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「古柴 隆道」

「古柴 隆道」
某サイトのクリスマス企画に送りました。
ただ単にクリスマスイラストでは面白味に欠けるので
ストーリー仕立てに仕上げてみました。
(余談ですが無料素材のMIDIで
音楽を鳴らしていました)
名前とキャラ設定は年明けに獣人ファンさまが考案。
(まぁ色々と口出したけど…(苦笑))
写真は自分で札幌の部屋から近所の
観光用ショッピングモールのクリスマスツリー。
なんか撮影するとき恥ずかしかったなぁ…(笑)。

時間がなかったので
コミックマーケット57の
無料配布ペーパー(人類獣人化計画10号)のカットにも使用。
まぁ、
あの時はクリスマスコミケだったし…(汗)。

以下はストーリー仕立てのくせに
一緒に掲載したショートストーリーです。
クリスマスだからってみんな幸せとは思うなよッ!!
…ってなカンジで(笑)。


PRAYER

 遂に先程からモールに流れていた

 クリスマスキャロルに代わって「蛍の光」が流れ始めた。

 ツリーを眺めていたカップル達がぽつりぽつりと姿を消していく。

 俺はポケットから携帯を取り出すとリダイヤルボタンを押す。

『お客様のおかけになった電話は電波の届かない場所におられるか、電…』

 …もういい、聞き飽きた。

 ぱくん

 モールの閉店時間を指す金時計が心地良い音を立てて閉じる。

 最初から答えは解っていたというのに…。

 自然と微笑みが漏れる。

 警備員に追い出される前に去るとするか…。

 彼女の首を飾るハズだった銀細工をツリーの装飾品の一部にする。

 所詮はティファニーの安物、大して懐は痛くはない、見つけた奴にくれてやる。

 不思議に何も感じない。

 外に降る雪が俺の心を冷やしてくれるのを知っているからだ。

「I wish you Merry Chrisitmas.」

 それは聖なる夜に口からこぼれた祈りの言葉。

 いったい誰の為の?

 俺は考えるのをやめにした。


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