サマースクールでの講義の様子




2005 August 6th 、10時30分〜 (約 80 分)
日大文理学部、図書館3階オーバルホール

聴衆は約80名、うち、高校生の皆さんが17名参加されていました。


会場は、前方に2画面があり、左半分を powerpoint 用、右半分を基本的に
プロジェクター(OHP も使える)画面として使用。


タイトル「ナッシュ;ノーベル賞をもらった数学者」


1. 導入

 intro.ppt  パワーポイントファイル html 形式file

を使いながら、プロジェクター側には、映画のDVD のケースや原作本の写真
(本やDVDケースを直接置いて)投影

 多くの internet 上の資料などを利用させてもらった事へのお断りと、
 統合失調症について、この講義では決して差別的な事をするのを目的としていないこと、
 病気のお話を紹介するのが目的ではないこと、
 などを口頭でお知らせいたしました。


2. ノーベル賞の受賞対象になった「ゲーム理論」の簡単な解説
(この部分は当日のアブストラクトにはありませんでした。)


  game.ppt  パワーポイントファイル html 形式file


3. ナッシュ本人によるナッシュ均衡点の存在の解説、その他


DVD " A beautiful mind " の Disk2 に収録の Nash 御本人の解説ビデオを上映
( powerpoint 用画面を使用)

 ;ビデオ前半 4 分半が均衡点の存在証明
  その間プロジェクター側では、学位論文の該当箇所を順次
  展示(しかし、ビデオ中でもご本人がおっしゃっているように、
  練り直した証明ということで、記号などが昔のものとはあっていません
  でした。)

  一旦画面を止めて、
 「存在証明に 凸体の連続写像についての不動点定理が使われた事」
  を確認させていただきました。

 ;ビデオ再開、ビデオ後半3分半は、最近の Nash の数学的興味を
  直筆のノートを用いて述べている。
  プロジェクター側に、類似の資料を展示(Princeton の自身の
  homepage にあるもの)

ここまでで、約 45分経過


4. ナッシュの年譜


history.ppt パワーポイントファイル html 形式file



   約 25 分(もう少し短かったかもしれません)をかけて powerpoint 画面を
   投影しながら、プロジェクター画面には、 A beautiful mind の原作書から
   対応する時期の写真を展示。
   それぞれの時期の逸話を、主にA beautiful mind の原作書より紹介。


 数学的な解説は、有名どころの定理について、対応する場所でプロジェクター側で
手書きでおこなうつもりだったが、泊の準備不足でほとんどできなかった。
(実代数多様体への埋め込み定理のみ解説)


5. 自身の統合失調症を語る Nash

  DVD disk2 の " 舞台裏紹介 " ビデオの 8:10 あたりからの
数分間にかけて撮影現場(Princeton大の撮影シーン)に訪れた
ナッシュが自身の病気を語る部分を上映


「夢をみているようなものですよ」(Nash)


 6. 最後に、ノーベル賞の受賞シーン(これも DVD disk 2 より)
 を流し講義終了。(この部分2分程度)