〜Fried Rice(チャーハン)の巻〜
 皆さんの永遠の課題と思われるチャーハン。自分は、大学生の頃から本格的 に研究していましたよ。というのも、自分で作る以前の母親が作ってくれた家 で食べるチャーハンは、冷蔵庫の中身の事情により具材を選ばずに何でも入れ るわけで、どうしても中華料理店の味とはかけ離れたものでした。つまり、本 当の炒め飯だった訳です。それから自分で作りたくなり、長い年月をかけて今 のチャーハンが完成しました。そのレシピを公開しますっ! と言っても、最 近はあらゆる所で、書かれているので、目新しいものではないです ...

〜理論〜
 まず、チャーハンを作るにあたり、理想のチャーハンとはどんなの?という ことを考えてみましょう! なんと言っても、『ご飯はパラパラ、玉子コーティ ング』ですよね? それを作るには、どうするか? 火力だと思いました。中 華料理ですから、当然、火力がないとおいしくできません。あの凄まじい火力 により、『パラパラ』が実現するのだろうと考えました。
 しかし、家庭の火力事情を考えると、中華料理店のような火力は、期待でき ません。ならば、その火力を補うことを考えればよいのです。
 まずは、火力自体。よく『チャーハンは鍋を振れ!』と言われます。そして、 パラパラにしようと、鍋をあおる時に、鍋から火が離れる場合があります。し かし、考えてみてください。鍋から火を遠ざければ、その分、鍋の温度は下が ります。中華料理店のような火力であれば、鍋から火が遠ざかることはないの で、大げさに振っても構わないのですが、家庭の場合はちょっと違います。故 に、家庭で火力をキープするためには、『振ってもいいが、 火から遠ざけるな!』ということです。絶対に鍋を火から離してはい けません。

※ 餃子を食べる時は、餃子の王将のテイクアウトを利用するのですが、その 際、厨房が見えるんです。それで、よく調理の仕方を覗き見しているのですが、 鍋から火が遠ざかってはいませんでした。これはチャーハンに限らず、他の調 理でもそうでした。余談ですが、中華料理において、『炒め』は、最後の仕上 げの手段にすぎないようです。というのも、炒める前に、具材に火を通すこと (油通し等)をしてから、炒めてました。

 『パラパラ』を実現するにあたり、もう一つ大事なのは、分量です。チャー ハンを作る時、ついついご飯や具材を一杯入れてしまってませんか? そうす ると、火が全体に通りづらく、結果、水分が十分飛ばずにベタベタになってし まいます。よって、ここは心を鬼にして、調理する量は一人前にしましょう。 ご飯や具材を一人前にしても、結局、油を吸って二人前弱になります。

 次に、『玉子コーティング』。玉子をフライパンに入れた後にご飯を入れる と、玉子に火が通りすぎ、『玉子コーティング』ができない場合が多いです。 ならば、最初から、『玉子コーティング』をしておけばよいと考えました。す なわち、『玉子まぜご飯』を作っておくのです。こうすることにより、最初か らご飯に玉子がからまっている訳で、これに火を通せば、理想の『玉子コーティ ング』ができるはずです(なかば反則行為のような気もしますが...)。この 方法は今では有名で、いろいろな所で紹介しています。
 さらに、この際、味付けもしておきましょう。なぜならば、やはりチャーハ ンは火力とともに、スピードが命だからです。鍋を振っている最中に味付けを しようとすると、鍋が止まり焦げ付きの原因になります。味付けは、塩、こしょ う、好みのよっては、市販の中華味なんて使ってください。
 具材は、いたってシンプル。ねぎと焼豚のみ。好みで高菜なんかもありかな?  これらも最初から混ぜ合わせてもいいのですが、火が通り過ぎるといけない ので、途中で入れます。その際、ねぎは仕上がりの重要なポイントとなります。
〜作ってみよう!〜
 では、さっそく作ってみましょう。炒めるにあたり、使 う油ですが、自分は市販のラードを使用しています。サラダ油でも十分だと思 いますが、自分としては、こちらの方がおいしかったので、こちらをオススメ します!
 
 
   炒める前に、基本通りに鍋(ここでは、中華鍋)を、俗に言う、『煙が出る まで』よく熱します。熱くなり過ぎて怖いという方もいると思いますが、勇気 を出して熱してくださいね(笑)
 鍋をよく熱したら、ラードを入れます。ラードを全体によく鍋になじませた ら、いよいよ、『玉子混ぜご飯』の投入です。一気に入れちゃいましょう!
 『玉子混ぜご飯』を鍋に入れたら、最初は、鍋をあおり ながら、おたまの丸い部分で押して叩くようにします。そして、おたまの先で かき混ぜます。とにかく、早く、早く!
 水分が少しとんできたら、具材を入れます。そして、引 き続き、素早く、かつ、鍋をあおりながらひたすら混ぜます。炒める時間はま ちまちですが、写真のように火力が強く、中華鍋の場合、2分弱、フライパン の場合、3分程度くらいでしょうか? ねぎの香りに注意してください。炒まっ てくると、ねぎの香ばしさが出てきます。ちなみに、自分の自宅は、電気なの で、非常に熱が弱いので5分くらい炒めてます。これは経験でつかんでくださ い。炒めすぎないのがポイントです。
 ねぎの香ばしさが出たら、お好みで香り付けとして醤油 を加えます。醤油を加え過ぎると、色が黒くなりますので注意してください。 醤油を加えないで綺麗な玉子色にしたい場合は、味付けの際、塩加減を少し強 めにしておくとよいでしょう。
 お皿に盛り付けて、完成!!(ちょっと炒め過ぎ?)

▼分量(一人前)▼

◆ご飯:茶碗一膳
◆玉子:一個
◆ラード:大さじ2杯弱
◆ねぎ:お好みで。
◆焼豚:お好みで。
◆塩:パッ、パッ、パッ、パッ、パッ、くらい?
◆こしょう:パッ、パッ、パッ、くらい?
◆中華味:パッ、パッ、パッ、パッくらい?
◆しょうゆ:小さじ2杯弱

撮影協力:addCafe

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Update: 2005/04/26 by Toshi