よろし:ちょびっとオンエアバトルN2期チャンピオン大会ファイナル、ついに後半戦となりました。
栄冠を掴むのは、いったいどの組なのか!?
さっそく、こちらの組からスタートです!
ボルケーノ
漫才/様
藤滝: 今更だけど、ペ・ヨンジュンって「ヨン様」って呼ばれてるじゃない?
そういう、ファンから「様」をつけて呼ばれる愛称ってちょっと憧れるね。
丘山: そんなの、普段ぼくがいつも「ご主人様」って呼んでるじゃないですか。
藤滝: 呼ばれたことねぇよ!やめろ、変な2人組だと思われるだろ!?
丘山: 申し訳ございませんご主人様。
あっしまった、ネタ中なのにいつもの癖で。思いっきりなじってください御主人様!
藤滝: やめろっつのだから!お互い損するイメージ植えつけんな!いつも通りでお願いしたい!
とにかく、そういう「様」がついた呼ばれ方っていいなと思うわけ。
俺が「様」つけてもらえるのなんて年賀状くらいだからね。
丘山: そんなのまだいいよ。俺なんて年賀状来たことないよ。
藤滝: それは申し訳ねぇよなんか。
…それで「ヨン様」っていう愛称はすごくハマってると思わない?
丘山: いいと思うけど、あれは「ペ・ヨンジュン」って名前だから良かったんだよ?
もしこれが「キ・ヨンジュン」って名前だったら今頃、
「キサマ」「キサマ」って呼ばれてたからね。
藤滝: 呼ばれてねーよ!肝心な部分いきてるじゃねーか!
丘山: お前も「様」で呼ばれたいなら、折角だから俺がいい名前考えてやるよ。
そうだな、「おかげ様」ってのは?
藤滝: やだよ!それだと何かあるたびに「おかげ様です」「おかげ様です」言われるようになんだろ!
何についてだ?ってなるよ。
「ヨン様」みたいにちゃんと名前を使って「藤様」みたいなのとかさ。
自分で言って結構いいなと思った。俺「藤様」がいいや。
丘山: その考えだと俺は「おかさま」になっちゃって、何か時代劇の子供みたいになるだろ。
「おかさま」「おかさま」って。
俺は、名前じゃなくて何かエピソードからつけたいな。
あ、俺さっき丁度4千円使ったから、「ヨン様」っていうのは?
藤滝: いるよ!今日さんざ名前だしたろ!浮かんだ原因それだよ!
丘山: じゃあ、コンビの片割れだから、「2名様」っていうのは?
藤滝: 1人の時ファミレスでややこしくなるよ!?
1名でお越しの2名様〜とか呼ばれるぞ多分!?
丘山: 俺ちょっと気に入ったけどな「2名様」
お前も「藤様」やめて、コンビの1人だから、「お互い様」ってのはどう?
藤滝: やだよ!それも何かのたびに「お互い様です」「お互い様です」言うだろ!?
どんだけ各地でトラブル起こしてんだ!?ってなんだろ!
丘山: これで自己紹介の時も「2名様です」「お互い様です」って言えば、
1人1人の紹介と同時にコンビの説明にもなるし。
藤滝: …じゃあ聞くけど、1人の時に周りから「2名様」「2名様」言われたり、
なにもしてないのに「お互い様だ」とか言われてる人を見たらお前どう思う?
丘山: 無様だと思う。
藤滝: もういいよ。
1組目 ボルケーノ
灯風
コント/通の販 advance
ゴウ:本日も始まりました、テレビショッピングのお時間です。
……まず最初の商品は、なんでも吸い込む「サイクロン掃除機」です。
こちらの掃除機、なんといっても吸引力が違います。
この掃除機、なんと………全然吸い込みません!
ナオ:なんと!(ズバァン!)
ゴウ:使ってもあんまりきれいになりません!
ナオ:なんとっ!(ズババァァァン!)
ゴウ:むしろ部屋が散らかります!
ナオ:なんとぉぉぉっ!(ズバババァァァァァァァァン!!)
(驚きの衝撃によりセット破壊)
ゴウ(衝撃でアフロ):しかし、これだけではないんです。
このサイクロン掃除機………なんと、カメラ機能が付いてます!
ナオ(衝撃でツルッツル):…なんでぇぇぇぇっ!?(ビビーッ!)
ゴウ:カメラのレンズは排気口に付いています!
ナオ:なんでぇぇぇぇぇぇっ!!(ビビビビーッ!)
ゴウ:髪がぶわぁぁぁーっとなってる写真しか取れません!
ナオ:…いらねぇぇぇぇぇぇぇぇぇっ!!(ビビビビビビズババババーッ!)
(ナオの発したツルツルビームにより、サイクロン掃除機破壊)
(サイクロン掃除機からおやじっち誕生)
ゴウ:(アフロの中から新しいサイクロン掃除機を取り出す)
さてこちら、通常6980円のところを…………景気悪化のため、19800円で販売いたします!
ナオ:…なんでぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇっ!!(ビビビビビビビビビッズババーッ!)
ゴウ:……(負けじとアフロの中から新しいサイクロン掃除機を取り出す)
お問い合わせはこちら、0120−651−651、「むごい、むごい」まで!
ナオ:…なにそれぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇっ!!(しかしMPがたりない)
おやじっち:買わないと家潰す
ナオ:……おやじっち喋ったぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁっ!!
ゴウ:(おやじっちをアフロの中にしまう)
たくさんのご購入、お待ちしております。……ちなみに現在、電話での受付は行っておりません!
ナオ:……なんとぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉっ!!(効果音なし)
ゴウ:それではテレフォンショッピング、この辺でお別れです。
……ナオさん、セットとサイクロン掃除機の弁償、よろしくお願いしますねズゴゴゴゴゴ(サイクロンパワーで宇宙へ飛び立つ)
ナオ:なんとぉぉぉぉぉぉぉ!
………20円しか持ってないぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃっっっっっっ!!!(静かにトランプタワーを崩して去る)
2組目 灯風
TOPシークレット連盟
コント/オフィスにて
あみ:課長、コピー取ってきましたー。
堂々:おお、ありがとね町田君。
あみ:!?
(課長・・・思いきり勃起してる・・・!ええ!?何で!?どうしよう気になる・・・でも、我慢しなくちゃ・・・)
堂々:ん?町田君どうした?
あみ:いえ、別に・・・
堂々:いやあ、最近僕ねえ、運動不足なんだよ〜
あみ:はあ・・・(気になりすぎて、課長がなに言ってるか分からないよ・・・課長のナニならはっきり分かるけど・・・)
堂々:いやあ、ゴルフにでも行きたいなあ(シュッ!)
あみ:!?
(今、股間を当てるようにゴルフのスイングの振りのまねをした・・・自然の流れでナニを引っ込めようとした・・・!
堂々:いやあ(シュッ!)本当に最近(シュッ!)行ってないなあ(シュッシュッシュッ!!)
あみ:(どんだけ強引に引っ込めようとしてるの!)
堂々:・・・・・・いやあ・・・行きたいねえ・・・
あみ:(とうとう、あきらめた・・・しかも刺激されてさらにナニが膨張しちゃってる!!もう我慢出来ない・・・!)
あのぉ・・・課長・・・
堂々:ん?何かな?
あみ:いやあ・・・その・・・今日の課長のは、社長に昇任と言うか・・・(堂々の股間を見つめながら)
堂々:さっきから何を言ってんだ?
はっきりしなさい!僕はそういう隠し事とか大嫌いなんだ!
あみ:(アンタに言われたくないよ!隠すおろか、二つの意味でさらに誇張しちゃったし!もう腹がたった!)
・・・課長!さっきから股間がキャンプファイヤーしてます!
堂々:あっ・・・いや、これは・・・
あみ:・・・・・・
堂々:・・・・・・元々、僕この大きさなんだ・・・
あみ:嘘つけ!!
3組目 TOPシークレット連盟
ボルテージコード
漫才/アスリート
柳田:やっぱりアスリートは努力とか信念がかっこよくてあこがれますよね。
よくドキュメント番組とかしてるじゃないですか。 生い立ちや密着取材を織り交ぜたりして。
黒沢:かっこいいですよね。 実は知り合いに一人すごい人いるんですよ。
そのうち有名になってしまう前に、今日は僕が先取りしてドキュメントで紹介しようかと思って。
柳田:そんなすごい知り合いいるんだ。 まぁ今紹介して後々有名になればお前の先取りもすごいってことになるからな。
黒沢:「今回取り上げるのは、桜木太一。 プロピンポンダッシュランナー。」
柳田:取り上げられるか! プロまで極めるべきじゃねぇよピンポンダッシュっつーのは! ランナーとか付けてもムダだよ!
黒沢:「彼がこの世界に足を踏み入れたのは小学生の頃。もちろん民家には足を踏み入れない。
なぜなら、それは単なる不法侵入だからだ!」
柳田:「だからだ!」じゃねぇよ! それ以前に守るべきポリシーあるだろ!
ピンポンダッシュもしちゃダメなの! 小学生から始めたっていうか小学生の内に身をひけ!
黒沢:「中学では陸上部に所属してスピードを鍛え、本業のピンポンダッシュに活かしていた。」
柳田:本業が逆ですわ! 陸上に専念しろ!
黒沢:「しかし彼は進路選択で陸上を捨て、ピンポンダッシュの道一本に絞ることを決意する。
高校のピンポンダッシュ推薦を狙うも、来るのは陸上による推薦のみだった・・・」
柳田:無いよピンポンダッシュ推薦なんて! 陸上の推薦来てるのにもったいないことしてるよ!
黒沢:「いくつかの高校にアピールするため、校舎のチャイムを勝手に鳴らして逃走するなどしたが、
彼の地道な努力もむなしく、ピンポンダッシュ推薦は叶わなかった・・・。」
柳田:アピールじゃねぇよ嫌がらせだよ! 何が地道な努力だよバカ! 高校もセキュリティ甘いぞしっかりしろ!
黒沢:「その後、彼は地元の高校に入学し、孤独な自主トレを積んだ。
時々、ふと『何でインターハイにピンポンダッシュの競技が無いんだろう』と疑問に思ったりした。」
柳田:気付け! そこまでいったら気付け高校生だろ! 周りを見渡せ!
黒沢:「高校を卒業した彼は、プロピンポンダッシュランナーとして活動することになった。
しかし、収入はまだ限りなく少ないので、朝は新聞配達をしている。 もちろん全ての家でチャイムを押す。」
柳田:迷惑!! 良い大人が朝から最低だわ! 大胆だよやり口が!
黒沢:「移動手段は、バイクだ」
柳田:そこダッシュしないんだ! 朝はピンポンだけなんだ! 数少ないスポーツマンシップ的な要素を踏みにじるなよ!
黒沢:「日中は自主トレの日々だ。 近隣の住宅を片っ端からピンポンダッシュしていく。」
柳田:昼も!? 近隣の方々なんだと思ってんだこいつ!
黒沢:「夜は警備員のバイトをしている。」
柳田:日中さんざんいたずらしといて夜はそれを警戒してんのか! やってる事がなんか矛盾しとるよ!
夜の警備からどうやって朝のピンポンに気持ち切り替えてんの!?
待てよおい! こんなんがテレビで取り上げられるわけねぇだろ!
黒沢:いや、今度テレビ出るんですよ。 なんと「密着警察24時」とかいう番組の・・・
柳田:捕まってんじゃねぇか!
4組目 ボルテージコード
シュビビン!
コント/恋して正して
生原:みっちゃん、こんな廃墟に突然深夜3時に呼び出したりしてごめん。
実は、まぁ、そんなでもないけど、どちらかと言えば大事っちゃあ大事な話があるんだ。
俺……君のことが好っきゃねん!やっぱ好っきゃねん!カリフォルニアロールより好っきゃねん!
あと、今言うべきことじゃないんだけど、アンデスメロンのアンデスって「安心です」の略なんだぜ?知ってた?(ドヤーッ)
こんな俺で良ければ、彼女になって下さい!頼む!俺んちそこそこ金持ち!
……どう?俺さ、明日みっちゃんにこんな感じで告白しようと思ってんだけど。
南条:お前殺されるぞ?殺されても文句言えない酷さだぞ?
生原:えーっ、そこまで酷くは無いっしょーっ?
南条:酷いよ惨いよ、もはや残酷だよ。まずさぁ、何で深夜に廃墟に呼び出すの?しかも突然。
生原:サプライズ要素ってやつです。
南条:サプライズじゃねえよ、こんなもんハプニングだよ。そんな怪しいムードで告っても心にゃ響かねえわ。
そんでさ、大事なら大事ってスッと言えや。何を出来る限りハードル下げてんだ。
生原:だって、世界で起こる紛争に比べれば俺の恋心なんざちっぽけなもんだぜ?
南条:比較対象が壮大すぎるわ。そこはせめて自信持って言えよ。
そして一番大事な告白だよ、何でお前ここにきてやしきたかじんに影響された?
生原:俺だけの魅力じゃ付き合ってもらえないかも知れないから、名曲の力を借りたくて。
南条:そこ他力本願じゃダメだろがぃ。結果的に名曲の魅力すら掻き消えてるし。
そしてまたもや比較対象のチョイスミスだよ。まさかの寿司界の異端児だよ。何?カリフォルニアロール好きなの?
生原:あんまり好きじゃない。炙りとろサーモンの方が好き。
南条:じゃあせめて炙りとろサーモンより好きって言っとけや。わざわざカリフォルニアロールと比べる意義が無い。
生原:いやいや、炙りとろサーモンと比べると炙りとろサーモンの方がちょっと好き。
南条:何でそこ正直になっちゃうの?嘘も方便ってやつだぜ?
そして一番言いたかったことがある。何だ、途中突然挟まれたトリビアは。
生原:昨日知ったから誰かに言いたくなっちゃった。
南条:だからって告白の最中に知識ひけらかさなくてもいいじゃないの。そんで言い終わったあとのドヤ顔もムカつくし。
生原:でもさぁ、知ってた?ねえ、知ってた?(ドヤーッ)
南条:お前この時点でぶん殴られても甘んじて受け入れろよ?
そんで最終的に「俺んちそこそこ金持ち!」って何やねんだよ。
さんざん魅力云々言っといて結局は財力って何やねんだよ。
生原:やっぱ金やねん。女はやっぱ金が好っきゃねん。
南条:お前女もたかじんもバカにすんじゃねえぞ。
てか、お前んちド貧乏じゃん。100%ジュースを雨水で薄めて飲むレベルのド貧乏じゃん。
生原:………嘘も方便。
南条:さっきまでの必要以上に正直なお前はどこに言ってしまったんだよ。
とにかく、こんな告白でみっちゃんにOKしてもらえるワケが無いんだよ。
むしろ最後まで聞いてもらえたら万々歳だよ。高確率で途中で逃げられるわ。
生原:もーっ、お前さっきから否定し過ぎじゃねーのーっ!?
俺はこれでイケると思ってんだしさーっ、そこまで言うこと無いやないのーっ!!
なんでそんなに否定すんねん!やっぱなんでそんなに否定すんねん!
南条:これでみっちゃんと付き合ってもらえるわけが無いんだよ。
だって、俺これと一言一句違わぬ告白してみっちゃんにフられて殴られたんだから。
生原:最初に言ってよ!!
5組目 シュビビン!
Syntax Error
漫才/ラブストーリー
****************************
私はパンをくわえると一目散に家を飛び出した。
目まぐるしく変わる景色の中、交差点に差し掛かる。
そして、魔法の言葉を口にする。
****************************
場区:…という書き出しで恋愛小説を書いてるんだが行き詰ってな。
ほら…なんていうか展開がベターだろ?
奥村:ベタだよ!そこ伸ばしちゃ駄目だろ!?
問題ないことになっちゃうだろ!始まる前に終わっちゃうだろ!?
場区:失敬。というわけでアイディアが欲しいわけだ。
例えば、口にくわえるのもパンだとインパクトが足りない気がする。
奥村:なんだよそのインパクトって…。
場区:例えば「私はタウンページをくわえると」にするとか。
奥村:アゴ外れるよ!!どんな豪快なアゴの持ち主だよ!?
ワニかよ!!?
場区:いいな!ワニがヒロインの恋愛小説なんていまだかつてないぞ!
じゃあ、次は「目まぐるしく変わる景色の中」だな!
奥村:唖然として俺のアゴが外れそうだよ…。
場区:そうだな!
「目まぐるしく変わる座布団の枚数の中」なんてのはどうだ!
奥村:完全に笑点じゃねえか!
それ絶対、ワニの私生活に関わりないだろ!
場区:ふふ、甘いな。笑点がやっているということは夕方!
夕暮れに始まるワニのラブストーリー!まさに座布団一枚!!
奥村:…おまえの人生ごと全部持って行ってやろうか!!?
場区:まあ、そういきり立つなよ。あとは、最後の決め台詞だけだしな。
『魔法の言葉」を何にしようか迷ってるんだ。
奥村:「遅刻しちゃーう」じゃ駄目なのか?
それでベタにイケメン男子とぶつかるんだろ?
場区:…ヒロイン、ワニだぞ?
奥村:それはおまえのせいだろうがっ!!!
場区:あ…イケメン男子とぶつかって…。口の中に入っちゃって。
「そしゃくしちゃーう」
奥村:噛むなよ絶対噛むなよ!?
だから始まる前に終わっちゃ駄目だって!
場区:始まる前から終わるラブストーリー…!!斬新なキャッチコピー!
これはイケる!!
奥村:そして、俺は魔法の言葉を口にする。
「もうええわっ!!」
6組目 Syntax Error
サンザンヒーローズ
コント/豆腐
A:ボウズ、豆腐食おうぜ(ぷるるん)
B:お母さーーーん!!!なんか白くて四角いプルプルした物体が楽しい夕方の食卓から話しかけてくるよーーーー!!!
A:ムダだ、俺の声が聞こえるのはお前だけだ
B:な、なんで僕だけこの声が聞こえるの?
A:大豆ポリフェノールでお母さんの耳を塞いだからな
B:いや結構な力技だった!?良く見たらお母さんの耳が白い物体で塞がれてる!!
A:ポリフェノールは肌に良いからな、きっと翌日は耳の穴がスベスベだぞ
B:そんなとこスベスベになられても!一番いらんケアだ!
A:そんなことよりボウズ、なんで豆腐を食べないんだ?
B:えー?だって何の味もしないしつまんないもーん
A:こ、この、軟弱者!!(ぷるるるるるるるるるるるるるん!!)
B:うわ、さっきより増して震えてる!どっちが軟弱者なんだって話だよ!こいつの中の概念を崩したいよ!
A:いいか、豆腐にはたっくさんの栄養が入ってるんだ。君は健康面で何か困ってることはないかい?
B:困ってること?うーん、過度のストレスによる貧血症状かな
A:全然かわいらしさの無い回答で少々度肝抜かれたよ。でも、豆腐を食べたら貧血になることなんて無くなるんだよ?
豆腐にはたんぱく質という栄養が入っていて、そいつがストレスを無くしてくれるんだ
B:そうなんだ!豆腐ってすごいね!熟年層が喰い付きそうなアピールだね!
A:もんた、力を借りたぜ(午後は○○的な意味で)さぁ、だから君も私を食べるんだ
B:えー、それは出来ないよぉ
A:な、何故だい!こんなにも喰い付きが良かったのに!
B:だって僕も、君と一緒に食卓と並ぶ、親子丼の卵だからね!
A:こいつぁ失敬☆
2人:HAHAHAHAHAHAHAHAHAHA・・・・・・
(作者注1:すいません、大豆ポリフェノールでお母さんの耳を塞いだとありましたが、実際は耳アカが詰まってるだけでした)
(作者注2:それとすいません、卵の言うお母さんとは人間のお母さんであり、実際の母であるトリは同じ丼の中で二人のやり取りを聞いてるのでした。やさしいお母さんですね)
7組目 サンザンヒーローズ
コントラスト
コント/恋する男子
田中:嗚呼、今私は貴方に問う。貴方は今、恋をしていますか?
私はしている。夕暮れになると、あの西の海を望み、沈み行く太陽を見る。
そして、叶うはずのない恋と知りながら、恋をする私を幾度となく恨む。
柳田:あぁ……うん、いや、そのね……君さぁ……。
田中:しかし、私は思う。貴方に伝えたい、この気持ちを。
彼女は……いや、彼女達は私の暗闇のようなこの心に光を与えてくれたのだ。
そんな彼女達に惹かれ、そして彼女達の元に行くこの愚かな私を、どうかお許し頂けないだろうか?
柳田:……その、君さぁ……何を言っているのか、さっきから分からないんだけど……。
君ね、なんでここに居るのか分かっているの?
田中:………分かっている!……分かっているさ……。
確かに彼女達と私は結ばれない運命にある……。
柳田:君ねぇ……分かってないなぁ……。
あのね、君が、毎日毎日、学生服姿でAVコーナーに来るから困ってるんだよ!
補導するこっちの身にもなってくれ。
田中:私はやはり彼女達に会ってはいけない運命なのだろうか……!!
柳田:いや、あと二、三年の辛抱だろ。
とにかく学生服姿で来るのをやめて欲しいんだよね。
田中:フッ、貴方も俗世間の人々と一緒なのか……。
私が身につけるモノで、一体私の、この私の何が分かるって言うんだ!!
柳田:年齢だよ。
田中:おぉ、AVコーナー!!貴方はどうしてAVコーナーなの!?
貴方はどうしてビデオ屋の隅っこにあるの!?
貴方はどうして「18才未満立ち入り禁止」と書かれたカーテンで閉ざされているの!?
柳田:君みたいなのが入らない為だよ。
とりあえず、名前と住所教えて。
ご家族の方にも来てもらわないといけないから。
田中:…………!!
勝手ではあるが、貴方にお願いしたい事がある!!
今回の私の恋について……家族には黙っていて欲しい!!
我が『4丁目の田中一族』の名を汚すことはあってはならないのだ……!!
柳田:あぁ、君、4丁目の田中さん所の子ね。
田中:今、4丁目は勢力争いで大変な時期なのだ……。
こんな時に私が恋をしていることがバレたら……3丁目に侵略されてしまう!
柳田:えっ、どういう状況!?
4丁目と3丁目の間に戦争が起こってんの。
田中:そんな事になったら、我々は4丁目の者に恨まれるだろう!!
このままでは……わが田中家に……回覧板が回って来ない……。
柳田:しょぼいよ!それは話し合って和解しろよ。
田中:お願いだ!!田中家の血を汚すことはあってはならないのだ!!!
柳田:知らないよ!
家がどんだけ厳しいか知らないけど、補導したら連絡するマニュアルなんだから。
田中:……!!
わかりました……では、私は旅に出ます。
富、名声、地位、ここのポイントカード……。
全てを捨てて、私は恋に生きる。
柳田:ど、どうしちゃったの?
そのポイントカードもう有効期限切れてるし。
田中:……さようなら。
もし、どこかで偶然出会ったら、その時は気軽に、
「熟女っていいよね」と話しかけて下さいね。
柳田:AVコーナー回る気満々じゃねぇか!
柳田:もしもし、あ、田中さんのオタクでしょうか?
オタクの息子さんをですね、今、いろいろあって補導したんですが。
…………とりあえず、回覧板に書いて回していいっすか?
8組目 コントラスト
東京クラッチ
コント/アク ヲ ソナエル モノ
松岡:私の名前は松岡。しかしこれは地球上の仮の名前だ。
そしてこの体も地球の人間の姿を真似しているに過ぎない。
そして私の正体は誰にも明かすわけにはいかない。
なぜなら、私はやがてこの地球を悪の力で制圧するであろう
悪の組織ブラックブラックの総帥・キング松岡その人なのだからな!
石田:・・・あの、えと、ご丁寧に自己紹介ありがとうございます。
正体知っちゃいました私、三井のリハウス窓口担当の石田と申します。
本日はどのような物件をお探しでしょうか。
松岡:うむ。簡潔に言おう。どこか開いている秘密基地はないかね?
石田:・・・簡潔すぎて飲み込めないのですが、えーと、秘密・・・基地、というのは・・・?
松岡:君も大方想像できてるのではないかね?
文字通り、誰にも知られない秘密の基地だよ。
石田:「秘密」の時点で不動産として取り扱えないのではないか、と思うんですが。
松岡:だがな、秘密でなくては困るのだよ。
わかるな?私はあのキング松岡なのだからな。
石田:申し訳ございません。
全く世間的に浸透してないので「わかるな?」も「あの」も効力が薄すぎます。
松岡:考えてもみたまえ。悪の組織のアジトなのだぞ。
普通に考えて秘密である必要があるとは思わんかね。
石田:はい、とりあえずあなたの存在は必ず秘密にしとくべきだ、というのはよくわかります。
松岡:そこでだ。三井のリハウスは「あなたにぴったりの住まい探し」をしてくれる、
ということだから、はるばるやってきたというわけだ。
石田:弊社を選んでいただきましてありがとうございます。
本当はここより先に行ってほしい、あなたにぴったりの公共の施設がいくつかありますけど。
松岡:では、早速だが物件の紹介をしてもらえるか。
条件は、そうだな・・・見晴らしのいい南向きでオープンテラスとかがあるといいな。
石田:可能な限り目立ってる条件なんですけど、そこは大丈夫でしょうか。
最寄の駅とかはどこがご希望でしょうか?
松岡:・・・お前はアホか?
石田:うわ、あなたがそれを言いますか。
松岡:私は秘密基地を探しに来ているんだぞ。最寄り駅など答えられるわけがなかろう。
石田:えー・・・っと・・・すいません、一般的な常識が通用しないことは理解できました。
もう少し条件を絞りたいのですが、他に何か条件に加えてほしいものありますでしょうか。。
松岡:「怪人の生成可」っていうのは是非。
石田:「怪人の生成可」っていう条件がついてる物件は弊社の方で多分却下すると思うんですよね。
松岡:あと最終回に正義の味方によって爆破される予定なので、「爆破可」も加えてくれるか。
石田:今来ればいいのに。正義の味方。
9組目 東京クラッチ
闇乃つきこ
1人芝居/ナイスバッティング!あやめちゃん
皆さん、こんにちは。あやめです。訳あって、刑務所在住です。
部屋着として、阪神のユニフォームみたいなのを渡されました。背番号は2153でした。ドラフト何位指名でしょうか。女性初のプロ野球選手の誕生ですね。
やっぱり、バットで人を殴り殺した・・・もとい、ホームランを打ったのが評価されたのでしょうか。ホームラン5本打ちましたもん。
テレビでもその活躍ぶりがニュースになりました。何故かスポーツニュースじゃなかったんですけどね。でも、そのニュースは間違いが一つだけありました。
ニュースでは「犠牲になった」とか言ってたけど、あれは犠牲フライなんかじゃないです。確実にホームランでした。
だけど、5本目のホームランを打ったあとも訂正されることはありませんでした。ちょっと残念です。そんなんだからマスコミは叩かれるんだ。
ホームランを打った時から、私はスター選手になったので、打ち損じでもニュースで紹介されました。
いつものようにホームランを打とうとしたら、球が下に逃げたんです。
私はフォークボールが初めてだったので、なんとか当てて、ゴロにすることしかできませんでした。
球はその場でゴロゴロ転がってしまいました。あの時はちょっと悔しかったです。
でも、そんな打ち損じでもニュースになるってことは、とても注目されてるんだと思いました。
だけども、球団からのオファーは一切来ませんでした。それと反比例して、人気はどんどん上がっていきました。
過剰な追っかけから私を守る為だと思うんですが、私の行くとこ行くとこに警察がついてきました。いわばボディーガードですかね。
あと、私は見たことないんですけど、ニュースによると、ネット上で私のファンクラブが出来ていたみたいです。「ナイスバッティング!あやめちゃん」っていうらしいです。
「これは、人気に応えなきゃ。」と思って、東京駅で6本目のホームランを打とうとしていたら、さっきのボディーガードに取り囲まれました。
やっぱり東京駅は人が多いから、追っかけもたくさんいるんでしょうね。でも、意外と誰も近づいてこなかったです。オーラがすごかったからですかね。
でも、どこからともなく「待てー!」だとか「いたぞー!」だとか、聞こえました。熱狂的な追っかけさんもいるもんですね。
私はそのままこの刑務所に入れられました。ここなら誰も追っかけて来ないですから安心ですね。
でも、ここに入れられてもう3年。「監禁罪だ!」って言って、裁判をやっても負けちゃいます。仕舞いには、「死刑」だなんて言われました。早く出たいなぁ。
・・・あ、今、背番号呼ばれました!やっと出れるみたいです。たぶんドラフト会見をやるんでしょうね。
プロになったら、打撃もですけど、守備も磨かなくちゃいけませんね。いい守備も出来てこそ、一流のプロ野球選手ですからね。
・・・「コウシュ」、出来るかな。
10組目 闇乃つきこ
いよいよ総合結果発表!