Moret sur Loing モレ・シュル・ロワン ☆☆☆

 パリ・リヨン駅から約45分、フォンテーヌブローの森を通り過ぎると【モレ・シュル・ロワン】への入口、
Moret-Veneux駅に着く。駅頭に立って、左の道を真っ直ぐ15分位ひたすら歩くと、あの《シスレー》が
こよなく愛した【Moret sur Loing】 に着く。
  

  取り敢えず、私たちは街の入口にあるインフォメーションを訪ねた。
  "Bonjour! ""Bonjour MADAME!"
 親切なマダムが《シスレーの家、ノートルダム教会、素晴らしい景色、美味しいレストランなどなど》丁寧に教えて
 くれた。
  モレ・シュル・ロワンは人口4500人程の小さな街である。自動車幹線道路から外れているので、大きく発展は
 しなかったが、それだけに中世の面影をたっぷり残した私好みの城郭都市である。そして、近年は印象派の画家
 《アルフレッド・シスレー》が晩年を過ごし、ひっそりと世を去った町としても知られるようになった。

 ブルゴーニュ門をくぐるとサッと視界が広がり、ロワン川に出る。そして、橋の中央から町を振り返ると、そこには
《シスレー》が愛した素晴らしい景観があった。

インフォメーションのマダムに教えてもらったプチ・レストランは
若い夫婦がやっている町の常連客で賑わう店。味はもちろん☆☆☆
《野菜のスープ/ツグミのグリル・ソースが絶品/クレープ》
“Bon appetit!”

  駅までの帰り道、雨宿りするところもない一本道で急に猛烈な雷雨に出合った。駅に着いた頃はびしょぬれ。
 水の滴る男と女(?)になってしまった。それでも尚もう一度行きたい。今度は木々に緑が盛んな時に行きたい。
 そして、もう一度あの若い夫婦のレストランで食べたいと思う。モレ・シュル・ロワンはそんな町である。