LONDON ☆☆☆
  Canterbury====(列車)====London/Vitoria駅

  カンタベリーから列車で約1時間半、大都会のロンドンに着いた。
   まずは、ホテル探しから。ヴィクトリア駅に手荷物を預け、駅の裏手に行ってみた。1軒のホテルの前で
  若い黒人のお兄ちゃんが手招きをする。私は彼に誘い込まれ、ホテルの中に入った。中二階にフロントが
  あった。辿々しい英語で「ツインは空いているか。いくらか。部屋を見せて貰えないか」などを尋ねると、
  「OK!」と言って、フロントにいたお兄ちゃんが先に発ち、私を案内した。ベッドの様子、お湯が出るか、
  そして、部屋全体の雰囲気などいろいろ見て、
  「シャワーとトイレは?」と聞くと、
  「共同だから、部屋の外だ」という。これはダメだ。夜中にトイレに行くとき、部屋の外には出たくない。
  以前スペインを旅したとき、下痢になってしまい、よりによってその時に限り共同トイレであった。真夜中に
  苦労したことを思い出していた。
  「No thank youだ」と言って断ると、「なぜだ。なぜだ。」とかなりしつこく聞いてきた。フランスではそんなとき、
  全くあっさりしたもので、「良い旅をしてください」と言われ、握手して出てくるのがあたりまえである。
  「家内が部屋の中にトイレのないことをいやがる」と言うと、
  「この値段ならあたりまえだ」と、ちょっと怒ったような様子であったが、ここで怯むことはない。
  「バイバイ」と手を振って、そのホテルを出た。
   その後、2〜3軒ホテルをあたり、ようやく見つけたのだが、結果的にはあまり良いホテルではなかった。
  国によってホテル事情の違いを知った思いである。

リーゼント通り:建物も湾曲している。二階建てバスはロンドンのシンボル

  ロンドンの町は人と車の洪水。大都会である。パリのような落ち着きはなく、夏休みと言えども世界の政治と
 金融の中心という顔をしている。地下鉄はパリのように縦横に走っていて便利である。バスに乗るのはなかなか
 難しくて乗れない。私たち夫婦はホテルで一休みした後、町に出てみた。

大英博物館
【マグナカルタ】や【ミイラ】を見て、人類の歴史の重みを感ずる


【テムズ河】

 
 真夏の午後、ハイドパークで休んだ。ゴロンと横になって暫くすると睡魔に
 襲われた。真夏の午後でも日陰に入ると涼しいのだ。むしろ、風が心地よい。
 気が付くと、なんと二人とも1時間程眠ってしまっていた。

  パリを出て、ブローニュ・シュルメールからカレー、ドーバー海峡を渡り、カンタベリー
 からロンドンまでの旅も終わりである。
 ***
  この夏も色々な人に会い、すばらしいことを経験した旅であった。