4泊5日初めてのプラハの旅      2017.4.4〜4.8

 家内と2人でプラハを初めて旅した。友人等から《プラハは美しい街だ》と聞いていたので、一度は行ってみたいと
思っていた。ただ、私の中には《東欧の暗いイメージ》が先入観としてあり、なかなか足が向かなかった。今回機会を
得て行ってみると、期待以上に素晴らしい街であった。

 
《中部空港を出てしばらくすると眼下に富士山が見えた。こんなに綺麗に見えたのは珍しい。右はパリまでの機内食》

4月3日(月)晴れ Nagoya8h20〜〜〜(JAL)〜〜〜9h30Narita11h40〜〜〜17h10Paris          パリ泊

4月4日(火)晴れ Paris13h10〜〜〜(AF)〜〜〜14h45Praha
 パリのホテルで1泊。天気は良好。大きな荷物をホテルに預け、午前9時プラハに向けて出発。事前にチェコの
貨幣に換金をしておこうと思い、ホテルの近くの換金所で50ユーロ、チェコ貨幣・コルナに換えた。1200コルナ(kcz)
パリのシャルル・ド・ゴール空港(CDG)までは、昨日乗ったエール・フランス(AF)のバスで折り返した。4月とは言え、
パリの朝はまだ少し肌寒かった。。
 実は今回の航空券、チェコ航空のサイトで購入したため大変安かった。パリ・プラハ往復、¥12410。信じられない。
これがエール・フランスのサイトで買うと倍以上はした。ところが、AFとチェコ航空はコード・シェアーしているので、
たまたま私たち夫婦の乗る飛行機はAFの機種。ラッキー!(^_-)-☆ 空港に着いて、チェックイン。AFの職員に
E−チケットを見せると、機械で簡単にチェック・インの手続きをしてくれた
 パリの空港(CDG)からプラハまでは1時間45分。本当に近い。フランスとの時差はなし。午後2時45分時間通り
に到着した。ここで、念のためにもう20ユーロ換金しておこうと思い、換金所へ。手数料を5%取られた。空港から市内
までは、ガイドブックでエアーポート・エクスプレス(AE)のバスが便利とあったので、そのバス停を目指した。直ぐに
分かった。ほぼ満員のバスは快適に市内に向けて走った。20分位は緑の草原が続いた。《プラハはのどかな所
だなあ》と思っていたら、暫くするとやはり首都。賑やかな町並みに入った。約1時間でプラハ中央駅に着いた。

 
《空港からバスで着いた、重厚なプラハ中央駅》 

エキサイティング-その1
 ホテルには5時頃チェックインした。このホテル、何と四つ星なのだ。そんなホテルにはこれまでに殆ど泊まった
ことはない。私たち夫婦の安旅では極めて珍しい。大体が二つ星、精々三ツ星である。ではなぜ? パソコンから
Booking.comで予約するとき、超安値(ツイン、1泊朝食付き、2人で71.25ユーロ:¥8,625)でスマートセールをして
いた。それも街の中心部(プラハ1区)、ヴァーツラフ広場に面している。この広場は、1989年何十万人もの市民に
埋め尽くされたビロード革命の舞台でもあり、また、オバマ大統領が、《核なき世界》の演説をした広場でもある。
チェコの歴史を見続けてきた広場である。
 万国旗のはためく玄関を入ると立派なロビーであった。その奥にフロントがあり、顔立ちの良い、若い女性が一人
立っていた。しかし、女性はにこりともせず、不愛想であまり良いイメージではなかった。さしづめフランスなら何は
ともあれ、《ボンジュール》とにこやかに迎えてくれる。四つ星ホテルでも《やっぱり東欧の応対はこんな風なのか》
と思った。チョットがっかり。

 プラハの4月の日没は午後9時頃。まだ十分に明るかったので、取りあえず、旧市街地広場に行ってみようと
いうことでホテルを出た。街はイースター休暇でプラハ市民や観光客で賑わっていた。1時間程プラプラ散策した
後、夕食の買い出しのために近くのスーパーマーケットに行く。私たち夫婦の旅の食事は、基本的に昼はレスト
ラン、朝と晩はホテルの部屋ですることにしている。

アクシデント-その1
 スーパーもかなり混んでいたが20分程で野菜もの、ハム、チーズやワイン、そして、プラハは何と言ってもビール、
それらをカゴに入れてレジに並んだ。5分ほどで私の番となりお金を払おうとすると、《ダメだ》と言う???( ゚Д゚) 
エ〜、どういうこと??なぜ?? すると、レジの店員さんが私の財布の中をのぞき込んで、《この紙幣なら良いよ》
と言う。その時は、どういうことか理解できなかったが、ともかく《良い》と言われたお金で支払いを済ませ、レジの外
に出た。そして、先ほど《ダメ》と言われた紙幣と《良い》と言われた紙幣を見比べてみると、何と、図柄が明らかに
違っていた。《ダメ》と言われた紙幣の裏には、仏教寺院がある。何となくアジアのお金? それはパリで換金した
ものである。《良い》と言われた紙幣は、プラハの空港で換金したものだった。エ〜ッ?パリの換金所でチェコの
お金ではない紙幣をくれた?
ごまかされたのか換金屋が間違えたのか?
狐につままれた思いだった。(>_<)
 ともかく、4日後パリに戻ったらホテルのマダムに相談し、換金所に行くことにした。


《左から:ヨーロッパ通貨のユーロ チェコ通貨コルナ どこのお金?タイか?》

4月5日(水)晴れ 市内散策
エキサイティング-その2
 ホテルは朝食付きだった。だったというのは、このホテル予約したのは4か月前。朝食込みで予約したことを
すっかり忘れていた。昨日チェックインする時、カウンターで《朝食会場は階段を下がって・・・》と説明されたとき、
《朝食は食べません》と言うと怪訝な顔をして、《宿泊料金に含まれていますよ》と言われ、《それなら食べます》
(^_-)-☆ ということで、四つ星ホテルのバイキング朝食と相成った。
 朝食会場の雰囲気といい、その内容といい申し分のないものであった。何せ四つ星ホテルのバイキング、
さもしい根性で腹いっぱい、十分過ぎるくらい食べた。(^_-)-☆

 午前中、先ずはプラハ城に出掛けようと思いホテルを出た。街を散策しながらブラブラしていたらすっかり
迷ってしまって、今自分がどこにいるのか分からなくなってしまった。そこで、道路工事をしていて、その時は
休んでいた二人のおじさんにプラハの地図を見せて、《プラハ城に行きたいのだが、どう行ったらよいか教えて
欲しい》と英語で尋ねると、《この道を真っ直ぐ行くとトラムが走っているから、それに乗って行くと良い》と
親切に教えてくれた。プラハで英語が通じたことも意外であったが、おじさん二人があーだ、こーだと言い
ながら真剣になって教えてくれたことが嬉しくなった。素朴な人柄を感じた。別れ際、《DEKUJI(ありがとう)》
と覚えたての現地の言葉でお礼を言うと、″チェコ語を話したぜ″というような表情で″かっかっか″と笑った。
プラハでこんなに笑った顔を見たのは初めてだった。お互いに手を振って別れた。《DEKUJI!》

 

 
                《観光客で賑わうプラハ城:現在は博物館》

 昼過ぎ、私たちは一度ホテルに戻ったが、朝食のさもしい根性がたたって、あまりお腹が空いていなかった。
少しのパンをかじる程度で済ませ昼寝と相成った。
 そして午後は、街中をブラブラ散策しながら、2日後の夜のオペラのチケットを買ってホテルに戻った。

4月6日(木)晴れ 市内散策
 朝食バイキングは、昼食が食べられるように少しセーヴして食べた。午前9時半、少し冷たさを感じたので
コートを羽織ってホテルを出た。午前中はプラハを訪れたら皆必ず訪れる《カレル橋》にトラムに乗って
出掛けた。プラハのトラムは市内を縦横に走っていてとても便利である。24時間券を煙草屋さんで買う。

 
《プラハ市内を縦横に走る便利なトラム》              《カレル橋の東門》

 
         《カレル橋からのプラハ城遠望:観光客でいっぱい》

 ここでも中国からの観光客が団体で大勢いた。《プラハも彼らに占領されていた》そんな思いを抱き私たちは早々に
立ち去った。ケーブルカーに乗って山の上からプラハの町並みを見てみようと思い、またトラムに乗って、ケーブルカー
の駅まで行くと、一人のおじさんが私たちに近づいてきて、《ケーブルカーはまだ動いていないよ》と親切に教えてくれた。
《DEKUJI》(ありがとう) おじさんはニコニコして嬉しそうにして去って行った。
 仕方ないので、またトラムに乗って、今度は《中央駅》に行ってみることにした。中央駅には最初の日に空港からバスで
着いてその立派さに驚いた。その時はホテルに急いだため、駅の中は見ていない。今回は鉄道に乗る計画はないが、
もしまた来ることがあれば何かの参考になるかもしれないし、小生は駅の雰囲気が好きなのだ。

    
  《チェコ独特の香辛料:初めての味

 駅からホテルまで歩く途中で丁度時間が良かったのでレストランに入った。土地の人も結構いたので美味しい
レストランなのだろう。私たちは通路側のテーブルに案内された。メニューを渡されそれを見ると300コルナ位の
メニューが並んでいる。1400円位だ。丁寧に写真付きである。これは観光客には良く分かって良いと思った。
家内が隣の家族連れの食べている料理が美味しそうだということで、メニューを見せて《あなたたちの食べている
のはどの料理ですか》と尋ねると、奥さんがメニューをめくって《ここには載っていないわ》と言いながら、カウンター
のところへ行って別のメニューを持ってきて《これよ》と言って教えてくれた。99コルナとあった。何と450円位。
私たちは即注文をした。どうやら、そのレストランでは観光客用のメニューと土地の人たちが食べるメニューが
異なっていたらしい。ただ、内容や味がどうなっているのか分からないので《観光客には高い料理を》と考えて
いるのかどうかは一概に言えないが、それにしても3倍というのはチョット?、と思った。(>_<)
 ところで、450円の料理は、まずまず満足のいく内容だった。チーズ入りのトマトスープも美味しかったし、
七面鳥のモモ肉はさっぱりしていて美味しかったが、プラハの味なのであろう、独特の調味料を使っている。
それはそれで珍しい味がした。また、添えられたキャベツも薄味で煮込んであり美味しかったが、しっとりと
仕上げられたパンは少しお腹に重かった。

 午後はホテルに戻り一休み。夕方から街に出て散策し、スーパーマーケットに寄り、夕食用の野菜などを買って
帰った

4月7日(金)曇りのち小雨 夜オペラ鑑賞
 明日の帰りの飛行機は午前9時55発である。遅くとも8時半までには空港に着きたい。中央駅まで行って
空港バスに乗って行くとなると6時半頃にはホテルを出なくてはいけない。ホテルの人に相談してみると、
地下鉄とバスを使えば40分程で行けるという。それなら、7時半に出れば良いし、バイキングの朝食も食べて
出られる。予行演習ということで、午前中空港まで私一人で一度行ってみることにした。ホテルの人の言って
いたように40分程で行くことができた。これも24時間有効の切符のお蔭であった。

 午後からは家内とトラムに乗って終点まで行ってみようということになった。街中を通り、トラムは山あいに
入っていた。30分も乗ったろうか、学校帰りの中学生が数人終点で皆降りた。閑散とした駅だった。私たち
夫婦はまたそこから乗って、先程通った途中の賑やかな町でトラムを降りた。大きなスーパーマーケットがあり、
家内は喜々として買い物に走った。

         

 

エキサイティング-その3
 夜はオペラ鑑賞である。前々日にチケットを買った。1100コルナ(約5000円)、2階の一番上等な個室席。
結果的には高い席で良かった。全体が見渡せるし、約2時間非常にゆったりした気持ちで楽しめた。眠ることも
無く、プラハの素晴らしい一夜を過ごすことができた。

アクシデント-その2
 明日の朝の出発が早いので、少し遅かったが、チェックアウトを済ませておこうということで、家内がフロントに
出向いた。10分位して部屋に戻るや《大丈夫?しっかりしてよ!》と言いながら戻ってきた。曰く《予約した段階で
もう支払いは済んでいたようよ》《そうだっけ》《しっかりしてよ。変なホテルでなくて良かったわ。二重取りされるところ
だったわ》 4か月も前に予約したので、すっかり忘れていた。インターネットからBooking.comで予約するときは、
通常現地支払なのだ。ここでは違っていた。( ゚Д゚)

4月8日(金)晴れ Praha9h40---11h30Paris
 ホテルでバイキングの朝食を終え、ホテルを出た。パリと違ってとても明るく整備された感じの地下鉄からバスに
乗り換えて予定通り空港に着いた。昨日予行演習をしておいたので、誠にスムーズに到着した。
 楽しかった4泊5日の旅を終え、私たちはプラハを飛び立った。《また来ようね》と家内が言った。(^_-)-☆