紀行界
シンガポール


事の発端は、妹の一言だった。「海外旅行行こ〜」
この先、あまり機会無さそうだし、家族で行こうという事らしい。
オーストラリアあたりが候補だったのだが、GWの日程が厳しいのでシンガポールに落ち着く。
あまりにも唐突に決まってしまったため、インターネットで検索して「ブランド物は以前ほど安くないらしい」「気温は1年中30度を越すらしい」と、さんざんいじめてやった(笑)

5/5(金)

16:40発のNH901便に乗るべく、早めに出発。
いかんせん早く成田に着きすぎて、歩きまわって時間をつぶす。
ちなみに自分は海外旅行はおろか・・・。
飛行機に乗るのも初めてだったりする。
航空機は所蔵書籍が山になってるくらい好きなのにねぇ。
ゲートをくぐると、眼前にB747−400の雄姿が。
を〜、フラップ、ターボファン、ウイングレットまででかいぜ!(どこ見てるんだ)
機内もディ○ニーランドのアトラクション張り。
毛布まであるのね。なんか冷房効いてるとこ多そうなんで、ジャケットまで着込んできて正解、というところか。
座席は後ろから4列目。トイレが近いというのは助かりますな。
予定時刻をやや遅れ、ベルト装着指示。いよいよですな。
前方スクリーンには機首にあると思われるカメラからの外部の映像が映し出される。
アイドリングから、やや回転数が上がるターボファン。
自力で方向転換、メイン滑走路へ向けタキシング。
これこれ、このシチュエーションですよ!
燃え燃え〜〜〜〜っ!
自分的BGM、「エリア88」
ちゃからからからかちゃからからからか(ででだで)ちゃからからからかちゃからからからか(ででだで)
ぱっぱぱ〜〜〜ちゃらら〜〜ちゃっちゃっちゃちゃ〜ららら〜。
離陸最終段階。直線部分でターボファンが一気に最大出力に。軽くGがかかり、音もゴォ〜っという感じに変る。
BGMチェンジ、「アフターバーナー」
ちゃっちゃっちゃっちゃっちゃらららららら〜(っぱっぱっぱ〜)ちゃ〜(っぱっぱっぱ〜)ちゃ〜(っぱっぱっぱ〜)
ちゃ〜ら、ちゃらららららら〜。
車輪が浮くと一気に上昇。窓からのの景色もかなり傾斜のついたものに。
一気に成層圏近くまで上昇なり〜。
おお、翼がしなって視界から消えている(爆)
緩やかな上昇に移る頃には天候の影響を受けにくい高度に達し、安定。
早速機内トイレとやらに行ってみたり。音でかいな(^^;
前方スクリーンでは時折、GPSで現在の対地速度や高度、現在位置が表示される。
高度1万1千m、830km/hくらい。標準ですな。
上空もようやく夕闇に支配された頃に夕食。結構美味ですな。
エコノミーではやたらと狭くて食べにくいけど(笑)
機内上映映画ではアンドリューが。アンドロイドのお話ね。
ちょうど見てみたいと思ってた映画なんで、最後まで鑑賞する。
次は「リラクゼーションストレッチ」なるものが放送される。
離陸後4時間は経ってるから、皆きついだろうしねぇ。
前方座席のあちこちから腕がニョキニョキと上に突き出され、画面の通りにストレッチする様は、下手な漫才よか笑える光景だったさ(笑)
軽く一眠りした後、23:10頃からエレベーターで降りるような逆Gがかかり始める。降下開始!
GPS表示でもみるみる高度が下がっていき、気流による振動も増してくる。
窓を見ると、遂に地上に明かりが見え始める。
翼よ、あれがシンガポールの灯だ!
再びスクリーンに機首からの映像が入る。
前方の光点が左右の2本の線に分かれる・・・滑走路だ。
こんな時のBGMはこれしかなかろう!「ミッドナイトランディング」
ちゃちゃらちゃちゃ〜(ちゃちゃ)ちゃ〜ちゃらちゃちゃ〜(ちゃちゃちゃ)ちゃ〜ちゃらちゃちゃ〜(ちゃちゃ)ちゃ〜ちゃらちゃらちゃらちゃ
ちゃ〜〜ちゃちゃ〜〜ちゃちゃちゃら〜〜ちゃ〜ちゃ〜(ずんたずんたずんたずんた)
自分もよく成田に着陸したっけなぁ(笑)
みるみる地上が迫ってきて・・・タッチダウン。
ずごごごごごごご〜〜〜
・・・なんか砂利道走ってる感じがするんですけど(爆)
無事に着陸、入国審査を経て現地ガイドさんと合流。(ツアーだから)
時差はマイナス1時間。腕時計も時間修正。
ん〜っと、現地時間で23時過ぎだね。
チャンギ空港外へ出る・・・「もわ〜〜ん」
うっぷ、なんだこの熱波わ?!まるっきり「これから夏祭りに繰り出すぞ」モード。
日本の夏、金○の夏・・・。
温度といい湿度といい、まるっきり日本の8月だよ、これ。
・・・逆に考えると日本の夏は赤道直下なみに暑いってことか(^^;

初めて見る外国。(写真は翌日の昼。念のため)
シンガポールはこのあたりじゃ先進国だが・・・。
建設途中の場所も多く、全体的にはまだまだ途上、という印象。
高速道路も料金所が無く自動清算だし電線も埋設だけど、絶対的な数や広さが限定されているからこそ可能だった、という感じ。
車はほどんど日本車で、ときおりイギリスのバスとおベンツが混ざる。
2階建てのバスが多いんだけど、そのほとんどが車体全体に及ぶようなアート的な広告が描かれている。当然のように窓にまで(笑)
タクシーも屋根に貨物キャリアーを装着した上に、長方形の看板広告を載せている。
自分的に命名。
「ちょんまげタクシー」(爆)
乗ったバスはやや年代もの。
サスの効きがトラック並だったさ(笑)
町並みはやたらとマンションが多い。高層ビルも然り。
日本と同様、島国なので土地が高いらしい。
地震も台風も無いので高層建築も建て易いのだとか。
一方では高級一戸建て住宅街があったりして、貧富の差も激しいなぁ、と感じてみたり。
人口も大部分が中国系で、少数のイスラム系とインド系。
単純作業や肉体労働は決まってインド系の人達がやってた。

あれこれ考えてるうちに、逗留地「ヨークホテル」に到着。
若干年代を感じさせるも、ご多分に漏れず「デカい、高い」。
プールもあるそうだが、水着はもってきてないぞ(笑)
中に入ると、ガンガンに冷房が効いている。
まぁ、この暑さじゃねぇ・・・。
従業員はフロント以外、軒並み無愛想だったが、他の店に買い物行っても同様。
日本の腰の低い対応に慣れきっていると面食らうかも。
掃除のおばちゃんが気さくなのは万国共通らしいけど(笑)
中はGW真っ最中ということもあり、日本人の姿が目立つ。
まぁ1年を通して多いみたいだけど。
ホテルや店は大抵日本語表記があるし、片言でも会話ができる人が多かった。



 

部屋は一応スイート(笑)
穴の開いたパンチカード錠。
鍵を開けた後は電源のキーカードにも使う。
左上はバスルーム。ドライヤーも固定式が備え付け。
右上は「本来の」ベッド。
間の机のようなもので、ランプやエアコン、TVの電源を管理する。
左は自分愛用の仮設ベッド(笑)
狭いところが好きなんだよね。
部屋の窓から見える景色は・・・。
マンションとホテルばかりだったりする(苦笑)
冷蔵庫のドリンクは国内同様高いので、早々にコンビニを見つけておくと吉。
とにかく長時間の飛行で疲れていたのでバタンキュー。


5/6(土)

午前6時起床。ね、眠ぃ〜。
それにしても暗い・・・そか、この時期は太陽は北半球寄りだからか。
午前7時に朝食。やはりバイキング形式だね。
サンドイッチに入れるような崩し卵がとんでもなく美味。連日食う事にする(笑)
西洋、中国、南方の入り混じった不思議な品揃えで飽きはこないね。
フルーツもトロピカル中心。マンゴーは死ぬほど食え。絶対。
まずは初日の観光に繰り出す。
いきなりマーライオン見るらしい。
河口に到着すると、いきなり新宿のような高層ビル群。
それもそのはず、デザイナーが新都庁と同じだったりするのだが(笑)
ただ、周囲は工事中の場所が多く、綺麗という感じでは・・・。
川も濁ってたしね。
「マーちゃん」ことマーライオンを見るため、ボートクルーズ。
これがまた年代ものの木製の船(エンジンはあるぞ)。
タグボートのようなものだな、うん。
でも提灯を並べて吊るしてあるあたりが日本人ターゲット風味。
日中の気温は30度を越えるが、水面を走り出すとさすがに涼しい。
しばし進むと、いよいよマーライオンの後頭部が見えてきた。


・・・ちっこい(爆)
いや、小さいとは聞いてたけど(^^;
レンズズームだけじゃ足りなくてデジタルズーム併用で撮影。
このへんは汚くなってきたので、数年後に引っ越すとか。
ガイドさんが「マーちゃんはオスかメスか?」という問題を出題。
これは簡単、「鬣があるからオス」だ。
・・・へ?オカマちゃんかもしれない?!(爆)
上はオスだけど下は人魚だからメス?
ファンタジー分野の知識がある自分としては、マーマン(男性の人魚)なんじゃなかろーか?などと思ったのだが、面白いので放置(笑)
作者が性別を明らかにしないまま亡くなってしまったのが諸悪の根源なのだが(^^;
この後は皮製品工場の見学。
ツアーはこういうところ回る条件で安くしてるからね。
中に入ると説明は全部日本語書き。日本人狙いすぎだよ(笑)
案内はやたら日本語のうまいねーちゃん。しかもチャイナドレス(爆)
価格もシンガポール$と日本¥併記。それどころか¥で払えるし。
宝石工場も絹工場も似たようなもの。なんだかんだいって何か買う両親。ヘタレ(笑)

そして植物園。
中の蘭園に入ったのだが・・・。
花の名前はもちろん全て英語表記。
そこに「オーキス」だの「デンドロビウム」だのと書かれていると、ガンダムフリークの自分としては別のものを想像してしまう(笑)
「その意気や良し!」
ただ炎天下なので、徐々にテンション落ちてきたりするが。
ほぼ自然なので、日本では見られない鳥も結構いたね。
カラスもいるが、ずいぶん小型で「英語で鳴く」(笑)
まぁ生ゴミ漁れないだろうからなぁ。こう少ないと。
意外と昆虫はみかけないね。
蚊とかに刺されるか?と思って虫よけなんかも持っていったんだけど。
あまりに暑いと蚊も生きてゆけないのか?

飯は古いイギリス建築の建物の中の中華料理店で飲茶。
し、しかし何だ、この場違い感は。
延々と廊下なんですけど(笑)
ようやくたどりついた店は中に入れば完全に中華。
飲茶なんで料理はすぐ来るのだが。
・・・海老尽くし・・・。
餃子も焼売も海老だよ、どうするよ、おい。
甲殻類ダメだったりするんだ、これが。
もう嫌いとかいう次元ではなく身体が拒否する。
他のツアー客と同席のため、食わざるを得ないのだが。
・・・うう、拷問なり。
数時間後、イビルの呪い・・・もとい、エビルの血の契約・・・でもなくてエビの呪詛によって見事に体調最悪モードに叩き落とされる事になるのであった。
午後は大型免税店で買い物。グッタリしながら電卓片手に妹の御供。
夏用のバッグとか欲しいらしい。売り場から売り場、階から階へと渡り歩く妹と、遅れてついてくる両親を見失わないようにしつつ、S$を¥に換算しながら歩き回る。
2時間後。2周目(泣)。まだ決まらんのか、妹よ?!お兄ちゃんは悲しいぞ!(そしてヘロヘロだ!)
中途半端に遅い歩き方だと脚にくるんだよ!(サンダルで水膨れ作っちまったよ)
そして結局ここでは買わず。(大たわけ)

少し時間があるのでオプショナルツアー。
チャリンコカーで市内見物。
(そういえば日本より自転車少ないな)
サイドカーのようなチャリンコでGO!
←進め、銀輪部隊!
チャリンコ漕ぐおぢさま達が片言の日本語でガイド。
インド人街「いんどじん」
モスク「いすらむ、おてら」
ニューハーフ「おかま」
・・・(^^;
住民を見世物にしちゃっていいんだろか?と思いつつチャリは進む。
集団で車道を走るチャリンコに乗せられている自分の方がさらし者なのかもしれないが(爆)
中古品や盗品(!)を扱う泥棒市も通り抜ける。
あんなとこで止まられた日にゃあ堪ったもんじゃないけどね(笑)
ちなみにチャリにはパフパフクラクションが付いているのだが、自分を載せたチャリの兄ちゃんは違ったね。
車のクラクションですよ、先生!(爆)
バッテリー積んで、音量が他のチャリの数倍。(恥ずかしさも倍増だ!)
最後尾のチャリはスピーカー積んでBGM鳴らしながら追走。
40分ほどで終了。確かに日本ではこんな経験はできないが・・・。
1回でお腹一杯です(笑)

市内観光の仕上げは屋台村。
フルーツショップでジュースとトロピカルフルーツ。
マンゴージュースに、スターフルーツ、グアバにキウイと何でもあり。
とどめにドリアン(笑)
日本じゃ1万超えることもあるけど、ここじゃ数百円。
そ、それにしても・・・。
くっさ〜〜〜!(爆)
日本でも臭ってたが、本場のドリアンはまた格別。
エビの呪詛が続いてたので、食うのはほどほどにしておいたさ。
・・・ドリアンと酒って一緒にとると反応して死んじゃうんだって?(^^;



1日のシメはナイトサファリ。
日没から開園になる、シンガポール観光の目玉ですな。
18時頃着いたので、夕飯(バイキング)を先にいただく。
食後は、まず徒歩コースを少し歩いて回る。
うっそうと熱帯雨林が茂っているが、やはり蚊がいない。
少し行って引き返し、トラム(開放型の連結バス)に乗り込む。
・・・座席と屋根があるだけな気がするんですが(笑)
ドアや窓なんぞ存在しない。飛び降りるのも簡単だ(爆)
肉食獣エリアは大丈夫なのか?これ・・・。
そんな心配をよそに動きだすトラム。
窓が無いので臭いもダイレクトに漂ってくる。
獣の臭いがプンプンである。
おお、鹿の類がいるな。
・・・って近すぎやしないか?
手を伸ばせば触れるんだけど。冗談抜きで。
ま、肉食獣は見えにくい位置に堀があって近づけないようになってたんだけどね(笑)
安心したような、がっかりしたような・・・。
とにもかくにも、無事終了。ホテルに帰還した。

5/7(日)

いよいよセントーサ島観光へ。
ケーブルカーでセントーサ島へ渡る事に。
・・・でもこれってロープウェーなんじゃ・・・?
観光名所らしく、ナイトクルーズ用の豪華客船もいるのだが。
その先には貨物船とその埠頭にガントリークレーンが林立していたりする。
どっちかにしなさいよ(笑)
ただ、日本では見慣れた釣り客は全く見当たらない。
後で岸に行くと、釣りそのものが禁止されていた。
それに、魚料理って全然見ないしなぁ・・・。
野菜も少ないのは困ったもんだが。
しばらく進むと、マーライオンタワーが見えた。
時間が余ったら行ける、かな?


ロープウェーを降りると、ドラゴンがお出迎え。
口から水を吐き(重さで顎が下がる)、鼻からは煙を吐く、となかなか芸達者である。
最初に戦争資料館へ。実質的には歴史蝋人形館である(笑)
太平洋戦争のコーナーは日本人は肩身が狭いか。
それでも資料映像に出てくる各国の軍用機の名前が全部判ったり、レパルスとプリンスオブウェールズを知っていたりする自分が少し悲しい(笑)
それぞれの解説は英語と中国語、一部欠けるものの日本語の解説がある。
内容が内容なだけに、日本人観光客には今ひとつ人気がない場所ではあるけど。
隣に建ってるもののインパクトが大きすぎるのも不幸(笑)



これが建っている(爆)
マーライオンタワー。とにかくデカい。
内部は登れるようになっていて、全高は40m近い。
よって、離れて撮影しないと全体が入らない。
パチモンの方が立派というのもどうしたものか(苦笑)
ちょっと時間が足りなくて、周囲をうろついたのみ。
(真面目に資料館に長居してたんだよ)
ちなみに目からビーム出ます(爆)
強いんだにょ。
もしくは犬から進化した犬人の守護像。懐かしや。
(どうやって歩くんだよ)
この後は昆虫博物館へ。
ヘラクレスオオカブトムシなどの標本やエダムシなどの擬態昆虫の展示など。
「たけ○の誰でもピカソ」でも紹介していたバイオリン虫の標本もあって、なかなかタイムリー。
出口には「サソリおぢさん」なる人物が待ち受けていた。
文字通りの「虫の知らせ」で速攻で通り過ぎて様子を見る。
案の定、後からきたツアー客にサソリ這わせて記念撮影。
しかもかなりデカい。くわばら、くわばら。

セントーサ島のトリは「アンダーウォーターワールド」。妹ともども、楽しみにしていたスポットである。連絡バスでサクサク移動。
入り口の池には何故か海亀と鯉が同居していたりする。内部は標準的な水族館。
うむ、ジュゴンは可愛いのう。(パンフより小さかったけど)そして目玉の水中トンネルへ。動く歩道で1周できる。
・・・鮫と目が合うってイヤだよな(笑)
トンネルの天井にへばりついて休んでる、お茶目なやつもいたが。
(←こいつ)
・・・でも結構すぐ終わってしまい拍子抜け(^^;
日本みたいに「これでもか!」と凝った施設になれてしまっていると、辛いものがあるか。
この地域では間違いなしに観光スポットなんだが。
後は昼飯なんだが、その前にモノレールに乗車。
セントーサ島を1周する環状線で、各観光スポットに停車駅がある、という寸法だ。
これでぐるっと島を一周した後、一番でかい駅の食堂で昼食。
おお、幕の内弁当!
和食なんてもう何日食ってないんだか。とにかく食う。エビ以外
ビールを大ジョッキで頼んだ人には長い「フラスコ」できたりしていたな(笑)
午後は自由時間になっているので、買い物客はオーチャード通りで降ろしてもらう。
我々も高島屋へと乗り込んだ。もちろん妹の買い物で。
・・・だから、なんでまた2時間歩いて買う物無いんだよ(泣)
どうにも気に入ったものが無いらしい。プラダには気に入りかけたものがあったのだが・・・。
値段見て却下(爆)
このままじゃ何の為に来たか解らんので、自分のシャツ購入。40S$くらい。可愛いな、我ながら。
ホテルに帰ったら全員一致で昼寝を決め込む。
そりゃ夏の昼の炎天下に外を出歩けば疲れるわな。

夕方、ホテル「マンダリン」のディナーへ。
←中央のビルの帽子のような展望レストラン。地上39階。
ハリウッド映画に出てくるような、陽気でキュートな黒人ねーちゃんがお出迎え。
ぐっいぶに〜。
展望レストランは回転式。シンガポールの夜景を見ながらのディナーは格別。
1杯20S$のシャンペンも格別(泣)
テーブル係は中国系の「泉 野明」(笑)
思わず頑張れと応援したくなるような娘。
客はほぼ日本人。バンド生演奏も日本語OK。
さすが高級店。全てにおいて日本人のツボをついてる(爆)
1時間かけて食べ終わったが、展望レストランはまだ1周してなかった(^^;
帰りは部屋の飲み物が高いため、セブ○イレブンに立ち寄る。
ジュース1缶が1.1S$(約70円)。安。
それにしても家族の方向音痴っぷりは凄まじい。出口の方向くらい覚えておきなさいってば。
同じ道何度も通ってるのに覚えやしないし(笑)TVも自分でつけてくれよ(笑)
帰り道、地元の学生が店の前の広場で大勢たむろ。ゴミ投げ捨て放題。
・・・誰か警察を呼べ。(ゴミ投げ捨ては罰金です)
どこの国でも若者はバカ者と紙一重なのか?
ちなみに横断歩道もちゃんと渡らないと罰金のはずなんだが、そもそも横断歩道が大通りくらいにしかない(爆)
しかも日本なら交差点には4本あるべきところが2本。かなりかったるい。
歩道そのものも真中に木が生えてたり、段差だらけだったり凸凹だったり。
「バリアフリー」なんてのはよほど経済力のある国でないとできんよ、うん。
野良動物は即処分の筈が、野良猫2、3匹見たし・・・ああ。
インターネット端末らしきものも大通りに並んでるんだけど、使用法の解説は一切ないし、故障中も目立つ。
何より利用者がいなかった(爆)
いろいろ高度技術を取り入れてはいるものの、生活水準を見る限りでは普及にはほど遠いのが現状だろうなぁ。
ホテルに帰っても昼寝のためか眠くならず。
トランプでもしようという事になり、皆に「大富豪」を教える。
反応は上々。明日もやってみるか。

5/8(月)

最終日は丸1日自由時間。
遅く起き出して買い物に。
・・・そう、2度ある事は3度ある。
いい加減に決めろや、妹よ!
お兄ちゃんは疲れちゃったよ・・・(笑)
そして結局決まらない・・・ああ。
手ぶらで帰るのも何なのであちこち見てまわる。
紀伊国屋書店で、怪しい日本コミック発見。
何が怪しいって、早い話が海賊版。
イラストが追加されてる攻殻機動隊とか6冊組のアウトランダーズ、ミョ〜に話数の少ないらんま、ガンスミスキャッツ、ダーティーペア、女神さま。
きわめつけが、ふたば君チェンジ(爆)
ウケ狙いに買っていくか迷ったが、もし税関にひっかかったらマズいだろう、特にふたば君は(笑)
諦めて、そごう食品売り場へ。
わざわざ逆輸入品を買ってみたり(笑)
観光名所のお土産用のお菓子、ぢつはここで買うのが一番安いかも(^^;
ホテルに帰り、チェックアウトまでトランプ大会。
神経衰弱。13組GETで圧勝。
7並べ。全員をパス3回のドボンへ突き落とす。
大富豪。負ける気しない。
カードゲームで負けるわけにはいかんのだよ!(笑)
チェックアウト後は近くの屋台村へ。
それぞれ好きなものを食う。ここで父が缶入りの「緑茶」を買ってきたのだが・・・。
氷入りのコップにあけると茶色い・・・。
原材料を見てみると・・・。
砂糖15gって何よ?
飲ませてもらと・・・クセの強い紅茶?(^^;
一番のゲテモノだったかな、これは。
20時にチャンギ空港へ向け出発。
その時、突如UFO来襲!
・・・空港管制塔なんだけどね(ベタベタ)
ツアーだと立ち止まって写真取るのも難しいので車窓から。
出国手続きをした後は、免税店へ。
そういや、ベルトがだいぶくたびれてたよなぁ・・・。
秒でバーバリーのベルト(110S$)購入。
妹よ、これが買い物だ!(違います)
でも家族のゴリ押しもあって、ようやくバッグを決めた妹。
で・・・何で次の店も探してるのかな?(笑)
23:05。NH902便離陸。
さらば、シンガポール。
さすがに眠くてBGMは浮かばなかった。
離陸直後のスナックサービスを平らげたら即寝る。
映画見るどころじゃありません。起きていられない状態で日付が変った(らしい)

5/9(火)

ウトウトはできるのだが、エコノミーじゃ寝られたものじゃなかった。
離陸前に「かなりの振動が予想されます」と注意があった通り、乱気流による振動が続く。
朝食の配膳が中断されたくらい。トイレにも行けやしない。
半分飲んだ紅茶が自然にこぼれるなんて思わなかったさ(笑)
あまりに酷いためか、エンジン出力が増加、高度を上げにかかる。
これでとりあえずは飯が食える状態に。急いでかきこみ、トイレも済ます。
再び寝る(苦笑)どうもうちの旅行は疲れるための旅らしく、元気に帰ったためしが無い。
仮眠程度でもう成田上空へ。
今度はスクリーンに機体下部からの直下映像が映る。
・・・我らが千葉も田舎だなぁ・・・(苦笑)
ランディング態勢に移行。今度は昼間の着陸なので、対比物が見え見ごたえがある。
そして接地。チャンギ空港の時のような振動はほとんど無い。何故に?
とにかく7:15に無事着陸。
「私は帰ってきたぁっ!!」
入国手続きを済ませ、空港外に出るが・・・あれ?
チャンギ空港の時は異国の匂いを感じたのだが、成田では特に匂いは感じなかった。
5日間離れたくらいでは感じられないのか、そもそも日本の匂いなんて無いのか?
本当に日本に帰ってきたと感じたのは、納豆食べた瞬間だったよ(笑)


戻る