チベット仏教の有名な人物

1.ソンツェン・ガンポ

チベットの優秀な政治家で、初めてチベット全土を統一し、吐蕃王朝を築いた吐蕃王である。都をツェタンからラサに移し、ポタラ宮を建立し、チベットを6つに区分し行政をした。仏教を推奨し、大昭寺と小昭寺を建立した。またチベット文字を創製し、度量制度の統一を確立し、文化、経済、仏教及び医学の大きな発展を遂げた。民衆に観音菩薩の化身として尊敬された。

2.パトマサンバワ

インドの僧侶で密法の呪文のスペシャリスト。747年インド仏教をチベットに導入しチベット密教の教祖となる。チベット文化を密教にとり入れたため、多くの支持を受け成功する。762年サムイエ寺の建立を手掛けチベット初の仏、法、僧、三宝の寺を17年間かけて、779年完成する。吐蕃貴族の子供7人をサムイエ寺で、受戒出家儀式を行った。

3.アーディシャー

982年に生まれ、インドの僧侶でもあり、学者でもある。ネパールのナランド寺の住持をし、1038年チベット、アリ王の誘いでチベットに入り仏法を伝え、チベット仏教ゲタン派の創始者となる。チベット仏教の基本的教義と教法を固め伝統文化思想を取り入れたチベット仏教体系を確立した。

4.バスバ

サキャ クン氏の家に生まれ、本名はロズイ・ジャンツァン。幼年から大変聡明で、バスド(聖人)と呼ばれた。10才の時伯父であるサキャ派の長老サキャ・パンズタに涼州へ連れて行かれ、その時、チンギス汗の孫クテンに会った。チベットにもどりバスバは、ラサの大昭寺で出家し、1253年19才の時、フビライ汗に出会い1260年フビライ汗は皇帝に即位しバスバも国師となり、チベットの支配権が皇帝より与えられた。1265年バスバは皇帝の命により、モンゴル文字(バスバ文字)を創製した。1280年45才のバスバはサキャで没した。バスバはサキャ政権の創立を成し、第一のサキャ法王と呼ばれ、彼によってモンゴルと中国にチベット仏教が浸透しはじめた。

5.ツォンカパ

1357年、青海省湟中に生まれ、本名はロサンツァバ。16才ウィゾ地方で仏教を学び、多くの師につき修行し、14世紀チベット仏教の退廃的な風潮を正すために、厳しい戒律のゲルク派を創立した。そして「菩提尊次第広論」教典を完成。ゲルク派は、戒律が厳しいため入門僧が増え、人気があった。1409年ラサ大昭寺、モンラム大法会を催し1万人以上の僧侶が集まり、庶民にも支持された。そして、この時カンデン寺を建立した。

6.ダライラマ・五世 ロサン・ギャムツォ

1617年に生まれ、1641年青海のモンゴル人のホショ・ト部のグシ汗の軍事力を借りてチベット全土を統一した。カンテンゲツァンのデブン寺で政教一致の政権が誕生した。ロサン・ギャムツォは1652年清の誘いで3千人の僧侶及び役人を伴って北京を訪問した。当時、清の順治皇帝は、ダライラマの称号をロサン・ギャムツォに贈った。ダライはモンゴル語で大きい海洋の意、ラマは上師、先生の意。5世から、ダライ・ラマと呼ばれ始め1653年デブン寺からポタラ宮に移り住む。晩年に「西藏王統記」「相性新釈」「菩提道次第論講義」「引導大悲次第論」を著す。同時にポタラ宮の増築、修繕をし1682年60才でポタラ宮で没す。

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