高鳥屋山(1398M)・梨子野山 (昼神温泉北部)

 

梨子野峠

高鳥屋山頂

南アルプス

 

3月も、もう終わりの31日の日曜日、良い天気に誘われて、ぶらりと皆で中央アルプスの裾野の山、梨子野山に行くことになりました。中央高速道路の飯田インターを降りて153号線を南下。高速の下を潜り、暫く行った辺りを右に曲がり、山の懐に集まる集落の中を右往左往してやっとの思いで登山口に着く。辺りは長閑な山間の田畑の広がるところで、此れといって整備された駐車場もない。道筋の少し膨らんだ所に車を置いて此処で良いのかな?と思ったら目の前に倒れ掛かった標識が目に入った。ザックを担いでぶらぶらと歩き出す。花の事は何も分からない僕でも、口に入る「ふきのとう」は直ぐに分かった。晩のお数に為るなどと皆でワイワイと1時間位も歩いている内に、梨子野峠に到着。この峠道は1559年(弘治2年)に始まり伊那街道・清内路道と呼ばれる街道で、江戸時代には巡検視街道として、幕末には水戸浪士や赤報隊も通過する等の歴史の峠道だったとの事。此処から、まだ白く雪の被った御岳山が見える。あずまやも造られていて、下界を見下ろしながら一息吸う煙草の煙も長閑に流れて行く。真っ直ぐに進めば、清内路村。右に登って梨子野山だ。良く手入れのされている道を20分も進むと少し右に折れて梨子野山頂がある。何とも呆気なく着いてしまったので此の侭、高鳥屋山まで行こうと言う事になった。稜線?尾根?小さな上り下りを何ヶ所か過ぎて行く内に、目の前に高鳥屋山が出てきた。高鳥屋山の山頂は、梨子野山のそれとは違い山頂広場(広くは無い)が有り、この山の由来が書かれて有る。古くは狼煙台として使われ、中世には、織田・徳川連合軍が武田氏攻略に利用をした。と書かれてある。東を望めば、南アルプスと伊那谷が欲しい間々に見られる。ハイキングとしての絶好のポイントになる山かも知れない