龍鬼の部屋。
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ベース:ESPカスタム 2000年にオーダー製作してもらいました。長年使ったスティングレイを基本にもうちょっと軽く、もうちょっと湿った音にという僕の希望にESPが応えてくれました。ネックはメイプルワンピースが好みで、ブロックポジションを黒にしたのはかつてプログレ小僧時代にゲディ・リーさんやウェットンさんに憧れた名残です。またヘッドをリバースにしたのは演奏中に左手をひっくり返さずにチューニング直しができるからです。激しく叩いて演奏していると(しかも新しい弦が好き)ついついチューニングがフラット気味になってしまうので、これはいいアイディアです。肝心の音は、やっぱりスティングレイをまろやかに、現代的にしたような感じの音で、いろんなタイプの音楽で使えて、かつパワーがあり非常に気に入ってます。こいつを弾くと落ち着くというか、故郷に帰ってきたような気がして、やっぱ他の楽器にはイケないなー、なんていまのとこ思ってます。ボディのうらっかわに「大和魂」のステッカーが貼ってあって、ライブの時にはいつもそれを見て、気合が入ります。 |
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ベース:MUSICMAN STINGRAY BASS '77 20歳のときにusedで購入しました。最高です。前オーナーは名古屋のハコバンで弾いてた黒人さんで、なんとあのルイスジョンソンさんから譲り受けたとのことですた!(うそかも知らんが)!で、音は、やっぱルイスさんそのものです。信じられない音ヌケ、耳に突き刺さるハイ、どこまでもボヤケないアタック。ネックも反らないし幾多のライブでのムゲな扱いにも耐えてきたタフなやつです。ピックアップはもともと白いヤツがついてたんですがいろいろ問題が生じて変えました。楽器のメンテは主治医任せなんでよくわかりませんが、どんなにイジッてももとの音が変わらないっていうのは如何に楽器本体の(ボディの?)鳴りが良いかってことで、すごくうれしいです。もはや伝説のバンド・ソウルメッセンジャーをはじめ肉屋、大工と水道屋ユニット、ブルースセッションにいたるまで数多くのシーンで活躍しましたが、その重さに疲れたので、現在はレコーディング用になってます。今でも僕の心のメインベースです。 |
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P.U.:for original STINGRAY BASS '77(続き) ↑のスティングレイにはこんなピックアップが、もともと付いてました。それはもう、ルイスさん、そのまんまの音がしたもんです。まるでオクターバーが勝手にかかったかのような低音のずっしり感、ちょっとしたチューニングのズレも許さないクリアなハイファイ感、そしてフルテンでチョッパーした(スラップではなく、あえてチョッパー。)ときのギンギン・バチバチ感はとっても最高!でした。殆ど唯一のブラザーズ・ジョンソンのブートレッグ(タイトルは忘れました、黄色いジャケットのやつ。78年と79年のライブが収録された傑作!)でのルイスさんの音は、まさにコレの音でしたよ。本当にこのベース、彼が持ってたに違いない!下のカッタウェイの辺の塗装が自然にえぐれている「チョッパー痕」がそれを証明しているように思えてなりません。幾多のギグを重ねついにこのPUも寿命となり、さんざん叩かれたフレットはえぐれてもはやフレットレス状態となり、ぺグの歯車も不調を訴え、ついに2004年大手術を受け、'77スティングレイは生まれ変わったのでした。といっても音は殆ど変わりませんでした(名古屋BIG BOSSさんは名医です)。今は登場機会が減ったこのベースですが、ぜひまた皆さんの耳を、突き刺す日を心待ちにしております。今のセッティングでは、かつてのジョンスコバンドのゲイリー・グレンジャーさんみたいな音になってます(ピットインのライブのときの)。 |
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ベース:Fender Jazz Bass '76 新岐阜ステーションデパート初のライブ at NEVERLAND Gifu ではこのジャズベがバンドのボトムを支えていました(あんまり支えてなかったかもしれませんが)。当時すでに僕はスティングレイ派に属していたわけですが、やはりフュージョンはジャズベだろー、てなわけで、非常に状態の悪かった(パーツの不具合、電気関係の不良による)おかげで破格に安かったこのベース。けど胴鳴りとネックのスムーズさは試奏した瞬間に僕をノックアウト!そして買った足で主治医の下へ。生き返ったこのベースは何ともぶっとくて繊細な一級のオールドジャズベ、まるで舞踏会のシンデレラです(見た目も、ゴールド鏡面ピックガードとマーブルラメ入りノブで最高におしゃれしたんです)。そして1年後、このシンデレラはさらにドーピングし(バルトリーニTBTか何かでアクティブ化、バダスII搭載、その他改造)、美しくもマッチョなイケイケになりました。マドンナみたいだな。とってもいい音がするんですが、とっても重いんです。一時期レコーディングのメインベースの責を果たしておりましたが、いまはソウル系のセッションでたまに登場するだけで、ほぼ、自宅練習用としてかわいがっております。 |
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ベース:Fender Jazz Bass '73 ↑のベースをメインの座から引きずりおろしたのがこの黒いジャズベです。何でこいつがメインになったかというと、まず軽い!そして黒ボディに惚れた!さらに僕の憧れのウェットンさんみたいな黒バインディング+黒ブロックポジション!そして音がいい!これまた破格で手に入れました。ピックアップがオリジナルでないこと、ぺグが死んでる、ガリが出る、キズが多いという理由でこんないい楽器がこんなに安いなんて!デフレ真っ只中の日本にもいいところがありました。どうせ僕なんか改造しちゃうからオリジナルコンディションなんて関係ないんですわ、これが。で、これまた主治医の下へ(名古屋BIG BOSSさん最高!)。なんかマッチングがどうこうで・・・と、こんどはTCTとかいうやつをこの心臓に入れてもらいました。弾いてみたらなんだかウィル・リーさんみたいな明るーいハイファイサウンド。こういう音はやっぱりいわゆるフュージョンミュージックにはぴったりですね。「んーニューヨークっぽい!!」とか言って、その手のプレイに「なりきり君」したりもしました。また、ピックアップ・カヴァーをつけてもらったんですが、これがいい!音は変わんないけど、長袖を着ててもチョッパーのとき袖口が邪魔にならないんです。とにかく新岐阜ステーションデパートの多くのセッションとレコーディングはこのベースが支えてきました。フレットも打ち変えて、新作のレコーディングでも大活躍!の予定ですので乞うご期待。 |
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ベース:Moonr Jazz Bass type バブル華やかなあの頃、ベースの事なんか何にも知らなかった19歳の僕が、「お勧めをください」と、名古屋パルコにある島村楽器でドキドキしながら声をかけたら、トニーレヴィン好きのディープな店員さんが持ってきてくれたのがこれ。奨学金をローンに当て購入しました。当時ウッドベースでジャズやることしかできなかった僕はこのベースでエレクトリックベースを練習しました。スタクラ、グラハム、ルイス、レヴィン、マークキング・・・僕のエレクトリックベースの8割以上はこのMOONがぼくにくれたものといっていいでしょう。とにかくこのベースで練習しまくりました。学生時代のフュージョンセッションはこのベースばっかりでした。あんまり使わなくなってからも売ったりはできないし、でも飾っておくだけってのも寂しいから、2004年、フレットレス加工をして、久々にそのサウンドを披露できました。もともと軟弱な音だと思ってたんですが、どうして結構芯があってクリアで、いい音してます。弾きこまれて鳴ってくる、なんてエエカッコシイみたいだけど、そんな感じです。「夢の終わりに」という曲で全編このベースがフィーチャーされてます。フロントPU多めでコーラス、コンプのかけ方でピノパラディーノさんみたいな音(ポールヤングの頃)が出ます。 |
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ベース:Moonr Jazz Bass type 前述の、黒いジャズベのサブです。なんて、経済力あったんですねぇ、当時。岐阜松栄堂県庁前店で一目ぼれ。大変お世話になった(今もお世話になっている)ヒガ○さんの強力なプッシュもあって、即決!買ってしまいました。ヴィンテージ物と違ってメンテナンスフリーなのは横着者の僕にはとってもありがたいことです。黒ジャズベが入院するたびにこのベースが大活躍!実はフュージョンバンドとしての新岐阜ステーションデパートにはこっちの音のほうが馴染みがいいかもしれません。明るくて、ノイズも少なくて。まさにオールマイティなベースです。コンプのりもよく、どんな音楽にでも溶け込むあたりはさすが現代の楽器です。なんといっても色がいい!レコーディングした中でもこのベースを使った曲が何曲かありますが(ex.「俺はタフガイ」「M.T.I.」)、マニアなベーシストじゃないいとジャズベとの違い、わからないんじゃないでしょうか。ちなみに第一回目の「飯田食堂」ライブはこのベースで演奏しました。ファンキーなラウドロックにジャズベタイプでブリブリ、なんて、レイジアゲインストみたいでしたね。 |
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ベース:Schector fretless bass 高校生のころはハードロック+プログレ大好きだった訳ですが、ゆえあってジャズ系サークルに身を置いてしまった僕ですが、19歳の頃はまだジャコなんて理解できるはずも無くフレットレスといえばパーシージョーンズでありトニーフランクリンなわけです。そして他の誰より好きだったのが諸田コウ!(DOOM3回見に行きました。)そんなわけでラインの入ったフレットレスは何か違うぞ、と。ホントはアルミ指板欲しかったんですが(実際BIG BOSS-当時クラフトカンで何度もアルミ指板カスタム製作の相談したっけ)、予算的に許されず、総ウォルナットのこいつが僕の2本目のベースとなったのでした(ちなみにコレもローン、奨学金の残りで)。MOONでルイスジョンソンの教則ビデオをコピーしまくり、このSCHECTORでDOOMやBRAND X をコピーしまくってたのです。ライブでの使用回数はあまり多くないのですが、学生時代の「mount olympos」セッションや、ミクスチャーファンキージャズポップユニットの「SOULTUDO」ではウネウネ、バチバチとこいつでやってました。さらに伝説的な和風アバンギャルド・ハード&アンビエントプログレバンド「鬼鵜将」ではピッコロ弦を張ってディストーション津軽三味線シタール風味、という謎のサウンド形成に一役買ってくれました。現在は不慮の事故によりネックにヒビが入ってしまったので大事を取って静養中。インテリアとしてもなかなかのもんです。 |
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ベース:Tune 6strings bass 6弦といえばパティトゥッチか櫻井か、といったあの時代、僕が心惹かれたのはレス・クレイプールさんでした。なんだか楽器に挑戦されてる(お前に弾けるか?みたいな)気がしてついついまたしてもこの6弦のためにローン組んでしまった(1本目のベースのローン終わったときでした)僕はカシオペアやチックコリアエレクトリックバンドでなくPRIMUSを結構コピーしました。そして高校時代の憧れ、'80クリムゾンのレヴィンさんのスティックをよくコピーしました。当時のサークルにはキンクリマニアがいっぱいいて、よくエレファントトークごっこやフレームバイフレームごっこをしました(いつしかASPICという名のプログレバンドになって日の目を見た)。また弦が多いので色んなナチュラルハーモニクスが出るのをいいことにいろいろなメロディをハーモニクスで弾いたり。そんな変態技を生かしきって、知る人ぞ知る「堀先生とスパイ大作戦」ユニットではこのベースが八面六臂の大活躍でした。神保好きのリーダー堀先生につられてジンサクの難易度Cのフレーズをいつしかやらされてました。いい勉強になったものです。以後一時封印されてましたが、新岐阜ステーションデパートがゴリゴリ極悪ラウドジャズをやってた一時期(2000年頃)にスーパードンシャリ+上下オクターバーでフィールディー真っ青の凶悪サウンドで復活。2003年にはいかにもフュージョンっぽいサウンドにもどして「浮雲」、「殺人ブーメラン」等の名曲を生みました。またそのうち披露しようかと思ってます。 |
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うそギター:Steinbergar 機種名:忘れた 一時期(新岐阜ステーションデパート結成前)、まわりにギター弾き不在の時期があり、それなら自分がやろう!と思い立ちピッコロ弦専用機として購入しました。オクターブ上の音なので、さらに24フレットもあれば十分ギターなんです。指の太い僕にはギターは小さいし。で、なんでスタインバーガーにしたかっていうと、アームがついてるから。そして何を隠そう僕はホールズワースフリークなんです。コレを買って、彼の教則ビデオとかスコアとかかってよくコピーしました。コピーし切れませんでしたが。そうしてギター的フレージングやコード展開、ソロイストの気持ちがわかったのはプレーヤーとしてスキル面でも、バンドプロデュース面でも大いに勉強になりました。最終的にはエリックゲイルみたいな演奏したいな、と思ってその辺を真似っこしたりもしました。新岐阜ステーションデパートの前身である第一期「肉屋、大工と水道屋」や第一期「新岐阜プロレス」では実は僕、ベースじゃなくてうそギターで参加してたんです。僕が晴れてベース復帰したのが「新岐阜ステーションデパート」だったんです。そのあとは幻のシアトリカル・サイバーハードロックオペラ「XANKMEL」でのサイドギター役(僕的にはルドルフ・シェンカー)で登場してます。個人的レコーディングではかなりの頻度で活躍してます。また披露する機会があったら聴いてみていただきたい。 |
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うそギター:ARIA 機種名:忘れた 僕の音楽ルーツの一番初めは、親父のフラメンコギターなんです。物心つくまえからラスゲアードや親指ダウン速弾き、ボディ叩きパーカッションプレイを目の当たりに育ったんです。ベース弾くようになってフラメンコのこと、頭から消えてたんですが、うそギターやるようになってからムクムクと自分の中のアンダルシアの魂が大きくなってきて、つい買ってしまいました。安かったし。とりあえずまず弾いてみたのは、チックコリアの「アルマンドのルンバ」でした。これってチックコリアが彼の父親のために書き下ろした曲だそうで、僕にぴったりジャン!なんて勝手に思い込んでがんばって練習しました。このギター(うそギター)があったればこそ、今の新岐阜ステーションデパート(特にウルトラライト篇)での名曲 「1 blow 2 kill」 があるのです。ちなみにこの曲、もとは「SOULTUDO」時代の曲で、もっとサンバっぽかったんです。この楽器は一音一音(たとえ速弾きのときでも)を大切に、大切に奏でることの大事さを再認識させてくれました。やっぱアコースティックな楽器は正直です。体調や気分がすぐに音に出ます。常に全身全霊音楽に集中しないとすぐにへそを曲げてしまいます。話は戻りますが、いつか親父とこの楽器でセッションしたいものです。親父の十八番「ファルーカ」かなんかを。僕のルーツはフラメンコと津軽三味線とプロレス。ベースによく現れてるなーなんて、最近よく思います。 |
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ベース:YAMAHA BB2000 (チャチャキ大王より借りっぱなし) 学生時代のサークルでの3コ上の先輩に通称;チャチャキ大王と呼ばれるベース弾きがおりまして、僕の兄弟子にあたるわけですが、なんでももともと横浜銀蝿のコピーバンド出身らしいのですが、スコットラファロ、エディゴメスばりばりの知性派ウッドベースマンとしてその名を轟かしていました。やんちゃだった僕に世の中の常識と音楽理論をみっちり教えてくれたそのチャチャキ大王が使用しておられたのがこの銘器YAMAHA BB2000です。こいつをヒョイとかかえてはジャコ・フレーズをさらりと弾ききり、またこれぞフュージョンという軽やかなチョッパーを目の前でキメてくれたものです。演奏会ではこのヤマハで「Invitation」を高速でクールにこなし、ディストーションゴリゴリで縦横無尽なソロを聴かせてくれましたが、黄色のTシャツを無造作に着こなすあたりや顔そのものなど、ジャコというよりはどことなくジェフバーリンを想起させるインテリジェントミュージシャンでした。何事においても段取りのすばらしいこの素敵な先輩、チャチャキ大王が「いいぞーもってケー」と、僕にこのベースをお貸しいただいて早12年。いまやサーキットのトラブルであの繊細かつ豪快な音を聴くことはかないませんが、偉大なる兄弟子の魂がこのベースから僕に勇気と力をくれるのです。 PS 必要ならお返しいたします。長らくお借りして申し訳ありませんーチャチャキ大王へー |
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ベース:ORIENTE 非売品 やっぱ「ベース」って、これがホンモノのべーすでしょ。18歳でウッドベースをはじめて、ここまで音楽を続けてきました。お調子者でいいかげんで軟派だった自分がいま真摯に音楽そしてその他さまざまなことに立ち向かえるのは、岐阜でのベースとの出会いがあったからです。偉大なる師匠に出会い、ベースを通じて音楽を、音楽を通じて人生を学びました。もう、以前の自分には戻れません。弾いて、弾いて、引き続けて恩師に報いたいと思います。自分が感動を、生きがいをもらったように、僕が音楽を続けることで誰かをポジティブにしたい。このベースには本当に僕の青春が詰まっています。借り物のへフナーから持ち替え、宇治の弦楽器屋さんで「木目がきれいじゃない、ウチではこれを売り物にはできない・・・職人気質」という理由で廃棄されかかってたこのベースを、僕の師匠が売ってくれるように頼み込んでくれたんです。もちろん、僕の師匠の耳が「イケル」と判断した音です。深みがあってどこまでもサステインする伸びやかなウッドサウンドでした。弾けば弾くほど鳴ってきて、スタイルを変えれば音もそれについてくる。最終的には高弦高、ナイロン弦、ワンフィンガーのオールドスクールサウンドで決まりでした。現在はピラストロの弦に換え、弦高もやや低めにしてます。アルコの音も綺麗に出るように、テクニカルな奏法にも対応可能なように、といったところです。以前はレイブラウンまっしぐらでしたが、最近はスタンリークラークがちょっと気になります。このベース最近使用頻度減ってますが、なんとかまた4ビートセッションで使いたいものです。将来は新岐阜ステーションデパートはアコースティック・モダン・ジャズバンドになってるかな? |
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コンボアンプ:EDEN製のヤツ 練習スタジオ「服部家」に常駐してあるメインアンプ。EDEN製です。300ワットの出力!といってもどれくらいすごいのかはよくわかりませんが)。近所迷惑を考え、そのパワーの10分の1くらいしか使ってあげてない気がして、アンプに申し訳ないですね。2000年位に衝動買いしました。以来、最高のボトムを提供してくれています。これ以上のアンプには今のところ出会えてないです(ウッドベース用にはアンペグのコンボアンプが最高ですが)。 |
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コンボアンプ:Roland製のヤツ 現在は「服部家」でひっそりとその出番を待つ身ですが、一時期は新岐阜ステーションデパートのメイン・ベースアンプとして大活躍しておりました。イコライザーをメモリできたり、その他いろいろ器械音痴の僕にはあまり理解できていない機能うが沢山ついていますがどう使ったらよいのかわからずそのまんまマニュアル操作にて使用しておりました。ツィーターの出すウルトラトレブルとチューブモデリングによる極太のウルトラ・ローが強力なので、いきおいドンシャリサウンドになってしまいます。で、そこがいいんです!ハイを出しすぎると耳につくんですが、パライコを使って4~Khzあたりを上手におとしてあげるとあら不思議、シャリシャリのハイが出まくってクリアーかつビンビンなのに耳を突き刺さないんです(思いっきり突き刺してたらごめん)。2000年前後、我が新岐阜ステーションデパートが「「デスメタル・フュージョン」とか言って、鍵盤レス、ホーン×3or4、エフェクテッド・ギター、アバンギャルド・パーカッションという想像しがたい編成で活動していた頃(スリップノットかバイオハザードがジャズのスタンダードに挑戦した!みたいなグロいフュージョンでしたね)は6弦ベースを超ドンシャリ仕様にして、オクターブ下と上をそれぞれエフェクターでミックスした超絶ゴリゴリサウンドで皆の子宮と脳髄を揺るがしていたのも今は昔。その後、なんとなく派手な音に嫌気がさしてきたのとともに登場回数が減り、営業用のアンプとしてひっそりと生きています。小さいハコで演奏するときにはこいつの音を披露できることでしょう。
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エフェクター:BASSBALLS エンベロープフィルター+ディストーションというナイスな組み合わせのコンパクトエフェクター。ファンキーなベースには欠かせない音を出してくれるので大好きですが、PAの人からはあまり好かれません。音が結構派手なので、というか派手な音にセッティングしているので、ウルサいんでしょうね。飯田食堂の「闇が来た!」のイントロのサウンドがこいつの音です。ちなみにこれの第一号機は、あのポールマッカートニーさんが買ったらしいです。 |
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エフェクター:MICRO BASS SYTHESIZER 地獄の底のマグマがたぎる音から、宇宙の果てのアンドロメダの星のゆらめきまでを再現してくれる恍惚のエフェクターです。ベースソロには欠かせないアイテムとなっています。どんな音かを説明するのはとても難しいのですが、強いて言えば、「ブムギュオグワァー」「ンミピュウォーーンニョッ」と、いう感じのとっても素敵なサウンドです。かつてF・ザッパの「peach en regallia」をカヴァーしたときこいつをかけっぱなしで、曲全体が落ち着きのないものになったのは今となってはちょっと甘酸っぱい青春の1ページです。 |
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エフェクター:DEEP IMPACT いわゆるシンベ(シンセ・ベース)のサウンドをあなたのアナログベースで!という画期的なエフェクター。じゃ、ホントのシンセでやりゃいいじゃん、と言われそうですが、そこはベーシストの意地。とってもたくさんの音が楽しめるのですが、バンドの中での音ヌケなんかを考えるとなかなか難しいもんです。レコーディングなら使い勝手がいいんですが、それなら本物のシンベでいいじゃん!とか。新岐阜プロレスの「パワーホール」では本気でいい感じのヴィンテージ・シンベサウンドをシミュレートしてました(ヘッドハンターズのカメレオンみたいな)。 |
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エフェクター:BIG MUFF-Π 出ました!もはや定番!最強、最凶の歪み!です。ライブでは嫌というほど使ってますが、PAも、バンドメンバーもいい顔しないので、どんどん積極的に使おうと思っています。うるさくてトゲトゲシイことこの上なく、かつアタックが不鮮明になりますからベースのヤツがこんなもの使うな!とのたまう方々の意見も的を射ています。けど意外とボトムが痩せないのがこいつのいいところですよ。だって、ジーンシモンズみたいにやりたいじゃないですか、ベース弾きならみんな。ね? |
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エフェクター:ENVELOPE FILTER ベースにはファンキーが欠かせないと思ってますので、ついついこういったものを使用してしまいます。これの旧ヴァージョンを長らく使っていましたが、原音のミックスを変えられる「BLEND」ツマミがついてさっそくこれに買い換えました。でも、殆ど原音ミックスなしの「BLEND」全開なんで、買い換える意味がなかったかもしれません。とにかく強烈にファンキーな音になりますから、ちょっと弾くだけでついつい踊ってしまいます。ファンキー指数100万くらいの逸品。 |
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エフェクター:ENVELOPE FILTER と、いうわけでこちらが元祖DODエンヴェロープフィルター。この汚さに年季を感じますね。ただ保管状態が悪いだけかも知らんが。見た目はこっちの方がカッコいいですよね。けっこう愛用者は多いと思いますよ。イイ音でますもん。で、先日久しぶりにコレをつないでビニョーんとベースひいてみたら、なんだか最新版のDODエンヴェロープフィルターよりもエフェクトのかかりが良い感じがしました。もっと強烈、というか。気分的な問題でしょうか。僕は暗示にかかりやすいほうなんで。一度両方つないで弾き比べてみないといけませんね。みんなにどちらが良いか聴いてもらいましょう。あ、そんなことに付き合ってくれる人、いないか。失礼。 |
エフェクター:HOLY GRAIL アナログリバーブ。とっても澄んだ美しい音色が欲しいときはこれ。デジタル系のと比較すると立ち上がりが遅めだったり、クリアー度=派手度は劣るけど、なんと申しますか、アナログレコードのような深い深い、母の胎内にいるかのごとき温かくもまろやかな、芯のある音が出ますので、一度つかったらもう、キンキンしたデジタルには戻れません。メロディアスなソロのフレーズを奏でるとき(めったにないんですけど)には大抵このエフェクターが彩り豊かに鳴り響いていることでしょう。 |
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エフェクター:BASS LIMITER / ENHANCER コンプのかかった音は大々々好きです。いくつかのコンプレッサーを試しては変え、試しては変え。なかなかコレというものに出会えなかったのですが、MXRのダイナコンプは最高です!なんとも表現できない昔風のいい感じのコンプ・ベースの音(シックのバーナードさんの音みたいな感じといえばいいのでしょうか)が出ちゃいます。ただこのダイナコンプは扱いが結構デリケートで、ライブには不向きなので、ライブではこのBOSS使ってます。たしかにMXRよりも数段派手なサウンドになるので、僕には向いているのかもしれません。 |
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エフェクター:MUTRON-Ⅲ+ はい。もう説明不要といった感じです。世界でもっともスタンダードなオートワウ、ミュートロンの最新機種がこいつです。「肉屋、大工と水道屋」ユニットでは殆どかけっぱなしというくらいに使いまくってました。さすが定番、安定していろいろなバリエーションのサウンドが引き出せます。ただ、あまりに定番過ぎてより過激な音を求めてしまうのが人類の性。最近やや出番が減りつつあったのですが、今度のライブでは活躍しますよ!Let me be BOOTHY!!! |
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エフェクター:SMALL STONE いわゆるフェイザーなんですが、なんというか、微妙です。ウネウネ感は最高ですが、ベースとしては目立ち過ぎてバンドサウンドの中ではボトムを支えるという風にはなり難いように思います。ま、僕あんまりボトム支えていないんですが。一時期ソロで使ったりもしましたが、アタックがやや曖昧になるので最近は使われなくなっちゃってます。飯田食堂の「尻の穴の中へ」では中間部でこのエフェクターのサウンドが全開で聞けます。下痢で死んだ大木のおなかのグルグル具合がよく出てるとおもいます。あと、新岐阜では「暁のサヴァイヴァー」のイントロとか。 |
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エフェクター:LOW PASS FILTER あのムーグ博士の手によるこれまたマニアなエフェクター「moogerfooger」シリーズの中のローパスフィルターです。エンベロープを変えられるから、ベース弾きとしては結局オートワウとして使ってます。いろいろイジルとさすがムーグの遺伝子を注入されただけあって、宇宙空間に飛び出しそうな謎多きサウンドが出ますが、とても曲中、バンドで、しかもベースが使うしろものではない感じ。普通にワウとして、飯田食堂の「環境ホルモン」では曲丸ごとかけっぱなしでムンムンいわせてたのはいい思い出です。 |
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エフェクター:MAXON AUTO FILTER はい、これまた幻の銘器ですよ。いまでも買えるんでしょうか、コレ。ベース弾くようになって、ファンキーな道を知り、そこで人はみなオートワウという壁にぶち当たるのです。グラハムさんやブーチーさんを聴けば聴くほどオートワウ、欲しくなってしまうのが人情。で、ぼくもご多分に漏れず欲しくなったのです。20歳の頃でした。当時よくお世話になった名古屋パルコ島村楽器店のベース担当の彼が(そのあと九州のほうに転勤になってお別れになってしまったのです。元気ですかー)、BOSSのワウなんかを試奏しても納得できない僕に勧めてくれたのがこいつでした(だって当時僕はワウとオートワウの区別すらついてなかったんですから)。弾いて見たら納得!すぐに買っちゃいました。その後DOD使うようになるまではコレがメインのオートワウでした。あらためてみると設定など基本構造がミュートロンとおんなじです。イイ音するはずだ。と、いうわけで、僕の現在にいたるまでのオートワウ人生の出発点となったMAXON AUTO FILTERに乾杯! |
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エフェクター:MAXON DELAY こんな僕でもごくたまにはメロディアスな演奏をすることもあります。そんなときはディレイをポチッと踏むと、もうそこは幽玄なる魅惑のメロディ・ワールド。いわゆる「エコーかかった音」なんですが、いろいろ種類があります。当初よく使用していたのがこのMAXONのディレイです。リバーブもいいですがディレイもいいですよ。あんまりライブで披露することはありませんが、これを深めにかけてクラシックの名曲を演奏すると・・・なんて知的!なんて大人!って感じがしていいもんです。練習を兼ねていろいろな曲にチャレンジしましたがバロックな感じはとくにいいですね!バッハの無伴奏チェロ組曲が個人的には気に入ってます。余談ですが(殆ど全部が余談ですが)この曲ってけっこういろいろな人がカヴァーしていますよね。でもみんな自分の色が出すぎてるように思えて、やっぱバッハのスピリットがしっかり聞こえるのがいいなと思います。ミッシャ・マイスキーの演奏が大好きなんで、近づけるよう頑張って練習したものです。でもクラシックはやはり奥が深いですね。いろいろ考えて弾けば弾くほどおかしな風になっちゃって。譜面どうりフラットに、ある意味無機質に演奏したほうが曲の持つ本来の世界が見えてきたり。僕のごとき者の人生経験や感情、歌心なぞはバッハの純粋な「音」の前ではちっぽけ過ぎて語るに値しないんでしょう。あぁ音楽とはなんと罪深い。音の知識とスキルと人生そのものに対する、終わりなき自己探求の連続なのですね。バッハ様。
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ベース弦:ダダリオ8弦用、XL8 エレクトリックベースの弦は、はっきり言って何でもいいんです(アンサンブルの中でベース弦の違いって、誰がわかる?)が弾き心地や自己満足などの理由によってベースごとに大体使う弦は決まってます。ジャズベース系はギラッとした感じが欲しいのでステンレス製のもので、テンションがやわらかいほうがニュアンス出しやすいから、DRのHiBeamってやつを使うしオールドスティングレイは弦を裏通しにする関係でスケールの長いやつか、巻いてある部分が長いROTO SOUNDの弦を、フレットレスは少しザラザラした感じがいいのでアーニーボールのライトゲージ、てな感じです。問題はうそギター。ピッコロ弦なんて、そうそう見かけるものではありませんね。で、これ。8弦ベース用の弦(レギュラーゲージの4本と、オクターブ上用の細い4本のセット)が重宝します。太いセットはいつものベース。細いセットをうそギター。さ、君も今日からうそ・ギタリストだ!チョーキング、スゥィープ、タッピングも思いのまま!さぁ弾くがいい。弾けばわかるさ。 |
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ベース弦:ピラストロ(詳細不明) ウッドベース用は現在この弦をしようしてます。オールラウンドに使えて長持ち。価格が高い(セットで2万といくらか・・・ウッドベース用としてはそんなに高いわけではないんですがね)以外は問題の見当たらない、良い子です。ウッドでガンガン営業してた頃はラベラの黒いナイロンコーティングの弦を使ってました(ロン・カーターさんが70年代のセッションで使っていたものと同じ。フレットの無い指板に真っ黒の弦って、カッコいいんですよ)。テンションゆるめで弾きやすく、ワンフィンガーでずしりと弾くといにしえのガット弦のごとき重量感のあるサウンドが得られブルージィなジャズにはホントマッチするのですが、アルコがいけない!ラベラの黒弦でアルコ弾いたら師匠が「気が狂うからやめろ!」といってました。でも猛練習して黒弦でもアルコでいい音でるまで頑張りましたよ、当時。でも今はピラストロ。だって手に入りやすいし、チューニングも狂わないし、楽なほうがいいもんね。 |
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アルコ(弓):師匠のお奨め品 ウッドベース奏者ならアルコは必需品です。練習で正しい音程と正確な左手の運指を身につけるには弓で弾いて練習するのが一番です。シマンデルの教則本、オレンジのヤツと30エチュード、われらが北川一門における「New Horizon」みたいなもんです。このアルコは、メーカーとかよくわからないんですが、ベース初めて右も左もわからぬ18の僕に、「買ってきてやったからお金頂戴。」と師匠が手渡してくれて以来使い続けている愛着バリバリの一品です。弓の弾く部分の毛(馬の尾)は弾いてるうちに少しずつ切れて細い繊維がダラーリとたれてくるのですが、みんなこれをきれいに切って邪魔にならないようにします。でも僕は根っからのジミーペイジファンなんで、そのままダラーンとさせて演奏するのが色っぽくてカッコいいかなーなんて思っています。変でしょうか。ちなみに弓を保管するケースがあるのですが、僕の場合お師匠さんのお下がりを使わせていただいてます。松脂が溶けてこびりついてたり、留め金具が緩んでたりするのですが、師匠譲りのこの品、大事に大事にこれからも使っていきます。
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親指保護テープ:ニチバン、布製ばんそうこう エレクトリック・ベース(通称エレベ、たまに「電べ」なんて粋な言い方する人も)を弾くとき、僕はけっこうチョッパー奏法率が高いのです。チョッパー奏法とは・・・省略。で、右手が下向きになるトニーレヴィン型のチョッパーで弾く僕の場合、特にライブでアツくなって叩きまくると指の関節(一般に第一関節の外側、専門的には母指指節間関節とう側)のところが皮がむけて痛くてしょうがないのです。指が折れるまでチョッパーしつづけたルイスさんのエピソードはあまりに有名ですが、僕の場合そこまでの根性は無いので、このテープが必要です。いろいろなテーピングを試しましたが、今のところこれが一番です。粘着力、伸び、弾いたときの音の感じ、これにかなうものはありません。現在は親指だけですが、弦間の小さいジャズベ系で親指アップダウンしたりするときには人差し指や中指にも巻いたりします。必需品。スラッパーよおためしあれ。 |
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松脂:ピラストロのやつ ウッドベースをアルコで弾くとき、松脂が欠かせません。これで摩擦を作ってあの美しい音色が出るのです。弓の毛をこれでゴシゴシしてたっぷり松脂をつけおなじみジャーマンスタイルでアルコを手にしたら・・・(見た目はフレンチスタイルのほうがカッコいいんですがね。パテトゥッチなんかフレンチだったはず)美しいストリングサウンドは正直ベースでは難しいんですよ。あの鬼神のごときテクニックのヴィトウスさんでもハイノートであやしいときありますもん。「トリオミュージック」での「TheRoop」なんか鳥肌モノのすばらしさですが。後に出たオフィシャルブートレグみたいなほうのヴァージョンではけっこう外してますし。今のところ新岐阜ステーションデパートとしてはウッドベースやアルコ奏法をご披露させていただいたのは数えるほどしかありませんが、これからもしかしたらそんな機会があるかもしれません。そういえばウチのバンド、けっこうメロディに重きを置いている(というか分かり易いメロが好き)なのでジャズ的なアプローチは面白いかもしれませんね。サポートのピアニストでも雇いますか。 |
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メトロノーム:KORG製 以前はメトロノームにはこだわってました。だって、ベースはリズム楽器のひとつですから。ベースが良くないと、ベースが出すビートが気持ちよくないとバンド全体がダメに聞こえちゃうじゃないですか。そんなわけで、メトロノームはアナログ式が一番なんです。ひとの指も心も歌もアナログですから。カッツンカッツンいって左右に振れる振り子の振幅のなかに無限の時間と悦びがあるのです。あの振幅を地球一週くらいの長さにとって、光の速さで飛んで着地する、つぎは反対周りで・・・リズム論はきりが無いので省略。でも、実際アナログのメトロノームって面倒なんですよね。たまにリズムがヨレてるヤツもあるし。そんなわけで現在使用しているのはこんな愛想なさげなデジタル品です。気持ちは、感じ方は、アナログなんですがね。文明の利器、上手に活用しましょう。 |
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ストラップについてる剥製:ヘビ君 僕の場合、ベースを立って弾きますから、ストラップが必要なわけです。で、その選択はセンスが問われます。僕はジミーペイジを参考に、いやらしお下品系がいいと思っていますので、おのずとストラップもそういったものになります。ただ、服とのマッチングが問題です。しばらくは吹くの柄を邪魔しないクリアータイプを使っていましたが、最近はより悪趣味な方向に走っているようにも思います。ラインストーンがはいった黒の皮ストラップがよく使用されるわけですが、実は一番の好みはこの「ヘビ君」です。大体が元来ヘビ柄好きな僕(高校時代、ヘビ皮の長財布使ってました。今でこそパイソンとかいってみんな使ってますけど、80年代半ば当時はかなり珍しかったものです)としてはヘビ皮どころかヘビ頭!ヘビ舌!二つに分かれたベロまでついてるこのストラップ、最高に悪趣味カッコいいと思いません? |
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右指潤滑用剤:白色ワセリン 特にウッドベースを弾くとき、右手の引っかかりは致命的です。コンマ一秒以下のリズムのズレが曲全部を台無しにしてしまいますから。滑りすぎてミスることはまずありませんので、いかに引っ掛かりによるミスをなくすか、すべりをよくするか、で、ワセリンです。たしかに塗りすぎると指先の繊細な感覚がやや失われ演奏のマイナス要因となりますが、適量ならこれほど力強い味方はいません。とくに細かいフレーズを演奏するとき、ワセリンによる潤滑は演奏をより正確にスピーディにしてくれます。ぼくの師匠は「鼻の頭の脂が一番!」とか言って、ぶんぶんうなるウォーキングベースの合間、激しくアヴァンギャルドな新主流派系モダンジャズの複雑なソロのスケールアウト中に、ガラス細工のごとき触れれば壊れそうな繊細なバラッドの緊張感の中、堂々と臆することなく、あのブルース・リーのごとく右手で鼻の頭をスッとさわる様はまさに王者の風格といったところでしょうか。僕にはまだまだその貫禄はありませんから、鼻の脂も増えてきた今日この頃ですが、もう少しの間、このワセリンのお世話になろうと考えております。 |