=もう一度是非行ってみたい町(1)=

  歴史、文化、自然、人柄 ・・・フランスの田舎を旅していつも思う。今度はいつ来られるかな。
 どの町も個性があり、当にフランス。その中でも私がこれまでに行ったことがあり、是非もう一度
 行きたいと思っている町をご紹介します。


 AUTUN(オータン)ブルゴーニュ地方 ☆☆☆

  パリからブルゴーニュのAUTUNへはなかなか行きにくい。ここ10年の間にフランスの鉄道網が
 変わってしまったからだ。最初に行ったときはフランス国鉄のSNCFで直接行くことができた。
 ところが、今回は事情が変わっていた。フランス全土にTGVが走り、田舎へはTGVの駅からバスが
 出ている。AUTUNへ行くのも同様。
  ただ、私は昔の行き方しか知らなかったものだから、エライ目に遭ってしまった。トマス・クックの
 時刻表に添ってSNCFに乗り込んだまでは良かったのだが、車中で車掌さんから《オータンまでは
 電車は行ってない
》ことを聞かされたときは本当にビックリした。結局、バスを乗り継ぎ乗り継ぎして
 行く羽目となった。

 【パリからオータンへのアクセス】
  @パリ・リヨン駅==(TGV:1h20)==ル・クルゾ・モンソー駅ーー(バス:1h)ーーオータン駅
  Aパリ・ベルシー駅==(SNCF:1h45)==オーセール駅ーー(バス:1h20)ーーアバロン駅ーー
   (バス:1h20)ーーオータン駅
  BデイジョンからSNCF:乗り継ぎで1h50。
  *@なら朝早くパリを出れば日帰り可能。ABでは本数が極めて少ないためパリからの日帰りは不可能。

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  【丘の上にそびえるサン・ラザール大聖堂】

   オータンは人口16500人のこじんまりした美しい町である。紀元前にアウグストウスによって
  築かれた町。今でもローマ時代の遺跡が数多く残っている。また、中世には巡礼の町としても
  栄えた。サン・ラザール大聖堂のタンパンや柱頭、ロラン美術館の《イヴの誘惑》は必見。




先回、それも10数年前の冬のこと
ボーヌからバスでオータンに入った。
雪原を抜け、
小さな村を通って
やっと着いた町は雪に覆われてた。

そして、今度は夏、
再び訪れた。

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大聖堂の風格や
《イヴの誘惑》は、
→右写真
いつ見ても素晴らしいの一語。

 町のインフォメーションで紹介されたホテルは、1泊35ユーロの信じられない安さ。☆無しだが、ダブルベッドは
 新しく、風呂も付いている。町の中心広場に面したカフェの2階で、マダム&ムッシュも大変親切で2泊した。

 
《オータン市役所》                    《オータンには花屋さんが多かった》

   夫婦で1日中一緒に行動することはあまりない。午前or午後フリータイムにして、自分の行きたいところへ行く。
 今回私は30分程歩いて、町を遠く離れたところから眺めてみた。ブルゴーニュの広々とした緑の平原と大聖堂を
 中心としたオータンの町を見ることができた。青空と街並みが素晴らしいコントラストであった。(冒頭の写真)

   家内は町をブラブラ。表で立ち話をしていた3人のおばあちゃんと意気投合。1人のお宅にお邪魔して美味しい
 紅茶をご馳走になった。言葉はほとんど通じないが、それでも楽しい一時を過ごしたとか。帰国後、ハガキを出すと
 早速返事が来た。
 《また会いしましょう》と。

    
    【3人からの絵はがき】