箱づくりに魅せられて

浅川 恵子

 あら!! これ何? 箱? 何が? はじめてこの箱を手にした時、出た言葉です。八角形のきれいな柄の箱、外側のまん中には、星形が浮き出ていて、開けてみると、可愛いいあめ玉三個、こちらの箱からは、チョコが二個出てきました。白い煙がもくもく〜だったら「浦島花子?」に。
 皆様ご存知の一般的な折り紙で作る八角形箱です。千代紙と言われる柄のついた和紙の折り紙、西洋紙の折り紙ならば少々厚めのしっかりした紙が向いているようです。
 八枚折って組んでいけば出来上り。その柄の合わせ方が楽しみなのです。色により柄により、出来上りは、それこそまるで違った雰囲気の箱になるのです。
あ!この組合せは「春のさわやかさ」こちらはレトロ調の柄「大正時代の趣」茶と黄が主体の柄では「秋」赤と緑でクリスマス。ところが出来上ってみると、どれも思い描いていたのと違ってしまうことが多いのです。でも、それが又素敵に変身しています。八枚の紙で折りつないだ箱、出来上りはいつも楽しみです。もう一個合わせてふたにします。
 この柄きれい、こちらの色は「あの方喜んでくださるかしら?」この柄は「この人の手に」と、気がつくと出来上がった箱に囲まれ、中には何を入れようかと、いろいろなことに思いめぐらし楽しんでいます。
 勿論、箱だけでも素敵なプレゼントです。
 折り紙十六枚で 魔法の箱 出来上り。入れ物としてもきれい、又外側には見事な星形が浮き出ているのです。
 のりもピンも使わずに折り込むだけで作れる手軽さ。又折り紙は指先運動による脳の活性化に良いともいわれていますし、高齢者の仲間入りの私には丁度ピッタリの楽しみになっています。

        (あさかわ けいこ)


越谷教会月報みつばさ2010年3月号「私・・・に夢中です」より