春のフランスを旅する(2) トゥールーズ  2017.4.12〜4.15

4月12日(水)晴れ Vierzon8h49--(TER)--9h30Chateauroux9h36--(IC)--14h15Toulouse   トゥールーズ
 フランス第4の都市、トゥールーズに着いた。駅は博物館のように重厚、 街中は赤いレンガ造りの家が続く処から
《バラ色の街》と言われている。予定通り昼過ぎにトゥールーズに着いてみたものの、家内が少し風邪気味ということ
で、私は4時頃から一人で街に出た。プラタナスの緑の並木道がとても綺麗だ。春になって、人々も生き生きとしてい
る。明日以降の偵察も兼ねて街に出てみたのだが、雑踏の中を1時間ほど歩いたところで少し疲れたのでホテルに
戻った。夕食はホテルの部屋で在り合わせのもので済ませた。

 
《いつ見てもどっしりした構えの国鉄トゥールーズ駅》                       《トゥールーズの常宿の駅前「ホテル・オルセ」》

4月13日(木)晴れ 市内散策
エキサイテイング-1
 家内の咳が取れず、彼女は養生をして1日ホテルで過ごすという。仕方ない、私は一人で市内散策に出た。トゥール
ーズの中心は市役所前の《キャピトール広場》である。回りには高級ホテルやカフェ、レストランが並んでいて、いつも
賑やかである。市役所の2階には立派な美術館がある。私は既に2回ほど行ったことがあるが、無料だし、一人で
ゆっくり見るのも良いと思い行ってみた。いつ見ても圧巻であった。


 
トゥールーズ市役所:2階は美術館》

  
           《昔はここでダンスパーテイがあったのかなあ:その見事さにただただ感心するばかり》

  
                       《ジャコバン教会:ステンドグラスに西陽があたり、輝いて見えた》

 
                 《中庭の回廊は静かでゆっくりできた》

  
《市内の遠くからでもジャコバン教会は見える。巡礼者のシンボル》 《ガロンヌ川に架かるポン・ヌフ(新橋)》

4月14日(金)晴れ 市内散策

 
《空気が澄んでいるためか、紫外線が強い》              《大統領選挙第1回目投票に向けて、盛り上がっていた》

 
家内の風邪も少し落ち着いてきたので、楽しみにしていた常設市場の2階のブラッセリーに昼食に出掛けることにした。
常設市場はトゥールーズの台所。魚屋や八百屋もあるが肉屋さんが充実している。肉屋さんと言っても日本と違い、
牛肉屋さん、豚肉屋さん、羊肉屋さんなど専門店に別れている。兎が皮を剥かれ赤裸で逆さまにぶら下がっている時
もある。チーズ屋さん、ハム屋さん、総菜屋さんなどもある。食い意地の張っている私たち夫婦にとってはまことに
楽しい場所なのだ。その2階にあるブラッセリーは安くて美味しいと評判でいつも満員。12時前に入ったので席は
確保できたが、直ぐに満員になった。


 
《羊の肉屋さん》                        《ハム屋さん:大きな生ハムが天井からぶら下がっている》

 
《安くて美味しいと大変評判の良いブラッセリー》                    《アントレ(前菜):パンの上に焼いたヤギのチーズ(^_-)-☆

  
《家内が食べたアントレ:ブイヤベース》     《メイン:サーロインステーキ》                   《デザート》

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 午後はまた私一人で市内を散策した。大西洋と地中海を結ぶミディ運河が駅とホテルの間にある。その両岸には
プラタナスの並木道が続く。日中の日差しは結構きついが、緑の葉に爽やかな風がそよぎ、心地よい。散歩する人、
ジョギングする人、自転車を楽しむ人、はたまたベンチに座って読書している人もいる。フランス人の豊かな日々の
楽しみ方を見た思いであった。30分も歩いて大きな公園の中の日本庭園に行ってみた。シラク大統領の時代、
シラク氏同様日本びいきのトゥールーズ市長、ピエール氏が造ったとあった。日本とフランスの関係が良く、交流が
盛んに行なわれていた時代のことである。イースター休暇のためもあろう、家族づれや若い2人づれなど大勢の人
たちで賑わっていた。
 30分ほど休憩をして、巡礼にとっての大事なサン・セルナン教会に行ってみた。独特な尖塔を持ったバジリーク(町で
2番目に大きな教会)である。下町にあるだけに優しさがあり、威圧感はないように感じた。ただ、これは私の勝手な
先入観であろう。


 
                       《日本庭園:沢山の人たちが日本の雰囲気を味わっていた》

 
トゥールーズの下町にある巡礼の聖地、サン・セルナン教会》

4月15日(土)晴れ Toulouse10h31--------12h47Pau

  
《朝の散歩はまだ少し冷気を感じた。運河沿いのプラタナスの並木道を散歩した》

 3泊のトゥールーズ滞在はあっという間に過ぎた。家内の風邪は何とか大事に至らずに済んだ。列車出発までの時間、
家内とホテルの前にあるミディ運河沿いの散歩に出掛けた。朝の空気はまだ少し寒かった。鴨の親子が泳いでいたり、
可愛い春の花も咲いていた。
 10時31分、予定通り列車は出た。車窓からは若葉の綺麗な景色が楽しめた。また、途中、聖地《ルルド》の教会が
見えたときは少しの興奮を覚えた。



《車窓から見える若葉が綺麗だった》                     《遠くに聖地ルルドの教会が見える》