糸魚川 天津神社のけんか祭りと稚児の舞
糸魚川けんか祭りにでかけた。私の本当の目的はけんか祭りのあとの雅な舞楽でしたが、けんか祭りも勇壮でなかなかのものでした。天津神社に着いたのが10時ころ。すでに拝殿のまえの石舞台は午後からの神楽舞に向けて仕来りどおり美しく飾られ二基の御輿が安置されておりました。両側にもうけられた桟敷はすでに満席。神事は10日御前零時の太鼓打ちから始まっていて、夜も明け切らぬ4時ころ二基の御輿は御輿堂からだされ石舞台の上に安置されます。この二基の御輿はそれぞれ押上地区と寺町地区の若い衆の白丁(白装束の担ぎ手)にかつがれさらに押上は緋色の法被、寺町は萌黄色の法被の引き手にひかれ拝殿と石舞台をなかに境内を葉つきの大竹で払ったったあと神主、稚児、獅子がしら御輿が二回練り、その直後、二基の御輿は猛然と走り出して、御輿の競り合いがはじまりました。二基の御輿はがっぷり組んで力と力の競い合いで、御輿もあちらこちらと壊れてくるのですが御輿の走りと競いが繰り返され担ぎ手も引き手もへとへとに成った頃をみはからって終わるのです。しかし、終わり方が難関なのです。双方の御輿は互いにみられることなく幣殿に御輿をあげなければなりません。最後の力をふりしぼって他方の御輿を引き離すために走ります。そして、見られることなく幣殿に御輿をあげて勝ちとなる最後まで競いの祭りです。境内の見物客は御輿の競いとこの最後の走りに熱狂してしまいます。こうしてケンカ祭りが終わった後、お神楽舞が奉納されます。天津神社の舞楽は「稚児の舞」と呼ばれておりますが「大人の舞」もあって、天津神社の舞は鎌倉風なのだそうです。テレビカメラが撮影に忙しそうでした。今日はお天気に恵まれ、出店めぐりもしたりして、お祭り気分をたのしみました。
練りまえのひととき
御輿の競い
稚児の舞