春のピレネーを越えてバルセローナへ(2)~バルセローナからフィギュレスへ
3月4日(火)パリ着・・(SNCF:フランス国鉄)・・オルレアン(1泊)・・(SNCF)・・ブールジュ(3泊:知人の家にステイ)・・
・・(SNCF)・・トウールーズ(1泊)・・(Bus)・・アンドラ(1泊)・・ラ・セウ(2泊)・・(Bus)・・バルセローナ(3泊)・・
・・(Bus)・・フィギュレス(1泊)・・(TGV)・・ベジエ(5泊)・・(SNCF)・・サン・フルール(3泊:知人の家にステイ)・・
・・(Bus・SNCF)・・パリ(3泊)27日出発==28日(金)帰国
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【バルセローナの象徴、サグラダ・ファミリア:大勢の観光客で賑わっている。】
3月12日(水) La Seu D'Urgel 15h30--(Bus)-- 18h00 Barcelona Hotel:Ayre h. Caspe(3泊)
ホテルはバルセローナのバスターミナル北駅のすぐ近くにインターネットを通じて取った。
スペインのホテルはフランスと比べ比較的高い。ただ、今回は四ツ星のホテルなどほとんど泊ま
ったことがない私たちにとっても、破格の安さ(81.6€/1泊)だったので予約をした。Googleマップ
のストリートヴューでホテルの場所を確認しておいたのですぐに見つけることができた。ドアボー
イがいる。重たい私たちのバゲッジを持ってくれる。さすがに四ツ星!(^_-)-☆ ただ、部屋まで
バゲージを運んでくれたので、それまでついぞ払ったことのないチップを弾んだ。
3月13日(水) バルセローナ市内散策:ランブラス通り、サグラダファミリア等
【ランブラス通りにある常設のサン・ジュゼップ市場】
30年ぶりであろうか。バルセローナは大勢の観光客で賑わっていた。ピレネーの桃源郷のような
ところから来た私たちにとっては、その都会の賑わいが何となく緊張を呼んだ。ランブラス通りでは
何人ものパフォーマスをしている人たちがいた。中でもネクタイを靡かせ(針金で固定している)出勤
途上のビジネスマンを演じている彼は、本当に動かない。微動だにしない。映像のコマを止めたよう
で、周りは大勢の観光客が感心しながら取り巻いて見ている。するとひとりの若い女性が様子を見
ようと近づいてゆく。動かない、動かない・・・・・・・・。ビジネスマンの横に立ち、友達に写真を取って
貰って戻ろうとした瞬間、突然彼が「ワッ!」っと声を出して、彼女に手を掛けようとした。「エーッ!」
一瞬観衆も何が起こったのかとびっくりしたが、その後は拍手喝さいで、大笑いをした。楽しいひと時。
何人もの人たちが前に置かれたビジネスマンの黒い帽子にチップを払っていった。
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3月14日(金)バルセローナ市内散策:グエル公園、ランブラス通り、コロンブスの塔等
私たちはいつもできるだけ公共の交通機関を利用して目的地まで行くことにしている。ホテルの人に
市内バスでの行き方を聞いて、グエル公園へ出かけた。カタルーニャ広場まで出て、そこから24番の
バスに乗って終点まで行けば良いという。ところが、カタルーニャ広場での24番の乗り場がなかなか
分からない。観光案内所で聞いても「あっち、あっち」というのみ。「地図に印を打ってもらえば!」と
家内は簡単に言うが、スペイン語が全く分からない小生にとっては指南の技。結局、家内を待たせ、
私があちこち駆けずりまわって見つけ出す羽目になった。まあ、いつものことだが。
バスに乗ること事態は面白い。第一、町の景色が手に取るように分かる。地下鉄だとそういうわけ
にはいかない。
グエル公園は想像していたより規模が小さかった。グエル侯爵がガウデイに作らせたという庭だけあって
ガウデイ作の建物やモニュメントなどがところ狭しと並んでいる。ガウデイのテーマパークみたいなものだ。
小学生が遠足?に来てガウデイのことを勉強していた。私たちは、これでもかこれでもかとあるガウデイの
作品に食傷気味。疲れてしまい、休み休みしながら回った。約1時間半。
3月15日(土)Barcelona13h00---(bus)---15h30Figueres H.Rambla (1泊)
フィギュレスはサルバドール・ダリの町である。午後3時半、予定通りバルセローナからフィギュレスの
国鉄駅前のバスセンター着いた。予約してある町の中心にあるホテルに入る。感じの良さそうなムッシュ
が迎えてくれた。
雰囲気のある古い街並みが残っていて、散策した後、スーパーマーケットで食材を購入。夕食はホテル
でピクニックとした。
3月16日(日)ダリ美術館など Figueres17h18---(TGV)---18h41Beziers(France)
実はダリ美術館へは3回目の挑戦で初めて訪れることができた。1回目は一昨年、フランス国境の町から
行こうとしたのだが国鉄ダイヤの関係で行けず、2回目は昨年、今度はフランス国鉄のストに出くわしてしまい
行くことができなかった。今回は是非行こうということでフィギュレスに泊まり、万全を期して行ったのだ。その
甲斐あってか、素晴らしい作品の数々を見ることができた。ダリの発想、創造力、才能の豊かさをひしひしと
感じることのできる作品を目の当たりにして、少なからぬ興奮を覚えた。一人の作品にこれほどまで興奮を
覚えたのは久しぶりであった。
【ダリ美術館外観】
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【アクシデント】(ToT)/~~~!
スペイン、フィギュレスからTGV(フランス新幹線)に乗ってフランスの地中海沿岸のベジエという町へ移動
をする。発車までにかなりの時間があったが、ホテルで荷物を受け取り駅へ向かった。ガラガラとバゲッジを
引きながら駅に着いたのは16時半ころだったと思う。
《まだ40分はあるなあ》と思いながら、電車の発車到着の時刻とホームの番号の書いてある電光掲示板
を見て確認する。????( ゚Д゚)アレッ! 何度見直しても私たちが乗ろうとしているTGVが見当たらな
いのだ???おかしい?《日曜日でこの列車はないのかなあ?》《そんなことはないだろう座席指定で切符
が買ってある》ともかく駅の人に聞いてみようと思い、切符を持って窓口へ行く。。「このTGV、電光掲示板に
出ていないのですが・・・」とたどたどしいフランス語で尋ねる。「お客さん、この電車はここからは出ないです
よ」スペイン語の全く分からない私は、最初窓口の彼が何を言っているのか分からなかったが、何となく《駅
が違う》ということを言っているらしい。「その駅はどこですか?」と言いながら彼に地図を見せると、「4km先
のTGV専用駅だ。ここだよ」と言って印を付けてくれた。エーッ! 「駅前のバスセンターからバスが出ている
よ。」と教えてくれたが、ことの重大さに小生少々焦り気味(´Д`)。家内にそのことを言うと、彼女もエーッ!
”間に合うかしら” 「ともかく聞いてくるから」と言って私はバスセンターへ走る。「すいません!この駅に行く
バスはありますか」と地図を見せると、マダムは「あ~、TGV駅ね・・・ムーッ残念ね、10分前にでたところよ。
次は1時間後ね」(>_<)(冷や汗がにじむ!)「タクシーで行くしかないわね!」
果たして私たちは、タクシーの人となり、TGVのフィギュレス駅に着き、ようやくの思いでTGVに乗ることができ
た。(^^)/
思えば、日曜日で店が開いてなく、早く駅に行ったことがケガの功名だった。初めて訪ねる町については情報を
十分調べていかなければいけないという教訓であった。