CHARTRES シャルトル ☆☆☆(世界遺産)
Paris Montparnasse =====(SNCF)===== Chartres
〔1時間に2本〕
8:56 9:54
パリ・モンパルナス駅から、自動車レースで有名なル・マン行きのSNCF
(フランス国鉄)に乗る。列車はランブイエの森を抜け、フランス屈指の穀倉
地帯、ボース平野にうねうねと広がる麦畑をひた走る。そして約1時間、大聖
堂のステンドグラスで有名なシャルトルに着く。
旧市街地の小高い丘の上、駅から5分も歩けば大聖堂である。私は2度ここを
訪れているが、その偉容さは圧巻である。石畳の旧市街地も中世のたたずまいを
見せ、すばらしく趣のある町である。
シャルトル大聖堂。左塔はゴチック建築、右塔はロマネスク建築、旧塔である。
左右対称でないところが見る人に威厳さえも感じさせる。これは1194年の
火事の結果とある。その後、懸命な復興作業によって当時にしては驚異的なス
ピードで大伽藍を築き上げた。そして、シャルトルと言えばステンドグラス。
『バラ窓』『東方の三博士』『美しき焼き絵ガラスの聖母』『エッサイの樹』
は殊に有名である。又、ステンドグラスの一番下に寄進銘が描いてあるものも
ある。例えば、水運び人夫、靴屋、両替屋、蹄鉄屋等見ることができ、大変興
味深い。
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正月元旦はフランスでも祝日である。お店もほとんど閉ま っていて、行くところが限られている。そこで、
パリから国鉄で小1時間のシャルトルへ行くことにした。汽車はモンパルナス駅から乗るのだが、切符売り
場を探すのに一苦労、そして、どの列車に乗ったらよいのかもよく分からず、初めての私には面白い体験
であった。シャルトルの駅でアメリカ人の親子連れと一緒になった。お母さんは大学の心理学の先生。お嬢
さんは学生さんトカ。そのお母さんは、やたらにビデオを撮りまくっていた。気さくな親子で、小生片言の英語
であるが、結構楽しく話し、過ごすことが出来た。
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帰りの列車の中で、『自分たちが友人からこの夏だけ借りているアパルトマンに寄って行かないか』と
誘われ、急遽お邪魔することにした。そこはモンパルナスから地下鉄ですぐの所だった。そして、簡素で
あったが、心のこもった夕食までご馳走になってしまった。
ここでも、小生、お母さんのビデオ撮りに付き合うはめになった。『初めまして、私は日本から来ました
水野・・・』と
いう具合にカメラに向かってご挨拶。カメラマンのお母ちゃんは、良い写真が撮れたと大満
足。娘さんはチョット呆れ
顔。 いずれにしてもシャルトルが取り持つ貴重な楽しい
1日でした。
【エッサイの樹】は、 新旧聖書の血縁的系譜を 視覚化した系統樹である。 *** エッサイの樹は 枝を生ぜしめ しかして この上に 精霊は 花を 実り多く やすませる 神の枝は 産みの母マリアであり 花は その御子である |
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駅と反対側、小高い丘の上から大聖堂を臨む |