
「やまなしおもちゃライブラリー」の機関誌である『右左口からの風便り』(季刊)は、1995年の夏に創刊されて以来、現在で30号を数えます。2002年秋号です。少し構成が変わっております。
「右左口」というのは、「やまなしおもちゃライブラリー」のある地名なんですが、皆さん読めますか・・・!?これ「うばぐち」と読むんです。「みぎひだりぐち」とか、時々、「さゆうぐち」と読み間違われることもあります。話が横道にそれましたが、この『右左口からの風便り』、今までは郵送で発行していたのですが、ホームページ作成を機に、すべてとはいきませんが、その内容を少しでも多くの方に見ていただけたらと思います。
バックナンバーについては整理中です。
やまなしおもちゃライブラリー機関誌 第30号
平成13年12月21日発行
◎巻頭言
新たな試み 障害児・者生活支援事業 やまなしおもちゃライブラリー
専務理事 中 込 直
◎小黒三郎の組み木・近況報告
◎りんごの木通信
◎おもちゃトピックス
夏休みおもちゃキャンプin清里
サマースクール「おもちゃっ子」
◎おもちゃトピックス
夏休みおもちゃキャンプin清里
サマースクール「おもちゃっ子」
◎おもちゃタイムス
◎INFORMATION
◎編集後記
やまなしおもちゃライブラリー
専務理事 中 込 直
やまなしおもちゃライブラリーは、昨年度から新たな活動として「障害児・者生活支援事業」いわゆる、レスパイト事業を立ち上げました。この事業では、障害のある方とその家族が安心して豊かな地域生活が送れるように、本人や家族が必要な時にいつでも利用できるサービスを提供しています。例えば「余暇の活動を充実させたい」「冠婚葬祭等で家族が介助や育児ができない」「家族の方が介護や育児に疲れてホット一息つきたい」という時、学校や病院等の送迎の代行、外出時の付き添い、一時的預かり、訪問といった形で支援を行っています。
この事業は、やまなしおもちゃライブラリーに対して寄せられた、「地域に根ざしたサービス提供」を求める保護者の声を反映して事業化したものです。おもちゃライブラリーの活動というと、おもちゃを介した「療育の場」といった捉え方をされていますが、地域療育事業が整備され、また社会福祉が大きな転換期を迎えた今日、おもちゃライブラリーのあり方もそれぞれの地域のニーズに合わせて対応していかなければならないと考えていました。そんな折、保護者の方々からレスパイト事業を立ち上げて欲しいという要請を受けました。やまなしおもちゃライブラリーが持っている障害児・者に関する経験と実績、ボランティア等の人的資源、この二つを有効に活用することで「障害児・者生活支援事業」という新しい試みがスタートしました。
障害児・者生活支援事業を立ち上げて一年半が経ちました。今年から、甲府市内に建物を借りて「学童保育」サービスをスタートさせました。甲府市内の養護学校へ通う子どもたちが放課後やってきます。送迎サービスを併用して、学校やスクールバスの停留所へスタッフが迎えに行くこともあります。中道まで通ってくることが困難だった子どもたちや、学年が上がって下校時間が遅くなった子どもたちも通ってくることが出来ます。もっと多くの方々に利用していただけますように…。
「やまなしおもちゃライブラリー甲府分室 りんごの木」を宜しくお願いします。
ちょっといTOYいはなし話(ちょっといい話)では、おもちゃライブラリーに集まる子どもたちのことやスタッフが出会った方々とのやりとりの中で、ぜひ皆さんにお伝えしたい面白いこと、素敵なこと、おもちゃライブラリーで作ったおもちゃのことも含めてご紹介させていただきたいと思います。
小黒三郎の組み木・近況報告
遊プラン 代表取締役 今井 聡
組み木デザイナー小黒三郎のおもちゃを商品化して17年。ここまで細々と、でも息長くやってこれたのは、私たち大人でも遊びたくなる物を、ひとつひとつていねいに作ってきたからだと思っています。今でも熟練した職人が手作業で仕上げるのは発足当時と変わっていません。
9年前(1993年)、日本おもちゃライブラリー第10回記念全国セミナーに、「小黒三郎・組み木の世界展」という形で参加させていただきました。甲府富士屋ホテルの会場は連日にぎわい、会期終了後、遊プランの事務所は注文であふれかえったことを思い出します。
今年の全国ボランティアフェスティバルでも、遊プラン商品への問い合わせが多数あったとのこと、ありがたく思います。近況報告がわりに、最新作を2点紹介させていただきます。
ゆらゆら人形
昔から人形や動物を揺らして遊ぶおもちゃがあります。指先に乗せて遊ぶやじろべえや木馬のシーソーなど、小さい物から大きな物までいろいろと作られてきました。中でも、ヨーロッパに多く見られる1本腕のやじろべえは、揺れ方がゆっくりしていて長い時間揺れてくれる長所があります。この片腕式やじろべえの上部の人形と下部のおもりを関連のある形にしてみようという発想でデザインしました。上下の木片を入れ替えて、揺れ方の変化を楽しむこともできます。
上と下の人形の動きが、遊ぶ子どもの想像力をふくらませてくれる。そのような、楽しいシリーズです。
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楕円びな五段飾り
楕円形の板から各段毎の人形、道具類を切り抜いてお重の容器に収めています。材質は、白く柔らかな色合いのメープル材。容器は、秋田角館の曲げわっぱ、垂幕はこの楕円雛のために染色家石井美江さんに作っていただいた植物染料によるオリジナル型染めです。
人形、容器、垂れ幕がそれぞれ卓越した人の手業で生み出され、小黒三郎のデザインを引き立てます。伝統的な雛人形にも決して引けを取らない質感。ジャパニースモダンの新しい雛人形です。
●資料のご請求は下記まで
〒662-0032 兵庫県西宮市桜谷町1-18
TEL 0798-73-6701 FAX 0798-73-6709
E-MAIL info@u-plan.co.jp
●ホームページからも資料請求ができます。
http://www.u-plan.co.jp/
やまなしおもちゃライブラリー甲府分室「りんごの木」
山梨県甲府市住吉4丁目10−34 TEL&FAX:055-235-1600
このたび、やまなしおもちゃライブラリーの甲府分室の名称についてスタッフが検討を重ねた(?)結果・・
やまなしおもちゃライブラリー甲府分室「りんごの木」と決定しました。
この名称共々、今後ますます皆さんに親しんでいただけるような学童保育の場にしていきたいと思います。ここでは「りんごの木」の活動の様子をご紹介します。
2学期がスタートしてまた学童保育の部屋にも賑やかさが戻ってきました。暑い夏にはどうしても涼しい部屋で過ごしがちでしたが、これから公園などへの散歩が心地よい季節です。ご近所ウォッチング?しながらまたみんなで散歩に行きましょうね!
大半の時間は、それぞれお気に入りのおもちゃや本などを広げて遊んだり、ゆったり(ゴロンと寝転んだりして)過ごしているのですが、上記のような活動も用意し、様々な遊びの楽しさや友達と一緒に遊ぶ楽しさを味わってほしいと思っています。 ◎保護者の皆さんからのご要望の中で「プールに連れて行ってほしい」という声が寄 せられています。これについて検討中ですが、現在、以下のように考えています。 毎週、もしくは月1〜2回、曜日を決めてその日の活動を「プールの日」とする。 時間枠は、3:30〜4:30でリサイクルセンターのプールを利用する。 お 礼 日本おもちゃ図書館財団およびおもちゃの図書館全国連絡会より、全国ボランティ アフェスティバルで展示したオモチャを沢山頂きました。ありがとうござました。 お願い ご家庭でご不要になった物品の提供をお願いします! ホットプレート・たこ焼きの道具・ミキサー・電気カーペット・電動糸ノコ盤 楽器(ギター・木琴・アコーディオンetc.) ※予めお電話でご連絡下さい。 募 集 スイミングの得意な(好きな)サポーターさん、子どもが大好きなサポーターさん など、生活支援のサポーターを募集しています。 |
なつやすみおもちゃキャンプin清里
夏休み恒例のおもちゃキャンプを7月27日・28日に開催しました。今年は参加者が68名(内、対象者・家族12)でした。例年より小規模のキャンプでしたが内容は盛りだくさんのキャンプでした。
なつやすみおもちゃキャンプを振り返って
おもちゃキャンプから、早いもので3ヶ月が経とうとしています。今、キャンプのことを思い出してみますと、実に鮮明に当時の状況がよみがえってきます。
まず、毎年言えることですが、企画等をメインで考える4年生が、ちょうどこのキャンプと重なって教員採用試験があるが故に十分な準備時間が取れなかったことはいうまでもありませんが、その中で、キャンプに参加してくれる子どもたちにいかに楽しんでもらうかをスタッフの人たちと考えてきました。
今年は滝沢牧場にて乗馬体験・アイスクリーム作り体験、宿泊施設「ヴィラ千ヶ滝」でのキャンプファイヤー、清里の清泉寮付近で行ったハイキング、以上の活動を企画し行いました。子どもたちの様子はどうだったでしょう?1日目の滝沢牧場では、初めて馬に乗ることができた子、動物と楽しそうに遊んでいる子、担当の学生さんたちと一生懸命アイスを作っていた子、普段とはまた違った子どもたちの一面を見ることができたのではないでしょうか。キャンプファイヤーでは、みんなで協力して神様を呼び、火を囲んでキャンドルサービスや花火をしました。神様がすごい迫力があってびっくりした人もいたのではないでしょうか。また、キャンドルサービスはすごく綺麗でしたよね。2日目になり、子どもたちは元気一杯、学生や親御さんたちは昨晩の懇親会の疲れが残っている?中、森の中をハイキングしました。途中で疲れて泣き出してしまった子、車椅子で森の中をどんどん進んでいった子…、歩き終えた後のアイスクリームは本当に美味しかったですね。
1泊2日というとても短い時間ではありました、子どもたちはここでは言い表せないほど私たちにたくさんの表情を見せてくれました。よく、「何かに一生懸命になっている人間は輝いている」と言われますが、子どもたちは遊んでいる時も、体験している時も、ご飯を食べている時も、実に輝いていたのではないかと思います。嬉しかったこと、辛かったこと、様々なことがあったと思いますが何かしらの形でこのキャンプが思い出になってくれたならば幸いです。
最後になりましたがキャンプに参加していただいた全ての皆様に感謝すると共に、来年もぜひ参加して下さることを期待し、筆を置きたいと思います。
(山梨大学教育人間科学部障害児教育コース4年 手塚俊介)
滝沢牧場にて参加者全員で アイスクリーム作り体験の一コマ
共同募金配分事業
サマースクール「おもちゃっ子」
夏休み企画第2弾!サマースクール「おもちゃっ子」を
今年も開催しました。8月1日〜8月23日までの間の
12日間、延べ127名の子どもたちが、ボランティア
と一緒に色々なプログラムに挑戦しました。
主な活動内容をご報告します。
◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇
プールあそび
月曜日と水曜日の午前中はプールの日。中道南小学校のプールを開放していただき、みんなで思いっきり水遊びを楽しみました。プールの日は参加者が多く、やはり夏のあそびNo1のプログラムでした。
滝戸川ハイキング&川遊び
滝戸川へハイキングに行きました。ちょっと暑かったけどみんなよく歩きました。お昼に自分で作ったおにぎりを食べてから、いよいよ川遊び。プールとは違った自然の中での水遊び。魚やカニを探したり、水のかけ合いをしながら遊びました。
電車でGO!
甲府駅から電車にゆられること約1時間、猿橋駅に到着。目的地「猿橋公園」へはそこから歩くこと15分。電車に乗っている時は楽チンだけど、歩くのはちょっと暑くて大変でした。公園では、お弁当を食べたり、遊具で遊んだりして過ごしました。午後からは日本三大奇矯「猿橋」の見学をしました。(初日は午後から雲行きが怪しくなり猿橋見学は中止。雷鳴が響き渡る中急いで駅に戻りました)
バスでGO!
「電車でGO!」があるのだったらバスでも…ということで「バスでGO!」を企画しました。甲府駅北口を出発し、愛宕山こどもの国と県立科学館に行ってきました。ところが県立科学館は「恐竜宇宙館」というイベントを行っていて、バスの中はそれ目当てのお客さんで満員。それでもみんな大人しくバスに乗っていました。科学館では冷房が利いていて居心地満点。また色々な科学を体験する遊具?があって思う存分遊んできました。午後からはライオンの池で水遊びもしました。
おやつ作り
かき氷・フルーツポンチ・ポップコーン・フルーツケーキなど日替わりで挑戦しました。特にかき氷は人気メニューでおかわりする子が続出!おなかをこわしませんでしたか?
サマースクールの午後の定番プログラムになりました。
クッキング
お昼ご飯をみんなで作りました。サマースクール恒例メニューの「流しそうめん」。作ることより食べる方が楽しかったです。「カレーライス」の時は部屋中がタマネギのエキスで充満!みんなで泣いていました。
公園でちょボラ
今年からの新企画、公園でちょボラ(ちょっとボランティア)。いつも親睦会で利用している風土記の丘公園内の散策&ゴミ拾いをしました。空き缶やゴミのポイ捨てはほとんどなくきれいな公園でしたが、ロケット花火の残骸がたくさん落ちていました。みんな暑い中一生懸命ゴミ拾いに精を出していました。ご苦労様でした。
◎おもちゃタイムス
山梨県内の福祉や教育の動向、NPOなど、おもちゃスタ ッフが参加した会議や勉強会などの様子をお知らせします
全国ボランティアフェスティバル やまなし
平成14年度おもちゃの図書館ボランティア関東地区研修会
障害のある子ども達に豊かな余暇活動を『おもちゃの図書館』
日時:平成14年9月22日(日) 10時〜14時
場所:小瀬スポーツ公園・武道館・武道場2
| おもちゃの図書館全国連絡会が発足し20年を迎え、障害のある子どもたちをとり まく環境もかわってきました。この研修会は各地域のおもちゃの図書館が集い、情報 交換・交流・学びあいを通しさらに魅力あるおもちゃ図書館をめざすことを目的に開 催されました。 当日は関東甲信越をはじめ中部、北陸、近畿地方から100名近い参加者が集いま した。午前中は、おもちゃの図書館全国連絡会世話人代表の山下敏夫さんの基調説明 から始まり、やまなしおもちゃライブラリーの山下理事長の「障害のある子どもたち に豊かな余暇活動を!」と題した講演、おもちゃの図書館全国連絡会事務局世話人の 峯島紀子さんの「第9回国際会議ポルトガル・リスボンの会議」の報告が行われまし た。昼食をはさんで午後からは、各地域のおもちゃ図書館の活動紹介を中心とした情 報交換が行われました。 今回の研修会に参加して、障害児・者をとりまく環境の変化に伴い、多様化するニ ーズにどのようにおもちゃライブラリーが応えていくか考えさせられました。具体的 には、レジャーライブラリー(障害のある子どもも大人も楽しめるおもちゃ図書館) の活動や、個々に応じた余暇活動の支援、それらを支えるボランティアの育成、各地 域のおもちゃ図書館の連携・ネットワーク作り等々、今後取り組むべき課題が沢山あ ることを実感しました。
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○日本おもちゃライブラリー連絡協議会 第14回全国セミナーin浜松
日時:平成14年12月7日(土)・8日(日)
会場:レセプション 浜松名鉄ホテル 7日(土)18時〜20時
本集会 アクトシティ研修交流センター 8日(日)10時〜15時
内容:レセプション、記念講演、特別講話、シンポジウム
○やまなしおもちゃライブラリー 秋のイベント情報
11月 4日(月)「リサイクルバザー」
中道町福祉健康センターアネシス
※フリーマーケット出店に際して、日用品等の 遊休品の提供にご協力下さい!
11月10日(日)「りんご狩り」白根町中込農園 御勅使公園
恒例の秋のイベントです。今年はやきいもではありません。
11月16日(土)〜17日(日)
県民の日記念行事「ボランティアNPO広場」に出店
※糸ノコ実演・販売をします。その他、催し物が多数あります
2002年度賛助会員入会のお願い
年間会費
個 人 一口 5,000円より
団体・法人 一口 10,000円より
郵便振替
口座番号 00410−0−4025
やまなしおもちゃライブラリー
理事長 山 下 滋 夫
「おもちゃキャンプ」「サマースクール」と夏の大きなイベントも無事終了し、秋の深まりとともに落ち着いた雰囲気の中で、毎日子どもたちが遊んでいます。
「右左口からの風便り」が、30号になりました。これからもやまなしおもちゃライブラリーの活動を楽しくご報告していきたいと思います。
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