| 民間調査会社「ブランド総合研究所」(東京)が15日に発表した2018年の都道府県別の魅力度ランキングで、茨城県は6年連続の最下位となった。1位は10年連続で北海道。2位は京都府、3位は東京都だった。北関東では群馬県が42位、栃木県は44位で、ともに前年から順位を一つ下げた。
研究所によると、調査は千の市区町村と47都道府県を対象に6〜7月、インターネットで全84項目について尋ね、20〜70代の男女約3万人から有効回答を得た。
調査結果によると、トップの北海道が59・7点を獲得したのに対し、茨城県は前年と同じ8・0点にとどまった。46位は徳島県で9・8点(前年9・1点)。
研究所は最下位の要因について調査の指標の一つ「情報接触度」に注目。特に「ドラマ、アニメ、映画での接触度」は、茨城県を舞台としたNHK連続テレビ小説「ひよっこ」が放映された昨年の6位から、本年度は28位と大きく順位を下げた。
また、同じ北関東の栃木、群馬の両県が「愛着度」「自慢度」をそれぞれ急上昇させたのに対し、茨城県はどちらも変動がほぼないことも順位を上げられない要因に挙げた。ただ、茨城県を「やや魅力的」とする回答が減りながらも「とても魅力的」との回答数が増えたことを挙げ、「茨城県のヘビーユーザーが増える兆しが見える」と評価した。
昨年9月に就任した大井川和彦知事は調査結果について、「残念だが、順位に一喜一憂せず、本当の意味での魅力を増やしていく施策をしっかり進めたい。本格的に施策を動かし始めたのは今年4月からなので、これから楽しみは後にとっておくという意味で、粛々と努力していく」と語った。
県は本年度の組織改編で営業戦略部を新設し、プロモーション戦略チームを置いて観光や農産物など茨城県の魅力発信を加速させている。来年の茨城国体、2020年東京五輪・パラリンピックの開催も控えており、同チームは「地道にPRを続け、次回以降の(魅力度の)結果につなげたい」と話した。
市区町村別の魅力度ランキングでは、水戸市の132位が県内最上位。つくば市147位、つくばみらい市219位、大洗町259位、ひたちなか市366位と続いた。(三次豪、戸島大樹)
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