第86回研究会

2003年都心回帰に対する業務核都市さいたま市の今後を探る

 日時:2003年10月11日(土)
 参加者:合計26名+子供5名  (敬称略)
海老塚、大竹、洪、佐々木、大場、小林、保倉、村松、戸辺、山岡、大木、井澤
鎌原、千川、恒川、青木、小野寺、脇野、井手、樋口、藤本、大野
コーディネーター 古里、土屋、佐々木

 
プログラム、関連リンク等はこちら


参加者の生の声

A.C.さん 大宮駅周辺はすぐに行けるが、盆栽村、見沼田んぼは、一人では行き
  づらい所なので、コーディネーターさんの素晴らしい案内があり行くこと
  が出来てとても良かった。
F.K.さん 私は川越に住んでいながら、実は、初めて大宮駅から外に出ました 。
いつも長野新幹線のホームから西口のデッキ辺りを眺めていただけでし
  たが、それと対照的な、東口のにぎわいと雑然とした雰囲気が興味深
  かったです。午前中は、盆栽村にすっかりはまってしまいました。
今度は、乗換のためだけでなくゆっくり出かけて、氷川神社も堪能した
  いと思います。
F.T.さん 埼玉県南地域は、都市公団の関東支社在籍時代(昭和56〜58年)に
  かけて担当した地域で、昨日は当時を思い出しながら歩いていました。
私が担当していた当時は、埼京線(当時は通勤新線いっていた)の工事
  中、大宮西口の区画整理事業内で土地収用も行われました。また、大
  宮駅東口の再開発事業が決定されたのも当時です。
  昨日回ったところで、私が当時直接担当していたものは与野駅西口の
  区画整理事業です。反対運動が強くその打開策として、与野市(現さい
  たま市の一部)から再開発事業との合併施行の相談を受け、検討して
  いました。また、大宮駅東口は強引な都市計画決定のため地元の反対
  が強く、大宮市はその扱いに困っていたことも思い起こします。
それから20年、当時は話題程度であったさいたま新都心があのように
  変貌をとげ、与野西口も超高層が林立する様にびっくりするばかりです。
しかし、このような人間を威圧する巨大な建物群が、この間の都市開発
  技術が蓄積された成果なのか、大いに疑問になりました。
  また、欲しいがままに整備した都市施設や建物の維持管理費用の財政
  的圧迫問題も気になります。
全体的には批判的な印象の中で、「けやきひろば」は人工地盤下の広
  場も賑わいがあり、過去の計画技術の蓄積が活かされたいい空間に感
  じました。
なお、豊富な資料を提供いただき、一日がかりで案内していただいたさ
  いたま市の方々に感謝申し上げます。
I.T.さん 見沼田圃は、ごく端っこをかすめただけですが、市街地近くにまとまった
  農地が連担して残っているのはすばらしく、また防災上の観点からも従
  来にもまして保全に力を入れるべきでしょう。いろいろと道路計画に掛
  かっているとのことですが、「開発」行為は極力避けるべきです。
大宮については、西口を見れば、やはり東口の雑然さは否めませんが、
  あれはあれでよいかも。これからは再開発は経済的・採算的に難しい
  のではないか。西口・東口とも通過ができないようにするとか一般車乗
  り入れ不可区域を設けるなどして自動車交通量をへらせば、もっと快適
  な市街地になるのではないか。
埼玉新都心、ただただ圧倒されます。いくら税金がつぎ込まれたのか、
  今後の負担はどうなるのか、など課題も含めて検証し、それをいれた紹
  介ビデオ改訂版を作成すべきと思います。(知事も替わったことだし。)
  土屋土建県政のシンボルでしょうか。首都機能分散が施策として徹底
  されていれば私はこれも評価しないでもないが、その後の東京案開発
  を見れば、そして多くが採算が苦しい現状を見れば、なおさらです。
大宮・与野地区を初めて歩き、氷川神社参道や盆栽村などはすばらしく
  、発見が多くて楽しかったです。私の「自宅」のある千葉市と色々比べ
  てしまいました。
S.H.さん 大宮から与野にかけての市街地が大きく変貌し、新都心を核に発展し
  つつある状況がよくわかりました。特に印象に残ったのは、20年来の
  大宮駅東口地区の都市計画決定を廃止し、「都市再生プラン」として打
  ち出したことです。区画整理及び再開発が進行する西口に比し、整備
  の立遅れている東口を、官民の協力による新たなまちづくりとして柔軟
  に進めていく方針に切り替えたことは、大きな選択であったと思います。
当然地元からの厳しい指摘もあったと思いますし、理屈だけでは説得の
  難しい多くの事情があったと思います。しかし今後のまちづくりを官のみ
  に頼ることなく、提案制度や地区計画の申し出制度を通じ、地域関係者
  自らの参加により進めていく環境が早く整うよう、強く期待しております。
Y.Y.さん 大宮西口は10年ぶりくらいに歩きました。町が変わってきたことを実感し
  ました。
  何もなかった西口にソニックシティやそごうができ、街全体に人の流れ
  ができていたと思います。
一方で大宮東口は相変わらずでした。古い商店街もそのまま、建築がも
  つ間はあのままもいいか、それが大宮らしさ?という感じもしました。氷
  川神社の参道は、町の中のオアシス。もう少し街並みが参道がわに向
  き、歩きやすくなればよい、と感じました。さいたま新都心が参道に先に
  見えたとき、何か不思議な光景だと感じました。アンバランスさを逆手に
  とって切り離された市街地として生かすことがあの街に必要なことのよ
  うに感じました。
コーディネーター 参加者から、暖かい励ましや手厳しい指摘、はっとさせられる感想をい
  ただき、企画者冥利につきます。特に、今大きく舵をきろうとしている大
  宮駅東口地区のまちづくりについて、貴重なご意見をいただき、担当者
  として大変参考になりました。




建築家 佐々木龍郎さんによる撮影、コメント

                             イメージはクリックすると拡大表示します。
見沼たんぼ。ガードレールを何とかしよう。 見沼たんぼ。 見沼たんぼから市民の森・見沼グリーンセンターを見る。
盆栽村。1階洋風。
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盆栽村。
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盆栽村。
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