うめぼしばあさん




うめぼしを漬けるのが得意で、かつておいしいうめぼしをたくさん漬けて
みんなを喜ばせていたうめぼしばあさんも、今やうめぼしのようにくしゃ
くしゃになってなってボケが進み、死期が近づいていた。

ある日世話の者が家へ入るとどこにもうめぼしばあさんの姿がない。
村中大慌てで探したところ、ばあさんはうめぼしを漬けるかめの中にいた。
もしやと思って舐めてみると見事に漬かっていた。
村人たちはみんなで泣きながらうめぼしばあさんを喰った。




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