予選 Aブロック



審査については、事前に募集した審査員のみしかできませんのでご了承下さい。
参加者のネタを、0〜100の100点満点制で審査していただきたいと思います。



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エントリーNo.001  エイジアンエイジアン 「ボクシング」 真田:どうもーエイジアンエイジアンと申します 島村:よろしくお願いします 真田:最近、イライラする事が多くて 島村:お前でもイライラする事ってあるのな    そういう事とは無縁だと思ってたよ 真田:モグラ叩きあるじゃないですか    あれ、お金払ってやったんですけど返り討ちにされまして 島村:なんで、返り討ちにあうんだよ!     真田:顎とか何度突き上げられた事か 島村:知らんわ!    どんな体勢でモグラ叩きに臨むのよ 真田:まぁ、こんな感じでイライラしてるんですけども    このイライラをボクシングの実況で発散しようかなと思ってるわけ 島村:やる方じゃなくて? 真田:俺にはボクシング無理だからさ 島村:確かに、モグラにボコボコにされてるのに    アッパーとか避けられるわけないもんな 真田:というわけで、今から感動とか興奮とか    実況で色々伝えてやるよ 島村:いつもと違って頼もしいなぁ    よし、やってみろ 真田:これよりボクシング世界ライト級タイトルマッチ    エイジアン・ボトフスキー対山田達也の試合が行われようとしています 島村:おぉ、いい感じじゃない 真田:まずは、ロシアのボトフスキーが入場して参りました    このボトフスキー「ロシアン・マグナム」と呼ばれています 島村:異名とかもカッコいいな 真田:つづいて、日本が誇るチャンピオン山田達也が入場して参りました    この山田「こしあん・もぐもぐ」と呼ばれています 島村:ほのぼのとしすぎだよ!    チャンピオンなのに威厳がない! 真田:山田のマウスピースには、こしあんが大量に塗ってあるということです 島村:なんだ、この異名どおりのあんこ大好きっぷり! 真田:ボトフスキー、リングに上がりました    山田も今、掛け布団を脱ぎ捨ててリングイン 島村:寒がり!?    とことんカッコよくないよ 真田:山田、唇を紫にして小刻みに震えております 島村:やっぱり寒かったんだ! 真田:これは武者震いでしょうか! 島村:武者震いというか、ただただ寒いだけだろ!    というか、こんなんで防衛できるのか? 真田:さぁ、後は試合開始の合図を待つのみです    ピコンッ!フギャッ!今、試合がはじまりました 島村:なんでモグラ叩きだよ! 真田:この間の借りを返したぞ! 島村:今、お前の借りとか興味ないの!    ゴングだよゴング! 真田:カーン!今、試合が始まりました 島村:おぉ、やっと始まったか 真田:ボトフスキーいきなり顔面にパンチの嵐!    流石の山田も、腹を押さえております 島村:パンツ一丁でお腹冷えちゃった!?    ってか、コイツどんだけ顔面鈍感なんだ! 真田:今度は、腹にパンチの嵐!    山田、たまらず口からあんこを吐き出します! 島村:マウスピースに塗ったりするから! 真田:リングがほぼ茶色に染まりました! 島村:いくらなんでも、あんこ吐きすぎだろ!     真田:もはや、リングじゃなく地面です!     島村:どうなってんだよ!     真田:今度は、地面からモグラがたくさん出てきました 島村:モグラいらんわ! 真田:山田、モグラに何度も顎を突き上げられボロボロです! 島村:だから、モグラいいって!    なんでお前並みの弱さなんだよ! 真田:また、あんこを吐き出す山田!    なんと、あんこで客席の方に山が出来ました! 島村:コイツどんな体のつくりしてんだって! 真田:観客もスナック菓子を食うのをやめ、あんこに群がっています 島村:甘い物に群がるって、アリさんじゃあるまいし!    っていうか、さっきから山田やられすぎだから、逆転のボディブローとかそんな感じの繰り出させてやってよ 真田:あーっと、ここで山田の「さみぃ、風呂」発言が出たー! 島村:いいかげん、体を温めたい気持ちは分かるけども! 真田:セコンドもリング外で風呂の準備をしています 島村:どんなセコンドだって! 真田:カーン!ここで、第一ラウンドが終了!    山田、急いで風呂に入ります 島村:・・ったく、何だこのボクシングは 真田:山田、風呂で溺れています! 島村:あぁ、もう!いちいち面倒くさいわ! 真田:おーっと、山田ピクリとも動かない! 島村:おーーーい!!!    戦ってる、最中に死ぬのならまだしも、風呂で溺死ってなんだコレ! 真田:カンカンカーン!ボトフスキーの勝利! 島村:あっさり勝ちすぎだろ・・ 真田:今、セコンドが風呂・・いや、おしるこから山田の遺体を引き上げました     島村:おしるこって!    完全にあんこ染み出てんじゃん!     真田:ボトフスキー強し! 島村:チャンピオンが弱すぎて強さが伝わってねぇよ!    感動も興奮も全然伝えられてないしさ 真田:でも、一つだけちゃんと伝えた事がある 島村:何をだよ 真田:チャンピオンを防衛するのはあんこのように甘くないって事をな 島村:いいかげんにしろ 二人:どうもありがとうございました ------------------------------------------------------------------------------- 予選総合第10位(準決勝敗退)  エイジアンエイジアン
審査員
点数
 77  45  72  91  88 平均
点数
 74.6
[審査員の感想・コメント] ・根本の流れが出来上がった上でボケが入っているので無理がない。安定してきたなあ、と感じます。 ・山田の異名とかいいところもありますしそれなりに面白いんですが、全体的にボケが薄くて盛り上がりに欠けていました。  もうちょっと歯ごたえのある濃いネタが見たいです。 ・落とし方になかなかのテクニシャン振りが見られますが、間のコント部分で心に響く部分があれば  90点くらいつけたかったところですね。
エントリーNo.002  アイススケート 「ファーストフード」 大雪「アイススケートです。」 氷河「どうも。    元気出していきましょう。」 大雪「そうですね。今日はなんですか?」 氷河「あのね、ファーストフード店を経営したい。」 大雪「また急な話を持ちかけるね。」 氷河「で、僕が経営するショップの名前は『バーガー・アイススケート』」 大雪「僕もやるの?」 氷河「是非。断られたら今度の草野球でフェンス直撃のエンタイトルツーベースをしてやる。」 大雪「お前にそんなすごい事やられたら俺の立場がないからなぁ。    しょうがない。やってやるよ。何をすればいいの?」 氷河「とりあえずお前は店の天井で空中ブランコをやってて。」 大雪「サーカス員をやれと。」 氷河「是非。断られたらパパイヤ鈴木さんと一緒にフォークダンスする。」 大雪「そんな惨めなパパイヤさんを見たくないからやってやるよ。    じゃあまずその店について紹介してくれ。」 氷河「わかった。まずバーガーのレパートリーがなかなか。」 大雪「へぇ。」 氷河「下から言っていくぞ。『パン・紙・紙・紙・紙・パン』どうだ!」 大雪「どうだ!じゃないよ。何だこれは。山羊の餌か。」 氷河「これを食べて代打の神様になったと。」 大雪「それは八木だ。もっとちゃんとしたものを頼むよ。」 氷河「じゃあ、『パン・塩・岩塩・salt・塩化ナトリウム・パン』どうだ!」 大雪「塩!塩!塩!ナメクジが息絶えるバーガーだ。」 氷河「死ぬほどうまい…ってことだよ。」 大雪「絶対違う。完全否定ができるよ。もっときちんとしたのはないのか?」 氷河「じゃあ、『パン・オレンジジュース・アップルジュース・パン』どうだ!」 大雪「染み込むよ!パンがふにゃふにゃになるよ。」 氷河「あまりのうまさにパンもタジタジなんだよ。」 大雪「パンにそんな心理はない!」 氷河「じゃあ、『地面・人・建物』どうだ!」 大雪「これバーガーじゃない!大惨事だ。」 氷河「この悲惨さをかみしめるということで…」 大雪「全くわからない。その考え。」 氷河「ならば、『パン・一生懸命バーガーを作るという気持ち・パン』どうよ。」 大雪「結果的にパンじゃねえか。」 氷河「気持ちがあれば料理はうまくなる。Love is OK!」 大雪「気持ちだけじゃ食べていけないんだ。所詮気持ちなんて…」 氷河「ふてくされるな。ならば『パン・トランクス・悟空』」 大雪「ドラゴンボール!しかもGTだ!」 氷河「G…グッド! T…とりわけおいしい の略なんだぞ。」 大雪「無理矢理!とりわけって珍しい表現するな。」 氷河「別にいいだろ。ならば『パン・レンコン・レンコン・レンコン・パン』」 大雪「食べづらいしバランス悪い!」 氷河「中はカリカリ。外はモチモチ。」 大雪「逆!普通逆だろ!魅力がないよ。」 氷河「ハンバーガーは以上。    次にサイドメニュー。    ポテトがすごいんだよ。」 大雪「どんな感じになっちゃってるの。」 氷河「じゃがいもじゃなくて里芋を使うんだよ。」 大雪「ポテトじゃない!」 氷河「その里芋をおろして…」 大雪「とろろにでもする気ですか?」 氷河「で大根をおろして…」 大雪「芋でもなくなっちゃったよ。」 氷河「そして揚げる。」 大雪「もう想像したくもない世界に入り込める気がしてきた。」 氷河「完成品はまるで天かすを食べている食感。」 大雪「ハンバーガーショップで天かすねぇ。」 氷河「チキンナゲットは礼儀正しいしね。」 大雪「キチンナゲットか!」 氷河「アップルパイは3.14グラム。」 大雪「アップルπか。くだらないよ。」 氷河「キャンペーンもすごいですよ。」 大雪「すごい企画でもやるの?」 氷河「あたりが出ると300万円がもらえるという…」 大雪「すごいな。」 氷河「さらにすごいのが当たりが一日1回は必ず出るんだよ。」 大雪「出費考えろ!」 氷河「カランカランカラーン     見事当たりました!」 大雪「あ、誰かに当てられちゃったよ。」 氷河「大雪が空中ブランコをしている最中に天井についてるプロペラみたいな物に当たりました。」 大雪「おー僕大惨事だ。」 氷河「この悲惨さをかみしめるということで…」 大雪「それはもういい!」 氷河「ごめん。最後にこの店の禁断のハンバーガーを教えよう。    これだけは作ってはいけないんだ。」 大雪「何、そんな物があるんだ。教えてくれ。」 氷河「『パン・口・パン』だ。」 大雪「口をはさむなってか!    もういいよ。」 二人「どうもありがとうございました。」 ------------------------------------------------------------------------------- 予選総合第25位(3回戦敗退)  アイススケート
審査員
点数
 88  40  53  57  49 平均
点数
 57.4
[審査員の感想・コメント] ・独自の世界をお持ちのようで、今回はその世界観が私としても面白く感じさせていただきました。 ・前回の一言ネタを漫才の形にすることで大分読みやすくはなりましたけれど、  まだまだ掛け合い薄っぺらいというか、大雪のツッコミがただ否定しているだけで笑いを膨らませていなかったり、  「キチンナゲット」などボケ、ツッコミが飛躍しすぎで読み手に伝わらないまま完結しているところがあったりと  未熟なところがあるので、もっと練って会話に血肉をつけてください。  それと前からある大惨事のネタですが、漫才形式に書き直す際にミスをしたのか、氷河「じゃあ、『地面・人・建物』どうだ!」  大雪「これバーガーじゃない!大惨事だ。」とだけしかなく、これだけでは何のことだか分かりません。  もっと見返しをきっちりして欲しかったです。 ・コントの改変、という形の作品なわけですが、サイドメニューのあたりがとってつけた感が否めません。 あと、「パン・レンコン・レンコン・レンコン・パン」という、若干身内を意識した(と思われる)ボケもあまりいただけないかなと。 一本線は通っていたのですっきりとは読めました。
エントリーNo.003  Rendezvous 「戦隊ヒーロー」 鈴村:どうも、Rendezvous鈴村です。 大柴:どうも、最近いろんな人から「お前、絶対ロリコンはなるなよ!」と言われるRendezvous大柴です。 鈴村:何で!?1人だけならまだしも複数人から言われてるの? 大柴:僕最近ね、心理テストやったんですよ。そしたらテストの結果に 「あなたは年下の女性に恋をすると犯罪に走ります。」って出てきてね。 鈴村:それが原因か。まぁ、そんな話は置いといて・・・ 大柴:3分経ったらいただきます。 鈴村:カップ麺か! 鈴村:そんな事よりも最近戦隊ヒーローって人気があるじゃないですか。 大柴:いろいろあるね。 鈴村:百獣戦隊ガオレンジャー!とか、電磁戦隊メガレンジャー!とかね。僕もそういう戦隊モノの主役をやってみたいんですよ。 大柴:いいじゃない。鮮魚戦隊ウオレンジャー! 鈴村:かっこ悪い。 大柴:お前は中落ちレッドだよ。 鈴村:中落ち!?他のメンバーは? 大柴:鯖ブルー、サーモンピンク、イカホワイト、腐ったブラックの4人だよ。 鈴村:何でレッドだけ切り身状態なんだよ!ブラックに関しては可食部0じゃん!他のにしてよ。 大柴:じゃあ、大豆戦隊マメレンジャーは? 鈴村:弱そうだけど大丈夫? 大柴:お前は納豆レッドね。 鈴村:色関係ないじゃん。しかも糸引くものに赤いタイツってスパイダーマンじゃん。 大柴:他のメンバーは醤油ブラウン。 鈴村:珍しいな、ブラウンって・・・ 大柴:冷奴ホワイト。 鈴村:子供そんなんで食いつく? 大柴:豆乳ホワイト。 鈴村:ホワイト被ってるぞ。 大柴:そら豆グリーン。 鈴村:大豆どこいった? 大柴:これもだめか・・・ 鈴村:そうだよ。もっとあるでしょ? 大柴:淫行戦隊エロレンジャーは? 鈴村:だいぶ教育上よろしくないよ!そんなもん全員存在がピンクだよ!次。 大柴:じゃあ、超獣戦隊キバレンジャーとかどう? 鈴村:カッコイイじゃない。 大柴:色は琥珀、象牙、山吹、黄土、黄金色の5色ね。 鈴村:なんでマイナーな色ばっかりなんだよ。しかも全部似たような色だよ。もう、ヒーローはいいや。ヒーローのロボとかあるでしょ。 大柴:ロボ?何で急に4コマ漫画やりたいなんて言い出すの? 鈴村:それコボだよ。植田まさしが描く子供がどうやって雲をつくような大怪獣と戦うんだよ。ロボットの事だよ。 大柴:ロボットね。じゃあ、強くて賢いロボットがあるよ。 鈴村:いいじゃない。どんなロボット? 大柴:ドラえもん。 鈴村:強いって言ったって秘密道具があってやっとジャイアンが倒せるくらいじゃん。しかも、賢いって言うのは少なくとものび太、スネオ、ジャイアンに勝て るくらいだろ?そんなんじゃ頼りにならないよ。 大柴:頼りになるロボットね・・・メイドさんの格好したロボット? 鈴村:そんなの頼りになるって言っても家事においてじゃん。いざ戦闘になったら真っ先にさらわれるか殺されるかのどっちかだよ。もう、お前の考えるヒーロー 全然ダメじゃん! 大柴:でも、これで精一杯だよ。とりあえずこれでやってみようよ。 鈴村:わかったよ。じゃあ、僕は何をやればいい? 大柴:じゃあ、一番やりたいと思うのやっていいよ。 鈴村:じゃあ、スパイダーマンっぽい納豆レッドがいいな。 大柴:それじゃあ僕がそれ以外全部やるよ。 鈴村:お前の負担デカくない? 大柴:全ての人間を恐怖に陥れる、我が名は醤油ブラウン。 鈴村:えっ、同士討ち? 大柴:口内炎の子供に醤油を飲ませてやる。 鈴村:地味だよ。 大柴:待て、醤油ブラウン。私が相手だ! 大柴:誰だ! 大柴:私達は鮮魚戦隊ウオレンジャーだ。 大柴:おのれウオレンジャー!食らえ!醤油攻撃。 大柴:あぁ、ウオレンジャーが美味しそうになってしまった! 鈴村:味付けるなよ。 大柴:私達はキバレンジャー。おぉ、美味しそうな刺身があるぞ。 パクッ 大柴:うっ・・・ ガクッ・・・ 大柴:大変だ!琥珀色が魚にあたった。 鈴村:ブラック食べちゃったよ・・・っていうかヒーローが食あたりってかっこ悪いだろ。 大柴:手ごたえのない奴らだ。もうこの町にヒーローはいないのか? 鈴村:待て!僕たちマメレンジャーが相手だ。 大柴:淫行戦隊エロレンジャーも参上! 鈴村:お前らいらねえよ! 大柴:そら豆グリーンは女の子にも付いてるの? 鈴村:お前がウオレンジャー食えばよかったのに・・・とにかく、この街をお前の好きにはさせないぞ。 大柴:そういっていられるのも今のうちだ!醤油攻撃! 鈴村:みんな大丈夫か? 大柴:エロレンジャーのリーダーですけど・・・顔にぶっ掛けられました。 鈴村:お前は醤油飲みすぎて死ねよ! 大柴:大変だ!冷奴ホワイトが美味しそうになった! 鈴村:確かに冷奴醤油かけると美味いけど・・・ 大柴:どうだ!参ったか! 鈴村:まだだ、こっちにはロボットがいるんだよ! 大柴:おぉ、早く呼んでください。 鈴村:おぅ! 大柴:急いでデリヘルを呼んでください! 鈴村:お前エロレンジャーか!?そんなもん呼ばねえよ。 鈴村:来い、ロボット! ゴゴゴゴゴ・・・・ 鈴村:ロボット、必殺技だ! 大柴:お料理! 鈴村:メイドロボットか!こんなんで街の平和なんて守れるかよ! 大柴:困った時には仮面ライダーやウルトラマンを呼べばいいさ。 鈴村:いい加減にしろ。 2人:ありがとうございました。 ------------------------------------------------------------------------------- 予選総合第17位(準決勝敗退)  Rendezvous
審査員
点数
 93  49  71  69  62 平均
点数
 68.8
[審査員の感想・コメント] ・この中で特に目を見張ったのはRendezvousさんの作品ですね。 戦隊モノヒーローを創作する所までは誰でも出来ますが、その幾つかの創作物をしっかりと後半で織り交ぜて、  その絡みがまた一本筋が通っていて、素晴らしいです。 ・醤油ブラウンが敵になるあたりはよく考えられてるなと思いました。  前半適当に出したように思ったいろいろな戦隊が、まさか後半に全部出てくるとは。  ただ終盤のエロレンジャーの使い方がちょっと露骨すぎたかも。下ネタの諸刃の剣っぷりが悪いほうに出てしまった感があります。 ・まだまだ未熟でせっかく工夫した構成も生かしきれていませんが、前回に比べて大分成長の後は見えます。この調子で頑張ってください。  で、具体的な感想ですけれど、ネタの区切りごとに一行の空白があるので、そのたびに流れが止まって集中して読めなかったのと、  後々生きてくるとはいえ同じようなボケばかり続いて単調で、しかもところどころで「コボ」のように強引だったり  「そら豆は女の子にも」といった意味のわからないボケが入っていたのが残念です。  また、ツッコミにもおかしいところがあって、例えば「大柴:ドラえもん。」というボケは  戦隊ヒーローとは異質のドラえもんを持ってきたことへの違和感が大きいのに、  強さや賢さにくどくどと説明されてもすっきりしませんでした(それに、映画版なら結構巨大な敵に勝ってますしね)。  長々と書いてきましたが各戦隊物のアイディアは悪くはなかったの(サーモンピンクやホワイト被ってるわ笑いました)で、  もう少しボケを絞って膨らませた方が良くなると思います。
エントリーNo.004  ブラックキャッツ 「文化祭」 ボ:神田です! ツ:霧原です! ボ・ツ:二人合わせてブラックキャットです! よろしく! 神:考えてみればもう僕たち15ですよ 霧:ですね。高校生になりましたもんね 神:高校生は行事なんかも楽しみなんですよ 霧:中学生のときよりも真剣にやりますもんね 神:「に〜し〜霧原山〜霧原山〜」 霧:その行司と違うから! 神:「ひ〜がし〜熊〜熊〜」 霧:動物と!しかも熊とじゃ勝ち目がないだろ! 神:「見合って見合って〜」 霧:戦う相手が違う! 神:相撲だけに土俵が違うと・・・うまいねぇ 霧:勝手に作るな! 神:まぁ相撲の話はこっちに置いて・・・ 霧:お前が先に言ったんだろ 神:行事といったらやっぱり文化祭じゃないかなと思うんですよ 霧:文化祭いいですよね〜。出し物とかもたくさんあるんですよね 神:「3年4組 おはぎやしき」 霧:何?その和風感たっぷりの屋敷は? 神:「キャー!部屋いっぱいのおはぎだ〜!!」 霧:怖いけども!おはぎじゃなくてお化けが出て来い! 神:「キャー!のっぺらおはぎだ〜」 霧:元々おはぎに顔はない!何にびびってんだよ! 神:出店とかもたくさんあるんですよ 霧:食べ物の店が中心でね・・・ 神:「3年4組 鯖の煮込み」 霧:重い!もっと軽いもの出せや! 神:「3年4組 ぬか漬け」 霧:なんでさっきから和食なの?欧風料理を出せ! 神:「3年4組 イベリコ豚のソテー 〜どんぐりのソース和え〜」 霧:シャレすぎだろ。しかもイベリコ豚にどんぐりのソースって・・・どんぐりだらけじゃん 神:「3年4組 クリーム」 霧:なんでクリームだけ出してんだよ。手を加えろ! 神:「3年4組 手ークリーム」 霧:駄洒落か!確かに手加えてたけど・・・ 神:なんで3年4組の所だけ突っ込まねぇんだよ!!! 霧:どこにキレてんだ! 神:3年4組は好奇心多い奴らがたくさんいるんだよ!!! 霧:知るか! もう出店の話はどうでもいいから 神:あと文化祭って何かありました? 霧:バンド組んだりもしましたよ 神:やりましたね!好きな子のまえでやるわけですよ! 霧:やるじゃないですか! 神:そんな訳で考えてきました! 霧:・・・・何を・・・ 神:バンドの物語ですよ! 霧:しなくていい! 神:「青春18物語」 霧:またタイトルがダサい・・・ 神:「オレは霧原」 霧:なんで主人公!?イヤだから! 神:「明日は文化祭。大好きな花見山に告白しようと思っている」 霧:明日か・・・花見山ってどんなヤツだよ。エラいブスじゃないの? 神:「なので今、バンド仲間を集めている」 霧:今頃!?遅い! 神:「手当たり次第誘ってみたけど誰も乗ってくれない。」 霧:アタリ前だろ・・・ 神:「なので山奥に行って熊を誘うことにした。」 霧:チョット待って。なんで熊?おかしいだろ! 神:相撲部所属の熊だ 霧:音楽系誘えよ・・・・・・・・もしかしてさっきの熊か! 神:「一発KOをもらった」 霧:やられてるじゃん。OKもらわなきゃ 神:「次に熊と一緒にギターを探しに行った」 霧:結局付いてきたのね・・・ 神:「3年4組に行き・・・」 霧:みんなだめだったんじゃないの? しかも好奇心旺盛な奴らがいると噂の3年4組! 神:「花見山田中を誘った」 霧:告るやつだろ!誘ったらダメ!しかも名前が田中って何!?親もっと考えてやれよ 神:「誘った理由は親が和菓子屋だからだ。」 霧:関係ない!ギターと和菓子は関係ない! 神:「実家はおはぎ屋」 霧:・・・おはぎやしき提案したのそいつだろ! 神:「一発KOをもらった」 霧:またやられてるし・・・しかも一発KO!すごいやられかただな 神:「この3人でバンドをやることにした!」 霧:若干一匹混ざってるけどな・・・ 神:「バンド名 O・H・A・G・I」 霧:おはぎだし。花見山変な名前付けるな!!! 神:「そして当日・・・体育館は超満員を迎えた」 霧:まさかの超満員だね 神:「オレはざわめく中叫んだ」「『聞いてくれ!』」 霧:おぉ〜熊と告白するハズの奴誘った割にはかっこいいなぁ 神:「たのしいどうぶつソングス」 霧:ごめん前言撤回。何それは?子供向けの曲か?高校生だぞ!相手は!!! 神:「さる!タヌキ!たこ、ヘビ、とんぼ〜」 霧:最後動物じゃねぇよ!生物2の俺でも分かるぞ! 神:「鮭!鮭〜〜紅鮭!」「沸き起こる歓声」 霧:紅鮭で!?スゴイなぁ! 神:「よだれを垂らす熊」 霧:本能丸出しじゃねぇか!止めろ! 神:「おはぎを投げつける花見山」 霧:田中何やってんだよ!やめろ! 神:「怒涛の怒りとおはぎとよだれとイクラが飛び交う中、オレは花見山に告白した」 霧:どんな状況なんだよ・・・絶対失敗するぞ 神:「花見山、付き合ってくれ!」 「俺、男だけど・・・」 霧:オレはホモか!いやだよ 神:「長い沈黙の後花見山はこう言った」「KOです」 霧:またやられてるじゃん。いい加減にしろ 神・霧:どうも失礼しました! ------------------------------------------------------------------------------- 予選総合第27位(3回戦敗退)  ブラックキャッツ
審査員
点数
 63  50  70  70  32 平均
点数
 57.0
[審査員の感想・コメント] ・とんぼは動物と感じるのは僕だけだろうか。それはそうと、1つ1つの素材がおもしろいのでおもしろく読めたのですが、  まだ発展途上、という印象を受けました。全体的にちょっとごちゃごちゃしすぎかな、という感じがしたのと、  ツッコミがちょっと単調だった、というのが改善点として挙げられるかなと思います。 ・それぞれ改名していますけど二回連続この二組が続くってのはおもしろいですね。しかも二組ともかなり実力を上げていて嬉しかったです。  で、ネタですが、前半の出し物のところはオーソドックスながらもきれいにまとまっていて面白かったですが、  後半のバンドに入ってから伝わりづらいボケが多くて失速していました。  天丼や構成に凝らなくてもいいので、自然なストーリーになるよう心がけて欲しかったです。
エントリーNo.005  スナップ 「ミュズィシャン」 A:うん、えー…一日一膳。 B:え、何?どうした? A:最近は物騒な事件が多発してるじゃないですか。 B:あーそうですね。少年犯罪なんかが急増してるって言いますしね。 A:そこでね、僕考えたんです。 B:ほう。 A:ミュージシャンになりてぇって。 B:どうしてだよ!何一つ繋がらねぇよ! A:もしくはミュズィシャンになりてぇ。 B:発音がちょっと良くなっただけじゃねぇかよ! A:マイコー・ジャクスンになりてぇ。 B:もういいわ!発音がいいのは分かったから!ちょっと上手かったようん! B:ちょっと…違うでしょ?最初に一日一膳って言ってたじゃないですか。 A:あっそうそう!それでね、ミュージシャンになって日本中に僕のソウルを聴いて欲しい訳ですよ。 B:あ〜なるほどね。それで更生してもらうのね?いいと思うけど、曲とか作れんの? A:任せてくださいよ。曲はあなたが作るんですから。 B:俺任せじゃねぇかよ!お前のソウルはどこへしまったんだよ! A:ダメ? B:ダメだよ!人任せで何がソウルだよ! A:そっか〜、でも歌詞はもう出来てるんですよ。 B:そうなの?分かった、じゃぁとりあえず聞かせてみ。 A:…「お元気ですか?」 B:しんみりした感じ。 A:「しんみりした感じ」 B:合唱団か!うつっちゃったよ俺の台詞が! A:ちょっとやめてくださいよ〜。ダメですよツッコんだら。焦らないでくださいね。 B:ごめんごめん今のは悪かった。どうぞ最初から。 A:「お元気ですか?しんみりした感じ」 B:それで合ってたの!?どんな歌詞だよそれ! A:まだ続きありますからね?ね? B:はいもう分かりました、どうぞどうぞ。 A:「僕はお元気ですか?」 B:はいツッコまないですよ。 A:「…好きです」 B:…。 A:「でもゾウさんの方がもっと好きです」 B:…。 A:「今でもゾウさんの事を考えると夜も眠れ…あっカバさん!!」 B:どんな世界だよそれは! A:「違うの!これは違うの!」 B:もういいわ!ムツゴローか!どこの王国だそれは! A:どうですか?ソウル感じました? B:シュールだったら感じたよ。 A:あっあとね、メロディーも出来たんですよ。今。 B:今!?さっきまで作曲してたの!? A:そうそう、「さっきまで作曲してたの!?」ってトコで。 B:出来てねぇじゃねぇか!ホラ吹くんじゃないよ! A:申し訳ないけど本当に出来たんですよ。 B:天才かお前はもう。分かりましたパッパッとやってくださいよ。 A:スーンスンスン… B:お決まりの前奏からね。こっからですよ。 A:♪恋なんて〜いわばエゴとエゴの B:それミスチルだろ!またメジャーなとこ持ってきたな!だいたい何で既存の歌詞だ!さっきの歌詞使わないの!? A:ええメジャーですとも。もしくはメィジョア。 B:上手い発音はもういいわ!言いたいだけだろ!何でそれを推してんだよ。 A:やっぱ作曲は難しいので他の人に作ってもらうとして。 B:ほらみろ。だいたい、曲が出来たとしても意味がわからんし。もう諦めたら? A:大丈夫ですって。作ったら絶対売れますし。 B:結局金かよ!あんな曲売れるわけないだろ! A:売れますよ、あなたが全部買えば。 B:いい加減にしろ。 ------------------------------------------------------------------------------- 予選総合第39位(準決勝敗退)  スナップ
審査員
点数
 58  35  49  40   5 平均
点数
 37.4
[審査員の感想・コメント] ・何一つつながらないところや発音がいいところは笑いましたが、中身が短くて物足りなかったです。  もっと大きなボケがあればよかったんですが……。 ・ボケに意外性がなく、どれも浅いものばかりだった気がします。  発音をちょっと変えただけとか、他の曲の歌詞を使っただけとか、それだけでボケが終わってしまってるようでは・・・  そこから更に深くネタを広げていって欲しかったです。 ・100行という行数制限に合わせたのかどうかは分かりませんが、 最初の「一日一膳」というのが見事に意味をなさなくなっています。 あと、 B:それで合ってたの!?どんな歌詞だよそれ! A:まだ続きありますからね?ね?    この2行はいらないもしくはその前のツッコミに組み込んだ方がいいと思います。  ボケについては賛否両論あると思いますが、僕としては斬新で好きです。
エントリーNo.006  月明星稀 feat.パパ&ママ&結縁さん 「西郷隆盛(未遂)」 孝子「は〜い、ど〜も〜、こんにちは〜、『月明星稀』ですよ〜」 恭平「まあ、中学生カップルで頑張っていこうと思ったんだけど……  ――てか、何でいるんだよ!」 ママ「もちろん恭平ちゃんが心配だったからじゃない。それより、誰よ、その女郎!」 恭平「そんな言い方すんなよ。彼女だよ、彼女」 ママ「ひぃぃぃ!彼女だなんて野蛮よ、恭平ちゃん。ママ、そんな子に育てた憶えはないわよぉぉ!」 恭平「知らねえよ、関係ねえだろ!何で彼女がいたらダメなんだよ!」 パパ「恭平、母さんはお前が執拗以上に心配なんだ。わかってやれ」 恭平「その執拗以上が問題なんだよ!てか、何で父さんまでいるんだよ!」 パパ「父さんだけじゃないぞ。何と、結縁さんもいるんだぞ」 結縁「……坊ちゃん、ごきげんよう」 恭平「誰だよ、その初老!『何と』とか言われてもわかるか!初対面だよ!」 結縁「ふむ、14歳の初体験(アバンチュール)ですな……」 恭平「意味深に言うんじゃねえよ!てか、誰なんだよ!」 孝子「あ、あの……えぇっと、あの、はじめまして、お父さん、お母さん、知らない人」 ママ「あぁん?誰が『お母さん』やて?おまはんオモロイこと言うやないの、えぇ?」 孝子「え、あ、あの……?」 ママ「あたしゃ、あんさん産んだ憶えないわ!それとも腹ん中、入っとー証拠でもあんのか、ワレ?」 恭平「母さん、いろいろ混ざってどこの人だよ……」 ママ「ハッ!違うのよ、恭平ちゃん。これはママじゃないの!そう、黒魔術にかかってただけなのぉ」 恭平「しがみ付くな!わかんねえけど、わかったよ!てか、母さんたち何しに来たんだよ!帰れよ!」 ママ「今日は参観日よ!」 恭平「何のだよ!ウソつくなら、もっとマシなウソつけよ!」 パパ「いいか、恭平。あてられても落ち着いてちゃんと答えるんだぞ」 恭平「だから参観日じゃねえよ!てか、だいたい何で父さんまで来てんだよ!帰れよ!」 パパ「何を言うんだ、恭平。父兄参観日に父親が来てないのは不自然だろう」 恭平「参観日自体がウソなんだから、全部が不自然なんだよ!」 ママ「何てこと言うの、恭平ちゃん。パパは会社をズル休みしてまで駆けつけてくれたのよ」 恭平「せめて育児休暇とれよ!母さんたちの中では父兄参観日なんだろ」 結縁「坊ちゃん。エスケープなさるのも、また一興なんですぞ」 恭平「関係ねえよ!てか、だから、あんたいったい誰なんだよ!」 結縁「……兄ですぞ」 孝子「はじめまして、お兄さん」 恭平「違うって!他人だよ!てか、父兄参観日つながりで兄役で来る必要性ねえよ!歳離れすぎだし」 パパ「恭平、いよいよお前にこのことを話す時がきたようだ……」 ママ「あなた!」 恭平「そんな衝撃の事実、ここで言うんじゃねえよ!てか、どう見たって違うじゃん、他人じゃん」 結縁「いいえ、坊ちゃん。兄と呼んでも構いませんぞ。心はいつでもモダンボーイですから」 孝子「そうだよ、恭平くん。兄弟ゲンカはダメだよ……」 恭平「孝子ちゃんまで何言ってんだよ」 ママ「そうよ!精神が不安定な、今の恭平ちゃんの弱みに付け込んで、何する気なの、この女狐め!」 恭平「……精神が不安定なのは母さんだろ。てか、孝子ちゃんに対して僻んでんじゃねえよ!」 ママ「きぃぃ!全く、スカートからそんなあられもない太腿さらして女としての恥じらいはないの?」 恭平「母さんこそ恥じらいはどうしたんだよ!てか、これが規定の長さのスカートなんだよ」 孝子「恭平くんと会う時はスカート3センチ短くしてるんだよ……」 恭平「ぅえっ?」 ママ「んまぁぁぁ!つ、ついに化けの皮を剥がしたわね、この好色者!好色占拠法違反よぉぉぉ!」 パパ「恭平に会う時――つまり、登下校の時には、そのスカートが短くなっていくわけだな」 結縁「まさに、潮の満ち引きと同じですな。……いろんな意味で」 パパ「オゥッフ!結縁さん、刺激が強すぎますよ。そんなプラィヴェィトな時間があったとは……」 ママ「何よ、その時計仕掛けの色仕掛け!恭平ちゃんをかどわかそうったって、そうはいかないわ!」 孝子「そ、そんな、違います。わたしはただ恭平くんと二人の青春期を過ごそうとしただけで……」 ママ「ひぃぃぃ!何が青春期よ!すでに思春期も通り越して発情期よ!何回成長期を迎える気なの?」 恭平「わけわかんねえこと言ってんじゃねえよ!俺が孝子ちゃんと付き合ってて何が悪いんだよ!」 パパ「恭平、親として気がかりなのは当然なんだ!――で、交尾は、やったのか?どうなんだ?」 恭平「なっ!んなこと聞くなよ!か、関係ねえだろ!」 ママ「きぃぃぃーっ!破廉恥極まりないわ!あたしの恭平ちゃんが毒牙に汚されていくわぁぁぁ……」 結縁「避妊具は1箱分で足りましたかな、坊ちゃん?」 恭平「バッ、まだキスしかしてねえよ!」 孝子「あぅぅ……二人だけの秘密って言ったのに……」 ママ「キ、キ、キッスですってぇぇぇ?」 結縁「求め合う唇と唇は絡み合い、その奥に眠る舌先が二人の唾液を溶かすように入り乱れ――」 ママ「ぎぃーっ!どうしてそんな小娘がいいのよ!そんなに口吸いがしたいならママがしてあげるわ」 恭平「だぁっ!やめろよ、寄るな、気持ち悪い!てか、口吸いっていつの時代だよ!」 パパ「で、味はどうだったんだ?レモンの味はしたか?ん、それともピーチか?」 恭平「余計な詮索すんじゃねえよ!そんなにフルーティーに満ち満ちてたまるかよ!」 孝子「わ、わたしは、ア、アップルの味がしました……」 恭平「どんな暴露してんだよ、孝子ちゃん」 ママ「ははぁん!そんなにリンゴがええんなら、この毒リンゴでも食らいな!この毒妖婦!」 孝子「や、やめてください、お義母さま……」 ママ「お黙り、この強姦魔!あたしだけの恭平ちゃんを手込めにしようたって、そうはさせないわ!」 恭平「何でそんな展開になるんだよ!昼ドラるんじゃねえよ!――ほら、父さんも何か言ってくれよ」 パパ「恭平、『まだキスしか――』ということは、その先を考慮に入れた発言だな」 孝子「……ぽっ♪」 ママ「ひぃぃぃ!恭平ちゃん、これ以上あの女童に何をするつもりなの。やめて頂戴、お願いよぉぉ」 パパ「もちろん最終的には、雄しべと雌しべが『ちょんちょん』だよな、恭平♪」 恭平「何なんだよ!変なオブラートの包み方すんじゃねえよ!余計卑猥じゃねえか!」 結縁「さて、坊ちゃん、まずはこの縄で正統派の亀甲縛りの練習から始めましょうか」 恭平「しねえよ!んなもん!何だよ、正統派って。変化球があんのかよ」 孝子「……は、初めてだからマニアックなのは痛くしないでね」 恭平「孝子ちゃんまで何言ってんだよ!」 結縁「ふむ、バージンチャーンス!存分に『お楽しみ会』ですぞ、これは」 パパ「いいか、制服は脱がしても、靴下だけは脱がさないのがポイントだぞ、恭平」 恭平「うるせえよ!そんなアドバイスいらねえよ!」 ママ「……あなた、ちょっとお話が」 パパ「いや、あの……そ、そうだ、恭平。そんなことより、お前はこんなところで何をしてるんだ?」 恭平「漫才をしようとしてたんだよ!『西郷隆盛』のネタの!父さんたちが邪魔してんだろ!」 ママ「ちょっと誰よ、その西郷隆盛って?まさか2人目の女とか言うんじゃ……」 恭平「西郷隆盛は男だよ!歴史上の人物だよ!知ってるだろ、義務教育内の知識!」 パパ「早まるな、恭平!義務教育であろうと、性教育として男同士は問題だぞ」 ママ「そうよ!卑弥呼や小野妹子ならともかく、男って……」 恭平「小町で来いよ!妹子は女人じゃねえよ!――てか、西郷隆盛を尊敬してるってネタなんだよ!」 孝子「そ、そうですよ。えぇっと――だね〜。でも、恭平くん、社会は得意なんじゃなかった?」 恭平「いきなりネタに入らないで、孝子ちゃん!もう時間ないし」 孝子「じゃ、じゃあ――え、何で?そこは雑炊じゃなくて、うどんでしょ」 恭平「だからってオチ寸前からしても意味わかんないってば、孝子ちゃん」 ママ「何よ、恭平ちゃん!不潔よ!ママには構ってくれないのね。もう、ママ、独りぼっちよ……」 パパ「父さんなんか、会社で独りぼっちだ……」 結縁「ふむ。人には、いつしか別れはくるものですぞ……」 ママ「ああ、あたしの恭平ちゃん(と書いて『エンジェル』と読む)が親離れしていくぅぅぅ……」 恭平「……子離れしろよ」
エントリーNo.007  THE・メロディー 「人間」 邊「あのさ、出産率がどんどん減っているよね。」 辺「そうだね。で、それがどうしたの?」 邊「出産率が減るってことは、人口が減ると言うことなんだ。」 辺「ほう。確かにね兄弟とかそういうのが少なくなっているよね。」 邊「サッカーチームを作れるぐらい兄弟ができるといいね。」 辺「そうだね、そのぐらいいてもおかしくないかな・・・?」 邊「いやいや・・・、野球チームぐらい作れるともっといいんだよね。」 辺「減ってるよ!野球は9人、サッカーは11人だから減ってるね。」 邊「いや、もしくはダイゾーのCMができるぐらい兄弟がほしいね。」 辺「100人!?うわぁー。世界最高記録でギネス載っちゃうねー。そういえばさ最近、お年寄りが多いみたいだよ。」 邊「・・・!大変だ!!このままじゃ、お年寄りが増えて地球を乗っ取られる!」 辺「お年寄りにそんなパワーとかないって。だから、大丈夫だよ。」 邊「あー、よかったなぁー。」 辺「お年寄りで気づいたんだけど、男性の方より女性が長く生きられるみたいだよ。」 邊「うそっ!?大体何歳差がついている!?」 辺「5年ぐらいかなぁ?」 邊「ちくっしょう!世界征服が出来ない!」 辺「5年無いぐらいで、お前なにやろうとしているんだよ!お前、お年寄りに乗っ取られると言って、なんでお前はやるんだよ!」 邊「あっ、そうか。」 辺「だろ。けど女性より長く生きられないのはショックだね。けど、いつかは抜かすかもしれないしね。」 邊「そうだね。じゃ、これからの未来のために人間グッズを作らない?色々と楽になりますよ。」 辺「それいいですね。」 邊「『うしろのめ』っていうグッズってどうですか?後ろに目があって後ろが見えて便利ですよ〜。」 辺「後ろに目があったら怖いよ!化け物かと思われるじゃん。」 邊「そんな時は髪の毛に隠しておけば大丈夫だよ。・・・こうやってと、み・・・見えない!!」 辺「結局見れないじゃん!これ不良品だろ。」 邊「じゃあ、『タコのあし』っていうグッズどうですか?なにかと走るとき便利ですよ。あんまり疲れないし。」 辺「イカじゃん!タコの足8本+人間の足2本=イカの足10本。イカの足じゃねーか!!しかも、走るときニョロニョロして気持ち悪いし・・・。」 邊「じゃ、『かいりきてぶくろ』はどうですか?何もかも軽々と持ち上がれますよ。しかし力が強すぎて物が割れる可能性がありますけどね。」 辺「壊したと同じ意味じゃねーか!もういいよ人間グッズは・・・! お前の採用されるわけないじゃん!!」 邊「やった!FAXで送ったのが、採用された!」 辺「・・・うっそーん!!あぁー。この世界も変になっちゃったなぁ・・・。」 邊「そうだね。」 辺「認めたよー!まぁ、いいか。なんか男性と女性ってやることが全く違うじゃありませんか。」 邊「男性ってなんか小学生でいたずらとか、女虐めとかありましたよね。」 辺「女虐めもいたずらに入ってますよー。なんかスカートめくりとかやりましたね。」 邊「子供か!」 辺「子供ですよ!!なに大人がやるんだよ!大人がやったら犯罪になりますよ!「昔か!」とツッコミしてもらいたいな。」 邊「どんまいどんまい。」 辺「うるさい。なんか男性って、男性同士の喧嘩とか多くありませんか?」 邊「多いですね。どっちか勝つのかなんか賭けるの、ありましたねー。」 辺「喧嘩を止めろよ!決着つけるな!」 邊「中中中中中中中中中中中中中中中磯中中中中中中。おっと、中島君大人気でございます!」 辺「中島と磯野でサザエさんじゃねーか!磯野カツオ一票!?絶対あの一票は花沢さんだろ!」 邊「いや、自推。」 辺「0票じゃねーか!花沢さんも未来の結婚者を諦めたんだね。」 邊「磯野カツオ・・・、花沢さんにもふられた・・・。って、新聞に記事に載りますかね?」 辺「載らないよ!もう他の話題しましょう。」 邊「他にも男性は騒がしいと言うか、変なことをやることが多かったですね。」 辺「そうですね。プロレスごっことか教室中を走り回ったりしましたね。」 邊「いや、人前でぞうさんダンスとかブリブリダンスとかお姉さんにナンパしたりとかしましたね。」 辺「しんちゃんじゃねーか!!人前でそんなことやったら犯罪になるよ!」 邊「やっぱりそうですか。・・・ふっ、日本の規則は難しいなぁ。」 辺「どこの国でもやっちゃいけないの!!そのぐらい世界の常識じゃねーか!お前頭馬鹿だろ。」 邊「じゃ、火星とか彗星とかではいいの!?」 辺「絶対、宇宙人も拒否するよ!もういいよ。」 邊「・・・そーなんだ。ってさ、そういえば女性ってどんな感じですかね?」 辺「恥ずかしい性格とか・・・、まぁあまり恥ずかしいことはしたくない性格なんですかね?」 邊「人前でぞうさんダンスとかブリブリダンスとかお姉さんにナンパしたりとか・・・そういう感じですかねぇ・・・?」 辺「なんでそうなっちゃうの!?これは恥ずかしいよ!!女性はぞうさんダンスとかできないよ!それになんで、女性がお姉さんにナンパするんだよ!最低限、男 性にしろや!!」 邊「そうですかぁー。やってほしいと僕は希望しますね。」 辺「お前完全に変態じゃねーか!なんで・・・もういいよ!ややこしくなってきた!!」 邊「なんか女性って、中学生ときのぐらいに字とか気になりません?」 辺「そうですね、「し」が「U」になっていたり・・・、崩し文字って言うんですかね。」 邊「「U」が「J」になったとかしますもんね。」 辺「・・・・・・それは、見たことないなぁ・・・。まぁ、なる可能性も不可能では無いですからね。」 邊「他にも、ギャルになったりとか感じ悪くなってしまいますよね・・・。」 辺「そうですね。話し方も「もしもしぃー?」とか言いますもんね。」 邊「『もしもしぃ〜?私、超声がキモいでしょ〜?』」 辺「自分で認めちゃったよ!。」 邊「なんかよく女子で電話する以外でも女子同士ではベラベラ喋るよね。」 辺「まぁ、発表するときは小さい声で歌うけど女子同士では気にせずベラベラベラ喋るのに。」 邊「どうせ女子同士でベラベラ話すのに携帯電話使うなー!電気の無駄使いー!!」 辺「そのぐらいいいだろ!急用の話とかあるんだしね。」 邊「まぁ、そこはのけといて、女子もオバサンもベラベラ立ち話するね。つまり、女子から進化したらオバサンになるんだ!!」 辺「勝手な理論だよ・・・。まぁ、お前の言いたいこともわかるけどね。」 邊「やがて、「騒音おばさん」から「騒音女性」になってしまうんだ!「ドンドンドンドン!」から「ベラベラベラベラ・・・」に。」 辺「騒音おばさんって懐かしいな!!しかもうるさくで仕方が無いから警察官が全国の女性を逮捕したら、残るのはほどんと男性だけになるね・・・。」 邊「うっひょー!警察署にこっそり忍び込んで「女性園」を観覧しちゃおー!」 辺「動物園の真似!?もういいよ、具合悪くなってきた・・・。」 邊「じゃ次は、オカマについて調べる?」 辺「やだ!」 ------------------------------------------------------------------------------- 予選総合第43位(1回戦敗退)  THE・メロディー
審査員
点数
 50   5  32  25  12 平均
点数
 24.8
[審査員の感想・コメント] ・前の組で散々爆笑したこともあってちょっと読むのが厳しかったです。  フリとボケがかみ合っていなく、話題も飛びすぎで何がしたいのかまったく分かりませんでした。  よくボケやツッコミといった山場のない漫才を「友達同士の普通の会話みたいでした」にと評した審査をみかけますが、  このネタは「普通の会話」にすらなったていませんでした。 ・導入では多少期待が持てたんだけどなあ・・・ 題材に対して文章力が追いついていない印象を受けました。 例えば、「まぁ、なる可能性も不可能では無いですからね。」という言い回し。 「まぁ、ありえなくもないですけどね。」くらいがいいかなと思います。 あと、「人間グッズ」の出どころも唐突な上、安直なボケで笑えませんでした。 そのほかの部分においても、もう少し前とのつながりを意識してほしいと思います。 ・出だしは良かったのに・・・ 「人間グッズ」って何ですか?? まずこの言葉に違和感を感じてしまいました。  このあたりからネタが崩れていった感じがしました。突然サザエさんネタが出てきたのも意味不明でしたし・・・  
エントリーNo.008  ミゾイガワ 「刑事ドラマにあこがれて」 溝井 はいどうも、溝井です 井川 精神年齢40歳井川です  溝井 相方がオッサン臭いですが二人合わせてミゾイガワです! 井川 あ、前の精神年齢のツカミ嘘ですよ 溝井 分かってるよ 井川 でも刑事になりたいのはホントだよ 溝井 うん、初耳 井川 だからね、刑事ドラマを今日はやらせてくださいよ 溝井 いいですよ。僕、部下やりますよ 井川 おい、遅い!新入り! 溝井 早すぎ。まだやって無いからね 井川 ごめんごめん。じゃあ、これはひでえ 溝井 ああ、警部、お疲れ様です 井川 これは警視総監! 溝井 はいストップ!きちんと俺の話を聞いていたか? 井川 ああ、俺が目上のボスか 溝井 目上ってのが気になるけどそうだね、じゃあもう一回 井川 こいつはひでえ 溝井 警部 井川 溝井か。何しに来た!? 溝井 捜査ですよ、警部がついてこいって言ったんですよ 井川 ああ、そうだったな。コレがガイシャだ 溝井 ひどいですね、頭を何度も殴られていますね。きょうきはなんですか? 井川 えっ!狂気? 溝井 意味合いが変わりすぎですよ!狂った気じゃないほうです 井川 そっちね。凶器はバナナの皮 溝井 それは明らかに自分のせいですよね! 井川 いや、その後、何度もブロックで殴られたみたいなんだ 溝井 もう意味が分かりませんよ。じゃあ、殺されたってことでいいんですね。ガイシャの名前を次に聞きたいんですけど  井川 ガイシャの名は亜 溝井 え!?一文字!? 井川 いや、苗字だ 溝井 そんな苗字が良くありましたね 井川 フルネームは亜 井生江尾(あ いうえお) 溝井 あ行の列になってる!親のネーミングセンスが悪すぎるだろ! 井川 この名前をつけたわけは、あ行を作りたかったとか 溝井 それだけで!めっちゃ可哀想になってきた 井川 でも、推理小説には亜 愛一郎がいるぞ 溝井 マニアックすぎてわかりません! 井川 職業は国語教師 溝井 凄いピッタシ!じゃあ、部屋の中でも捜査しますか? 井川 (走り出す)わーいわーい 溝井 子供じゃないんですから喜ばなくていいです! 井川 あ、テーブルにワインがある 溝井 大事なキーポイントかもしれませんよ 井川 溝井、イッキコールを! 溝井 何やってるんすか!大事な証拠を消さないで下さい! 井川 ゴクゴク・・・プハー 溝井 飲みやがった! 井川 さ、捜査と 溝井 良く平気だな・・・ 井川 ん?おい!ダイニングメッセージがあるぞ! 溝井 えっ!本当ですか? 井川 こう書いてある「はんにんは 誰でしょう 分かった方はこちらの宛て先まで・・・」 宛て先書いてねえな 溝井 そういう問題じゃないですよ!犯人の名前分かるならストレートに書けよ!ガイシャ 井川 おい、壁にも書いてある。ああ!犯人の名前だ! 溝井 何でわかるんです? 井川 でっかく「植田参上」って書いてるもん! 溝井 国宝級の馬鹿だ!名前を書くってどんな神経してるんだよ! 井川 住所まで書いてある〜 溝井 もう凄いというよりは神がかり的だな 井川 じゃあ捕まえに行くぞ!ヘイ、タクシー 溝井 パトカーでしょ! 二人 (車に乗り込むマネ) 井川 あ、手錠忘れた! 溝井 何してるんすか!きちんと携帯してくださいよ 井川 瞬間接着剤で溝井と犯人をつないで帰ってくるか? 溝井 ぜーっったい嫌です!なんで犯人と一緒に牢屋入らないといけないんですか?手錠貸しますから 井川 ありがとう 二人 (車から降りた) 溝井 このマンションですね 井川 ああ、間違ってたら泥だらけな 溝井 ウルトラクイズじゃないですから 井川 いくぞ! 溝井 はい! 井川 バン!警察だ!動くな!・・・よかった〜正解だったあ 溝井 ウルトラクイズは忘れてください! 井川 あ、犯人逃げた! 溝井 変なことを言ってるからですよ! 井川 よし、このフラフープで 溝井 いつそんなの持ってきた!? 井川 すっぽりはいったー!  溝井 すげーデブの犯人だな! 井川 接着剤! 溝井 貸した手錠で捕まえてください! ガチャ 溝井 やりましたね 井川 うおー、テーブルに唐揚げがある 溝井 食い物をあさるな! 井川 ひゃんできゃひゃ。ちぁいこっといはわなへほ(何でだよ。固いこと言うなよ) 溝井 もう帰りますよ 井川 まだ食べる!・・・その後、犯人は自供、俺は大食い選手権に出て優勝した ドラマ終わりっとコレで刑事になるだけの力は持てたな、溝井 溝井 まったくもって滅茶苦茶!いい加減にしろ 二人 有難うございました  ------------------------------------------------------------------------------- 予選総合第41位(1回戦敗退)  ミゾイガワ
審査員
点数
 45   5  26  35  35 平均
点数
 29.2
[審査員の感想・コメント] ・×ダイニングメッセージ→○ダイイングメッセージ  見せ方によっては笑えないこともない素材が揃っているのに、笑えない。いわゆる「自分勝手な流れ」というのが多いかもしれません。 例えば、 井川 おい、遅い!新入り! 溝井 早すぎ。まだやって無いからね いや、別に早くないだろう、と思いました。 また、「きょうき」というのはさすがに安易すぎましたね。 ・おお! まさかMM-1グランプリで亜愛一郎の名前を見るとは!! マニアックすぎてわからないと言いますけれど、  本格ミステリ界の重鎮泡坂妻夫のデビュー作であるあのシリーズは全24の短編全てが斬新なトリックと鮮烈なロジック、  巧みな伏線ユーモラスなキャラクターが融合したとても30年近く前の作品とは思えない輝きを放つ奇跡的な傑作で、  その優れた発想はお笑い作りのヒントにもなるというお笑いファン必読の書ですよ。先ほど書いたようにどの短編も面白くて好きなんですが、  個人的には「病人に刃物」が特に好きです。あと最初から最後まで楽しい仕掛けがぎっしりと詰まった長編「乱れからくり」もお勧め。  溝井さんが亜シリーズを読んだことがあるのか知識として知っているだけなのかは分かりませんが、今回のネタを見る限りおそらく後者かなと。  いろいろ目に付く欠点はありますけれどジャジペを言い訳に亜愛一郎について語れて満足したので言わないことにします。  というか、文字でしか情景を伝えられないのに読み手に最低限の配慮もなく自分勝手に話を進めすぎで読むのが辛く、  もはや何も言う気も起こりませんでした。頼むからもっと練ってください。よし、これでジャジペの体裁は保った(のか?)。
エントリーNo.009  前髪 「スガシカオ」 樹木:どうも、前髪と申します。よろしくお願いします。 五月雨:突然ですけども、NHKでやってる「プロフェッショナル 仕事の流儀」って知ってる? 樹木:ああ、各界のプロが出てくるドキュメンタリーね。 五月雨:それで、その番組の主題歌「Progress」が好きなんですよ。 樹木:スガシカオが歌ってるやつでしょ?最近売れてるね。 五月雨:で、思うことなんだけど。 樹木:なんでしょう。 五月雨:「スガシカオ」って、変な名前だよね。 樹木:…んー否定できないね。 五月雨:本名だっけ? 樹木:たしか本名って聞いたことがあるよ。 五月雨:親のネーミングセンスが疑われるね。 樹木:そこまでひどいか? 五月雨:まあ、「スガ」は分かるんですよ。「菅」か「須賀」ですよね。 樹木:たしか「菅」の方だったと。 五月雨:問題は「シカオ」ね。どうですこの名前? 樹木:まあ……変だね。 五月雨:でしょ。どんな字書くんだろ? 樹木:んー分からないね。 五月雨:「鹿男」か? 樹木:それはない!真っ先に思いついたけどそれはない! 五月雨:生まれてきて第一印象が「あ、結構面長だな」ということで。 樹木:それは親がひどすぎる!そこまでサファリチックなちゃんだったのか?    だいたいスガシカオは面長じゃないから違うでしょ。 五月雨:じゃあ「歯科男」。 樹木:それもない!将来の職業が決まっちゃってるよ。 五月雨:生まれてきて第一印象が「あ、こいつ歯医者顔だな」ということで。 樹木:どんな顔だ!それも違うだろ。 五月雨:「四顔」? 樹木:怪物だよ!RPGのラスボスみたいじゃん。 五月雨:生まれてきて第一印象が「あ、将来顔4つになりそう」で。 樹木:そんな状態だ!点線でも入ってたのかよ!…違いますって。 五月雨:じゃあ「紙顔」だ。 樹木:薄っぺらい名前だな! 五月雨:生まれてきて第一印象が「頭が薄型テレビやん!壁に掛けられそうやん!」で。 樹木:どんだけ薄かったんだよ!そしてインテリアの一部にするな! 五月雨:最悪「死顔」だね。 樹木:最悪すぎるだろ!そんな名前をつけるなって話ですよ。 五月雨:生まれてきて「なんだ冷たいじゃん」で。 樹木:それは本当に死んでるよ!供養してあげて! 五月雨:なら「資稼男」とかか? 樹木:金の亡者か!最悪な名前だな。 五月雨:生まれてきて第一印象が「お、高く売れそう」で。 樹木:人身売買の対象として見てるよ親!問題だろ! 五月雨:「脂加男」。 樹木:ギトギトした名前だな! 五月雨:どれもちがうなぁ。 樹木:まあさ、「スガシカオ」ってカタカナにすればかっこいいからいいじゃんか。 五月雨:「スガシカオ」………うーん。 樹木:なにさ? 五月雨:並びが悪いよね。 樹木:…そうか? 五月雨:だから並び替えたらもっとよくなると思う。 樹木:例えば? 五月雨:「ガスシカオ」とか。 樹木:名字「ガス」か!引火しそうだよ。 五月雨:「須賀お菓子」。 樹木:イヤだな!お菓子だけに甘い人間か? 五月雨:「加賀おすし」。 樹木:なんだその食いしん坊万歳な名前は! 五月雨:なら「すかし顔」。 樹木:どんな顔だよそれ! 五月雨:すかしっ屁をしたあとに「オレじゃないもんね〜」的な顔。 樹木:想像しづらいわ!しかも名前じゃ無くなってる。 五月雨:「画家おすし」。 樹木:似つかわしくない!そしてなんかヘタそう! 五月雨:「顔が寿司」。 樹木:どんなビックリ人間だ! 五月雨:「寿司ヶ丘」。 樹木:いやだわそんなとこ!ベトベトしてそうだよ! 五月雨:と、いろいろ挙げてきたけども。 樹木:全部ダメだよ。 五月雨:まあ、僕が言いたいのは「ヒットチャートをかけぬけろ」と。 樹木:もういいよ。 二人:ありがとうございました。 ------------------------------------------------------------------------------- 予選総合第12位(準決勝敗退)  前髪
審査員
点数
 75  62  63  79  88 平均
点数
 73.4
[審査員の感想・コメント] ・スガシカオで100行やりきろうとしたというのはなかなかいい試みです。ただ、このようなテーマでやるのならば、  調べるなりなんなりして、実際のスガシカオの曲なり歌詞なりプロフィールなりを盛り込むと、 一気におもしろくなると思うのです。その名前に終始してしまったのは非常に惜しいですね。 ・最初のうちはどうなることかと思っていましたが、徐々に仮説とそれにたいするツッコミバカバカしくなってきて面白かったです。  ただ後半の並び替えはパターンが限られているため爆発力に欠けていたのとオチが唐突で投げ出された感じがするが惜しい。
エントリーNo.010  ローテンション 「不動産屋」 クワ:不動産屋になりたいんですよ。 カブ:何だよいきなり。急に自我の夢を語られても。 クワ:だってさ、最近は信用できない会社が多すぎるじゃん。 カブ:確かにそうだけどね。うちの実家も雨漏りとかすると嘆いてましたよ。 クワ:それはもう申し訳ないとしか言えないな。 カブ:お前なんかやらかしたのかよ! クワ:実はこの間一人将棋をやってたんだけど、つい屋根を突き破っちゃって。 カブ:そんなエキサイティングな動きをする駒はねぇよ!しかも一人将棋なら自分の家でやってろ! クワ:でも欠陥住宅の被害はそれだけにとどまらないんですよ。 カブ:いや、全部お前の責任だろ!他人事みたいに言いやがって。 クワ:でも僕のエピソードも聞いてくださいよ。 カブ:何だよ。 クワ:この間リモコンでテレビを作動させようと思ったんですけど、全然電源が付かないから猛抗議したんです。 カブ:それ物件とまるで関係ないだろ!お門違いも甚だしいな! クワ:それで、僕はこんな日本じゃいけないと思って日ごろから勉強してきたんですけど、今日はその成果を存分に発揮したいと思うんだ。 カブ:しょうがねぇなあ。 じゃあ俺が紹介される側に回るから、お前は上手く物件を紹介してくれよ。 クワ:任せてよ。    ・・・さあお客さん着きましたよ。続いての物件はこちらになります。 カブ:うわぁ、白くて清潔感にあふれてますね。一軒屋ってこんなに広いんですね。 クワ:そうなんですよ。 しかも夜になってごらんなさい。窓から夜景が見れるんですよ。 カブ:いやそれ当たり前でしょうよ。 クワ:我が社もびっくりしたんですけどね、日光が見当たらないんですよ! カブ:十二分に自然の摂理じゃないですか!貴社様の驚く沸点が低すぎますよ! クワ:しかもこの石をひっくり返してごらんなさい。あなどれないほどハサミムシ出てきますよ! カブ:いいですよ僕そんなところに食いつきませんから!なんで急に鼻息が荒くなってるんですか!    そんな事よりこの物件は築何年なんですか? クワ:ワン・ツーフィニッシュです。 カブ:ことごとく意味分かんないよ! もういいから中を見せてください。 クワ:それでは家の中にお入りいただきたいと思いますが、準備はよろしいですか? カブ:えっ、準備なんて必要なんですか? クワ:はい。ドアを開けて中に入ったとき、そこらじゅうに散らばっているアダルトビデオとティッシュに気を取られないよう注意してください。 カブ:何で今だに生活感あふれてるんだよ!前の家主が出て行った後に掃除とかしろよ! クワ:ええ、でもその代わりといっては何ですが、玄関ドアの技術がかなり進歩しているんですよ。 カブ:あっそれは嬉しいですね。指紋認証とかですか? クワ:いえ、そういうのじゃなくて、よく外出するとき「あれ?鍵ちゃんと掛けたかな?」って思う事があるじゃないですか。    でもご安心ください。何とこのドアは鍵がかからないんです! カブ:それ大声で言えることじゃないよ!結局は年がら年中オープンていう事じゃねえか! クワ:これは空き巣の心理を逆手に取った画期的な対策なんです。 カブ:対策どころか水を得た魚のように空き巣が犯行に及んじゃうよ! クワ:それでは、以上の点を踏まえまして早速開けますよ。 カブ:何を踏まえたんですか。 クワ:(ガチャ) ほらご覧下さいお客様!この天井は従来の物件よりも相当高いの位置にあるので、結構な爽快感があるでしょう。 カブ:確かに思ったよりもゆとりのある空間ですね。 クワ:しかもこの物件は最新の科学技術によって自然に優しい形になっているんですよ。 カブ:おお、それはポイント高いですね。 クワ:こちらの壁から放出されるフロンガスは約30%カットしていますし。 カブ:何で壁からフロンガスが出ちゃってるんですか!それ家の中から摘出されるべき物質じゃありませんよ! クワ:しかも地球温暖化を和らげるために、24時間ぶっ通しでクーラーがガンガン効いています。 カブ:それ素敵に温暖化に拍車をかけてるよ!俺そんなんじゃ地球に合わす顔が無いよ! クワ:喜ぶのはまだ早いですよ。(ガチャ) 次にこちらがリビングになります。 カブ:喜んで無いですけど・・・あっ、ここのフローリングが綺麗ですね。ここは見たところ欠点はなさそうですけど。 クワ:いや、それがですね。この間私の方で床が傾いているかどうか確かめにきたんですけど、案の定おむすびが転がっちゃったんですよ。 カブ:ビー玉とかを転がせよ!よく見ると至る所にごはん粒がこびり付いてるじゃないか! クワ:今ならおむすびとセットでおじいさんと床に穴も付いてくるんですが・・・ カブ:おとぎ話を始めようとするなよ!そんなのわざわざ要らないですから!    ・・・あ、リビングとキッチンが一緒になってるじゃないですか。 クワ:そうなんですよ。お客さんよく見つけましたね。 カブ:いや一目で分かるよ。 でもよかったですよ、この間取りは僕の好みですね。 クワ:ほお、それはよかったですね。じつはこのキッチンもさまざまな工夫がこなされているんですよ。 カブ:へえ。 あ、蛇口が等間隔で二つ取り付けられていますね。 クワ:そうなんですよ。お客様、まずはこちらの方の蛇口を捻ってみてください。 カブ:(キュッキュッキュッ・・・) あれ、全然水が出ないんですけど。 クワ:実はこれダミーなんです。 カブ:いりませんよ別に! クワ:何をおっしゃるのですか。例えば知らない誰かが家からなんなく侵入して、勝手に蛇口を捻られたらなんか嫌じゃないですか。 カブ:それだけの目的で不法侵入する奴が何処にいるんだよ!それより勝手に家に入られない構造とかを考えろよ! クワ:じゃあそんなに言うんだったらもう一つの蛇口も捻ってみてください。 カブ:(キュッキュッキュッ・・・) うわ!何か出てきた! クワ:こちらは重油が出てきます。 カブ:意図は何だよ意図は!中東の成金の豪邸でもこんな設備ないよ! クワ:こちらに重油を配備する事によって、心当たりが無い人でもここで車にガソリンを供給する事ができます。 カブ:なんですぐこの家に赤の他人を入れたがるんだよ!俄然よく分かんねえよ! クワ:ちなみに重油が出る方の蛇口をずっと開きっぱなしにしてみてください。OPECに怒られます。 カブ:当たり前だよすこぶる化石燃料の無駄遣いしてんだから!    もうキッチンは分かりましたから早く次のところを見せてくださいよ! クワ:分かりました。キッチンと隣接しているこちらがトイレになります。 カブ:好ましくないところにあるなあ。(ガチャ)・・・あ、想像してたよりも遥かに清潔じゃないですか。 クワ:いや、前の住人のうんこの色が白かっただけです。 カブ:鳩かよ!そんな冷静に解説してる場合じゃないだろ!流せよはやく! クワ:お客さん、実はですね。こちらのトイレはダミーになっているんですよ。 カブ:なんで余計な物を設置しちゃうんですか!そんな事して何のメリットがあるんですか! クワ:知らない誰かがトイレに勝手に入ってたら嫌じゃないですか!これは巧妙なる手口の罠なんですよ! カブ:トイレが流れない方が嫌だよ!なんでこの家は誰かを引っ掛ける前提で作られているんだよ!    もういいよお前!お前の夢は被害者の会ができる前にやめちまえ。 クワ:・・・馬鹿やろう!男である限り、一度持った夢はあきらめられねえんだよ! カブ:世のため人のために捨てやがれ!
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