アヴェ・マリア

酒井みよ子

 聖日の日やティータイムの時、よく聴くCDがあります。それはアヴェ・マリアです。
 マリア様は、救い主イエス・キリストのお母様ですが、その生涯は突然の受胎告知に対して「私は主のはしためです。お言葉どおり、この身に成りますように。」(ルカによる福音書一・三八)と受けとめ、さらに「わたしの魂は主をあがめ…」(一・四七)と喜びに満ちた時があり、又受難という悲しみの極みを味わい、そして復活されたイエス様のご生涯のすべてを受け留めて過ごされた、マリア様のお気持は想像を絶しますが、心の中心にはきっと、深い信仰がありそれが支えになっていらしたのではと、二千年余り前のマリア様の心境を思います。
 そのようなマリア様のご生涯に音楽家の皆様も心から引かれてアヴェ・マリアが生み出されたのではないかと臆測します。
 そんなそれぞれの音楽家のアヴェ・マリアの曲が私の心に安らぎを与えて下さいます。

(さかい みよこ)

越谷教会月報みつばさ2011年4月号「Tea time」より