bR.原監督の話


原「選手」が入団した頃のことを、最近のことのように思います。
その数年前の、江川騒動や、長嶋さんの解任などで、
巨人に暗いイメージがたちこめていた頃でした・・・・。

ドラフトで藤田新監督が、原選手を引き当てたとき、
その曇りが一気に晴れたような気がしたものでした。

そんな原選手も、徐々にONの亡霊につきまとわれ、
「チャンスに弱い4番」などと、選手時代は、いわば不遇の時代を過ごすようになりました。
「将来、原が監督をやるようになったら、巨人はおしまいだ」などと、
言われていたものです。

ところが、人生とはわからないもので、
原は、名監督だと、1年で持ち上げられるようになった。

思うに、原「選手」は、顔で損していたかもしれない....
やはり4番というものは、落合しかり、松井しかり、清原しかり、
迫力のある顔というものが、必要だったのかもしれない。

そんな原「選手」が、原「監督」になり、
引退間際だった桑田を先発で再生させ、
1年通して働いたことの無い河原を抑えのエースに固定し、
長嶋監督が決して信用しなかった清水を1番に据え、
何のこだわりなく、斉藤や福井といった控えを積極的に使い、
なかなかの名監督ではないですか...!!

正直、ビックリしています。





(2003.1 記)