南ブルゴーニュの秋(3)
Paris---Troyes---Tournus====Cluny====Sumer en Brionnais====Malfarat====Beaune---Bourges---Paris
丁度1年前の2014年秋、ドイツ・フライブルグに住む友人
ご家族とフランス・南ブルゴーニュを車で旅した。ブルゴーニュ
と言えばワイン。ただ、今回私たちが旅したのは、あまりワイン
とは関係のないブリオネ地方。フランス人にもあまり馴染みの
ない地域である。
Mさんご夫妻とはこれまで何度もご一緒している。私たちは
いつも彼らの車に乗せていただき、鉄道やバスではいけない
所へ連れて行ってもらう。田舎道をゆっくり巡る。歴史と自然を
満喫した。
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10月19日(土):Malfarat(マルファラ)☆☆☆
《池の向こう側左が母屋、右の三角屋根の館に泊まった》
南ブルゴーニュ2日目のシャンブルドットは、貴族の館をイギリスのお金持が買い取り、夏場だけシャンブルドットとして
開放している。その敷地面積は数haに及び、屋敷内に牧場や池もある。午後4時頃に着いた私たちは、池の回りの散歩と
洒落込んだ。天気も良く爽やかな風が心地よかった。牧場では馬が柔らかそうな草を食んでいた。
部屋もとてつもなく大きくて、古い調度品や絵画、人形など飾り物があった。私たち夫婦の部屋は元執事室とみえて立派な
事務机があった。ベッドも立派なもので、高さが結構あり、よじ登る感じで床に入った。友人家族の部屋のベッドは天蓋付きだ
った。当に貴族の館である。これで1泊朝食付きで95€(1部屋2人)。《暖房費が馬鹿にならない》ということで、冬場はやって
いない。そんな貴族の館での夕食も、私たちはというと、町のスーパーで買ってきたチーズや生ハム、生のシャンピニオンや
トマトなどなど、食堂でピクニック。これは私たちのいつもの旅のパターンなのだ。ブルゴーニュの赤ワインは勿論、缶詰のラタ
トーユは矢鱈と美味しかった。(^_-)-☆ ただ、《これが夏なら池のほとりで食べられたのに!》とちょっと残念であった。。
《信じられない豪華さにビックリポンや》
10月20日(日):Beaune(ボーヌ)☆☆
《豊かな南ブルゴーニュを快適に車で走る。あちこちに立派な古城がある。》
ボーヌの美味しいレストランで昼食を採りたいということで、田舎のシャンブルドットでゆっくりしたい処であったが、私たちは
朝9時頃に出発した。途中、古い歴史を感じる田舎町や立派な古城等を車窓から楽しみながら、Mさんの運転で南ブルゴー
ニュを快走した。ブルゴーニュ運河に沿ってそびえるプラタナスの木々が誠に綺麗だ。ボーヌに近づくと一面にブドウ畑が広がる。
田舎町の教会の尖塔が青空を突き刺すように凛として聳えている。素晴らしい景色だ。
《ブルゴーニュ運河》 《広いブドウ畑の中を行く。今年のブドウはもう収穫済みであった。村の教会の尖塔がひと際きれいに見える。》
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《前菜:生ハムと野菜サラダ》 《メイン:仔羊、赤ワインソース》 《デザート:カラメルプリン》
美味しい昼食を5人で採った後、3日間一緒に旅をしてくれた友人家族と別れた。彼らは高速道路を2時間掛けて、フライブルグ
へ帰った。私たち夫婦はボーヌ市内のホテルに一端入ったのち、街の散策に出てみた。天気も良く、日曜日なのでか街は人で一杯。
私たちは20年前頃に1回ボーヌを訪れている。その頃とは全く違う雰囲気に戸惑いさえ感じた。観光客の数が違うのだ。《さすが
ボーヌだなあ》とも思った。
市内の中心にある常設市場周辺が特に混んでいた。《ワイン飲み放題》とある。入場料がいるようだ。《いくらですか》《2€》《何とまあ
安い!》と思ったが、《本当?》と思い、指を2本立てると、《NON、NON!2€》と言う。《????》《ここに書いてある。》と差した所には
《入場料12€》とあった。何のことはない、12€と言っているのに、2€としか聞き取れていないのだ。難しい。(>_<)
結局、昼を食べた直後で《お腹も一杯でワインもあまり飲めそうもない》からと自分に言い聞かせて入場することは止めた。そして、
良く聞いてみると、ボーヌは年に1度のワイン祭に沸いていたのだ。それで、街が賑わっていたのだ。ボーヌを訪ねたのに知らなかった。
偶然にもそんな日に出くわしたということであった。のんきな話で、フライブルグの友人も何も言っていなかった。
《カフェは満員》 《ワイン祭り:常設市場ではワイン飲み放題フェアをやっていた》
《ボーヌのシンボル:オテル・デュー:15世紀そのままの病棟が今も残されている》 《沢山の病床》