ペンフレンド

中村壽美子

 小学五年生の時、通学していた京都の竹間小学校と東京の番町小学校がクラスごとに文通することになり、教室に貼り出された沢山の東京からの手紙の中から一人の女の子を選んで手紙を書いたのがキッカケで延々と文通が続きました。
 写真はすぐに交換しましたが、私が中三の修学旅行で東京へ行った時、駅のホームにお母さんと二人で待っていてくれたのが感激の初対面で、それ以後学生時代にはお互いの家に泊って、彼女は京都見物、私は東京見物を楽しみ、彼女のご両親にも可愛がって頂き、結婚後は夫や子ども達も巻き込んでそれこそ家族ぐるみの交際が続いて、とうとう五十年が過ぎました。まあよくぞ続いたものだと二人で笑い合っています。
 親兄弟の次に長いご縁ですから本当に心の底から何でも話せるまさに竹馬の友です。
 手紙の回数こそ減って今はもっぱらメールになりましたが、五十周年を盛大に祝おうと目下計画中!
        

 (なかむら すみこ)


越谷教会月報みつばさ2011年5月号「Tea time」より