200131日〜35
終了!ありがとうございました。


 English Drama Workshop(31日&2)

 シンポジウム「演劇はつよい!?−子ども、教育、コミュニティをつなぐマジック」33日)

 教師・コミュニティワーカーのための演劇ワークショップ34日)

 教育・コミュニティをつなぐアートマネジメントセミナー3月5日)


 
TAGシアターカンパニー&ジェームス・ブライニング

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企画の意図

Learning through theatre & Teaching about theatre
 これまで日本の教育現場における演劇は、プロによって作られた作品を鑑賞するだけの、青少年にとっては受身のものでしかありませんでした。また、あるいは、演劇的な力を発揮し得ない学芸会に過ぎないものでしかありませんでした。しかしながら、近年のワークショップ・ブーム、参加型市民ミュージカルなどの急速な普及と、また、2002年にはじまる総合的な学習の導入で、改めて、演劇の役割が大きくクローズアップされるようになりました。
しかし、その活用は、「コミュニケーション」という演劇的な力の一面だけが妙に強調されたり、ちょっと危険なセラビー的な側面、宗教的な側面をもっていたり、あるいは、また、コミュニケーションはおろか、コミュニケーションを壊してしまうような競争をもたらすような企画が組まれたり、プロセスではなく成果ばかりを重視する側面が見られたり・・・。演劇を教えるのか、演劇を通して何かを教えるのかの不明確な目的の設定・・・。青少年たちや地域の気持ちを何ら考慮することなく、東京のプロが地域に入って、自分たちのやり方を押し付けるようなプロジェクトも少なくありません。成果をあげなくてはならない自治体の思惑ばかり、あるいは、プロとしての経済性ばかりが強調されて、そこでは、その活動が、誰のために、何のためにあるのか、見失われてしまっているのです。活動の継続性はおろか、むしろ危ないと言わざるを得ない状況が愕然としてあります。
 この企画は、演劇の持つ「インテグレーション」の可能性を改めて探ることを目的としています。今回、英国スコットランドから招聘するTAGシアターカンパニーは、まさに演劇の持つ可能性のすべてを駆使した3ヵ年の大プロジェクトに挑み、その初年度の野心的なプロジェクトを成功裡に終了させました。そのプロジェクト、「国をつくる―センス・オブ・コミュニティ」のキーワードは、次のようなものでした。
    コミュニティ/空想と現実民主主義インターネット

 これまで演劇が扱うことなどないと考えられていた課題が、演劇のインテグレーションの可能性のもとに集約されたのです。
それを担ったのは、指導にあたった劇団というよりも、むしろ子どもたち自身であり、次いで教師たちでした。劇団も、そして演劇も、主役にはあえてならない方法をとり、また同時に、一般に演劇が最も苦手とするITを巧みに組み込んで、大きな成果をあげました。大規模なプロジェクトに多くの関係者が集うのは当然なのですが、英国とはいえ、教師とのパートナーシップ、ITの活用、関係団体との協働といったプロセスにおいては、多くの困難もあったのではないかと推察されます。彼らが用いた演劇的手法よりも、むしろ、彼らが、どう教師たちと対話したのか、どうさまざまな団体とネゴシエーションしたのか、どう演劇的手法をインテグレートしたのか…彼らの経験から、私たちは多くを学べるのではないかと考えています。同じものを日本で模倣するのではなく、スコットランドの経験を生かして、新しい自分たちのセンス・オブ・コミュニティプロジェクトを実施できることを望むものです。