異世界FTキャラを質問攻めだっ

 

(私がその店、例によってやつがいかにも好きそうな東方のエキゾティズムと西方の洗練された感覚が混交した一種独特の奇妙な雰囲気の酒場、に入ったときにやつはそうとう酩酊していた。)

(それはおそらく酒だけではなく、あたりただやう香りからすれば麻薬入りの煙草が混ざった酔いであるのは明白である。やつは、だらしなく崩れているがどこか品のよさを残した微笑みを浮かべ、ひょいと手をあげ、おれに挨拶をする)

「よう、つきかげ」
(やあ、用意はいいのかい?)
「おう、なんでも聞いてよ、なんでも答えるから。なんでも…答える……から………ぐう…すう」
(寝るなこら)
「おう、なんでも聞いてよ」

1 まず、お名前をどーぞ。正式名、本名などあればそちらも。
「ジークでいいよ」
(ジークフリート・ローゼンフェルト、略してジークだろう)
「だからジークでいいっていってるじゃん」

2 あなたの性別・髪や瞳の色・体格・民(種)族など(あれば)身体的特徴を教えてください。
「男だよ。髪は金色、瞳は青。特徴はいい男」
(中原の東端の国としては珍しく、北方民族の姿形だが、特徴はなんといってもデブだろう)
「デブ…マッチョボディといってほしいね」

3 あなたの故郷について語ってください。
「ないよ」
(中原の東端、トラキアだろうが)
「でも追放されたもの、故郷じゃないね」

4 あなたが今いる国(都市・土地)について教えてください。
「王国」
(アルクスル大王国。中原全土を支配する国家)

5 あなたの職業(地位・称号)は?
「格闘家」
(そう思っているのか?自分では)
「それ以外何だよ」
(やっていることは盗賊か、ならず者というべきだと思うが)
「自分の欲望に忠実なだけだよ。ベースは格闘家だよ」

6 あなたの家族について教えてください。
「いない」
(おまえを放逐した国の王がおまえの父親だろ)
「あれは王だよ。父親じゃない。勘当されたし」

7 あなたが今身につけている服装について教えてください。あれば武器防具アクセサリなども。
「いわゆる旅装。革のマントと木綿の下着、ウール地の上着と洋袴。武器はなし」

8 あなたの信仰(宗教・伝説など含む)について教えてください。
「唯物論者だよ、おれ」
(前から聞きたかったんだが、おまえ神の存在を信じていないの?)
「師匠のラハンは全ては波動だといってたよ。物質とは波動の現れのひとつ。神だって波動の現れでしょ」

9 上司・主君などはいますか。どんなひとですか。
「いないよ」

10 恋人(夫・妻)はいますか。どんなひとですか。
「いっぱい、いろいろ」
(押し倒した女を恋人にカウントするのはやめとけ)

11 特殊技能などあれば教えてください。
「べつにない」
(ラハン流格闘術はどうなんだよ)
「まあ、強いていうならそれ」

12 体を動かすのは得意ですか。動作は速いほうですか。力は強いですか。
「ふつう」
(地上最強なんだろ、おまえ)
「身体的強さで、おれより上のものはいっぱいいるね。強いということは正々堂々と戦わないことだ」
(なるほどね)

13 書物は読めますか。読むのは好きですか。
「読めるけど、嫌い」
(ま、一応、もと王子だからな)

14 喋るのは好きですか。母国語以外に話せる言葉はありますか。
「女の子と喋るのは好き。王国公用語以外はほとんど喋れないよ」
(え、そうなの?おまえ修行は東方の王国の外でやってただろ)
「ああ、おれって言葉じゃなくて、体でかたるほうだから」


15 行ってみたい所はありますか。それはどんなところですか。
「西方のサフィアスかなあ」
(快楽の都といわれる、遊郭だけで形成された街だな)

16 好きな食べ物は何ですか。それはどんなものですか。
「カレー」
(好きだったの?)
「うん」
(おまえって、この世に存在する全てのものが食欲の対象だと思ってたよ)
「カレーは侮れないんだよ」

17 嫌いな食べ物は何ですか。それはどんなものですか。
「ま、食べれないもの以外はみんな好きだけど」

18 朝起きてまず最初にする事は?
「朝、起きないよ」
(じゃあ、昼起きたらなにするんだよ)
「ええと、酒、かなあ?」

19 夜寝る前に必ずする事は?
「女の子と楽しいおしゃべり」

20 苦手な人はいますか。どんなひとですか。
「いないね」
(ヌース教の司祭とかは倫理的におまえの対極になるが)
「がたがたいうやつは殴ってだまらせるから」
(なるほど)

21 尊敬する人はいますか。どんなひとですか。
「師匠のラハン」
(尊敬してたの?)
「いや、してるんだって」
(今のおまえの姿は尊敬する師匠に見せれるの?)
「師匠は強くなるには根源的欲望に忠実であれといってたよ」

22 死んでもやりたくない事はありますか。それはどんなことですか。
「女の子や食べ物がないところにいくこと」

23 もし、ひとつだけ願いがかなうとしたら、何を願いますか。
「ラハン師匠を超えること」

24 もし、あなたに子どもが出来たら、どんな子どもにしたいですか。
「べつにないね。なんで子供がどう生きるかを親が決めれるなんて思うの?傲慢だよ」
(というか、おまえの親に対する態度が傲慢だよ)
「そうかあ?」
(後宮の女全てと寝たんだろ、おまえ)
「欲望に忠実なのはいいことだよ」
(おまえの親にしろ子にしろ苦労するだろうなあ)

25 どのように死にたいと思いますか。
「女の子に囲まれて」

26 あなたの野望は。
「世界中の食べ物を食べて、世界中の女の子と仲良くなる」

27 自慢話をおひとつ。
「存在自体を自慢できるよ、おれ」

28 今までで一番恥ずかしかった事は。
「恥という感情がおれにはないね」
(それを恥じるべきだと思うが)

29 今までで一番嬉しかった事は。
「毎日の暮らしが嬉しいのよ、おれは。どこかに一番なんてものを作る気はないね」

30 今までで一番ショックだった事は。
「左手を失ったとき」
(火砲の直撃を左手で受けて、筋肉をずたずたにされたんだったな)

31 戦争をどう思いますか。
「すきにしたらいいじゃん」
(それは、好きに戦争をしろといってるわけか)
「ていうかさ、戦争が誰かの意思で起こると思うのは、傲慢な考えだろ。あれはねえ、災害みたいなもの。それにまきこまれたらさあ、それを楽しむしかないんじゃない?まあ、まきこまれたくはないけどね」

32 夢はありますか。それは何ですか。
「うまいものを食うこと」

33 信念はありますか。それは何ですか。
「欲望に忠実であること」

34 趣味はありますか。
「なにそれ?」
(余暇になにをするかということだろう)
「余暇?」
(自分の本業に使う時間以外に、自分で自由にできる時間のこと)
「自分で自由にできない時間なんてないよ。なにいってるの?」

35 あなたの世界に魔法はありますか。魔法についてどう思いますか。
「魔法はあるけど、格闘技と根源は同じだよ」

36 好きな事は何ですか。
「食べること、女の子と仲良くすること」

37 嫌いなことは何ですか。
「ないね」
(というか、欲望に反することをすることじゃないのか?)
「そんなことしないもの」

38 大事なものは何ですか。
「日々のくらし」

39 好みのタイプは。
「なんでもあり」

40 異性をオトすコツなどあればご教示ください。
「押し倒す」
(コツじゃないでしょ)
「相手に考えさせないということだよ。みんな欲望に忠実であるべきなのよ。考えちゃだめ」

41 異性遍歴などは。
「いっぱい」
(だから押し倒した相手をカウントするなって)
「なんで?」

42 これだけは許せないっということはありますか。
「ないよ」
(例えば、おまえの恋人が傷つけられたらどうなの?)
「おれはさあ、おれが憎いと思うやつを殺すよ。でも、それはおれがそうしたいからそうするのであって、許せないからじゃない。許すとか許さないとかは、おれの欲望とは別のもっと偉そうな価値観で決められることでしょ。そんなのおれには関係ないね」

43 死ぬまでにやっておきたい事はありますか。
「生きること」
(いや、今生きてるでしょ?)
「うん。死ぬまで生きていたいよ。そういうことじゃないの?」

44 あなたの世界に竜はいますか。妖精は? それは、どんなものですか。
「竜や妖精?いるね。波動の現れ方のひとつでしょ。強度が強いのが竜。振動が高速なのが妖精」

45 あなたの世界に魔物はいますか。それは、どんなものですか。
「魔物ね。いるね。負の波動の生き物だよ」

46 雨の日は嫌いですか。その理由は。
「暖かい雨は好きだよ。冷たい雨は嫌い。冷たいから」

47 忘れられない風景はありますか。
「ラハン師匠と修行した聖なる山アシュバータの景色」

48 戻りたい場所はありますか。
「戻るってなに?」
(昔おまえが帰属していた場所で、もう一度帰属したいとおもう場所があるかということだろう)
「帰属していた場所なんてないよ」
(おまえの生まれたトラキアはどうなんだ)
「あそこは周りがおれを帰属させようとしていただけで、それに周りがあきらめたから放逐されたんだよ」
(ラハン師匠のもとに戻ることは考えないのか?)
「なんで?修行はもう終わったよ。おれ、地上最強だもの」

49 作者にひとこと。
「すきにすれば?」

50 読者にひとこと。
(いないよ、そんなの)
「え、そう?でも、おまえって、自分で書いたの読んでるじゃん。おまえのことだろ」
(ああそう。じゃ、おれにひとことだわ)
「んじゃ、すきにしなってこと」

Girlish☆Floricさんより
異世界FTキャラを質問攻めだっ