竜 岡 城
長野県南佐久郡臼田町田口にある。元治元(1864)年11月着工、慶応2(1866)年完成した。
田野口藩主であり、幕府陸軍総裁の松平乗謨(のりかた)が、居城として築造した。函館の
五稜郭と同じ星形の稜堡式城郭である。半月堡(ラヴェラン)等はないが、城外に枡形を設
けてあり外敵の進入を防ぐ役割を負わせている。西側の稜堡先端に砲座を設けてある。
なお、水堀は城の全周囲に至っておらず、西側は堀がなく土塁のみになっている、これは
資金不足により堀の工事が中断されたものと考えられている。現在、敷地は小学校となっ
ている。石垣・水堀などがよく残っている。また、同敷地内にお台所が保存されている。
竜岡城
竜岡城の図
敷地内にある唯一の現存建築 「 お台所 」 と、小学校の校舎
竜岡城の、対攻城軍に対する防御の第一線である 「 枡形 」
東側 ( 城側 ) より見たところ
竜岡城案内図