今月の特集題 恵みに生きる喜び
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澤木八重子 |
![]() これから先、米寿(88歳)卒寿(90歳)百寿(100歳)と歳を重ねることができるかもしれない。と思っていたところ、まだまだ先には、茶寿(108歳)昔寿(120歳)という呼び名があると知って、驚いてしまった。さらに本当に人生を全うすると天寿(182歳)を全うしたと言うことがいえるらしい。 そうしてみれば、傘寿を迎えたからといって、喜んだり、がっかりしてはいられない。人生、ほんの半分のところまでやってきたという感じである。 思うに祖先たちは、年齢の節目節目に、意味を込めた呼び名をつけ、人生を励まし励まし生きてきたのだと思う。 ![]() 愛の人と呼ばれたヨハネも長命であり、多くの人々は慰めを享け心が満たされたという。地方の教会へ送った手紙にこう記してある。 愛する者たち、互いに愛し合いましょう。 愛は神から出るもので、愛する者は皆、神から生まれ、神を知っているからです。 愛することのない者は神を知りません。 神は愛だからです。 (ヨハネの手紙一 4章7〜8節) ヨハネが人々の前で主を証して、「兄弟たち、私たちも、互いに愛し合おうではありませんか」と、語りかけると人々の心は恵みに満ち満ちて疲れた顔、愁いを含んだ顔も次第に、満ち足りた顔、輝いた顔に変わっていったことだろう。 私もまた、今日一日を、主キリストの愛、神の愛に感謝して過ごしたいと思っている。 |
(さわき やえこ) |
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薩摩 愛徒 |
いきなり恵みに生きる喜びについて書いてほしいと依頼されて、快く引き受けたのだが、そもそも恵みって何なのだろうか?お金があること?文明が栄えて生活が豊かになること?食べる物に困らないこと?今、ここに生きていること?はたまた天からの恵みといわれる雨のことか?一言に恵みと言っても、指している意味は人それぞれ違うものなのだ。それでは私にとって、恵みとは何か考えてみよう。![]() ![]() いかがだっただろうか。この文章を読んで自分が考えている恵みと比べて同じ所、違う所が多々あったでしょう。今、自分の生きて来た道を振り返って、自分の恵みと向き合ってみてはいかがでしょうか。他の人と話すことで、自分では何ともないことが恵まれていたのだと思うこともあるでしょう。これから先辛い事が多くあるだろうが、同じ数だけ幸せな事があるでしょう。私達は恵みの中にあるということを、忘れてはならないのである。 |
(さつま まなと) |
越谷教会月報みつばさ2010年3月号特集「恵みに生きる喜び」より |
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