自然を楽しむ

榎本喜美夫

 春から初秋は徒歩・自転車で近くの水田めぐりをしています。
 (早春晩秋は川の土手で菜の花・昆虫との戯れ)この時期2回ほど大きな楽しみがあります。小魚掬いです。
 穂の出る頃と駆り入れ前には田圃に水がなくなります。最後に水が残るのは農道の下をくぐる土管部分ですが、ここにザリガニ・メダカ・小鮒などが集まってくるので、そこを網で掬います。(一番多いのはザリガニですが、持ち帰っても始末に困るので戻す)こうした小魚を天水桶で飼っていますが、一週間ほどは警戒して餌に寄りつきません。なれてくると競って食いつきます。
 我が家で生まれたメダカも含め、かなりの数の小鮒が泳ぎまわっています。毎朝の餌やりが楽しみですね。山上の垂訓にも空の鳥、野の花の教えがありますが、そうした動植物の生きざまが見られる自然は大事に引き継いでいきたいものです。
(えのもと きみお)



越谷教会月報みつばさ2010年10月号「Tea time」より