>塩さん
そうですね〜、とくにこれといっては別に・・・。ただ大晦日から新年にかけて、特に都会で馬
鹿騒ぎするのは欧米と一緒ですね。僕はパパのお仕事の都合でお正月をアフリカで過ごしたこと
が何度かあるけど、ナイロビでははでなパーティーなんかがあって夜通し騒いでいる人を、よく
見かけました。また昼間は町ですれ違うたびに「ハッピーニューイヤー!」と声を掛け合うのが
一種の慣習になってはいましたね。それと国によっては大統領などの要人が年頭の挨拶をしたり
しますね。
まあ、この辺は多くのアフリカ以外の国と同じですね。ただ一つ面白いことをいうと、年頭の
挨拶でも他の時の式典でも、東アフリカでは元首はよく 「ハランベー!」 と叫び、聴衆も
これに答えて一斉に 「ハ−ラン、べー!!」 とシャウトで答える、という慣わしがありま
す。この「ハランベー」とは東アフリカの共通語であるスワヒリ語(一説にはキクユ語に由来す
るとも言われる)で 「皆いっしょに」 とか 「力を合わせて」とか「頑張ろう」 とかいう
意味の言葉だそうです。 たとえばケニアでは毎年12月12日の独立記念日−−初代大統領の名
をとり「ケニヤッタ・デー」と呼びますが−−には大統領が蝿追いのハタキのような道具を
サッ、サッとふりながらこの 「ハランベ−・コール」をかけ、大聴衆がこれに「ハランベ−」
のシャウトで答えるという式典をやります。「ケニヤッタ・デー」からクリスマス、そして新年
のお祭り騒ぎと時期的に続くので、この時季にケニアを訪れるのは面白いかも知れません。実際
僕らもよくそうしますしね。ただこれは前述のように主に日本が正月休みなのと、丁度、12月の
中旬で雨季が終わり、乾季に変わる頃で、一番野生動物が数多く確実に見られるから、という観
光的な理由によりますが。
この「ハランベ−」という言葉で始まる民謡のような歌もありますし、みんなわりと好んで使う
掛け声のようなフレーズですね。
では、皆さん元気よくご一緒に、「今年も、ヨロシク、ハ−ラン、べー!!」
[2000年1月4日 23時31分34秒]