田舎暮らし日記から
無造作に棄てられた子猫は棄てられた地で健気に生き私を和ませ優しい気持にさせてくれました。
03.5.3
快晴続きの連休は昭和61年以来17年振りだそうです。93年の連休を利用して九州一周のツーリングにでかけた。バケツをひっくり返したような大雨続き。それ以来、春の連休にはツーリングに決して出かけないことに決めているのだが、この連休に限って風邪ひき連休で終始したことが恨めしい。
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峠の黒が2週間以上も姿を見せない。ちゃちゃが2日続けて全身泥だらけで帰ってきた事がある。その2日目のちゃちゃの喉に歯形の傷跡が残っていた。ケンカ相手は黒に決まっているのだが、案の定翌日から姿を見せない。7年前の初対面のころから何故か黒とちゃちゃは気が合わない。年を重ねる毎に鈍重で穏和な黒より、細身で敏捷なチャチャが優位になっていった。私達が越してきたことで、この家を明け渡して100メートル下の家の物置を安住の住処にして7年。雪の日も、雨の日も三度の食事を貰いにやってきた。攻撃的になったちゃちゃは黒がやっと見つけた住処にまで
足をのばし、黒を脅かしていたのだが。お天気の日、私の庭仕事にひねもすつき合ってくれる黒がいないのは寂しい。
03.1.5
今日。峠の黒のベットルームを作って、峠の黒のネコハウスにいれた。3日夕食を済ませた黒は大雪とずざましい風で帰れなくなったらしく、中村が春に余り板で黒のために作ったネコハウスであの寒さのなか過ごしたらしかった。ネコハウスの中は発泡スチロールの箱がベット代わりにあるだけ。これでは入り口から直接寒さが入って冷たかろうに、とベットルームを作る。新しい発砲スチロールの箱をみかんの空きダンボールを二つをつき合わせガムテープで頑丈に留めた中に入れ、黒の身丈と胴回りに合わせて、出入り口をくりぬき、その穴からダンボールの中の発砲スチロールの箱に座布団を敷きその上にポリエステル100パーセントの古いセーターを敷いてベットルームは出来上がり。ネコハウスの丁度半分に治まった。黒は直ぐに気に入ってくれたみたい。野良猫ながら峠の黒は1LDk(kなしかな?)住まいなのです。風邪をひかずに春まで頑張ろうねー 黒や。
02.11.24
昨日、鉢からだしたユリの植え付けを中村の協力もあって無事終了。日ざしが暖かくなる10時頃から昼食時間も惜しんで4時過ぎまで庭で過ごす。我が家の猫どもは一匹も見あたらないのに、峠の黒は我が家の敷地から終日出ることなく、日溜まりの枯れ草の上で昼寝をしたり、律儀に私のご機嫌伺いをしたり。彼は夏の初め頃から、腰骨が目立つほど痩せて、あげくに、ケンカの傷跡とハダニですざましい形相になった。この夏は駄目かも...と思ったが、とりあえず蚤やダニに良く効く薬をつけてみた。これが予想以上に効いて、見違えるように毛艶が良くなり、今や艶々と黒光りしている。キャットフードも三度三度きちんと食べにやってくるので、冬を前にして万全の体型になった。ベンチに腰を掛けて休んでると、いそいそと寄ってきて、「抱っこ」を遠慮がちにせがんで私の膝に両手を掛けるが、後ろ足はもじもし地面で足踏みをする。太りすぎてヒラリと飛びのれないのだ。そう言えばこの7年間、ただの一度も、峠の黒が木登りしたの見たことないなー。
01.6.5
札幌から帰宅して
無事峠に帰宅。5/29札幌へ発つときは「はやく札幌に帰りたい!帰りたい!」を連発し、帰りのフェリーでは「あー、やっと峠に帰れる!」と言った案配です。札幌の我が家もいい!峠の我が家もいい!さて峠に帰ってみると、たった一週間のご無沙汰なのに庭の様子が一変。蕾だった薔薇が一斉に咲き始めていた。なかには開花も終盤に近いものもあって、夕闇が迫っていたが少々慌てて写真をとった。戸を開けると、猫達は一週間も家に閉じこめられ不平たらたらで飛び出していった。峠の黒は何処からともなく現れて甘えてすりすり。我が家の飼い猫より、よっぽど飼い猫らしい野良猫。
01.3.17
スペイン旅行から帰宅して
10日振りの帰宅。さぞかしすざましい事に成っているに違いないと、おそるおそる玄関を開ける。「ただいまー」...「?」以外と普通。しかし、ネコどもが一匹もいない。順次名前を呼ぶ。ビブラートをきかせた鳴き声が応え、天井裏から下りてきたのは我が愛猫ではなくて峠の黒ではないか!懐かしげにすりすりする彼を後目にチャチャ達を呼ぶことしばし、物置の窓からつぎつぎ寝ぼけ眼で無愛想に現れる。なんということだ。でも、ゆきちゃんがみえない。彼女はお嬢さん風の見かけに寄らず放浪癖があって一週間もすれば帰ってくるだろう。 また、出発前の慌ただしい中で打合せを済ました台所の増改築の工事はもう始まっていた。これが完成すると随分と使いよく成るはずだ。
01.3.8
スペイン旅行出発前
今日は成田周辺で一泊です。前後泊は別として9日間の貴女任せのツアーですから荷物も二人でトランク一つにまとまってしまいました。荷物が配送に間に合わなかったので中村が成田まで運転することに。留守中心配なのは我が家をあてにして、おねだりにやって来る峠の黒のこと。お腹空くだろうな...我が家の四匹の猫達は可哀想だが外室禁止。17日まで日記、鰐の目お休みです。行って参ります。
00.10.18
小春日和の良い天気です。ひだまりにゴザを敷いて、古いセーターを解きました。配色を考えて新しい毛糸をたして今までのものと違ったデザインのものを仕上げるのはとても楽しい。その間、我が家の猫たちは一匹も見えなくて、峠の黒が遠慮深げにゴザの端でうつらうつらしていました。
00.10.12
きょうも、狸がぶーらぶーら小雨のなかやってきました。でも玄関まえに陣取っていた峠の黒に脅されて退散。
午後から昨日のレントゲン検診のとき保健婦さんに誘われた「呼吸器教室」にいってきました。呼吸器系の検査をしたり診療所の先生のお話を聞いたり盛りだくさんです。対象者が呼吸器系疾患をもったかたなので、町役場の車が玄関前まで迎えにきてくれるのです。田舎暮らしはなかなか快適です。