレていて、壁を過ぎたと思ったら、沢は壁と思った上にあり実は、その壁は8m程の滝だった。この滝を巻いたところで10時30分。後は勾配のあるガレとなり途中から右手の尾根に入いって11時30分。笹薮の中を只管の薮漕ぎとなった。さすがに渡辺さんは体力がある。僕はと言えば1時間も登らないうちからバテて来るのを感じる。足の置き所も悪く、沢靴の所為もあって滑る為、太股にかなりの疲労を感じてきた。たっぷり2時間もかけて、やっとのことで糸瀬山登山道に出て無事終了をする事が出来た。

樹間の静かな山頂

のろし岩

奥に見える糸瀬山

後は山頂に行き昼食をとり、のろし岩に上がり、曇ってはいたが中央アルプスから南木曽岳を楽しむ。下を見れば、うさぎ平周辺の林道まで見通せる。遡行中は若干の雨にもぱらつかれたが、殆ど雨らしいものにも合わず、渡辺さん曰く「山の神様のおかげ」と本当に思わずにはいられない。