問題解決!7つの掟

 

「業者が注文を出さないことが問題だ」「A君は職場の問題児だ」という  いい方は「困った」ことを意味する「問題」です。しかし、これだけじゃ、本気で解決していこうとする強い欲求は感じられません。困った困ったと言っていれば日が暮れる、そんな抜け道があるからです。

 問題とは「問いかけて答えを出すべきこと」です。解決策を出す前に問いかけがあります。答えを出す気がなければそれは問題とはいえません。
問題だ!と叫んでいるからといって、問題意識を持っているとはいえません。

 仕事の上での問題意識とは、問いかけて答えを出していくことを前提とした問題意識です。
 仕事上の問題をより創造的に解決していくためには、いったいどうすればいいのでしょうか?

 例えば、今、「仕事に計画性がない」という現実を問題意識として持ったとしましょう。

 あなたなら、どんな解決案を立てますか。

「計画を立ててから仕事をするようにする」

同語反復的なこれじゃまるで、解決になりませんね。まじめに解決する気持ちがあるのでしょうか?

 困った困ったといっていれば日が暮れる、そんな日常にいつまでも安住しているのは、今日限りにしましょう。

 

問題解決アプローチ〜7つの掟〜

 

その1 ゼロクリアする!

先入観、決めつけ、思い込みなどを無くし、
常にゼロクリアしニュートラルな状態で見る。

 


その2 全体観を持つ!

「どうであればよいか」「何がしたいのか」「何が変わればよいか」
「何が一番重要か」をできるだけ的確かつ全体的に問題を把握する。
「どうしてそうなったか」「真の原因は何か」「何が影響を与えているか」
「過去に起きた事実を根気よく思い起こす」これらの作業をとおして
全体観をしっかりと把握します。

 


その3 暫定化する!

モノゴトを、早々に確定・決定しないで最終段階に至るまでは
暫定的とみなす。モレをふせぎ不完全さに対応しうる
思考の自由さを確保するためには、この掟は不可欠です。

 


その4 トップダウン思考!

全体的な理想の状態から部分へと思考を展開する。
理想状態が高いほど多くの代替案が出てきます。
理想状態を高く打ち出すことができれば、実現の方法も容易に
打ち出すことができるかもしれません。

 


その5 問題意識を交流させる!

できるだけ、他者と自分との問題意識を交流します。
多くの情報をぶつけ合うことでものの根底にある考えや流れ、
構造といった目に見えないものを発見し、「味」をみることが
問題意識の広さ・問題解決の最適性を左右します。

 


その6 図式化してみる!

図式化してみると要素のモレや思考の展開・発展性が得られ、
情報の整理・他者との相互理解にも有効です。

 


その7 目標・役割意識&達成意欲を高く持つ!

いろんな仕事の中でよりよくしたい。現状を理想に近づけたいという思いには、
前進する自分の姿勢が現れます。やるべきことはすべて意味あることに変わっていきます。
このことは、自分自身を動機付けることもできるし、他人をも動機付けることができます。
いまやっていることの意義を感じることができれば、いきいきとした
毎日を送れるでしょう。基本的には、本人の生き方が反映するわけです。

 

 

参考文献:深川征司著「最適解を求める問題解決の思考法」日本実業出版社刊
平成9年度市町村立小・中・養護学校事務職員研修会第3部研修資料
  

 

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