そんなゴタゴタもありましたが、サイン会自体は本当に素晴らしいものでした。
余談ですが、サイン会の『良い』『悪い』という’基準’というものはあいまいなもので結局、
『自分が納得いくものであったか、そうでないか』
でしかありません。当たり前ですが私は他人が考えていることなんて分かりません。ですが今回のサイン会は50人すべての人が『納得いくサイン会』もしくは『ほぼ納得いくサイン会』であったことは間違いありません。そのくらい先生は最高のサービスをしてくれました。
『ほぼ納得いくサイン会』を付け加えたのは理由があります。それは告知で「当日は各自でコミックスをお持ちください。忘れた方はもう一冊お買い上げいただきます」みたいなことを書かれていました。今回のサイン会は色紙OKでした。(OKになったと言うべきか?後でその内容も記述します)
上の太字の文を見る限り『フルアヘッド!ココ26巻以外の物にはサイン禁止』と受け取れる文章です。ですので『当日色紙に書いて欲しかったけどダメっぽいので持って来なかった』って人はちょっと残念だったと思います。でもまぁさすがにゲーマーズも先生のことを考えて告知したと思いますし、まさかここまでサービスするとは予想していなかったので仕方ないと思います(実際私もここまでサービスしてくれるとは思わなかった)。
さて…肝心のサイン会の時の様子を書きたいと思います。 |
私は立川まで2時間掛かるのでサイン会の始まるのが14時からだったので30分前に立川に着くようにしました。ですので11時半に家を出て電車に揺られていきました。順調に中央特快(注1)に乗り換え30分前に着いたのですが大事なことを忘れていました。
「サイン会やるゲーマーズ立川店ってどこ…?」
とりあえず北口に出て探すのですが当たり前ですが見つかりません。仕方ないので104で立川店の電話番号を聞いて、そのあと電話でゲーマーズに問い合わせると「南口を出て右手のビルを見上げて頂ければゲーマーズの大きな看板があります。そこのビルの4階で、歩いて1分掛かりません」と教えてもらいました。この時もう15分前だったので急いで向かいました。
南口を出ると本当にすぐにそのビルはありました。いろいろな店舗が入っている店で確か食料品やケンタッキーなどが下の階にあり、3階は100円ショップのザ・ダイソー。そして4階がゲーマーズという異色のビルです。上の階にエスカレーターであがって行くと、その隣にあった最近都心では見かけることが少なくなった懐かしいクロス状の階段に30人くらいすでに並んでいました。
私は電話予約した旨をレジの店員に告げ整理券をもらい、コミックを買い14時まであと10分程あるのでショップ内を見て回っていました。14時03分頃ふとサイン会のやる机を見るとすでにグラサン掛けた先生が座っていました。描くペンが無いらしくまだ始まっていないみたいです。第一印象、漫画家とは思えぬ体格のよさ。単行本の巻末に描かれている自画像よか全然いい男でした。
上で書いたペンについてこのあと分かるのですが、ロットリングらしきペンを30本くらい用意して巧みに使い分けていました。あの光景は本当に驚きでした。50人のサイン会でアレだけのペンを使うのを見たのは初めてだからです。
サイン会が始まり、最初の10人くらいの様子を見ていました。ひとりひとり丁寧に好きなキャラクターをコミックスに描いてくれています(注2)。実は告知にサイン会の開催時間が14:00〜16:00と書いてあったことと50人というのもあり『イラスト付き』になることは予想していたのですが、あの丁寧さとサービスは予想していませんでした。見ていた一人の方を例にとると、キャラクターの指定やアングルを希望し、絵に掛ける時間はコミックスで2分程度。写真もOKで撮るときもわざわざ先生は立ってくださいます。
そのような光景を目にしながらとりあえず列の最後尾に並びました。このときは約一時間先の未来に描いてもらった色紙…要はいつも念のため持ってきている色紙のことは頭に浮かびませんでした。告知に書いてある通り単行本以外はダメだと思ったし、なんせあれだけ単行本に丁寧に描いているのにそれよりデカイ色紙はまさかダメだろうと思い込んでいたからです。
で、コミックスに描いてもらえることを前提で考えていたのは『海賊クロウバード キャプテン・グラフ』それに『海賊レッドスケル キャプテン・スパード』です。主役キャラである『ココ・フェルケナ』『ジョン・バーツ』はすでに持っていたのでこの二人は除外していました。
整理券はさる理由で2枚あるのでグラフとスパードでほぼ決定しました。
並んでいる最中、整理券の裏に自分の名前を入れて欲しい人は名前を書いて、それに描いて欲しいキャラクター名も書かなくてはいけませんでした。1回目はグラフにしようと思い『グラフ』と書き込み順番を待っていました。
大体35番目のところに私が並んでいて遂に私の前の人の番。並んでいる位置とサインする場所は離れていて一人前でもサインする様子は全く分かりません。その間のこの場所に到達する1,2分くらい前あることを決断しました。『ダメ元で色紙にお願いしてみよう』と。
並んでいる最中、前の人が色紙に描いてもらっている人がいるかどうかは全く分かりません。ですがサイン会馴れしてない人でもこの雰囲気で誰も色紙に描いてもらってないことは容易に察しがつきます。そして私の番。
先生の前に通されて…
Legend of navy