予選 Eブロック
審査については、事前に登録された審査員のみなさんにしかできませんのでご了承下さい。
参加者のネタを、0〜100の100点満点制で審査していただきます。
エントリーNo.041 八十八
「彼女がいない夏(16年連続16回目)」
米:どうも、八十八です。
寿:よろしくお願いいたします。
米:人って、「こだわり」とか持ってたりしますよね。
寿:ほう、こだわりですか。
米:例えば、ヤクルトスワローズの藤井投手のブログなんですけれども、1ヶ月に更新する回数がゾロ目になってるんですよ。
寿:へぇ〜、そうなんですか。
米:これはけっこう性格が表れるこだわりだと思うんですけれどもね。
寿:ふぅん。
米:あとは、同じくヤクルトスワローズのラミレス選手。
寿:はい。
米:やっぱり、ホームランを打った後のパフォーマンスをこだわってるな、って感じがしますよね。
寿:…うん。
米:しかし、2007年8月4日の巨人戦でのパフォーマンスがいつもと違っていたんですよね。これはいったいどうなってるんだ?と...
寿:すいません、もうそろそろいいですかね?本当に興味が無い、っていう返し方してたんですけど、気付いてもらえなかったようで。
米:あぁ、すいません。ちょっと熱くなってしまいまして。
寿:まぁいいですけれども。米さんにも何かこだわりがあるんですか?
米:うーん…ないですね。
寿:あれだけ語っといて結局ないんですか…。
米:強いて言うなら、「彼女をつくらない」って事ですかね。
寿:へぇ…。つく「ら」ないんじゃなくて、つく「れ」ないんだと思いますけどね…。
米:うーん…、まぁそうなりますね。
寿:自分でも認められるぐらい悲惨な状況ですもんね。
米:特に夏なんて彼女がいたら楽しいなぁ、って思うんですけどねぇ…。
寿:まぁ、僕ら産まれてこのかた、「彼女のいる夏」ってのを経験してませんからねぇ。
米:ねぇ。16年連続16回目の夏ですよ。
寿:何か高校野球みたいな言い回しですけれどもね。16年連続春夏連覇してますよね。
米:それだけ優勝旗を持って帰っても、女の子とのフラグは一向に立つ気配がないですからね。
寿:残念。
米:まぁ、夏なんてね…ほら、宿題とか大変だから出会いがね…。
寿:米さん、そんなに真面目に勉強しないですけどね。
米:最低限の宿題はやりますよ。嫌いだけど。
寿:僕ね、読書感想文とか人権作文が苦手なんですよ。
米:あぁー、僕もですよ。まぁ、今年高校生になって学校もかわったわけだし、去年のやつ引っ張り出してね…。
寿:あぁ、去年のやつ写すんですね。
米:いや、去年の読書感想文を読んだ感想を書こうかと。
寿:まわりくどいですね。感想文の感想って何ですか?
米:「去年の俺は考え方が甘っちょろいなぁ」とか「本当はそんな事思ってなかったくせに」とかね。
寿:嫌ですよ、そんなもん。
米:だから今年は…「『かいけつゾロリのママだーいすき』を読んで」を読んで。っていう事になりますね。
寿:もう既に去年実行してるんですね、その作戦。そしてゾロリって、いつのやつ引っ張り出してきてるんですか。
米:いや、名作だからね。
寿:知らないですけれども…。
それじゃあ、人権作文はどうするんですか?
米:「僕に彼女ができないのは差別だ。人権侵害だ。」っていうのを延々と…。
寿:超個人的じゃないですか。そして、彼女ができないという話でしたね。戻しましょう。
米:彼女ができない理由なんですけどね…、僕、第一印象が悪いんじゃないかと思いまして。
寿:あぁ…。例えば、クラス替えの時に自己紹介する時とかに良い印象を与えられないっていう感じですか。
米:そうですね。
寿:いっつもどういう感じでやってるんですか?
米:まぁ、まずは普通に名前言って出身中学とか言って。
寿:そこは冒険したら危険なゾーンですからね。
米:次、趣味はソリティアです、と。
寿:地味すぎてリアクションとれませんよね、それは。
米:いや、もしかしたらソリティア好きの女の子がいるかもしれないですし。
寿:そんなわずかな可能性に賭けるんですか。
米:最高点は8000点です。
寿:…それは凄いんですか?よくわからないんですけれども。
米:別に。
寿:じゃあどっちにしろリアクションとりにくいじゃないですか。地味だし、凄くもないんだったら。
米:んで、まぁ次は家族構成ですね。
寿:最初の自己紹介で家族構成って珍しいですね。そりゃ第一印象は良くないですね。
米:まずは、腹違いの母。
寿:そりゃそうでしょう。お母さんと同じ腹から出てくることは無いでしょ。
米:そして、色違いの兄。
寿:色違いって何ですか。多分、柄も違うと思いますよ、兄弟似てると言っても。
米:あと、父親かと思ったら人違いでした。
寿:誰と間違ってるんですか。
米:お隣の旦那さんでした。
…まぁ、実はホントの父親なのかもしれないですけど…。
寿:ど、どういう事ですか?
米:…うちの母親と…一夜の過ちと言いますか…。
寿:駄目駄目駄目駄目。自己紹介でいきなりそんな話したら、そりゃ彼女なんてできませんよ。
米:いや、来年の夏こそフラグを立ててみせる。…出会い系で。
寿:そういうのを死亡フラグって。もういいです。
2人:八十八でした。
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予選総合第20位(準決勝敗退) 八十八
審査員 点数 |
83 |
72 |
75 |
45 |
80 |
平均 点数 |
71.0 |
[審査員の感想・コメント]
・相変わらず、淡々としながら強力なボケを連発してきますね。高校野球みたいや夏休みの宿題のくだりは爆笑しました。
ただ、肝心の彼女が出来ない理由が短くて、消化不良になっていたのがもったいないです。
・なんかすごく無難っていう感じがしました。いつもはもうちょっと、このゆるい空気の中に、
さりげなくとてつもないものが入っていると思うのですが・・・ おもしろくないことはないんですが、物足りなかったです。
・後半の自己紹介でようやくリズムに乗ってきたかな?と思ったら終わってしまった感じです
もう少し前半で爆発出来たらなぁと思うと凄く惜しいネタだと思います
・うーん・・・どうにもハマりませんでした。考え様ではあるかもしれませんが、目立ったボケがほとんどなかったように思います。
普通の話みたい、と言っては失礼かもしれませんが(逆にそこが良さなのかもしれませんが)、そのくらいボケとしては弱く感じました。
例えば最初の米の引っ張りですが、ツッコむまで寿が興味が無い事が分かりにくい、と最初に読んだ時には感じました。
あと、勘違いだったら申し訳ない(というか考えようによっては合ってそうです)のですが、
「既に去年実行し」たのなら、[「『かいけつゾロリのママだーいすき』を読んで」を読んで]を読んで、
になるのではないかと一瞬思ってしまいました。
その辺りの回りくどさも、ローテンションと変に作用して流れを止めてしまう要因になってたかもしれません。
・「僕に彼女ができないのは人権侵害」は爆笑しました。
しかし最初の20行ぐらいにボケらしいボケが無いのはもったいない・・・ そこはもっと面白くできたはずです。
エントリーNo.044 井戸
「テスト」
井上:はいどうも
戸口:井戸です、よろしくお願いします
井上:いやぁーそれにしても学生時代といえば、やっぱりテストですよね
戸口:そうですねぇ
部活や恋愛もそうですが、テストも学生時代の良い思い出ですよね
井上:僕なんかテスト前日までまったく勉強せずにいて、
一夜漬けをするハメになったことが多々ありましたよ
戸口:それで結局、テスト中に寝てしまうんですよね
井上:そうすると、テストの精が現れて
「おい、あんちゃん赤点なるぞ」って忠告してくれたり……
戸口:しませんよ?
今の話題に当然のような顔して出てきましたけど、
そんなファンシーな生物を私は存じ上げませんからね?
井上:まぁ、10回中6回はテストの精ではなく、テスト侍が出てきますから
運が悪い人は永遠にテストの精を見れない、という例もあるようです
たぶん、戸口はそっちサイドの人間なんじゃないかなぁ
戸口:運が悪い人サイドとかそういう問題じゃないでしょう
それでまた、テスト侍とか存在価値不明な生物が登場しましたね
井上:ちなみに達筆です
戸口:その情報は、今後何かの役に立つんでしょうか?
いいえ、立たないでしょうね
井上:反語ですか
戸口:反語です
井上:うーん……、じゃあ逆に考えてみよう
戸口:逆に?どういうことですか?
井上:戸口がテスト中に見たことあるものって何さ
マイナーどころだと、テスト・オブ・しゃもじを見たことある人もいるらしいんだ
戸口:うん、逆にね?
こう考えてみてよ
そもそも、テスト中にそんなわけの分からない生物やら物体やらは見えないってさ
井上:オーケー、分かったよ
逆に考えてテストの精やテスト侍、テスト・オブ・しゃもじは見えないとしよう
だったら、お前は何のためにテストを受けてるわけ?
戸口:留年しないためさ
ほら、テスト受けないと自動的に0点になるし
そうすると留年させられるじゃないか
井上:ふぅん、留年しないためねぇ
だったらさ、なんで戸口は留年したくないんだい?
いや、そもそもなんで勉強なんかするんだろう?
戸口:いや、それは将来大企業に就くために……
井上:戸口、お前は肝心なことを忘れているよ
戸口:肝心なこと?
井上:学校の成績=社会の成績ではない、ってことをさ
戸口:井上……
井上:俺たちは日々学歴社会を生きていて、つい忘れがちなんだよ
人の心、ってやつをさ
戸口:そうだな、確かにそうだよ……
「あいつには負けたくない」
気づけばそう思ってた……
俺たち、知らぬうちに互いを傷付けあい、貶めあっていたのか……
井上:ああ、だから俺たちはテストを受けることによって新たなる世界を見出そうとするんだ
戸口:その新世界とやらはもしかして……
井上:そう、テストの住民たちが住まう世界……
「テストのワールド」……
戸口:テ、テストのワールド?
井上:「テストのワールド」にはテストの精、テスト侍、テスト・オブ・しゃもじ……
みんないるんだよ
そうさ……戸口
お前は、……一人じゃない
戸口:う、
うわぁあぁぁああ!
あぁぁあぁあぁああぁあぁああぁぁっ!!
井上:さぁ、俺の胸で泣け、戸口
戸口:ば、
バカがいるよおおぉおおぉぉおぉぉっ!!
大体なんだよ、「テストのワールド」って!?
なんで中途半端に英語と日本語が織り交ざってるんだよ!
気持ち悪い!気持ち悪いよ井上!
井上:まぁ落ち着けよ、な?
そう「しゃもじがひっくり返った」みたいに怒鳴るなって
戸口:…………意味わかんねぇよ!
なにちょっと、ことわざっぽく言ってんだよ!
井上:はーい、ここテストに出まーす
戸口:出ねぇよ!
大体意味はなんだよ?
井上:「しゃもじがひっくり返る」
意味:ことわざっぽく決めたいときにはコレ!
戸口:なんでファッション雑誌的な言い回しなんだよ!!
それで結局、意味は無しかよ!!
井上:じゃあ逆に聞くけどな、戸口
そもそもことわざってなんだろうか?
戸口:いきなり話題変わったな!
……教訓・風刺・真理なんかを巧みに言い表し、
古くから世間の人々に知られてきた短い言葉だよ
井上:ちがう、ちがうよ!戸口!
テストの点数ばかりが優先される、この学歴社会の中で!
お前までもがその有象無象に揉まれていってしまうのか!
戸口:はぁ?
井上:俺が聞きたかったのは、そんな辞書から引っ張ってきたような言葉じゃないんだよ!!
お前の、心の、内なる叫びが、聞きたいんだよ……っ!!
戸口:…………いやだから意味わかんねぇよ!!
「ことわざってなんだろうか?」っていう問いに対して、
俺の心の内なる叫びが出てくるほうがおかしいだろうよ!!
「ことわざってなんだろうか?」
「彼女欲しいぃぃぃっ!!」
……なんだよこれ!意味わかんねぇよ!!
井上:……そうだよなぁ、やっぱりテストの精ってなんかエロい感じがするよなぁ
戸口:どこから出てきたよその話題!
何をさも、「今までの話の流れからして」、みたいな言い方してんだよ!
井上:じゃあ、お前はテストの精にエロスを感じないってのか?
全裸に、なんか薄いシルクみたいなのを羽織ってるだけだぜ?
戸口:そもそも存在自体が不確定な生物にどうエロスを感じればいいんだい?
井上:まぁ、全裸の俺を想像して頂ければ、万事解決かと
戸口:……うん、全然解決しませんよ?
むしろ、想像してしまった自分自身に対する自責の念で心がいっぱいなんですけど
井上:おい、嘘をつくなよ
俺の裸でエロスを感じないはずが無い
戸口:全くをもってして、嘘じゃないよ
むしろ真理だと断言してもいいくらいだよ
井上:そこまで言うくらい、俺の裸ってひどいかな?
戸口:超を付けてもいいくらいだね
井上:あーあ、じゃあもうテストの精はやらないほうがいいなぁ
戸口:うん?どういうことだい?
井上:悪いな、俺がテストの精だったんだ
戸口:ふぅん、そうなんだ
井上:……
戸口:……
井上:いや、もっとこうさ……
食いついて欲しい心理が俺の中で燃え上がってるんだけど
戸口:そのまま燃え尽きても良いと思うよ?
それにどうせ嘘だろ?
井上:うん、ごめんね
俺はテストの精ではないんだ
戸口:承知しております
井上:……じゃあ、テスト侍!
テスト侍にはカッコよさを感じるよな?な?
戸口:侍なら感じないことも無いけど、文頭に「テスト」と付いちゃうと、どうしてもね
井上:なら、テスト・オブ・しゃもじはどうだ?
戸口:俺の中で、最も理解不能な存在がそれだよ
テストとしゃもじの関連性が全く見えてこないんだよな
井上:ぶっちゃけると、俺も良く分からない
戸口:そうか……、そうすると、お互い何も知らないってわけか
井上:なんかゴメンな?
戸口:謝るなよ
俺たちの仲だろ?
井上:そうだよな、俺とお前の大五郎だもんな?
何も心配する必要は無いんだよな?
戸口:大五郎が出てきちゃうと、素直に首を縦に振れないね
井上:ゴメン、はしゃぎすぎた
反省するよ
戸口:反省してるなら別に気にしないよ
井上:ありがとう
俺とお前の大五郎だもんな?
戸口:反省の色がまるで見えないね
井上:そうだな、俺は授業中に間違えたことを、テスト中に再び間違えるくらいだからな
戸口:学習能力0ってことで良いのかな?
ものすごい分かりづらい例えで、良く分からないんだ
井上:それで良いと思うよ?
戸口:なんで若干、お前のほうが偉そうなんだよ
井上:ふふふ……
それはな……俺とお前の大五郎だからさ!!
戸口:……
井上:ありがとうございました
戸口:いや、全然“オチ”てないからな?
勝手に終わらせないでくれる?
井上:ちょっと強引すぎたか
戸口:ちょっとどころの騒ぎじゃないよ
井上:お前も中々、わがままなやつだな
戸口:井上の足元にも及ばないけどな
井上:所詮は俺たちが生きてるこの世界も
格差社会、ってわけだな
戸口:うん、そうだね
井上:まぁ、ぶっちゃけ
戸口:うん?
井上:俺は生まれてこの方、テストなんざ受けたこと無いけどな
戸口:うわー、本末転倒
ってことはテストのワールドも全部嘘ってことか
井上:ゴメンな、井上
でも、一つだけ真実があるんだよ
戸口:なんだ?
井上:俺とお前は大五郎、ってことさ
戸口:うん、助詞が猛烈に間違ってる
「は」が「の」になるだけで大変なことになるな
よし、もういいわ
2人:ありがとうございました
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予選総合第28位(3回戦敗退) 井戸
審査員 点数 |
60 |
69 |
30 |
84 |
69 |
平均 点数 |
62.4 |
[審査員の感想・コメント]
・異常な妄想を語るボケと否定しつつも乗っかるツッコミ双方が協力して、不条理な世界観を作り上げていく
パターンのネタで、なかなか独自の世界観が作れていましたが、終盤からダレていたのが惜しいです。
急に哲学的な方向に行くところは結構好きだったんですが……。
・ワケ分からないボケは好きなんですが、最終的に収拾がつかなくなっているのが残念です。
もうちょっとどうやって展開させようか、終わらせようかを意識して欲しい。
・う〜ん……話題がぽんぽんと変わってしまったのが惜しいです。
テストの精やテスト侍が生かしきれなかったかなぁと ラスト何行かのインパクトも薄いと思います
・不思議な世界に完全にハマり込みました。このネタの発想には本当に脱帽です。
「テスト侍」「テスト・オブしゃもじ」はフレーズそのものがぶっ飛んでますし、
「しゃもじがひっくり返る」「ことわざってなんだろうか?→彼女欲しいぃぃぃっ!!」
あたりの表現や小ネタもことごとくツボにハマりました。
ただ、「テストの精」→「全裸の俺」のあたりが逆にありがちなボケなため、
そこで勢いが少し止まってしまったように思います。また、最後の大五郎の部分もこれはこれで面白いのですが、
この部分が完全に今までの流れと分離してしまっていた上、さらに長かったのは気になりました。
この辺の構成がもっと上手くいっていれば90点以上は付けたかったところです。
・ボケ自体は面白いものばかりなのに、構成でかなり損をしてしまった気が・・・
途中から話が脱線し過ぎた感がありましたし、さらに終盤の部分もやりとりがグダグタな感じを受けました。
もう少しネタの流れを整理できればさらに面白くなったと思います。
エントリーNo.045 メガネコ
「銀色の海に飛び込む灰色の惨憺たる様」
A:普段生活しててこいつアホだなと思う人たくさんいますよね
B:あるある、夢の中でお客さんの靴の忘れ物を大量の靴の山から探してるときに夢から覚めちゃうと、戻らなきゃ、靴を見つけてあげなきゃ、って思うよね。
C:何の話だ。寝ぼけてろ。
A:夢の中での試練に立ち向かってる最中に中断を食らうと、別に感じなくてもいい悔恨の念が生じるっていうことです、そのお客さんが友達だと余計悔しいよね。
C:解説と同情はいらない。問題提起しといて別の話題に乗っかるな。
B:ぼくは自分中心の人かな。他人の価値観が受け入れられず、自分の価値観にしか頼れない人というか。。。。
A:ああ、思い込みの激しい人ね。分かる分かる、自分が優れてると思ってる人に限ってレベルが低いよね。
C:分かりにくいので解説すると、2行前でAの振った話題に戻りました。
A:漫才をやめて町に出て見てみましょう
B:どこの町がいいかな?秋葉原?日本橋?
C:何故オタクの聖地しか候補にないか。
A:ダーツのYHAAAAA!!!!!!
B:ダーツのYHAAAAA!!!!!!
C:うるさい。。。。
A:説明しよう、ダーツのYHAAAAA!!!!!!とは叫んだときの脳に対する衝撃でひらめきを引き出す技である
B:ときめきもだよ!
C:色々面倒くさいので移動時間省略〜〜〜〜
A:ここが新宿か。。。人が多いね、サンプルが多いね。
B:モルモット!モルモット!
C:Bは黙れ。
A:あー、いたいた、あいつを見てごらん、ブサイクの癖にチャラチャラしてて、気持ち悪いね、自分はかっこいいと思い込んでるんだね
B:あれじゃあダイコンにスーツ着せたほうがましだね
C:まぁ、確かに、言いえて妙だな。
A:ほら、あっちにも。不良が「何見てんだよ!」って啖呵を切ってるね
B:別にお前なんか見てねーよ!って感じだよね、自分が世間の注目を浴びてると思い込んでるよね、街中劇団四季だよね。
C:キャッチフレーズ?
A:他にもこんなにたくさんの思い込み
・彼女ができたブサイク男は自分がモテてると思い込んでいる
・政治家は自分の意見は国民の意見だと思い込んでいる
・茨城のヤンキーは自分たちを世界の最先端だと思い込んでいる
・老人は自分たち戦前生まれを日本を守りきった功労者だと思い込んでいる
・外国人は緑茶に砂糖とミルクを入れて飲むと思い込んでいる
C:最後のはどうかと。。。
A:失望した!思い込みで虚勢を張る逆謙虚な奴らに失望した!
C:やめろ、誰を参考にしてネタ作ったかバレる
A:そもそも周りからどう見られてるか気にしない、客観性を重視しないから思い込み馬鹿が多くなるんですよ!
D:じゃあ、常に周りから見られてたらそういう思い込み馬鹿が減るのかな?
B:遅刻してきたD君こんにちは
D:ごきげんよう、今日は急に冷え込みましたわね
C:遅れたくせに礼儀正しい。。。
A:どういうこと?
D:例えば、一人の人間を監視員が取り囲んで24時間生活したら本当に思い込みのない好青年ができるかな?
C:やってみるらしいです。
A:おはようございます、今日は朝から暑いですね
B:こんな気温で暑い?こんなの夏のフィリピンと比べたらなんでもナイヨ!社長サン!!
A:はぁ。。。でももう汗が。。。
B:それは果汁だよ!若さの象徴だよ!あ、水分を豊富に含んだパイナップルは朝のデザートに最適です。
C:何の話だよ
D:お前、今日も髪をツンツン立てて、そんなの似合ってると思ってんのか!ジャガイモの芽が空に向かって伸びてるようにしか見えないぞ!ソラニンだけにね
C:下手くそ、30点
B:僕は60点かな、俺2倍、2倍
C:黙れ
B:何だその腰のチェーンは、自分で自分をつなぎとめて他人には拘束されないぞアピールか!うぬぼれるな!地面に垂らしなさい、落雷に直撃しても地面に電流が流れて命は助かるから!
C:実用性重視だとダサいぞ。。。
D:何だその腰のくびれは、モデルにでもなったら妬むぞ!
B:なんだその腰のうねりは!
D:なんだその腰のほくろは!
A:あ、あ、あ、もうやだ、腰ばかり非難するのはやめてくれ!怖い、監視社会怖い!イギリス怖い!
C:なんで腰ばかり。。。
A:僕はどうすればいいんだ!
D:君はそのままでいいんだよ、無理して周りに合わせる必要なんかない、君は君のままでいいんだ。自分だけを信じなさい。
C:宗教。。。
B:ヌメリ神万歳!安倍神万歳!
C:これって監視者が変人ばかりなだけじゃ
B:僕らはこのネタで優勝できると思い込んでるけどね
C:いい加減黙れよ
どうもありがとうございました
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予選総合第46位(2回戦敗退) メガネコ
審査員 点数 |
55 |
54 |
5 |
51 |
17 |
平均 点数 |
36.4 |
[審査員の感想・コメント]
・終盤までは、自由奔放に頭に浮かんだことを垂れ流す二人(途中から三人)と愛情なく一言で切り捨てる一人という
組み合わせが上手くはまったトリッキーなネタに仕上がっていましたが、風呂敷を畳むのか、
まとまりなんて気にせずに広げきるのか、どう落とすのかが中途半端で、尻すぼみになっていたのが惜しい。
・この雰囲気が生きるときもあるのかもしれませんが、話の内容と変にマッチして全体的に暗くなってしまってしまったように思います。
この雰囲気にもかかわらず、4人出てきてあまり混乱しなかったあたりはすごいと思いましたが。
・途中からDの登場に何の意味もないのでただ混乱しただけになってしまいます
4人組での必要も感じませんし、会話がいまいち成立してない気がします
・ほぼ触れられてますが、一応絶望先生を参考にしたんだなぁ、という感じはしました。
キャラに関しては、漫才としてはやや斬新で良かったと思います。Aのキャラがあまり定まってなかったのが惜しいですが、
ツッコミのCと比較的バカなBは分かりやすくて面白かったですし、Dがなぜか途中から現れる感じもツボでした。
ただ、肝心のネタやボケがあまり伝わってないと思いました。ボケだけでなく、そのボケを繰り出す上での設定までもが
分かりにくかったです。発想は悪くないと思うので、その辺りが丁寧に描写されていれば、と思いました。
・「C:分かりにくいので解説すると、2行前でAの振った話題に戻りました。」
まずこういうセリフ自体がどうかと・・・ こういうことをすると、ネタの流れというものが止まってしまうんですよ。
それで個人的には余計ネタについていけなくなった感がありました。
全体的にも展開の強引さや分かりにくさばかりが先行してしまったのが惜しかったです。
監視社会ネタの部分はよくよく読み返せば結構面白いことも言ってたんですが、それだけに・・・
エントリーNo.046 鸛
「予定は未定」
鳥越:はいどうもー!鸛です!宜しくお願いします。
河野:僕らの初舞台ですからね。今日は顔と名前だけでも覚えて帰ってもらいたいですね。
鳥越:そうですね。頑張っていきましょう。
いやー、まあ僕たちこうしてマジックミラーを前に置いて漫才させて頂いている訳ですけども。
河野:いや待て待て!え、えぇ!?なんかデカいガラスのつい立てみたいなのがあると思ったらマジックミラーかよ!
僕らお客さんから見えてないんじゃん!
鳥越:うん。っていうか顔を覚えてほしいってお前さぁ。
河野:いや、だって知らなかったんだもん!しょうがないじゃん!
…だいたい、なんでマジックミラーなんか置こうと思ったんだよ!
鳥越:なんかさ、今まで誰もやったことのないことを最初にやったらカッコよくない!?
河野:メリットが皆無だから誰もやらなかったんだよ!
鳥越:先駆者だよ!?パイオニアだよパイオニア!
河野:うるせえよ!全然価値のないパイオニアなんだよ!
…とにかくこれが前にあると困るから横にずらしとくよ。
鳥越:えー、使ってくれないの?
せっかく貯金をはたいて買ったのにさぁ。
河野:うわ、自腹なんだこれ。そんなにこの計画に自信があったことが驚きだよ。
…ちょっとこれ一人で運ぶの大変だな…。たたみ3畳ぐらいのサイズあるもんな。
おい、ちょっとそっち側持ってくれよ。
鳥越:はーい。…よいしょっと。
………あ。
河野:どうした?
鳥越:あのさ、ちょっとこれひっくり返してみない?
河野:ひっくり返す?…なんで?
鳥越:いいからいいから。よいしょっと。…これで180°、と。
河野:………それで?
鳥越:うん、客席から顔は見えるね。じゃあ漫才やろうか!
河野:待て待て待て!絶対やだよ!
鏡に向かって漫才とかさびしすぎるだろ!
鳥越:え?どれどれ?
………あ、ほんとだ。鏡だ。
河野:ほら、そうなるだろ?だからもうどかそうって。
鳥越:ちょうどいいや。あれ、整髪料どこかにないかな。
河野:いや、鏡を利用して髪を整えようとするなって!本番だぞ!
そんで全部見られてるんだぞ!
鳥越:(ガサゴソ)うーん、木工用ボンドしかないや。
河野:なんで持ち歩いてんだよ!
鳥越:ほら、いつ転んで骨が折れるか分かんないじゃん。
河野:ボンドじゃ処置にならねえよ!なんでもくっつけられると思ったら大間違いだよ!
鳥越:整髪料の代わりになるかなぁ?まあいいや、ないよりマシだ。
河野:ない方がマシだよ!待て待て!ボンドを頭にかけようとするな!
鳥越:あはは、違う違う、頭じゃなくて髪。
河野:だからどうなんだよ!解決してねえよ!おいって!
鳥越:まあ髪型がビシッと決まれば問題ないでしょ。
河野:もはやガッチガチに固まっちゃうわ!ちょっと貸せ!
鳥越:えー、僕のなのにさー。
河野:さすがにちょっと黙って見てられないわ。とりあえず本番が終わるまで没収。
…って、こんなことやってる場合じゃないんだよ!本番本番!話を元に戻さないと!
鳥越:ん、鏡を元に戻さないと?
河野:言ってない言ってない!
鳥越:よいしょっと。(ぐるん)
河野:なんでそんなに手際がいいんだよ!なんか腹立つわー!
あー、最初の状態に戻っちゃったじゃん!
鳥越:あ、じゃあリセットされたってことで今から仕切り直しね。
…はいどうもー!
河野:なに何事もなかったように始めてんだよ!一部始終を見られてるだろ!
鳥越:というわけで、えーとですね…その…えー…
河野:…おい。どうしたよ。
鳥越:…さて、台詞が飛んだところで、今日は僕の特技を
河野:待て待て!どういう展開のさせ方だよ!
開き直りにもほどがあるわ!
鳥越:パントマイムをお見せしようかなと
河野:この状態じゃ何一つ伝わらねえよ!動きありきじゃねえか!
待て待て、ちゃんと漫才やろう、なあ?
鳥越:いや、だから台詞飛んじゃったって言ってるじゃん!
河野:怒られる意味がわかんないわ!怒りたいのはこっちだよ!
鳥越:とにかくこのまま漫才続けるのは無理なんだって。
だからここはせめて僕のパントマイムでお客さんを盛り上げるってのは名案じゃない?
河野:………なんで僕が説得されてんのか理解に苦しむんだけどさぁ。
…まあ、そこまで言うんならやってみろよ。
鳥越:よっしゃ!じゃあ早速、よいしょっと。(ぐるん)
河野:ああ、ひっくり返しとかないと見えないからな。
鳥越:では行きます!「見えない壁」!……か、壁がある!(手をぺたぺた)
河野:いや、何やってんだよ!それでバレないとでも思ってんのかお前!
鳥越:み、見えない壁だ!(ぺたぺた)こっちにも!(ぺたぺた)
おーい!出してくれー!(ドンドンドン)
…ほら、迫真の演技だろ?
河野:演技っていうか現に目の前にあるじゃん!
もうちょっとパントマイムらしいことしろよ!実物触ってるだけじゃなくてさ!
鳥越:分かった分かった。(ぺたぺたぺた)おっと?こんなところに何やら突起が。
あー、これはドアのノブだな。うん、間違いない、ドアのノブだ。
ドアのノブですよこれは。で、これをこうひねってと…
河野:しゃべりが多すぎだお前!パントマイムの意味が失われるだろ!
なに「ノブですよ」とか解説してんだよ!
鳥越:で、ドアを開けて(ガツン)…開けて(ガツン)………あっ。
河野:そりゃできないよな!壁が本当にあるんだもん!
よく考えてから見せるパントマイム選べよ!
鳥越:あー、失敗しちゃったー!…はっ!お客さんに見られてる!恥ずかしい!
よいしょっと!(ぐるん)
河野:今さら自分の姿を隠しても遅いわ!
鳥越:…えー、気を取り直して次のパフォーマンスいってみよう!
河野:まだやんのかお前!というか回復早いなおい!
鳥越:えー、次のパフォーマンスですが…
河野:…まあ一応言っとくけどさ、今マジックミラーの前でやったら見えないぞ。
鳥越:あ、前じゃダメ?じゃあマジックミラーの上でやるね。
河野:いや、なんでそうなるんだよ!
前じゃなきゃどこでもいいとかじゃねえよ!
鳥越:高いところにいれば目立つ。…よし!
河野:よしじゃねえよ!根拠がムチャクチャすぎるわ!
鳥越:よいしょ、よいしょ(グラグラ)
河野:危ない危ない!押さえとくよもう!
鳥越:よいしょっと。ふぅ。
えー、横を向いたままで失礼。ではご覧頂きましょう。ムーンウォーク!
河野:どこまで冒険すれば気が済むんだお前は!
鳥越:(ひそひそ)僕が前に歩くから、進行方向と逆にマジックミラー動かして。
河野:やっぱりできないんじゃねえかよ!おい!降りて来いよもう!
鳥越:お、降りろって言ったって…。ひぇっ!下見ると怖い!
河野:めんどくせえなもう!早く降りて来いって!
鳥越:高所恐怖症なんだよぉ…。
河野:じゃあなんで上でやろうと思ったんだよ!いいから降りて来いってば!
思い切って飛び降りれば大丈夫だって!
鳥越:ううぅ…。………えい!
…痛っ!!
河野:お、おい、大丈夫か?
鳥越:い、痛いよぉ。着地失敗したよぉ…。
河野:だ、大丈夫かよ…。たかだか2mぐらいなのに…。
鳥越:…あー、どうしよう、骨折れてるかも。ちょっとボンド返して。
河野:いや、だからボンドは効かねえって!!
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予選総合第5位(準決勝敗退) 鸛
審査員 点数 |
82 |
96 |
84 |
93 |
70 |
平均 点数 |
85.0 |
[審査員の感想・コメント]
・完成度の高い漫才のパロディですね。マジックミラーの使い方がいちいち秀逸。
ネタが変化球過ぎて漫才と言い切っていいのか若干の疑問は残りますが、僕個人としては大変楽しみました。
・もはやコントのような気もしますが、この発想は見事。そこからの広げ方も申し分ありません。
なによりすごい動きがあるのにそれが全部想像できるのがいいですね。
・パントマイムの所からエンジンがかかってきて中盤には山場も出来て良いネタだと思います
しかしマジックミラーの使い方にもう少し捻りと言いますか裏切った使い方があってもいいのかなと思います
・これは名作だと思います。マジックミラーを引っ繰り返しながら漫才をやる、という設定がとにかく秀逸です。
1つ1つのボケ・展開も面白かったです。最終的にマジックミラーに乗っちゃいましたしねw
ただ全体を通して見ると、もう1歩強いボケが欲しいような気もしました。
・私は基本的に「実際の舞台でやる漫才」を想像しながらネタを見るのですが、
その点このネタは、面白いんだけどちょっと分かりにくさが残るというか・・・
マジックミラーというものを日常生活で見ることが無いからそう思うのかもしれません。こんなコメントですいません。
(・鸛 95点
設定からして面白いのに、それを使いこなしている凄さ。笑いと同じくらいの関心も頂きました。面白いですね。
このコンビに対しては手堅いという印象を持ちました。
ネタ内容はしっかりやってないのに計算しつくされているように思えます。特にムーンウォークは爆笑しました。)
エントリーNo.047 ワイトラック
「医療関係」
光:どうも、ワイトラックです。
影:よろしくお願いします。医者って儲かるらしいですね。
光:まぁ儲かるだろうけどそんなダイレクトに言う事無いと思うよ。
影:失礼しました。訂正致します。
医者という仕事は命を救うという慈善行為を以って合法的に高額金銭授与の体を取れる素晴らしい職業ですね。
光:かといって回りくどくなじるなよ!そりゃ妬む気持ちも分からなくは無いけどさぁ。
影:いやいや、妬んでなどいませんよ。むしろ、医者にだけはなりたくないと思ってますから。
光:あぁ、そうなの。医者になれるってんならなると思うけどなぁ、私なら。
影:だって色々と怖いじゃないですか、手術ですとか。
光:なるほど、確かにそれは分かる。嫌が応にも血を見なきゃいけないとか。
影:そんな事は別に構いませんよ。というか、血が見れるというんならなってみても良いかも。
光:その理由で志すのはマズイよ!
影:僕が嫌なのは手術の時の服装ですよ。何ですかアレ、センスのない。
光:人の命が関わってるのにそんな事気にしてられないでしょ!
影:上から下まで青一色ですよ?何か教団みたいで怖いです。
光:どんな目で医者を見てるんだよ!あの服装で命救ってるんだ!
影:後は集中治療室ってのが言いにくいです。
光:言いにくいから何だっていうんだよ!
影:急患が運ばれて来た時に「至急集中治チョウッグ!」とかなるでしょう。
光:そこまで噛むほど難しい単語じゃないだろ集中治療室って!
影:舌噛んじゃったら影響大きいですよ。メスのこと「メヒュ」って言っちゃったり。
光:大体ニュアンスで伝われば渡してくれるよそんなの!
影:汗を「あひぇ」って言ったりね。絶対拭いてくれませんよ、流しっぱなしですよ。
光:大して問題にならないよ汗くらい!
影:というかまず「オペを始めます」が言えませんよね。どうなるんでしょう、「オヒェをはひへまふ」でしょうか。
光:さっきから何で舌噛んだ時の描写が無駄にリアルなんだよ!
影:そしたらもう助手も大変ですよね。「えっ、もう一回お願いします」ってなりますよコレ。
光:もう大体分かるでしょそれくらい!目の前に患者いるんだから!
影:そんなやりとり続けてたらそりゃあ間に合いませんよね。んで、目の前で患者が死者に変わるんですよ。
光:そこまで馬鹿な人達は居ないよ!仮にも医者なんだからさ!
影:こりゃもう完全な医療ミスでしょうね。助かる患者を見殺しにしたんだから。
光:確かにそうだけど、幾らなんでもそのケースは稀有でしょう!
影:でも何だかんだ言って医療ミスは無くならないじゃないですか。
光:いや、うん、そうだけどさ。人間なんだから絶対ミスしないってのは無いと思うよ、やっぱり。
影:だからといって命に関わる仕事をしている以上、ミスは無くして貰わないと不安でしょう。
光:そりゃそうだけど、ミスしない人間なんて実際居ないワケなんだし。
影:じゃあいっその事機械にすれば良いんですよ。最近そういうの増えてきてるんでしょう?
光:まぁ確かに医療ロボットとか出てきているけど、全部が全部それってワケには。
影:そういう事なら半分で良いんじゃないですかね。人間半分機械半分で。
光:将来的にはそういうのが現実化していくのかもね。
影:身体の50%は人間で、残りの50%は機械の医療サイボーグ。
光:半分ってそういう意味かよ!流石に人体改造は現実的じゃ無いなぁ!
影:基本的に腕二本は機械化ですね、精密な手術が要求されますから。
光:何か怖いなぁソレ。
影:後は口も機械化ですね。絶対噛まないようにしなくてはなりません。
光:だからそれは然程重要じゃないよ!やるんなら他に色々あるでしょ!
影:正確さ命ですから。「メス」「アセ」「シキュウシュウチュウチリョウシツヘ」完璧ですね。
光:そんなモン生身の状態で練習しなよ!
影:それと目ですね。医者の目ってどうも鋭くって嫌なんですよ。
光:個人差あるよそんなの!全員そういう目の持ち主ってワケじゃないんだし!
影:眼球にはビー玉を使用しましょう、キラキラ光って綺麗ですから。
光:ビー玉なんかはめ込んだら何も見えなくなっちゃうじゃん!
影:だったらこう、鼻の穴から目を出すようにして。
光:余計怖くなっちゃってるよ!
影:後は耳からジュースが出るようにすれば完璧ですね。
光:最後のは完全な悪ふざけだろ!顔の中で唯一無事だったパーツも駄目になっちゃったよ!
影:あぁ、じゃあ血液が出るようにして、迅速な輸血が出来るようにしましょう。
光:迅速かどうかはともかく不気味極まりないってば!
影:たまにトマトジュースが出るようにしたりしてね。
光:だから悪ふざけはやめなって!何が面白いんだそれの!
影:オペ中に喉が渇く事くらいあるでしょうに。
光:我慢だよ我慢!事前に水分補給してろ!
影:あ、じゃあ身体から出る汗をジュースにしましょうか。
光:何でそこまでジュース案を推す!
影:「汗」って言ったらスポンジに含んで、「喉」と言ったら口に流してくれるんですよ。
光:そこまでして渇きを潤わさなくとも!
影:たまに助手も医者の汗を舐め取ったりして。
光:気持ち悪いよ!そんな事するんなら、もう喉そのものを機械化すりゃ良いじゃん!
影:それは非人道的すぎるでしょう。
光:汗をジュースにしている事についてはどうなんでしょうか!
影:これで大体30%でしょうかね。後はまぁ、適当に機械化しましょうか。
光:マズ過ぎるだろそれは!人の身体を何だと思ってるんだ!
影:基本的に医者って見てても面白くないですからね。笑えるモノにしていきましょう。
光:医者が笑いを求める必要なんか無いって!
影:お腹には時計を埋め込みましょう。患者がいつでも時間を確認することが出来てとても便利ですね。
光:手術中に時間を気にする患者なんか居ないだろ!
影:「コレが本当の腹時計!」っていうギャグをしても良いですし。これは医者本人に任せますけど。
光:スベる事を見越して責任をなすり付けるなよ!
影:その時計が一定の時刻を指したら、胸からハトならぬハートが飛び出すようにして。
光:ハートって心臓か!くだらないくせに意外とグロいよ!
影:それから膝を喋るようにしてね。「やぁ、僕膝小僧だよ」とか。
光:何でどれもこれも昭和レベルの駄洒落なんだよ!
影:じゃあ今風の機械化として、医者の周りに衛星を飛ばしましょう。
光:それをしたところで何の意味があるんだよ!
影:気象衛星からの電波を受信出来るようにして、患者がいつでも天気を確認することが出来るように。
光:だから手術中に天気を気にする患者も居ないから!
影:後は手の指に顔でも描きましょうか。
光:最早機械化関係無い!それただの落書き!
影:指人形劇でもしながらね。患者が気を取られている隙に手術を終わらす、と。
光:ちゃんと麻酔かけないと!そんな子供騙し通用しないって!
影:コレ気をつけなきゃいけないのが盲腸の患者ですよね、笑っちゃいけませんから。
光:もうそんな事気にしてる場合じゃないよ!
影:これで大体50%機械化出来たでしょうかね。うん、まぁこういうのを導入すべきですよ。
光:確実に駄目だよこんなの!途中から目的が分かんなくなっちゃってるし!
影:まぁね、所詮医者なんてこれくらいしなきゃ、ミスを防ぐことなんて出来ないんですよ。
光:しなくても良い配慮が多すぎだよ!逆に手術しにくいってこれじゃあ!
影:これが医者の有るべき姿だと僕は思いますよ。
光:酷い有様だよ!もう医者かどうかも不明じゃん!
影:えぇ、まぁこんなモンになるくらいだったら医者になんてなりたくないですよね。
光:もういい加減にして!
影:ありがとうございました。
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予選総合第14位(準決勝敗退) ワイトラック
審査員 点数 |
34 |
87 |
58 |
88 |
95 |
平均 点数 |
72.4 |
[審査員の感想・コメント]
・ボケの手数が少ないのを、台詞の長さも含めて無理に引き伸ばしているようで、面白みにかけました。もっとボケのバリエーションを増やしてください。
・リアリティを感じるとひいてしまうように思いますが、序盤規模の小さな話題から入ったこと、
全体的にアホなボケが多かったことからか、僕はあまりリアリティを感じずおもしろく読めました。
・ボケやツッコミもしっかりとしているし展開なんてのも良いんですけどあと一歩物足りない感じです
ロボットが出てきた所からやや単調になってしまったかな?って感じです
・ボケの内容や発想自体はありがちというかベタなのですが、どんどん質の高いボケが続いていて、すごく面白かったです。
ただ、やはり何かベタの殻を破れていないというか、そんな気がしました。
・これは面白い! 言葉のセンスが良いです。もう前半からその一語一句に面白さを感じます。
そして、中盤から後半の手術ネタに関しては爆笑ものでした。漫才としての、理想の形を持ったネタだったと思います。
このネタには、今大会の中ではトップクラスの評価をしたいです!
エントリーNo.048 言霊連盟
「怪談」
槍沢:はいどうも。言霊連盟です。僕がツッコミ担当槍沢 雑で。
栃城:夏に心残りがある男、栃城光策です。
槍沢:なんの自己申告だよ。
栃城:夏を満喫できなかったなって思って。
だから今日は、この夏にやり残したことをここでやって、気分だけでも夏を楽しんだ充実感を味わいたいんですよ。
槍沢:そうですか。別にいいですよ。
で、この夏やり残したことってなんですか?
栃城:怪談話をやりたい。
槍沢:また、インドアな未練ですね。
栃城:今から僕が怪談を話すんで、槍沢さんはBGMお願いね。
槍沢:いや、BGMってなんですか?
栃城:つけてよ。
槍沢:つけてよって言われても……。よくわからないんで、聴くだけでいいですかね?
栃城:じゃあいいよ、聴くだけで。BGMこっちでやるから。
槍沢:すみません、じゃあ、どうぞ話してください。
栃城:今から4〜5年前、大学の友達と男女3人づつ、6人で一緒にキャンプに行った時の話です。
槍沢:なるほど。仲良しグループってやつですね。
栃城:目的地に向かって山道を車で走らせていたんだけど、
どうしても、途中で疲れるわけで、トイレにも行きたいしってことでファミレスで休んだりするわけよ。
でまあ運転手とかも替わって、さあ行こう。
……ってなってすぐだったね、異変に気付いたのは。ちょうど峠にさしかかった所だった。
それまで6人で乗っていたはずなのに、いつの間にか1人消えてるんだよ!
槍沢:それ乗せ忘れただけですよね。ファミレスから出発する時に。
栃城:闇の世界に連れ去られたのではないか。
槍沢:むしろ連れ忘れたんでしょ。
栃城:彼のことはあきらめて目的地に向かった。
槍沢:なんでですか。戻ってあげればいいでしょ。すぐ気付いたんなら。
栃城:だって男2女3だろ。恋が芽生えやすくなる。
槍沢:打算的だな!
栃城:それでキャンプ場についたんだけど、そうしたらなんとそこにさっき消えてしまった奴がいるんだよ。
槍沢:なにか別ルートで行ったんでしょうね。
栃城:それでこっちが驚いていたら笑いながらこういうんだよ。
いやー電車に乗ったら先に着いちゃった。
槍沢:いや怖くない! 普通の出来事。
栃城:だって電気で走る丸い輪を乗っけた箱があるって言うんですよ!? 信じられますか。
槍沢:られますよ!
栃城:(おどろおどろしく)ガッターンゴットーン
槍沢:怖くないですよ! BGMってそういうこと!?。
栃城:そして、その電車とはお前だー!!
槍沢:意味がわからない! なんですか、僕が電車って。ただお前だーって言いたいだけでしょ。
栃城:明日は全国の電車おたくからの写真責めに合うでしょう。
槍沢:ちょっと怖いけど! 怪談としてはちっとも怖くないですから。
栃城:怖くないの? じゃあ、取って置きの怪談をい披露するよ。
槍沢:じゃあ、今度こそお願いしますね。
栃城:その前にひとつだけ憶えておいてほしいんだけど…。
槍沢:なんです?
栃城:これから僕がする話は……。実際に……、実際に楳図かずおが考えた話なんだ!
槍沢:はぁ?
栃城:これは今から……
槍沢:ちょっと待って! なんですか今の!
栃城:いや、はじめる前にこういったほうが感じ出るから。
槍沢:そりゃ、感じは出ますけど楳図かずおって言われても、作り話ですから……。
栃城:作り話って言うけど楳図かずおは怖いよ。
槍沢:そりゃ怖いは怖いですけど。もういいから話してください。
栃城:これは今から3〜4年前、ちょうど今と同じ季節に、とある病院で起こった出来事。
時刻は深夜2時過ぎ。草木も眠る丑三つ時。
槍沢:おお、舞台設定は期待できますね。
栃城:バサバサバサ!
槍沢:……なんですか急に?
栃城:カラスが羽ばたく音。雰囲気出るでしょ。
槍沢:バサバサだけじゃ、わかりにくいですよ。
さっきから雰囲気作りしてますけど話の中身で勝負してくれません?
栃城:えーと、どこまで言ったっけ……。草木の眠る丑三つ時。
当直の看護婦一人を残し誰もいないナースステーションにナースコールが鳴り響いた。バサバサバサ!
槍沢:ナースコール音が羽ばたきみたいですよ。
栃城:看護婦がナースコールに出ても、その病室に入院している老人。仮にYまだ老人としておこう。
槍沢:中途半端な隠し方、どっちかというとユーモラスになってますから。山田さんでいでしょう。
栃城:お言葉に甘えて。
槍沢:お礼言わなくていいですよ。怪談を話してください。
栃城:山田老人はなにも喋らない。不審に思った看護婦は山田老人の病室に行くことにした。
バサバサバサ! 廊下を曲がった時からなにか嫌な気配を感じていた。
そして山田老人の病室にたどり着いた。バサバサバサ!
バサ!バサバサバサバサバサ!!バサバサバサバサバサバサバサバサ!
槍沢:カラス何羽いるだよ! やりすぎだよさっきから。
大体、場面転換するごとにカラス羽ばたかせなくていいから。
栃城:彼女はためらいながらも扉を開けた。するとそこには一面の血の海の中に山田老人が倒れていたのだ。
槍沢:うわー……。
栃城:そして床には血で犯人は鈴木と書かれていた。
槍沢:ダイイングメッセージ!?
栃城:そう。そして鈴木とはお前だー!
槍沢:いや意味がわからない。怪談ですかこれ? 怖くないですよ。
栃城:怖いよ。だって、今漫才やってるこの舞台。事件のあった病院の跡地なんだぜ。
槍沢:そこを大事にしろ! その驚愕の事実をピークをもってこい! なにサラリと流してんだよ。
栃城:実は犯行のあったその病室、内側から鍵がかけられていたんですが、
鍵はナースステイションにある一本のみ、
窓は開いていたが5階なので外に出ることも出来ないというように、
奇妙なことに密室になっていたんですよ。
槍沢:続くんですか、まだ?
栃城:犯人はこの密室からどうやって脱出したと思う?
槍沢:さあ、わかりませんよ。
栃城:すぐ考えればわかるよ。なんのためにカラスを大量に羽ばたかせていたと思ってるんですか。
犯人はカラスが吊るすブランコに乗って窓から脱出したんですよ!
槍沢:鬼太郎かよ!
栃城:これは実際に楳図かずおが……
槍沢:水木しげるだろ!! これのどこが怪談なんですか!
栃城:鬼太郎出てきたから。
槍沢:帳尻あわねえよ!
栃城:じゃあ、帰るわ。
槍沢:帰るわってなんですか 自分のやりたいことやったら舞台放棄してとっとと消える気か!
栃城:そりゃそうだよ。怪談を話せて未練がなくなったんだから、すぐに成仏して消えなくちゃ。
槍沢:いい加減にしろ。
2人:どうもありがとうございました。
-------------------------------------------------------------------------------
予選総合第16位(準決勝敗退) 言霊連盟
審査員 点数 |
68 |
75 |
71 |
72 |
平均 点数 |
71.4 |
[審査員の感想・コメント]
・正統派漫才だからでしょうか。「3人づつ」「取って置きの怪談をい披露するよ」「その驚愕の事実をピークをもってこい!」とか、
ナースステイションが統一されてなかったりとか、誤字脱字がやたら気になりました。この誤字を吹き飛ばすボケがほしかったような。
・最初の怪談が個人的にとてもツボに入りましてそのおかげで独自の世界観に入っていけましたね
ただ、2本目の怪談話のボケがカラスメインだと盛り上がりに欠けてしまうかなと
・「電車とはお前だー!」の意味不明具合や「バサバサバサ!」のしつこさが面白かったです。
ツカミのあたりは良かったのですが、前半より後半の方がネタが弱かったのが気になりました。
会話としてはうまく繋がっていても、ボケやツッコミとしては弱い所が目立っていた気がします。
・これはこれで完成された漫才だと思うんですけどね。
個人的にはこれぐらいのレベルの漫才を安定して作れるコンビがもっとネットお笑いの世界で高く評価されてもいいはずなのにと思います。
エントリーNo.049 丼もの
「高速男」
斉藤:ハイどうもー
佐竹:丼ものです!
斉藤:最近健康のことを気にし始めたんですよ
佐竹:おーそれはいい事ですね
斉藤:んで毎朝走ってるんです
佐竹:偉いじゃないですか
斉藤:高速道路を
佐竹:それはいけない
斉藤:いやー普通の道路を走るのとは一味違うね
佐竹:どこに魅力を感じてるんだよ、第一どうやって入ったのさ?
斉藤:普通に料金所で『この靴はダンロップです』って言ったらいけるよ
佐竹:タイヤのメーカーだからいいってわけじゃないでしょ!
斉藤:そんで車道を堂々と走っていくわけですよ
佐竹:絶対危ないだろ
斉藤:最近は筋力アップのために乳母車を押しながら走ってるんだよ
佐竹:なんでまた乳母車!?重り付けるとかあるでしょ
第一、車に轢かれそうになって危ないじゃん
斉藤:大丈夫【赤ちゃんが乗ってます】のプリントTシャツ着て走るから
佐竹:赤ちゃん乗ってる状態だったの乳母車!?
斉藤:毎朝シンイチを散歩に連れて行ってます
佐竹:散歩なんてもんじゃないでしょ!ってか誰だよシンイチって!
斉藤:この前サービスエリアで見つけたからそのまま押して帰った
佐竹:盗んだの!?ねぇやっちゃったのそれ?
斉藤:乳母車に「鈴木真一」って名前が書いてあってさ
佐竹:完全なる誘拐でしょ!
斉藤:そんでスズキのシンイチを
佐竹:スズキのメーカーみたいになってんじゃんシンイチ!ってかお前普段からそんなことしてんの?
斉藤:そうだよ!なんなら再現してやるよ
佐竹:やらなくてもいいでしょ!
斉藤:エッホエッホエッホ!いやー高速道路を走るのも中々疲れるなー
佐竹:やらなくていいってのに
斉藤:ちょっとサービスエリアのガソリンスタンドいこー
佐竹:いやガソリン使わないでしょ!
斉藤:すいませーんお願いしまーす あっはいそのくらいが丁度いいです
佐竹:だからいらないでしょって
斉藤:あーもうちょっとお願いします
佐竹:一体なにをしてんだ
斉藤:もうちょっときつく結んでもらえれば・・・
佐竹:クツヒモの締め加減とか知らねえよ!
斉藤:いやーキレイな蝶々結びだ!!
佐竹:どうでもいいわ!
斉藤:あと洗車もおねがいします
佐竹:今度は体でも洗うのか
斉藤:え!刺青入ってる人ダメなんですか?
佐竹:もはや銭湯だろ!
斉藤:よかったートラのワッペン持ってるだけで
佐竹:余裕でセーフだろ!
斉藤:あっあと窓拭きお願いします
佐竹:窓もねえよ!
斉藤:はいそうなんです、これ弐万円堂で買ったんですよ
佐竹:メガネじゃねーかよ!なんでわざわざ人に磨いてもらうんだよ
斉藤:ワイパーの調子大丈夫です?
佐竹:付いてません!
斉藤:んでこの後に乳母車を見つけたんですよ
佐竹:なるほど
斉藤:おお!これは!
佐竹:犯罪の瞬間だ
斉藤:間違いない!スズキのシンイチ!
佐竹:だから車種名みたいに言うな!
斉藤:コレは貰うしかない
佐竹:オレあとで通報しとこうかな
斉藤:そこから乳母車を押す旅が始まった・・・
佐竹:かっこよく言ってるけど誘拐ですよー
斉藤:エッホエッホエッホ!やっぱり走り出しが違う!
佐竹:お前は乳母車コレクターか
斉藤:でもそのときだよ、シンイチの元気がなくなったのは
佐竹:そりゃヤバいな
斉藤:ねぇ!ねぇ!ねぇってば! しかし無反応・・・
佐竹:どうしちゃったんだよシンイチ
斉藤:運転手さん!ねぇ運転手さん! やはり無反応・・・
佐竹:普通にシンイチって呼べよ!ってかどちらかと言えばお前の方が運転手だろ!
斉藤:大丈夫ですか!今家に連れて行きますからね!
佐竹:さっさと元の場所に戻せばいいんだよ!ってかなんで敬語なんだよ!
斉藤:オレは一刻も早く家でコイツを看病しなければと思って全力で走ったよ
佐竹:なるほど
斉藤:あのときのオレはもはやマラソン選手を越えていたかもしれん
佐竹:火事場の馬鹿力ってやつか
斉藤:プップー!!しかしクラクションはオレを焦らせる
佐竹:だから邪魔なんだって!
斉藤:大丈夫!【カツラが乗ってます】のプリントTシャツ着てるから
佐竹:そこ【赤ちゃん】だろうが!なんでハゲをカミングアウトしながら走るんだよ!
斉藤:料金所が見えた!オレは最後の力を振り絞った!
佐竹:おーホントにマラソン選手みたいでカッコイイな
斉藤:ラストスパート!カツラを投げる!
佐竹:合図がだせーよ!グラサンとかじゃねーのかよ
斉藤:そしてTシャツも脱ぐ!
佐竹:Tシャツも投げるのかよ!
斉藤:中から出てくる【気分が乗ってます】のプリントTシャツ!
佐竹:知らねえよお前の心理状況!そんでくだらねえんだよ!
斉藤:投げそこねたカツラがシンイチの呼吸を妨げる!
佐竹:取ってやれよ!シンイチ苦しいだろうが!
斉藤:むせるシンイチ!
佐竹:臭いんだよ!早くとってやれ!
斉藤:やっと料金所に着いたオレ
佐竹:ようやくか
斉藤:でもボクはあるあやまちを犯していたんだ
佐竹:既に犯してるよ
斉藤:シンイチを洗車にかけていなかったんだ!!
佐竹:かけなくてよかったわ!いい加減にしろ
二人:どうもありがとうございましたー
-------------------------------------------------------------------------------
予選総合第26位(準決勝敗退) 丼もの
審査員 点数 |
48 |
77 |
64 |
78 |
59 |
平均 点数 |
65.2 |
[審査員の感想・コメント]
・アイディアは悪くないんですが、掛け合いが間延びしていたのと、ツッコミが的を外していて盛り上がりきらなかったのが惜しいです。
・ありえん設定でそのままコントに入るあたりがおもしろいですね。ただ、ツッコミがところどころ受け入れすぎなのが気になりました。
「刺青ダメなんですか?」とか「カツラ乗ってます」とか聞いたら、
「お前刺青だったの?」とか「お前カツラだったの?」という疑問がまずわくんじゃないでしょうか。
・気が付けばツッコミがシンイチの存在を認めていた そこが変な違和感として残ってしまいました
後はボケが急ぎすぎているかなと もう少し一つのボケを丁寧に料理してもいいのかなぁと思いました
・
・
エントリーNo.050 Seasons
「初めまして。」
三人:こんばんはー!
冬華:はぁ・・・。
桃春:Seasonsでーす!
三人:よろしくおねがいしまーす!
冬華:はぁ・・・。
夏海:みんな、自己紹介しよっか!
桃春:櫻井桃春です!バンドではボーカルやってまーす。
夏海:水砂夏海でーす!ベースでーす!
千秋:紅葉原千秋ですぅ。キィボォドですぅ。
冬華:・・・・雪城冬華。シンセサイザーでドラムの音色。
桃春:改めましてよろしくおねがいします。
夏海:いやぁさ、普段バンドやってて、今ここで漫才やってるわけだけど、他にしたい職業って何かある?
千秋:あたしはぁ、天使になりたいですぅ。
桃春:・・・えっ?
夏海:いいねー!天使ー!じゃあたし悪魔になるー。
桃春:・・・ちょっと。
冬華:・・・・。
千秋:はいぃ?
桃春:天使になって何するの?ネロとパトラッシュを天界に連れて行くことぐらいしか仕事ないよ?
冬華:もうちょっとあるでしょうよ。
夏海:悪魔は何があるかな。
千秋:んぅと・・・、あくま・・・あくま・・・・恋人を別れらせるぅ・・・?
桃春:ずいぶんとメルヘンな悪魔・・・。
冬華:・・・メルヘンな時点で悪魔っ娘じゃない?
桃春:じゃあさぁ、本当に天使と悪魔に向いてるか、試してみようよ。
千秋:いいですよぉ。
夏海:じゃあ何か方法ないかな。
冬華:・・・・じゃあ、あたしが財布を拾
桃春:じゃあ、冬華、死んで?
冬華:・・・・え?
桃春:だってさ、白い着物で出てきて、死体役になるように生まれてきたようなものでしょ?
夏海:だね、一回死んでよ!
冬華:・・・死ねばいいのね。
千秋:じゃあぁ・・・死んでくださぁい。
冬華:・・・・・・・・・もう。(パタッ)
桃春:じゃあ、2人が天国か地獄に連れて行ってあげて。
冬華:・・・普通生きている時にしたことで判断されるじゃないの?
夏海:わはは、地獄行こうよー!
千秋:天国行きましょうよぉ。
桃春:さぁ、どっち!
冬華:・・・天国。
夏海:負けたー!
千秋:勝ったぁ!
冬華:低いレベルの勝負・・・。
桃春:理由は?
冬華:・・・・・・言うの?
夏海:言って!研究するから!
冬華:・・・過去に知っていた天国の情報と地獄の情報の差?
桃春:なんだぁ、冬華以外の人に聞いたら結果変わっちゃうじゃん。
冬華:・・・変わらないって断言出来るよ?
夏海:じゃあさ、別パターンでやってみよーよ。
桃春:冬華、財布を落としてみて。
冬華:さっきからあたしに重荷を背負わせようとしてない?
千秋:なにいってるんですかぁ、はやく拾ってくださぁい。
夏海:拾え!拾え!
冬華:・・・・・・さっきからの集中砲火何なのよ・・・・・・。
桃春:・・・じゃあスタート!
冬華:あ、財布・・・。
千秋:ほわわわぁ。
冬華:・・・・・・・・効果音だけ?
千秋:その財布はぁ、交番に届けてくださぁい。
冬華:そうよね、届けるべきね。
夏海:・・・・・・・・・・・・・。
冬華:・・・・・・・?
夏海:・・・効果音が分かんない・・・桃春、効果音。
桃春:えーっと・・・・きゅるきゅるきゅるきゅる・・・。
冬華:巻き戻し?
千秋:ほわわわぁ。
冬華:・・・音に忠実な子ねぇ・・・。「バーン」って言ったら多分倒れてくれるわ。
夏海:効果音いいや。その財布は持って帰っちゃいなよ・・・。
冬華:・・・どうしよう・・・。
桃春:じゃああたしにちょうだい!
冬華:どこから飛び出てきたの?
桃春:とにかくちょうだい!
千秋:交番にぃ。
夏海:持って帰っちゃいなよ!
桃春:あたしに!
冬華:・・・私利私欲が一人いる・・・?
桃春:こうなったらー・・・じゃんけーん!
夏海・千秋:ぽい。
冬華:・・・・・・ノリが良いんだか・・・バカなんだか・・・。
千秋:勝ったぁ。
桃春:よし、千秋にあげよう!(奪って渡す。)
千秋:ありがとぉ。
冬華:天使持って帰ってない?!
夏海:気にしない気にしない。
桃春:だってさ、天使だってお金必要でしょ?
千秋:ケーキ買いまぁす。
夏海:そうだよ。それにさ、人の心の中には天使と悪魔がいるように、天使の心の中にもね、悪魔はいるでしょ?
冬華:天使の友達いないから分からないけど・・・。
桃春:でも!あたしたちの心の中には、天使しかいないもん
三人:ねー!
冬華:・・・いいかげんにして。
三人:以上Seasonsでしたー♪
冬華:・・・ありがとうございましたー・・・。
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予選総合第39位(3回戦敗退) Seasons
審査員 点数 |
44 |
67 |
45 |
56 |
14 |
平均 点数 |
45.2 |
[審査員の感想・コメント]
・グダグダとした掛け合いがじんわりと笑えて、いいフレーズもあるにはあるんですが、この長さで登場人物が四人となると、
全員のキャラを生かすことも笑わせることも中途半端なまま終わっていて少々物足りませんでした。
・中盤の効果音のところが行数をとっている割りに分かりづらいなあ・・・
全体的におもしろいことは言っているのですが、この行数だともっとできるんじゃないかなあ・・・と思う後味でした。
・ちょっと4人がごちゃごちゃし過ぎているかな? 登場のキャラがいまいち生かしきれてないかなと
バンドやってる設定なのでそこを絡ませても良かったのかなと
・ほぼ4人のキャラで魅せた感じですね。冬華vsあとの3人、という構図も分かりやすくて面白かったのですが、
冬華や桃春のキャラが少々ぶれていた気がしました。
・いくら女性4人組という珍しい構成で挑戦しても、ボケ自体は結局、
天使と悪魔ネタによくあるパターンのボケしかなかった上に、しかも全体的な内容が薄過ぎる感じがしてしまいました。
「効果音」をもっとうまく使ったりとかして、ネタに強烈なボケを入れることができれば良かったんですが・・・
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