アンドラ公国への旅 ☆☆☆ 2013・03・08〜03・09
アンドラはフランスとスペインに囲まれた
ピレネー山中の小国である。
*人口:69,865人(2004年統計)
*面積:468平方km(琵琶湖の2/3位)
*公用語:カタルーニャ語
大部分の国民が、スペイン語、ポルトガル語
フランス語を話す事ができる。英語はホテル
や大きな店では通じる
*敵対する国はないので、軍隊はもたない。
国防はフランスとスペインに委ねている
*観光立国
*首都:アンドラ・ラ・ヴェーリャ
*国内には6つの村がある。
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3月8日(木)晴れ
アンドラへはスペイン・バルセロナから1日に何本ものバスが出ているし、時間も3時間半位
で便利である。ただ、私達は今回フランス側の町、 トウールーズから行った。
午前10時30分、SNCF(国鉄)トウールーズ駅の直ぐ隣にあるバスセンターからバスは出発した。
大型バスの乗客は、私達4人とパリから来たという2人の親子づれ、それに若い男性客1人だった。
ミデイ運河の両岸に植えられている《プラタナス》の並木道を通りながら、まずは空港へ向かった。約30分
で着いたのだが、ここで、どっと客が増えた。ほとんど満席状態。ビックリ。
〔アンドラの冬はスキーのメッカとなる:標高2000m位〕 〔首都のアンドラ・ラ・ヴェーリャに近づくと雪が消えた:標高1000m位〕
フランス国境を越えるといくつもの大きなスキー場があった。フランスから、スペインから、ヨーロッパ中から
スキーヤーがやってくる。私達のバスの客も途中のスキー場でどんどん降りてしまい、結局、終点のアンドラ・
ラ・ヴェーリャで降りたのは私達4人の他は3人しかいなかった。
バスはトウールーズから約4時間。途中の渓谷や雪山、スキー場などすばらしい景色を見ながらようやく到着。
ただ、閉口したのは、途中でのトイレ休憩はなし。昼時を挟んでいたが、《飲食厳禁》の目立つ掲示板を見てしまい、
《読めなかった》と言って用意したサンドウィッチを運転手に気付かれないように食べようとも思ったが、《まてまて、
ここで日本人の評判を落としてもいけない》という殊勝な気持ちを起こして我慢した。結果、お腹は空くし、どうにも
我慢の限界まで来ていて、バスを降りるやいなやトイレに駆け込んだ。
ホテルはバスの運転手さんが丁寧に教えてくれたので直ぐに分かった。☆☆☆ホテルで1泊60ユーロ(ツイン・
1部屋)超安い。早割で50%オフ位だったと思う。それにしても、さすがに三ツ星ホテル。設備がすばらしい。
テレビ、クーラー、冷蔵庫は勿論付いているし、風呂も掃除が行き届いている。ベッドの状態も良い。全体の
広さも十分で感激した。(^_^)/~
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どうにもお腹が空いたので、用意してあったサンドウィッチを少し食べた。そして、30程休んだ後、町に繰り出した
のだが、午後2時から午後4時まではシエスタ。スペイン風なのだ。かなりの店が閉まっていた。20分もすると
ちらほら店が開き始めた。すると、何処からともなく観光客が沸きだしてきた。??
3人の女性陣はお目当ての《化粧品》や《カバン》などブランド品の店を覗き、《安い!感激!》
私は道行く人たちを眺めながら写真を撮る。そこで見たのは「観光立国とはこういうことをいうのだ」ということだった。
《清潔感を感じる町:ゴミがほとんど落ちていない》《町の人たちが親切に対応する心を持っている》
《道案内がしっかりしていて大変分かりやすい》《町の中心を流れる川が綺麗》《周りの景色に配慮した都市計画が
されている》《綺麗に掃除が行き届いている公共のトイレ》などなど、これでこそ《観光立国》。
そして、《ブランド品の安さ》 『これならヨーロッパ中からわざわざ買い物に来るはずだ』と思った。
〔右の塔は旧市街地の入口にある議会庁舎〕
3月9日(土)曇り
〔山の中腹まで登ってみた〕
〔山の中腹から見た首都アンドラ・ラ・ヴェーリャの町:手前のとんがった建物はスポーツジム〕
女性陣は朝から買い物に出る。私は町全体を眺めてみようと思い、裏山に登ってみた。小1時間も登ると眼下に
すばらしい景色があった。帰り道で犬の散歩をしていたマダムや遊んでいた子ども達と話をしたりして結構楽しい
一時を過ごした。
半年前から計画をして来た《アンドラ公国》。すばらしい景色や親切な人たちとふれあうことができた。またいつか
行ってみたいと思う。
ただ、ちょっと残念なことに、私達自身も含め写真に人が写ってなかったことだ。いつも人を写すことに興味のある
私としたことが、これはとんだ失敗でした。