予選 Bブロック



審査については、参加者のネタを、0〜100の100点満点制で審査していただきました。





エントリーNo.011  鸚鵡神
「コーンスープが飲みたい」


嬰:どうも〜

武:よろしくお願いします。

嬰:や〜MM-1なんでね、頑張って漫才やっていきましょうね。

武:いや、それよりさぁ、コーンスープが飲みたい。

嬰:は?いや、漫才頑張っていきましょうって言ってるじゃないですか。

武:いや、それよりコーンスープが飲みたいんだよ。

嬰:コーンスープ?そんなの家帰ってから飲めよ。

武:も〜飲みたくてしょーがないんだよ。

嬰:お前そんなにコーンスープ好きだったっけ。

武:好きさぁ!コーンスープ連盟の副会長だから!

嬰:コーンスープのサークルとかあんのかよ!

武:飲みたい〜〜〜

嬰:コーンスープのどこが好きなんだよ。

武:それは、あのとろ〜りとしたスープと混ざり合ったあのじゃがいも香り・・・

嬰:それビシソワーズだろ!!コーンスープが好きなんだろ。コーンスープを聞いてんの!

武:それは、あれだよ。あのとろ〜りとしたスープに混ざり合った

嬰:全部おんなじじゃねーかよ。

武:茶色い髪の毛・・・

嬰:それ欠陥商品!!!!なに欠陥商品ラブってんだよ!

武:なんだラブるって動詞は。

嬰:好きって意味だよ、好きって

武:わかりづれーよ。

嬰:わかんだろそんぐらい。

武:ラブるとかいろんな意味がありそうじゃねーか。

嬰:どんな意味だよ。

武:「俺、放課後ラブってくるから。」

嬰:何それ。

武:「クラブ行ってくるから。」って意味だよ!

嬰:そっちのほうがわかりづれーわ!

武:そんなのどうでもいいんだけどさぁ、これだけはお前にお願いしたい。

嬰:なんだよ。

武:俺、コーンスープ大好きだからさぁ。

嬰:うん。

武:俺が病気で倒れたとしたらさ、

嬰:うん。

武:点滴をコーンスープにしてくんないかなぁ?

嬰:無理だよ!!!血管に入ってちゃうだろ!!!

武:血管商品だよ、血管。

嬰:そういう意味じゃねーよ。「けっかん」ってよ!

武:お願い、お願い。

嬰:それ俺が決めることじゃねーし、それに、お前だけ血がコーンスープになるんだよ。

武:いいじゃねーかよ。

嬰:転んだ時に傷口からコーンスープが出てきたら気持ち悪いだろ!

武:なめればいいだろ。

嬰:傷口をペロペロしてるやつみたことあんのかよ。

武:あ〜俺、血がコーンスープだったらずっと授業中リストカットして飲んでるわぁ。

嬰:死を覚悟してまでコーンスープを飲むな!!!しかも授業中ってさぁ。

武:「メロスは走った」ピュッピュ。ピュッピュ。

嬰:ほらほらほらほら!国語の朗読中でも手首から溢れ出してんじゃねーかよ!

武:「サイン コサイン ピュッピュッピュッ!」

嬰:数学に集中できないって!

武:「はい!では今日の調理実習は、コーンスープを作りま〜す!」・・・・・・ザクッ!ピュッピュッピュ!

嬰:楽をするな!!!

  第一、みんな心配するだろ!隣の人とか。

武:「あっ!血コーンが床についてる。」とか言ってくれるさ。

嬰:血痕みたいに言うなよ!血まみれのコーンみたいで嫌だわ!

武:そしたら今度は俺の子供、孫、ひ孫とどんどんコーン人間を増やしていけばいいのさ。

嬰:代々受け継いじゃダメだろ!

武:そして最終的に地球人皆、コーンスープになるのさ!

嬰:なんだその夢は!ってかさ、人間は血液があるから生きていられんだよ。

武:敵から人体を守ったりとかでしょ。

嬰:細菌とか血管の中入って大失敗だろうな。

武:でも、血がないから白血病とかにならなくて済むじゃん。

嬰:糖尿病になるだろうが・・・

  しかも血がサラサラというのが健康な状態なのに、お前ドロッドロだしね。

武:もうさぁ、健康第一とかじゃなくてね、コーンスープが第一なんだって。

嬰:でも血液までコーンスープとかおかしいだろ!

武:いやいやいや。

嬰:だってさ、お前の顔が今、赤いのも血液のおかげなんだぜ、

  コーンスープだったら体全体が黄色になるんだからな。

武:じゃあ、ミネストローネにするよ!

嬰:色の問題じゃねーよ!

武:いいんだ、将来の人たちが歴史の教科書を見て、「織田信長は肌色だった・・・」って思えば。

嬰:「地球は青かった・・・」みたいに言うなよ。

武:「松崎しげるは黒かった・・・」

嬰:それかわいそうだろ!!しかも歴史の教科書には載らないからね。

武:そんで将来の赤ちゃんは黄色だから黄ちゃん。

嬰:貧血の子どもみたいじゃねーかよ。もうお前のコーンスープの話聞いてられないわ。

武:うっうっうっ

嬰:どうした?

武:血管になんかつまった・・・

嬰:は?

武:コーンがつまった・・・

嬰:しかもつぶつぶ入りかい!!いい加減にしろ!

武・嬰:ありがとうございました〜。





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予選総合第45位(2回戦敗退)  鸚鵡神

審査員
点数
 25  63  54  25  39 平均
点数
 41.2
[審査員の感想・コメント] ・血コーンとかは優れているとは思いますけど、その他のボケが全体的に初歩過ぎる感じがして非常にもったいないと思いました オチも今現在は腕には血液しか流れてないのに、粒入りで・・・って言うオチには矛盾があって消化不良で終わってしまいました ・コーンスープという突拍子もない話題で引っ張ったのはすごいの一言ですが、 どうせなら前半も「ラブる」なんていうところに逃げないでやりきってほしかったなあ。 あと、設定からしてそのオチは成立しないような。 ・血をコンスープにしたい、っていうバカな発想は好きです。 個々のボケの発想はかなり良かったと思います。そこそこ面白かったです。 ただ何ていうか、ボケを通そうとするあまりなのか、無理があったり飛躍している表現が多かったです。 「糖尿病になるだろうが・・・」のあたりとか。ボケとして分からなくは無いんですが、ちょっと話が飛躍しているかと。 そういう意味で、せっかくのボケの面白さが読み手に直には伝わらない、という恐れがあると思います。 あと、細かい点について指摘するとすれば、 例えばオチですが、現段階で武の血液がコーンスープというくだりはどこにもなかったので、 そういう意味では今血管にコーンが詰まるのはおかしいかなぁ、と(やはりボケとして通じないワケではないですが)。 それから、コーンスープ連盟の副会長になるくらいコーンスープが好きなのであれば、 コーンスープの良い所を聞かれて(ボケとはいえ)ビシソワーズについて答えたり、 簡単に「じゃあ、ミネストローネにするよ!」って言ったりはしないような気がします。 粗探しみたいで難ですが、読み手が引っ掛かり得るところだとは思います。 ・あまり面白くなかったです。 ネタの方向性はいいと思うのですが、内容が伴っていないように感じました。 嬰の妄想がまだまだ練れると思うんですよ。血液をコーンスープにしたいっていうのだけじゃ、発想としてはありがちかなぁと。 あと「ラブる」のくだりはいらないですね。使ってる行数の割に笑えませんでした。
エントリーNo.012  エイジアンエイジアン 「胡散臭い商売」 真田:どうもエイジアンエイジアンです。僕が真田でこっちのマッチョが島村です。 島村:俺、いつの間に筋肉キャラになったんだろうか。 真田:でさ、今日はアレやらないの?アレ。 島村:アレって? 真田:ほら、いつもの筋肉の膨張だけでTシャツ破くやつ。 島村:悪いけど俺はお前が思っているほど超人的じゃないよ。 真田:今日はそんなキミにお願いがあるんだけど。 島村:そんなんじゃないんだけども…。 真田:ちょっと本格的に通販番組の司会をやってみたいんだけど手伝ってくれる? 島村:おう、まかせとけ。 真田:こんばんはテレフォンショッピングの時間です司会は私真田、そしてスタントの島村君です。 島村:「アシ」が抜けてるって。こんばんはアシスタントの島村です。 真田:最近、御自宅で使っている包丁の切れ味が悪いと思いませんか島村君? 島村:確かに、特に長年使っているとねぇー。 真田:ハイ、カット。 島村:え?ダメな部分あった? 真田:なんか俺の思っているアシスタント像と違うんだよね。    俺の思っている感じだと「確かに、ウチの包丁の切れ味は悪いけど俺の筋肉ははちきれんばかりですよ」とか言うんだけど。うーん…。 島村:「うーん…」って、どうしてもその筋肉キャラやらないとダメなのかな!? 真田:頼むよー。 島村:まぁ、今日くらいいいけども。だけどそんなちょいちょい筋肉トークはさむアシスタント邪魔じゃないかねぇ…。 真田:まぁ、今回そこはいいとして次の商品紹介はバッチリ決めよう。 島村:サクサクいくなぁ。 真田:今日はこちらのスーパー穴あき包丁を紹介したいと思います。 島村:こちら穴があいている事意外は普通の包丁のようですが…。 真田:この包丁は切れ味が凄いんです。    今からそれをわかりやすく実証するのでマッチョ島村君普通の包丁とカボチャを持ってきてください。 島村:うわ、マッチョつけられた。はいはい…持ってきましたー。 真田:まず、普通の包丁でカボチャを切ります。うぬぬぬ〜…なかなか切りにくいですねぇ。 島村:そうですねー。 真田:では、今度は島村君スーパー穴あき包丁でカボチャを切ってみて。 島村:そこはお前が切ろう! 真田:えっ? 島村:いや、お前が持ち込んだ筋肉設定のせいで包丁の凄さがぼやけるから! 真田:でもそっちの方が都合がいいから…。 島村:結局切れ味大した事大したことないの!? 真田:イエス。 島村:イエスじゃなくてさぁ、そんな詐欺めいた真似しないでちゃんとした商品のアピールを。 真田:わかった。 真田:まず、只の包丁で島村君を刺してみましょう! 島村:どういうアピールの仕方だよ!! 真田:なーんか今のセリフもちょっと俺が思ってるのとズレが。 島村:さっきのお前のセリフは間違いなく常識からズレてたけどな。 真田:今のところは「ふっふっふ・・俺の体は今までメス、銃、レーザー等のいずれにも貫かれなかった、こんな包丁では無理だ」っていって欲しかった。 島村:どんな歴戦のツワモノなんだよ!それにそんな体じゃ内臓系に病気が出来た時どうにもならなそうっ!! 真田:まぁさ、スタントなんだから頑張って刺されようよ。 島村:さっきから「アシ」が抜けてるんだけど!!アシスタントだから、そこ勘違いしないで。 真田:スタント担当に単刀を。 島村:何故そんなに「タント」を被せた? 真田:「タント」をたーんと言ってみました。 島村:やかましいわ!もー…駄目だなぁお前は。 真田:違うんだって、商品が悪いんだよ。 島村:商品の問題でもないと思うけど…。まぁ、そこまで言うのなら変えてやってみようや。 真田:最近、おなかの周りの肉が気になりませんか島村君?あ…そんなに鍛えてるんじゃ気になりませんね…。 島村:ほらっ!ほら!やっぱり筋肉キャラ邪魔でしょ?次から筋肉キャラ無しで行こう。 真田:最近、おなかの周りの肉が気になりませんか島村君?     島村:あぁ、近頃運動不足なんでちょっと気になりますねぇ。 真田:そんなアナタにコレスーパー穴あき包丁! 島村:変わってないし、完全に前フリも間違えてる! 真田:使い方は簡単、体を穴の中に入れてフラフープの様に回すだけ。 島村:前フリに合わせたおかげで包丁が尋常じゃないサイズになっちゃったっ!    お前が商品を変えたいって言ったんだから。そこをちゃんと変えてやってくれよ。 真田:わかった。 真田:女性の方で肌のことが気になるっていう方多いですよね。    今日は、そんな肌のための商品スーパー電子ジャーを持ってきました。 島村:今のフリもおかしかったよね!?なんでその流れで電子ジャー出てきた? 真田:使い方は簡単、米を炊いた後ジャーに顔を突っ込む。そしてその米を顔につけたまま生活するだけ。 島村:パックのつもりか? 真田:これで皆さんあのあきたこまちみたいになれますよー。 島村:米のブランドとかけなくてもいいから。 真田:では島村君ジャーに米を突っ込んでください。 島村:そんな罰ゲームみたいなのやらないっての!    もうラチがあかないから商品のアピールとか後にして通販ならではのオマケとかあるじゃん。そういうのやってみたら。 真田:あー…そういうのもあるねぇ。 真田:では、このスーパー電子ジャーに固いご飯粒を少々つけて4000円。 島村:固いご飯粒って、さりげなく中古売ろうとしてない!? 真田:今のもなんかなぁー…「わぁ、4000って俺の腹筋の割れてる数より少ない!」よし、コレで行こう。 島村:何故筋肉キャラを復活させた!?    しかも4000個以上に割れた腹筋て想像が追いつかない!!そうじゃなくてちゃんとしたおまけを。     真田:じゃあこの固いご飯粒を増量。 島村:増量されても困るって。 真田:では、この固いご飯粒に私のサインをつけて…。 島村:それはそれで欲しいけど!でも、お前そんな米に書けるほど器用じゃないだろ。 真田:ダメか…。 島村:そもそも中古と思われるものを売る時点でアレだよ。 真田:でも、最後はちゃんと締めるから。 島村:まぁ、終わりよければ全て良しだから。ちゃんときっちり締めてな。 真田:おっと、そろそろ12時です。12時になるとマッチョ島村君にかかっている筋肉増強の魔法も解けてしまいます。    マッチョ島村君もひょろひょろボディを見られたくないようなのでそろそろこの番組はお開きとさせていただきます。 島村:どんな気持ち悪い理由で終わらせてるんだよ!もう。最後までダメだなぁ…ちゃんと司会もできてないし。 真田:ちゃんとできてなくても仕方ないね。人にはムキムキ不ムキムキがあるんだし。 島村:向き不向きだよ!いいかげんにしろ。 ------------------------------------------------------------------------------- 予選総合第14位(準決勝敗退)  エイジアンエイジアン
審査員
点数
 77  93  71  65  65 平均
点数
 74.2
[審査員の感想・コメント] ・なんで田んぼさんってネタになるとこんなに真面目になるんだろう……笑 いや、筋肉キャラを最後まで貫いていてよかったなぁと思いますよ 中盤にちょこっと脱線したのが個人的にはいらないんじゃないかなぁとも思いますが 包丁で刺してみよう!とかさすがに盛り上げ方を知っている方ですね パンチがネタにある分、あとは意外性がもっと見てみたかったなぁとも思いました ・マッチョの設定を最後まで持ってくるとは思いませんでした。 このじわじわ、じわじわくるマッチョの設定がたまりません。 ・マッチョキャラを上手く生かしたうまいボケが多くて面白かったです。 で、展開のさせ方自体も確かにうまいと言えばうまいんですが、 後半になっても同じような調子の展開が続いていて(強いて言えばマッチョの斬新さはだんだん薄れていってる)、 あまり盛り上がる方向に行ってなかった気がしました。 もっとハチャメチャだったりする展開が後半にあれば、また変わってきたような気がします。 ・面白く思いました。 しっかりと漫才をしてるなと感じました。よくできていると思います。 ただ、もうひと押し、なにか突き抜けきれない印象を受けました。もう少し筋肉キャラに頼り切った作品にしたほうがよかったんじゃないかと感じます。
エントリーNo.013  付和雷同 「高校」 笠原:付和雷同と申します。 天川:まぁ、今日は僕が入ってる高校のことでも語ろうかなと。 笠原:すげぇ興味ねぇけど一応聞かせて。 天川:はい。まぁ「己の力を知りなさい第7」高校に入ってるんですけどね。 笠原:何その超長ったらしい学校名。 天川:略して「おしり」高校。 笠原:今すぐ辞めて来い!100%就職できなくなっちゃうよ! 天川:おし高はね。 笠原:略すな!おし高って何だよ。おしるこみたいに言うなよ。 天川:本当にいい学校だよ。 笠原:・・・その分の代償が大きすぎるけどな。 天川:まず先輩たちが優しい。 笠原:・・・そうなんだ。 天川:挨拶代わりにお尻を優しく撫でてくれるんだ。 笠原:なんだその危ない宗教は!頼むからやめてくれ。その学校今すぐやめてくれ。 天川:・・・大丈夫だよ。お前にも俺のお尻触らせてあげるから。 笠原:別に嫉妬してるわけじゃねぇよ!第一お前の尻なんかに興味ねぇし! 天川:何といっても校門近くに飾ってある像が凄い。 笠原:どうせお尻なんだろ? 天川:二宮金次郎像だよ。 笠原:そいつだけ確実に浮いてるわ! 天川:でも残念なことにお尻がないんだよ。 笠原:取ってった奴誰だよ!何だその「お尻」に対しての執着心は! 天川:テストもね、他の学校より難しいんだよ。 笠原:どうせお尻の半径を求めろとかいう下らない問題ばっかなんだろ? 天川:ランチも凄いね。 笠原:図星か!受けてみたいわそのテスト。 天川:毎日アプリコットが2個出てくるんだよ。 笠原:アプリコット2個でお尻か!随分と強引な表現だな!    ってかその学校のスローガンみたいの知りたいわ。 天川:今尻って言った? 笠原:言ってねぇよ!・・・いや言ったけど「知りたい」の「知り」だろ?    お前そういうとこ無駄に早く気づくな。 天川:また尻って言った! 笠原:だから何だよ!ってかなんでそんな興奮してんだよ。 天川:スローガンはね、「何事にもひるまない心『おしり』なさい。」 笠原:なんで無理に「おしり」を入れたがるんだよ! 天川:言い忘れてたけどね、校長先生はお尻かじり虫。 笠原:もはや人間じゃねぇ!何そんなふざけた虫に支配されてんだよその学校!    二宮金次郎像のお尻かじったの絶対そいつだろ! 天川:いや、本当は尾尻崎なんだよ。 笠原:誰だそいつ!かなり可哀想な苗字に生まれちゃったな! 天川:絶対言うなよ! 笠原:言わねぇし、そいつに会いたくもねぇよ!尻かじられそうだし。 天川:俺、前お尻かじられたんだよ。 笠原:怖ぇ!お尻かじり虫にとうとうライバル現れたな。 天川:おかげでお尻の割れ目が2つになっちゃった。 笠原:サラっと気味の悪ぃこと言うなよ!どっちから出るか分からねぇだろ! 天川:そういえばね、「お・は・し」って知ってる? 笠原:「押さない」「走らない」「喋らない」とかいう地震とか起きた時の三原則だろ? 天川:そう。それも家の学校は違うんだよ。「お・し・り」っつってね。 笠原:そう来ると思ったわ! 天川:「俺らの」「尻は」「リヴァプールをも支配する」 笠原:てめぇリヴァプールなめんなよ!しかも災害時の三原則じゃねぇし! 天川:ご飯お代わりするときは「おしり」! 笠原:何「かわ」に「し」を代入してんだよ! 天川:リレーは主にバトンをお尻につっこむんだよ。 笠原:逆にタイム速くなりそうだけど、そこまでの覚悟はねぇよ! 天川:校歌なんて凄いぞ。 笠原:どうせ8割方「お尻」ってワードが入るんだろ? 天川:それが10割なんだよ。 笠原:全部じゃねぇか!「おしりおしりおしり〜」ってお尻をメロディーに乗せてるだけじゃねぇかよ。    ってか、そんな学校他の学校から相手にされないだろ?   天川:こう見えて少なくとも本州ではトップクラスなんだよ。 笠原:すんげぇレベル高ぇよ! 天川:お尻の応用とか、悪いけど笠原君じゃ解けないよ。 笠原:なんだその挑戦状は。受けてやるよ!問題言えよ。 天川:20〜27kgのお尻に対する圧力は何の2乗か。 笠原:難しいのレベル超えてるわ!そんなん解ける奴いたら神だわ。 天川:尾尻崎が解けたんだよ。多分、あいつが日本で一番頭いいな。 笠原:その天才がアレじゃあ日本も終わりだわ! 天川:まぁ、いい学校だからさ、お前も入れよ。 笠原:そこまで人生諦めてねぇよ!いい加減にしろ! 2人:ありがとうございました。 ------------------------------------------------------------------------------- 予選総合第28位(3回戦敗退)  付和雷同
審査員
点数
 50  52  50  60  96 平均
点数
 61.6
[審査員の感想・コメント] ・難しいなぁ……いや、言ってることは面白いですし、上手に出来ていると思います ただ、おしり一辺倒だっただけになんていうか全体的な出来が浅く見えてしまったんですよね もっとおしりを使って新たな展開だったりひねったボケだったりが見たかったですね 申し訳ないです ・個々のボケの発想自体は間違ってないと思うんですよ。 ただ、それぞれのボケがうまくつながってない。「略しておしり高校」というのは、 学校の問題というより天川の略し方が間違っていると考えるのが普通でしょうし、校長の紹介にしても、 最初に名前を出して、「通称お尻かじり虫」と広げた方が読み手にはピンとくると思いますし、 最後の応用問題も、いまひとつ問題として成立していない気がする上、前のテストのくだりでどうして出てこなかったのか不思議なんです。 「おしり関連のボケを並べ立てた」という印象でした。 ・お尻ネタで通した割にはボケのバリエーションが多くて楽しめた部分もあるのですが、 単発的なボケが多く、調子が安定して盛り上がり切らないまま終わってしまった気がします。 また、ツッコミが少々飛躍し過ぎな印象を受けました。 ボケのおかしさと噛み合っていない、あるいはボケの発言の範囲を超え過ぎている、というか。 例えばですが、略して「おしり」高校っていうのを聞いただけで、100%就職できない、とまで拒否的にツッコむかなぁ、と。 あるいは、アプリコット2個でお尻の事だとすぐ気づいているのも、笠原自ら強引と言ってる程で、少々無理があると思いました。 等々、天川の発言で提示されていない事に対してまで笠原がツッコんでいる構図になっている部分が多く、 要するにツッコミの発言で初めて明かされるボケ要素があるため、笑い所が絞りきれていない感じがしました。 読み方次第ではそこまで気にならない事かもしれませんが、スムーズに笑いどころが伝わって来ないのが惜しいところです。 ・面白いと思います。 導入部分で校名を「己の力を知りなさい第7」高校にしたことで若干お尻を軸に据えた感が 薄れてしまった気がしてもったいない気がします。普通にお尻高校でよかったんじゃないかと思います。 しかし、後半に行くにつれ面白さを感じてきました。「それが10割なんだよ」とか笑いました。 ただ、安易におしりかじり虫を出すのはちょっとどうかと。 ・これはもう最高にバカですね。もちろんいい意味でです。 ドツボにはまってしまいました。インパクトにおいてもNo.1でした。 笠原:どうせ8割方「お尻」ってワードが入るんだろ? 天川:それが10割なんだよ。 なんて本当笑いましたよ。見事なボケです。 「おしりおしりおしり〜」とメロディに乗せてるところを想像しただけで爆笑ものですよ。 今大会のネタで、一番笑わせていただきました!
エントリーNo.014  ROKI 「逝かせてください・・・。」 天田:どうもROKIです!よろしくお願いします! 神部:いっそ殺せ! 天田:は? 神部:あ、どうもよろしくお願いします。 天田:よろしくお願いできねえよ。いきなり物騒な登場しやがって。    舞台袖からここまでの数メートルでお前に何があったんだよ。 神部:いやあちょっと幽霊になりたいなあと思いまして。 天田:なにとんでもないことさらっと言ってんだお前は。    何?一体どうしたの?     神部:いやほら夏だしちょっくら死んでみるのもいいんじゃねえかと。 天田:そんな近所のコンビニ行くような感覚で先立たれても困るわ。    大体死んじゃったらもうこっち戻ってこれねえんだぞ。 神部:そこはでっかいタライにでも氷水はって    その中にでも体ぶち込んで冷やしておけば戻れそうじゃない?    ついでにトマトとかスイカでも冷やしてればいいじゃない。 天田:絵が壮絶すぎる!    悪いけどそんなシュールな光景の中で     スイカをおいしくほおばれるほどの度量は俺にはないわ。 神部:だからさ。 殺 ら な い か ? 天田:お断りだよ!    この年で相方殺しの罪で刑務所とか入りたくないしよ。 神部:そしたら幽霊になった俺と改めて漫才しようぜ!    「どうもー加害者被害者でーす!     いやー僕こいつに取り憑きながら漫才してるんでるけども」 天田:そんなコンビ絶対嫌だわ! 神部:「凶器と犯行動機だけでも覚えて帰ってくださいねー」 天田:重い重い重い重い!そんなホラーな漫才ごめんだわ俺!    とにかく俺殺人なんかしたくないからね! 神部:えー。じゃあいいよ。自分でやるから。 天田:そういう問題でもないんだけどな。 神部:あー、でも痛いの嫌だしなあ。    一応こういうロープとかも持ってきたんだけどさ。 天田:なんでそんなに用意周到なんだよ。っていうかなんか生臭いんだけどそれ。なに? 神部:うん、何がいいかなあって考えたときさ。    しまるときに首とか痛くなるのいやだから。    一応『サトイモ科の夏緑多年草植物に含まれる多糖を     水酸化カルシウム水溶液を用いてひも状に凝固させたもの』    を用意したんだけども。 天田:要は糸こんにゃくじぇねえかよ!    そんなもん首に巻いてもぶちっといって終わるわ! 神部:いやでもちゃんとひじきの細かく砕いたのとか入れてんだぜ? 天田:そんなんで強度が増すか!    あれは彩りを加えるためのものだしそもそも彩る必要ないだろ! 神部:どうせ死ぬなら華々しい死を飾りたいじゃない。 天田:糸こんにゃく首に巻いた時点で何もかも台無しなんだよ! 神部:じゃあ却下かあ。そしたらアレだ。ベタだけど睡眠薬とかどうかな? 天田:切り替え早いなおい。確かに首吊りよりは楽なんじゃねえの?しらねえけど。 神部:あ、でも俺錠剤とかカプセル飲めないんだよね。粉薬も嫌いだし。どうしよう? 天田:知ったこっちゃねえよ! 神部:子供用の甘いシロップタイプとかで出てないかな。    こう、こんにゃく飲料に混ぜて飲んだり。 天田:そここんにゃく絡める必要ないだろ! 神部:ほら、俺今ダイエット中だから。 天田:そこで優先順位がカロリーって明らかにおかしい! 神部:ひじきの煮付けたの入れたりして。 天田:もはや無理やりじゃねえか!    睡眠薬とか関係なしにそんなもん飲みたくないよ! 神部:ほら毒見毒見! 天田:100%毒なんだよ!睡眠薬しこたま入ってるんだから! 神部:だってグレープ味だよ?イチゴとかメロンじゃなしにグレープ味だよ? 天田:元の味がどうであれどうせひじきの煮付けの味しかしねえよ!    そこまで俺グレープ味に執着もしてねえしさ! 神部:そっかあ、さすがにひじきはだめかあ。 天田:ちょっと結論おかしいけどもな。とにかくだめだよ。 神部:じゃああれだ!サンポールとドメスト混ぜるやつ! 天田:ああ、最近ニュースでやってるやつな。 神部:これさ、何回も自殺失敗してる人がこれで死んだら    文字通り『サン・ドメの正直』になるのかなあ? 天田:何うまいこと言ってんだ!得意げな顔すんな憎たらしい! 神部:ってことでちょっとひとっ走り買ってきてよ。    俺その間そのへん目張りしとくから。 天田:ここに来て俺らまで巻き込もうとするなよ!    死ぬなら一人で死ねよ!いや死なれても困るけど! 神部:どっちなんだよお前。 天田:とにかくだめだだめだ!俺まだ死にたくねえんだから。 神部:これもだめかあ!もうじゃあなんだったらいいんだよ!    練炭か!?銃か!?飛び降りか!? 天田:もう落ち着けよお前!! 神部:あ、練炭銃飛び降りって続けて言うとメンタンピンドラドラっぽいよね! 天田:うるせえよ!ちょっとお前いい加減にしないと頭かち割るぞマジで! 神部:よし、バッチこーい!! 天田:あーもうマジめんどくせえこいつ!! 神部:つーかさあ。もう別に自殺とか他殺とかじゃなくても    要は幽霊にさえなれればいいわけだからさあ。    トイレのつまり直すやつで背中とかやればそのまま「スポン!」    って魂でそうじゃね? 天田:でるわけねえだろそんなんで! 神部:それか実はインターホンみたいなのが体のどっかにあったりして    「ピーンポーン」ってやれば「ハーイ」って洗い物途中の魂が    エプロンで手を拭きながらパタパタと。 天田:昼下がりの主婦か!大体にして洗い物って何洗ってんだよ。 神部:え?『心が洗われる』ってそういうようなことじゃないの? 天田:絶対違うと思う!もういいからあきらめてくれよ本当に。頼むから。 神部:んー無理かあ、他殺も自殺もその他もろもろもだめじゃ打つてねえなこりゃ。 天田:つーか最初から無理だっつってんのに何でオマエは    そこまで幽霊に固執するんだよ? 神部:だってそうしないとこの漫才終わらないもの。 天田:どういうことだよ? 神部:やっぱ漫才の最後は「礼(霊)」で締めなきゃ。 天田:いいかげんにしろ! 2人:どうもありがとうございました!! ------------------------------------------------------------------------------- 予選総合第11位(準決勝敗退)  ROKI
審査員
点数
 65  72  87  90  63 平均
点数
 75.4
[審査員の感想・コメント] ・文章を書くという技術がお見事 オチまでもっていくのもスムーズですし、ボケの強弱も出来てるしさすがベテランだなぁと感心しますね でも後半からはやっぱり失速感が否めないのかなぁ…… 一番盛り上がってほしいところでちょっと雑になってしまっている気がしますね 出だしが良かっただけに惜しい気がします ・ああ、なるほど。実際短いのか。 最後の発想にはやられましたし、「サン・ドメの正直」みたいなボケも好きなんですが、 全体としてどうも物足りないように思ったので。 特にすべったボケなどは見当たらなかったのですが、 睡眠薬のところでいつのまにか天田が飲むことになっていたのが、 伏線も何も見当たらなかったので気になりました。 ・設定と展開の綺麗さ、完成度、みたいなところで言えば今回の中で一番だったと思います。その意味では優勝でも遜色ないというか。 あまりにも綺麗に進んでいったので逆に想像できる、みたいなところがあったのか、爆笑とは行かなかったのですが、 それでも「頭かち割るぞ→バッチこーい」みたいな鉄板ネタも上手く表現できていますし、細かい部分にまで配慮が行き届いており、 題材ゆえの不謹慎ささえ気にならなければ確実に楽しめるネタだと思いました。 ・非常に面白く思いました。 テキストを書きなれている感がじゅるりと染み出てきていると思いました。 ボケ、展開、構成、オチと非常にクオリティの高い作品だったように思います。 ただ「殺 ら な い か ?」はいらないように思います。ここで安易なコピペに頼る必要はなかったのでは。
エントリーNo.015  暗黒天国 「僕の奥さん」 ハナ:どうも、暗黒天国です。 (鈴村、ニヤニヤしながらやってくる。) ハナ:ん?鈴村くん、どうしたの? 鈴村:実は僕、最近結婚して幸せなんだ。 ハナ:えぇっ!?鈴村くん結婚したの!? 鈴村:ああ、新婚ほやほやなんだ。    でも、僕の彼女への愛が成就するまでに、僕は並々ならぬ努力を積んだんだよ。 ハナ:ふーん、どんな事があったのか、ちょっと聞かせてよ。 鈴村:僕と彼女との出逢いは数ヶ月前。 ハナ:結構スピード婚なんだね。 鈴村:僕はとある電気屋さんで彼女に一目惚れをしたんだ。    彼女の名前は「扇風機」 ハナ:扇風機!?鈴村くん扇風機と結婚したの!? 鈴村:彼女はとってもスタイル抜群なんだ。    何たってボン!キュッ!ボン!だからな。 ハナ:確かに風を起こす部分・支えの棒の部分・足の部分で見たらそんな感じだけど! 鈴村:僕はすぐに恋のアプローチをした!    翼を広げて見せたり、空を飛びながら求愛のダンスを舞った。 ハナ:あんたはどこの鳥だ! 鈴村:しかし、彼女からの返事は何もなかった。 ハナ:そりゃあ、扇風機だもの。 鈴村:僕は彼女の顔を見て、嫌がられている事を悟った。    彼女の顔に書いてあったんだ!    「絶対に触れないでください」って。 ハナ:意味が違うよ!    っていうか、プロペラって顔なんだね。 鈴村:しかし僕は諦めなかった!    毎日電気屋に通い詰め、その子に求愛行動を続けた。 ハナ:怖いわよ!    毎日好きな子の目の前で踊ってるんでしょ!?    人間相手でもNGだわ! 鈴村:それでも彼女は首を横に振る。 ハナ:そりゃあ、扇風機だもの。 鈴村:店員さんに何度も怒られた。    それでも僕は毎日通い詰めた!    何たって僕は彼女のファンだったから! ハナ:何うまい事言ってんのよ! 鈴村:そんな僕のアプローチが剛を制したのか、僕と彼女の間に変化が起きたんだ! ハナ:おぉ!一体何があったの? 鈴村:その日、僕はいつものように彼女の目の前で求愛のダンスを舞っていた。    しかし、その日の僕はいつもと違った。    踊っている最中にズボンとパンツがズルズルと脱げ落ちてしまったんだ! ハナ:どんな振り付けで踊ったらそんなに見事にポロリしちゃうのよ!? 鈴村:それでも僕は踊り続けた。    彼女を愛していたから。 ハナ:言ってる事は格好いいけど、下半身すっぽんぽんじゃない! 鈴村:すると、ある男性が僕に声をかけてきたんだ。 ハナ:ほぅ、一体何て言ったの? 鈴村:「あんた、そんなにこいつが欲しいならやるから早く帰ってくれ!」って。 ハナ:妥協されちゃってるじゃない! 鈴村:僕は嬉しくてたまらなかった。    僕は憧れの彼女を抱きかかえ、スキップで家に帰った。 ハナ:危ない危ない!    公道を扇風機を抱きかかえてスキップ、おまけに下半身すっぽんぽん!?    絶対に他人であって欲しい風貌じゃない! 鈴村:そして僕らは付き合い始め、すぐに結婚式をあげた。 ハナ:役所はよく婚姻届を受理したわね。 鈴村:式場だった教会の中を、とても心地よい風が吹き抜けていたよ。 ハナ:たぶんだけど「弱」ね。 鈴村:夫婦の誓いのキス。    僕はこれから一生を共にする傍らの花嫁の顔を覆うベールを外し、キスをした。 ハナ:何してんのよ!    プロペラを覆う格子を外して、「弱」の状態の扇風機にキスなんてしたら口がもげちゃうわ! 鈴村:そして迎えた結婚初夜。    僕は妻と一緒にお風呂に入る事にした。 ハナ:待て待て!    電化製品を湯船に漬けてどうする気よ!? 鈴村:しかし、そこで事件は起きた!    彼女は実はヤンキーだったんだ! ハナ:ヤンキー?    扇風機にヤンキーも何も無いでしょ。 鈴村:いや、彼女の体に四字熟語の刺青があったんだ!    「切弱中強」っていう刺青が! ハナ:刺青じゃないよ!    あれはただのスイッチだからさ! 鈴村:それだけじゃない!彼女には尻尾も生えていた! ハナ:それはコンセントよ!    何で見てもわからないの!? 鈴村:彼女に生えた尻尾を見たときに僕は気付いた!    「彼女は人間じゃない!」と。 ハナ:そうだよ!    それまで一体何だと思ってたの!? 鈴村:僕はすぐさま逃げ出した!    しかし、僕は猥褻物陳列罪で警察に捕まってしまった! ハナ:全裸で逃げ出しちゃった!?    お風呂に入る前だったから。 鈴村:事情を説明すると、お巡りさんは服を貸してくれて、一緒に家に来てくれた。    そして、風呂場にいる化け物を見ると、お巡りさんは言った。    「なぁんだ。ただの扇風機じゃないですか。全然問題ないですよ。」    僕は全てを悟った。 ハナ:ようやくそこでわかったのね。 鈴村:彼女は扇風鬼という妖怪だったんだ。 ハナ:わかってな〜い!    今更かもしれないけど、鈴村くんは今までの人生、どうやって夏を乗り越えてきたの!? 鈴村:そんでもって、全然問題ないって事は、座敷童的な優しい妖怪なんだという事もわかった。    そして僕は、見た目や種族が違っても、彼女を愛する事を誓った。 ハナ:素晴らしい愛だけど、私はそんな鈴村くんには愛されたくないわ。 鈴村:そしてゆくゆくは、奥さんに可愛い雛鳥を産んで貰うんだ! ハナ:だからあんたはどこの鳥よ!    もういいよ! ------------------------------------------------------------------------------- 予選総合第37位(3回戦敗退)  暗黒天国
審査員
点数
 40  77  64  15  66 平均
点数
 52.4
[審査員の感想・コメント] ・これも題材を「扇風機」にしたら最初に思いつくであろう、というボケが少々多かったかなぁ、と 下半身スッポンポンとかそういうもうひとつのストーリーでのボケ方は面白かったの で、扇風機本編でのボケ方に工夫を施すともっと完成度の高い作品になると思います ・この題材で、これだけの長さを、論理に全く矛盾するところなくおもしろく作り上げたということは、 十分評価に値すると思います。 ・あー、家電製品と一緒にお風呂に入るボケ先にやられたか・・・(ぇ いやまぁそれはともかくとして。 扇風機への異常愛というテーマが一貫されており、普通に楽しめました。 ボケも、扇風機の特徴を上手く生かしたボケが多くて面白かったです。 ただよくよく考えると、異常愛そのものについてあまりツッコまれていないのも変な話かなぁ、と。 扇風機を愛する、扇風機と結婚する、ということ自体がそもそも相当なボケなので、 「扇風機!?鈴村くん扇風機と結婚したの!?」や「役所はよく婚姻届を受理したわね。」の1行で簡単に流せる事でもないような気がしますし、 「扇風鬼という妖怪だったんだ。」「わかってな〜い!」以降オチの部分も、あまり納得しきれるオチではないです。 いや、間違いというワケじゃないんですけれども、もっと面白くなり得るのに勿体無いなぁ、と。 それこそM−1優勝頃のチュートリアルじゃないですけど、異常さそのものをネタにして、 ハナの指摘によって鈴村の扇風機に対する愛がだんだん崩れていく、みたいな形にすると、壮大なネタになると思います。 まぁ、一つの例ではありますが。 単純にボケてツッコむだけが漫才とは限らない、ってところでしょうか。 このネタは、その意味で何か変に安定し過ぎているところがあると思います。 ・あまり面白みを感じませんでした。 やはり設定を先行させてしまっているのか、ネタに奥行きがないように感じます。 展開をなぞるのではなく、読み手を裏切るような展開に自ら持っていってほしいものです。 あと、「ファン」のくだりはそんなに上手くないですよ。 「剛を制したか」→「功を奏したか」
エントリーNo.016  Sugar Memory 「チュパカブラ」 京菜:チュパカブラを探しに行こうよ! 彩夏:え・・・?チュパカブラ・・・?チュパカブラってあの、南米に生息されているとされている伝説の吸血生物のこと? 京菜:分かっているならよろしい。それじゃ早速探しに行こうよ。 彩夏:あんなのは伝説上の生物だよ!絶対いないと思うんだけど。 京菜:いやいや、チュパカブラが実在することは最近読み始めた成人向けエロコミック雑誌に載ってたから! 彩夏:絶対に信頼できない!あんた女子高生でしょ!何読んでるのよ! 京菜:それに載っていたのがでチュパカブラと人間が外であんな事やこんな事をしていた内容なんだけど。 彩夏:しかもかなりマニアック!獣姦&青姦って・・・。 京菜:それでなんやかんやあって9ヶ月後には元気なチュパカブラを2000匹も生んだってオチなんだけどね。 彩夏:いろいろ凄いわ!異種交配と言い、生まれた数と言い・・・。 京菜:まあ以上のことからチュパカブラが存在していることがご理解いただけると思うんじゃがね、あん? 彩夏:鼻につく言い方!存在するってエロ漫画の内容だから実際にいるか分からないわよ! 京菜:いやいるって!毎年コミケで行列が途切れない大手の壁サークルの作家さんが書いたんだから! 彩夏:知らないわよ!その先生のサークルがオタクの間でメジャーだろうがマイナーだろうが! 京菜:それに「この作品はフィクションです」って書かれてなかったし! 彩夏:それはあんたみたいに信じちゃう馬鹿がいると思わないから書いてないだけ! 京菜:馬鹿?そうかもしれない・・・。あたしは夢に恋し追い求め続ける馬鹿な少女・・・。 彩夏:うっさいわよ!聞こえはいいかもしれないけど全然カッコ良くないからさ。 京菜:そう?いいから探しに行こうよ! 彩夏:今の内容聞いたら尚更行きたくなくなったわ。てゆうかチュパカブラが生息してるらしい南米まで行くの嫌だからね。 京菜:南米?何言ってるの?そんな遠くまで行かないわよ。 彩夏:え?じゃあどこに生息しているの? 京菜:高尾山。 彩夏:都内ー!しかも観光客が多いー!なんてとこ舞台にしてるのよ!実際に居たら今までに報道されてるよ! 京菜:で、普段は高尾山で食べ物を漁ってるらしいんだよね。 彩夏:食べ物ってひょっとして人とか獣の生き血・・・? 京菜:いや峠の茶屋で甘酒とみたらし団子。 彩夏:甘党ー!何伝説の生き物が茶屋通ってるの!? 京菜:血なんかすすらないよ。吸血生物じゃあるまいし。 彩夏:チュパカブラは吸血生物だよ!あんた認めてたじゃない! 京菜:チュパカブラが人間にかかわるのは性行為だけだよ。 彩夏:それは漫画の内容だから! 京菜:まあまあ、そんでお腹が一杯になったら今度は心を満たすために秋葉原へ。 彩夏:オタクー!しかも高尾山以上に有名な観光地じゃない!結構離れてるし。 京菜:勿論中央線と総武線を乗り継いで。 彩夏:随分とシュールな光景だわ!伝説上の生き物が電車使うって・・・。 京菜:優先席でケータイ使って、横たわって、目の前にいるお年寄りに席を譲らない。 彩夏:マナー悪いことこの上ない! 京菜:そんで秋葉原ついたらおでん缶片手に同人誌やフィギュア買い漁って、メイドカフェで萌えて、他のオタク仲間と好きなカップリング話で盛り上がる。 彩夏:オタクそのもの!てゆうか他のオタク仲間って人間でもチュパカブラでも異様だよ! 京菜:いいじゃない、チュパカブラ以上にわけの分かんないオタクとかメイドとか大勢生息しているんだからさ。 彩夏:同じ人間に対してひどい言い草!絶対チュパカブラの方が訳分かんないから。 京菜:でもよく考えたら高尾山とか秋葉原とか言われても、チュパカブラの一匹やそこらいたとしても全く違和感無いよわね。 彩夏:ありまくりよ!伝説の生物なんだからさ!東京都の観光地を何だと思ってるのよ! 京菜:まあ生息地とか行動パターンがご理解いただけたようなので早速行こう! 彩夏:・・・まあ一応熱意は伝わったから行ってもいいけど。でどうするの? 京菜:早速チュパカブラ探検の為の準備に取り掛かろう!漫画の通りにやれば必ず見つかるよ!まずは荷物! 彩夏:そうなの?で何を持っていくの? 京菜:まあチュパカブラ探しに行くんだったらベタにリュックサックにお弁当と水筒としおりとひときれのパンとナイフランプ詰め込んで・・・、 彩夏:遠足か!ベタにって遠足の支度のことじゃない?しかも後半ラピュタの歌詞混ざってるし。 京菜:勿論お弁当はあたしに対する愛情がぎっしり詰まった彩夏の手作り!そしてあーん! 彩夏:完全に遠足気分!しかもなんか関係性が恋人っぽくなってるし。 京菜:そんで忘れちゃいけないチュパカブラの大好物、父さんが遺した甘酒と母さんがくれたみたらし団子を、 彩夏:またラピュタが入り混じってる!父さんが遺した甘酒って重い!ああ、でも餌でおびき寄せるのね? 京菜:そうよ。生まれたままの姿になり、満遍なく塗りたくる。 彩夏:バカか!体中ベトベトしちゃうわよ!塗る必要無いと思うんだけど。しかも全裸って通報されちゃうよ! 京菜:いやいや、甘いフェロモンでチュパカブラが現れるのを全裸で待つんだよ。 彩夏:この場合の甘いのはフェロモンじゃないよ! 京菜:それで高尾山でじっと待つ。 彩夏:うわー、チュパカブラじゃなくて虫と変態が寄って来そう・・・。 京菜:3時間程待って現われなかったら今度はこのままで中央線に乗って秋葉原へ向かう。 彩夏:3時間も全裸で高尾山に無事でいられたら奇跡だよ!しかもこの後も全裸!?警察に連行されちゃうわよ。 京菜:大丈夫だって漫画の通りにやってるから。それにリュックに入れたナイフは何のためにあるの? 彩夏:怖い怖い!罪がより重くなっちゃうわよ! 京菜:冗談だよ。人を傷つけたりするのは犯罪じゃない。 彩夏:外で全裸になってる地点で犯罪だから! 京菜:で中央線に乗るわけよ。勿論座る席は優先席。 彩夏:普通の席に座りなさいよ若いんだからさ!あと服を着ろ。 京菜:だけどチュパカブラと違ってあたしたちは人間だからお年寄りが来たら席を譲る。 彩夏:体中に塗りたくった甘い物のせいでシートがベタベタしてるよ!てゆうか全裸の女に席譲られるのって絶対に嫌でしょ! 京菜:流石に中野を過ぎて都内に入ると全裸じゃまずいから服を着る。 彩夏:中央線は全部都内だよ!しかも全国共通で全裸で外出たら捕まるから! 京菜:でもその前に体中に塗りたくった甘酒やみたらし団子が服をベトベトにするからお互いに舐め合って体を拭く。 彩夏:なんか妖しいプレイになってるよ!しかも公衆環境に晒された中で。 京菜:そう?漫画に載っていた内容そのままなんだけど。    それにあたしは別に彩夏の体舐めるのに抵抗は全くないわよ。 彩夏:そういう問題じゃない!てゆうか何暴露してるんだ! 京菜:まあなんやかんやあって、秋葉原に着きました。 彩夏:そのなんやかんやで警察に通報されそう・・・。でそこではどうするの? 京菜:プリクラとって、同人誌買い漁って、そこらへんブラブラ。 彩夏:普通!てかチュパカブラ探索はどうしたのよ!中央線のところからチュパカブラの話してなかったけど。 京菜:で疲れたらホテル。 彩夏:行かないわよ!てか外でしてたんじゃないの? 京菜:それはともかく、深く二人が愛したら京浜東北線に乗って上野へ行く。 彩夏:・・・で上野?さっき言ってなかったじゃない? 京菜:いやいやチュパカブラ、2000匹産まれて全部上野動物園に引き取られたってオチだから。そこ行けば普通に見られるよ。 彩夏:それ初めに言ってよ!最早伝説じゃないしさ!それに漫画の内容に沿って変態行為を犯す必要無かったじゃない! 京菜:良いじゃない別に。 彩夏:良くない!絶対捕まるわよ!        そういえば聞き忘れてたけど何でそんなにチュパカブラにこだわってたのよ? 京菜:別にチュパカブラ自体には興味はなかったのよ。 彩夏:散々引っ張ってそれ!?どうして!? 京菜:本当は彩夏と漫画に沿ったデートがしたかっただけ。 彩夏:嫌ー!もういいわ! 京菜:シュガービートに刻もう! 彩夏:二人のメモリー! 二人:というわけで、以上Sugar Memoryでしたー!ありがとうございましたー! ------------------------------------------------------------------------------- 予選総合第 位( 回戦敗退)  Sugar Memory
審査員
点数
 49  48  67  20  35 平均
点数
 43.8
[審査員の感想・コメント] ・レズ漫才ってのは初めて見たなぁ笑 でもネタの大部分でのボケ方が ボケを説明しているっていうのが多いんですよね 〜だから〜こうする みたいな感じなんですよね もっと言葉の捻りだったり意外性だったり、あとは女性コンビならではのことをもっと見たかったりします ・こちらとそちらの温度差が埋められていないまま、 どんどん話がとんでもない方向に向かっていく、そんな感じでした。 なんでそっちの方向に行くのかっていうのが納得できない方向に進んでいくんですよね。 僕だけでなく、彩夏もそれにただ戸惑っているだけのような。 ・ボケや設定にかなりの発想力があると思いました。 すごく奇抜というワケでもないけど常人では思いつかない完成されたストーリー、と言いますか。 そういう意味で個人的にはすごく楽しめた部分もあるのですが、 ただチュパカブラがやる事としては人間味があり過ぎて(特にオタクな行動の部分)ちょっと無理があるような気がしたり、 ラピュタとか全裸あたりのボケが若干ベタな分他のボケや設定から浮いていたり、というところが気になりました。 あと、個人的にはスムーズに読めて面白さを感じ取れた、という意味ではあまり減点 はしていないのですが、 百合ネタを含むオタクネタや下ネタ、また東京の詳細な地理を使ったネタが大半を占めている分、 読み手によってはあまりネタが伝わらないんじゃないか、と言うのが気がかりなところではあります。 ・面白いとは思えませんでした。 なんでしょう、趣味の違いが露骨に点数に響いたという感じです。 題材としてはすごく面白そうなのに、チュパカブラの味を全然生かせていないように思います。 後半の展開は引いてしまいました。性の趣向を露骨に出しすぎだと思います。
エントリーNo.017  whitewhite 「砂糖の効率的な煮詰め方が分かりません」 安正:whitewhiteです。よろしくお願いします 前田:突然なんですけども、プリンが食べたいです 安正:そうですか 前田:プリンはおいしいです 安正:そうですね 前田:特にプッチンプリンはおいしいです 安正:プッチンプリンはおいしいですね 前田:あれだけおいしいのですからプッチンプリンの単位があったっていいと思います 安正:そうですか 前田:1プッチン、2プッチン、3プッチン 安正:プッチンプリンを数えるときの単位ですか 前田:いえ、プッチンプリンの上のカラメルソースがカラメルソースではなかったときのがっかり加減の単位です 安正:1プッチンはどのくらいのがっかりなのですか 前田:プッチンプリンの上のカラメルソースがウスターソースだったときくらいのがっかりです 安正:それはちょっとがっかりですね 前田:ええ 安正:それでは5プッチンはどのくらいのがっかりなのですか 前田:プッチンプリンの上のカラメルソースがタルタルソースだったときくらいのがっかりです 安正:それはウスターソースよりもがっかりですね 前田:ええ 安正:それでは100プッチンはどのくらいのがっかりなのですか 前田:プッチンプリンの上のカラメルソースがかき揚げうどんだったときくらいのがっかりです 安正:それはこの上ないほどがっかりですね 前田:ええ 安正:ところで、プッチンプリンを数える単位はなんなのですか 前田:1個、2個、3個 安正:そこは妥協するんですね 前田:人間、時には諦めも肝心なのです 安正:そうですね 前田:すっかり本題からそれてしまいました 安正:そういえばプリンがおいしいという話をしていたんですよね 前田:ええ、特にプッチンプリンはおいしいです 安正:プッチンプリンはおいしいですね 前田:そうですとも 安正:ところで最近少しおっきいプッチンプリンが出ましたが、どう思いますか 前田:あまり好ましくないですね 安正:あらまぁ 前田:むしろ邪道です 安正:少しおっきいプッチンプリンもそこまで言われる筋合いはないと思います 前田:おっきいのはいけないと思います 安正:おっきいのはそんなに悪くないと思います 前田:何故おっきい物を擁護するのですか 安正:私が少しおっきいからです 前田:貴方は少しおっきかったのですか 安正:ええ、私は少しおっきかったのです 前田:7プッチンです 安正:ああ、貴方をプッチンプリンの上のカラメルソースがタルタルソースだったときよりもがっかりさせてしまいました 前田:すっかり本題からそれてしまいました 安正:そういえばプリンがおいしいという話をしていたんですよね 前田:ええ、特にプッチンプリンはおいしいです 安正:プッチンプリンはおいしいですね 前田:そうですとも 安正:では、ここにプッチンプリンとかき揚げうどんがあります 前田:はい 安正:どっちがプッチンプリンですか 前田:こっちです 安正:残念、こっちはかき揚げうどんでした 前田:しまった、引っかかってしまいました 安正:では、ここにプッチンプリンと少しおっきなプッチンプリンがあります 前田:はい 安正:どちらがプッチンプリンですか 前田:こっちです 安正:残念、こっちはかき揚げうどんでした 前田:しまった、また引っかかってしまいました 安正:では、ここにかき揚げうどんとかき揚げうどんがあります 前田:はい 安正:どっちがかき揚げうどんですか 前田:こっちです 安正:お見事、こっちはかき揚げうどんでした 前田:やりました 安正:おめでとうございます 前田:すっかり本題からそれてしまいました 安正:そういえばプリンがおいしいという話をしていたんですよね 前田:ええ、特にプッチンプリンはおいしいです 安正:プッチンプリンはおいしいですね 前田:これだけプリンを食べたいと願っていたらだんだんプリンになりたくなってきました 安正:あら、そうですか 前田:プリンになってからプリンを食べたいです 安正:それは共食いと呼べる部類だと思います 前田:共食いがしたいです 安正:おおっと、本来の目的を見失ってまいりましたよ 前田:ですので、あなたを食べようと思います 安正:残念ながら私を食べても共食いにはなりません 前田:何故ですか 安正:私がプッチンプリンだからです 前田:貴方はプッチンプリンだったのですか 安正:ええ、私はプッチンプリンだったのです 前田:つまり、貴方は少しおっきいプッチンプリンだったのですね 安正:ええ、私は少しおっきいプッチンプリンだったのです 前田:あまり好ましくないです 安正:ああ、貴方にあまり好ましくないように思われてしまいました 前田:すっかり本題からそれてしまいました 安正:これはかなり本題からそれてしまいましたね 前田:というわけでプリンになろうと思います 安正:ああ、そっちの方向で進めるのですね 前田:でも、それは難しそうなのでとりあえずプッチンプリンの上のウスターソースになる努力をしてみます 安正:恐らく今世紀最後の1プッチンが出たところで終わらせていただきます 二人:ありがとうございました ------------------------------------------------------------------------------- 予選総合第20位(準決勝敗退)  whitewhite
審査員
点数
 80  83  85  50  53 平均
点数
 70.2
[審査員の感想・コメント] ・個人的には、さんのネタでこのネタが1番好きなんですよ笑 何回見てもほのぼのと笑えるなぁ 2人が実際に喋ってるところを想像するとかなり愉快ですよ おなかいっぱいの作品ですね ・アホなのは間違いないのですが、 ちょいちょい冷静に話を戻しながら流れは断ち切らない。 なんというアホなのでしょう。 ・独自の世界観が確立されているネタだと思います。 この設定でいろんな展開を用意できるのもさすがだと思いました。 オチとかはもっとうまい落とし方があるかも、という気はしましたが、 読めば読むほど計算されてる部分が見えてきて面白かったです(この人のネタ史上一番深いかもしれない)。 他のネタと直接的には比べられない部分(ボケが弱く見える等)もあって難しいんですけれども、そこそこ高評価させていただきました。 ・面白いと思います。 浮遊感漂う漫才ですね。なかなか書きこなせない空気だと思います。斬新。 特にかき揚げうどんのくだりは面白かったですね。 ただ、この作品を決勝に残すかどうかって言われるとちょっとどうかなと。 まだ邪道から抜け出せてない感じがします。
エントリーNo.018  ディオシス 「マネキン運び」 城下:どうも〜、こんにちは。ディオシスと申します。 カミ:おい、おい、ちょっといいか? 城下:何さ? カミ:憧れちゃうんです! 城下:おう、どうした? カミ:どんなクズでも憧れちゃう職業があるんですってば! 城下:言い方気をつけろよお前。 カミ:素敵な職業が! 城下:憧れちゃう素敵な職業?…って何よ? カミ:マネキン運びー! 城下:………何だよそれ。 カミ:いや、マネキン運びってのは、マネキンを運ぶ仕事のことで… 城下:意味じゃねぇよ。意味は別に聞きたかねぇんだよ。 カミ:じゃあ何さ? 城下:"だけ"はねぇだろ。運ぶのはショップ店員の仕事の1つに組み込まれてんでしょって。 カミ:いや、専門の業者がいんの。 城下:おる?!俺、売ってる業者は聞いたことあるけど運ぶだけの会社なんて聞いたことねぇぞ! カミ:あるんだって!株式会社『走るマネキン』 城下:おっかねぇな!何て奇抜な社名だ! カミ:社長が実際に見たということで… 城下:だからってそのまんまつけんなよ!動詞を社名に組み込むな!気持ち悪ぃな! カミ:気持ち悪い?…何て失礼なことを言うんだ!!家賃2万9千円のくせに!! 城下:どの部分で差別されてんだ俺は!    気持ち悪いから気持ち悪いって言ったんだよ!そんな職業誰が憧れるんだバカ! カミ:子供子供!子供に大人気! 城下:憧れねぇよ!どこのガキが「あっ、マネキン運びたい」って言うんだよ! カミ:公務員、パティシエ、マネキン運び。 城下:捏造すんな!ランキングをよ!絶対嘘だろ! カミ:畳職人。 城下:地味に大健闘したな畳職人!4位かよ! カミ:ゴマ和える人。 城下:もはや職業でも何でもないやつが5位ってどういうこった!    いや、違うよ!子供の憧れる職業っつったらプロ野球選手とかが第1位でしょうが。 カミ:マネキン運びは端から見たら、どう考えても死体遺棄ーでしょうが。 城下:"第1位"みたいに言うなよ!"遺棄ー"って伸ばすな! カミ:憧れちゃうわ〜。 城下:憧れねぇよ!何でパッと見、死体遺棄っぽい職業に憧れるんだよ!    子供はやっぱりプロ野球選手ですよ。夢があるし将来大金持ちになるかも知れんし。 カミ:マネキン運びはすんげーだるいし将来腰痛持ちになるかも知れんし。 城下:ぽく言うなって!しんどいだけじゃねぇか! カミ:憧れちゃうわ〜。 城下:憧れねぇって言ってんだろ!ほんでプロ野球選手になれば、女子アナとも結婚できるし。    ホームランをカキーンと打てたら気持ちいいし。お立ち台に立って「サイコーです!」心の底からカッコいいがな。 カミ:いや、マネキン運びだってマネキンの股間にいい様に穴あけたら結構できるし。 城下:何がだ!何が結構できるんだよ! カミ:ソープランド行かんとイケるから気持ちいいし。 城下:いや、もう私物化してんじゃねぇか完全に! カミ:もう勃ちに勃って「サイコーです!」 城下:何してんだよお前は!マネキンで! カミ:心の底から(ええがな〜) 城下:言い方エロいんだよ!気持ち悪い! カミ:あ〜壊れちゃうわぁ。 城下:ぽく言うなってだから!"憧れちゃうわ"風に言うなよ!    っていうか穴開けた時点でとっくに壊れてんだよ!お前の頭もマネキンも! カミ:…ほほーう、腕上げたな。 城下:あぁ、もう!面倒だから食いつくなよそんなとこ! カミ:家賃2万9千円のくせに。 城下:だからどこで差別されてんだ俺はよ! カミ:いやぁ、良いことずくめじゃないですかマネキン運び。 城下:少なくとも子供には人気出ねぇよ。 カミ:じゃあ早速やってみましょうか。 城下:えぇ?!いや、何勝手に話進めてんの!? カミ:まぁ、やりたくないけどネタの進行上やってやるよ。よし、やろうか。 城下:思ってもないことを俺のセリフを取ったっぽく言われた! カミ:はい、じゃあ行きま〜す。よーい、スアッ…ヌ……ンフ!! 城下:はっきりスタートせぇよ。 カミ:はいじゃあ今からゴマを和えていきまーす。 城下:違う!それ5位の職業の人! カミ:今日はリカちゃん人形に和えるんですけども… 城下:和えてどうするんだよ! カミ:まず部屋の電気を消して、嫌いな奴の顔を思い浮かべながら呪文を唱えつつ和えますね。 城下:呪術!!呪術!!第5位呪術師!!ゴマ和える人じゃない!! カミ:うるさいな。何だよ横からワクワクドキドキ。 城下:ワイワイガヤガヤだろ!違うよ、マネキン運びの魅力を皆さんにお伝えしたいんだろ。 カミ:そうね。そうね。 城下:ゴマ和え呪術の人気が伸びてくの嫌だからさ。やるならちゃんとやろうよ。 カミ:はいじゃあ、い草をバンバンね。あの〜、アレしていきますけども… 城下:畳職人もいらねぇから! カミ:このアレをこうあの〜、こうやってね。 城下:いらんいらん!そんな指導いらん! カミ:ゴマを和えるわけですけども。 城下:だから呪術じゃねぇかって言ってんだろ!!和えんなよゴマ!! カミ:うるさいな。ワンワンムキムキ。 城下:ワイワイガヤガヤだっつーの!何で犬鍛え上げてんだ!    違ぇよ!マネキン運びだろ!お前のやりたいことは! カミ:そうだった。 城下:ちゃんとしてくれよ! カミ:はい。 城下:ほんでお前の畳職人に対する知識が皆無すぎて"い草"しか出てきてねぇじゃねぇか!    マネキン運びをしましょうよマネキン運びを。あんまやりたくないですけど。 カミ:はいはい。 城下:お願いしますよ。 カミ:こんにちは〜マネキン運びに来ました〜。 城下:あ、は〜い。 カミ:えーとですね、本日55000体ということで… 城下:球場か!どんなキャパ誇ってんだこの店は!そうじゃなくて、普通の規模の店でさ。 カミ:こんにちは〜マネキン運びに来ました〜。 城下:あ、は〜い。 カミ:えーとですね、今日は左足大腿部2本でですね… 城下:需要ねぇわバカ!左の太もも2本だけって使い道ねぇだろ! カミ:ご自宅の折れたベッドの脚にでも。 城下:そうそう折れねぇし折れたらベッドの脚を買うよ普通は!そうじゃなくて、マネキン1体でいいから。 カミ:マネキン1体お持ちしました〜。 城下:ご苦労様です。 カミ:1体で2800万ですね。 城下:人身売買だな完全に!俺、マフィアじゃねぇんだよ!相場の値段で来い。 カミ:1体147円です。 城下:ビタミンウォーターか!なぁ!こんなでっかいもんジュースと同じ値段なわけねぇだろ! カミ:それではですね、マネキン代と運搬手数料込みで1万ちょいです。 城下:ちょいって何だよ。ほら、1万ちょい。 カミ:はい、じゃあ30万円のお返しです。 城下:えらい得したわ!何だ!無理にでも引き取って欲しいのか! カミ:サツが来るとまずいんで早く。 城下:いや、ガチの死体かよ!小売業者が運び業者のお前を仲介してんのがリアルで嫌だわ! カミ:バレない内にさぁ早く! 城下:絶対引き取れるか!普通の持って来い普通の! カミ:すみません、普通のはちょっと今無くてですね…。 城下:はぁ?!何で無いの! カミ:お安くするんで、中古でよろしければ…。 城下:じゃあもういいよ、安くなるんだったら中古でも何でも。 カミ:はいじゃあ、すみません。こちら股間に穴の開いたマネキンです。 城下:お前の使用済みのやつかよ! カミ:今なら女子アナの写真をつけますけど。 城下:いらねぇよ! カミ:石本沙織の。 城下:微妙だな!!チョイス微妙だなお前!! カミ:はい、じゃあサインお願いしまーす。 城下:いや、引き取らねぇよ!もういいよ! ------------------------------------------------------------------------------- 予選総合第15位(準決勝敗退)  ディオシス
審査員
点数
 62  85  82  60  81 平均
点数
 74.0
[審査員の感想・コメント] ・147円→ビタミンウォーターか これ、めっちゃくちゃ面白かったです笑 下ネタは嫌いじゃないんですが、今回の使い方は少々安直だったかなぁ、なんて思っちゃいましたね でも、完成度は高いと思いますよ 広げ方もなかなかですし、はい。 ・4位5位を後になって出してくるという力技には度肝を抜かれました。いい発想だと思いますが、 社名のところやかむところなど、粗さも少し感じます。 ・発想が色々と面白かったです。マネキン運びという題材といい、奇抜なボケといい。 子供の将来なりたいものランキングをうまく活用してくる辺りが特に好きです。 ただ、あまりに色々な面白い発想を先走って出しすぎて、肝心の本題であるマネキン 運びの部分の印象が薄かったかなぁ、と。 ここはここで良いボケが並んでいるだけに、何か勿体無かったです。 ・面白いです。 爆発力のある漫才だなと思いました。ランキングのくだりの展開の巧さが目を引きます。 ただ逆を言えば安定性に欠ける部分があったように思います。つっこみにビタミンウォーターを持ってくるあたりも好きですね。 「死体遺棄ー」とか「心の底から(ええがな〜)」とかわかりにくい表現や書き間違えのようなミスがちらほら見られた点がおしいかなと。
エントリーNo.019  ブルースイカ 「ヒトデの頼み漫才」 2人:どうも、よろしくお願いします。 青瓜:日本も国際化ということで、    いろんなことが起こるのでその対処法を教えてあげようかなと思っています。 ジデ:それは有難いですね。 青瓜:というわけで、その対処法はこちら。    沖縄へ旅行に行ったら死にかけのヒトデから「最期に極上の美人とキスさせてくれ」と頼まれ、    そのヒトデが貴方の家に居ついたら、です。 ジデ:無いよ!    国際化が関係しているかどうかも不安だしっ。 青瓜:いやいやいやっ!! 日本人の10%は経験済みだからぁっ!!    あっ!! ジデはまだ経験していないのかっ!! じゃあなおさらこれから必要じゃん!! ジデ:そ、そんな必死になるとは……じゃあいいよ、その話して……。 青瓜:というわけで、まず沖縄を旅行中の時の話からですね。 ジデ:あっ、すごい沈着さんに戻るんだ。 青瓜:ヒトデからそう言われたらまずヒトデを体の一部に貼りつけさせてあげます。    ちなみに、一番人気はやはりホッペですね。 ジデ:人気? 人気って何?    その時々に流行りとかあるのかな。 青瓜:浮気がバレて、彼女にビンタされ、その手形通り腫れたようにヒトデで見せかけましょう。 ジデ:一体どんな意味が。 青瓜:道行く人からは「そんなに愛されていたのに何でだよ!」と胸ぐらを掴まれまくりますが、 ジデ:掴まれないよ、本当に掴まれるとするなら見せかけたくないよ。 青瓜:そこで意味深にうつむくと、    「おっ、おまえ……まさか……」と本当の理由は貴方の浮気じゃないことを悟り、    「そっか、そうだったのか、彼女を傷つけないために……でも何でちゃんと本当のこと言わないんだよ!」    と熱くツバを飛ばしてくるので、そのツバで増えるワカメを瞬間的にふやかし、洗って食べましょう。 ジデ:特に終着点がおかしいよ、何、1つの食事方法の解説をしているんだっ。 青瓜:二番人気はファイブランクダウンのおでこです。 ジデ:5もランクダウンするほど上が無いよ。 青瓜:道行く人からは「魔王降臨じゃ……」と恐れられ、 ジデ:何その長老的な台詞。 青瓜:道行く勇者からは「まだ早い……決して逃げじゃないんだ……分かる、分かるだろう……」と見逃され、 ジデ:勇者、何か自分に言い訳している。 青瓜:道行く遊び人は「あっ、魔王いるじゃん! 勇者! 勇者ーっ!!」と勇者に話しかけ、勇者は    「違う!! その人はあの、えっと、多分、脱サラ、そう! 脱サラ芸人だよ!」    と言いながら走り去ります。    その時    舞った砂ぼこりの中にペンキ塗りたてのイスを放り込むと、イスにはアーティスティックに砂がつきます。 ジデ:だから終着点、正直全部おかしいけど終着点の違和感が半端無いよ。 青瓜:こういう偶然のアートに運命を感じる人も少なくないですが、感じない人は感じないです。 ジデ:もう一言あった!    別に感じない人は感じないとかあえて言う必要は無いよ。 青瓜:次にすることはゴーヤを買いましょう。ヒトデの大好物です。 ジデ:聞いたことないよ。 青瓜:「嫌だよ、ゴーヤ嫌いなんだよ、ゴーヤチャンプルに入っている卵が好き」、    と電波系の芸人のように意味の無い言葉を羅列するほど大好きです。 ジデ:それ絶対好きじゃないよ! 青瓜:後、たまに「甘いものが欲しい、甘めのコーヒーゼリーにミルクいっぱいかけたい」とも言います。    意味が分からないですよね。 ジデ:意味は分かるよ、何でそんなに無視するんだっ。 青瓜:次は場面転換して自宅の話です。    まずヒトデをはがします。沖縄以外でヒトデを体につけていると、変人扱いをされてしまいます。    「ヘンジニア!」と呼ばれ、その筋に深く関わっている人と思われてしまいます。 ジデ:そうは呼ばれないけど、どこでも変人扱いはされるよ。 青瓜:次は話を進めるためにヒトデに好きな女性のタイプを聞きます。    そうするとだいたい「大和撫子」と答えます。 ジデ:何か言い回しが通好みだよ。 青瓜:稀に「山の崖行こ」と答え、自殺寸前の女性を止めて、ドラマティックなキスを望むヒトデもいますが、 ジデ:何で「大和撫子」で軽く韻を踏んだシチュエーションを好むヒトデがいるんだっ。    いやそもそも何でヒトデと会話が成立しているんだっ、世の中分からないことだらけだ。 青瓜:所詮ヒトデなのでもう本当に面倒ならば焼いて食べてしまっても良いです。 ジデ:食べていいんだ! 会話成立した上で食べていいんだ! 青瓜:そして場面転換して、出会いを求めて秋田へ行きます。    大和撫子と言えば秋田県です。もう野生の大和撫子は秋田県にしか生息していません。 ジデ:何その『野生の』って! 聞いたことないよ! 青瓜:野生の大和撫子を捕まえるには、野原にきりたんぽを2本くらい刺します。 ジデ:申し訳程度の秋田要素が何か腹立たしいよ。 青瓜:ここで重要なことは多ければ多いほどいいというわけではありません。    大和撫子は奥ゆかしいです。なのであまり本数が多いと「自分のためじゃない」と思い、寄ってきません。    野生のコギャルが集団でやって来て、全て食べ終えてから「マジまじぃし」とか言って帰ります。 ジデ:こんな切り拓いた国でそんなに野性がいるの?    というか野生のコギャルはさらに腹立たしい! 青瓜:そうすると暴行の罪が確定してしまいますので、きりたんぽは多くて3本にしましょう。 ジデ:だからって暴行はしないよ!    何そのすることは当然として感! 青瓜:そしてうまく集まって来た野生の大和撫子にマヨネーズをかけます。    マヨネーズのような最新鋭のモノを掛けられると野生の大和撫子は弱まり、 ジデ:そこまで最新鋭じゃないよ。 青瓜:ヒトデは「この弱まった女性というモノは本当にたまらん」とヘンジニアのようなことを言います。 ジデ:確かにその言葉が実在するならヘンジニアだよ。 青瓜:そしてヒトデを野生の大和撫子に投げつけます。    「ビターン!」と、いやむしろ「微turn!」と、ぶつかった瞬間少し跳ね返るくらいに投げましょう。 ジデ:だからそのさっきも出たけど、その微妙な押韻は何なの?    ただ青瓜が好きなだけなの? 青瓜:さらに弱まった野生の大和撫子は意識がもうろうとします。    ヒトデは「こんな弱まったら無理やりみたいで不本意なんだけど」と言いながら満面の笑みでキスをします。 ジデ:ヒトデ最低! 青瓜:これで役目は終了です。ヒトデを置き去りにして帰宅しましょう。    ちなみに、そのヒトデに待っているその後の運命は死です。それが野生の恐ろしさです。 ジデ:返り討ちにあった! 当然のアレだ! 青瓜:そして自分は帰宅するわけだけども、やっぱりヒトデのいなくなった部屋を妙に広く感じます。 ジデ:何その同棲解消後みたいなのっ! 青瓜:『トレンディドラマの最終話、2つ前』と思うとより、自分がカッコ良く感じられます。 ジデ:だからその同棲解消後みたいなのは何っ! 青瓜:勝手に家へ入って来た人からは    「おまえ、本当にこれで良かったのかよ!!」と胸ぐらを掴まれまくりますが、 ジデ:また何か出てきた! 最初のほうのアレと似た展開! 青瓜:「良いんだよ、アイツは、アイツはこれで幸せになるんだ」と言うと勝手に家へ入って来た人から殴られ、    「おまえ!! せっかく俺が譲ってやったのによ!!」と言ってきますので、    この時のために買っておいた饅頭を譲ってあげると、    その勝手に家へ入って来た人は泣きながら出て行きます。 ジデ:だから終着点! いや今回は終わりとしてはあっているけども饅頭て! 青瓜:そして居づらくなったこの街を去ります。    勝手に家へ入って来た人達にも告げず、静かにこの街を去りましょう。    これで、これで、これで本当に、これで本当に良かったんです、か、ね……。 ジデ:良くないよ!! ヒトデ一匹のせいで自分の人生プランを壊そうとしないでよっ! 青瓜:まあこれが正しい対処法なんですけども、分かりましたか。 ジデ:あの時はOKしたけどやっぱりそもそもの状況が分からないよ! もういいよ! 2人:どうもありがとうございました。 ------------------------------------------------------------------------------- 予選総合第10位(準決勝敗退)  ブルースイカ
審査員
点数
 75  94  91  85  45 平均
点数
 78.0
[審査員の感想・コメント] ・何が言いたかったのか最後まで全然わかりませんでした笑 でもこういうネタはきっと理解されたら面白くないんだろうなぁ、とか勝手に思っちゃいましたけど まぁ、自分を貫いているネタだったなぁ、と思いました! ・おなかいっぱいです。以上。 ・あんまりそういう見方をするのもアレかもしれませんが、 元々ピンネタだったものがツッコミを入れる事によってさらに面白くなった、という印象です。 青瓜は基本解説してるだけにも関わらず、ジデが多彩なツッコミをする事によって、 一つのネタの中でいろんな面白さを堪能できる、みたいな感じになっていて思った以上に深かったです。 個々のボケについて言えば、今回は文句なしの面白さだったと思います。 後は、笑った量で点数を調整させていただきました。何気にかなり上位に行くんじゃないかと思います。 ちなみにこのネタを見たとき最初何に驚いたかって、「青西瓜」と「マジデ」をそう略すんだ!と思いました。 それこそあんまり気にしてはアレなのですが。 ・面白いです、これは。 ストーリーとしては破たんすれすれなんですけど絶妙なバランスで成立させちゃっててすごくいいです。 作者さんのフレーズセンスの良さが光る作品でした。まさに芸は身を助ける的な。 ・う〜ん・・・ 途中からついていけなかったです。 難しく考え過ぎだと思います。この漫才にかける意気込みは伝わってくるんですけどね。 このネタを一般人に見せてみて、面白いと思う人は全体のどれぐらいだろうか・・・ちょっと興味ありますね。
エントリーNo.020  ペーパードルフィン 「冷静教師」 涼輔:どうも、あくまで男性コンビ、ペーパードルフィンです。 春美:春美ちゃんじゃないですよ。春美君です。 涼輔:よろしくおねがいしまーす。 春美:ところでさ、不登校って深刻だと思うんだよ。 涼輔:あー、確かに最近問題になってるね。 春美:そういう不登校の生徒を熱血教師が説得しにきたりするんだよね。 涼輔:かっこいいよね、ああいうの。 春美:ただボクね、正直熱血とか大っ嫌いなんだよ。 涼輔:なんてこと言いだすのさ。 春美:逆に冷静な先生が説得するほうがかっこいいと思うんだよ。 涼輔:冷静な先生が? 春美:うん、感情に流されないほうがしっかり説得できるんじゃないかなと。 涼輔:なるほどね。 春美:だから涼ちゃん冷静な先生になって生徒説得に来てみて。 涼輔:僕が冷静な先生やるのね。わかった。 春美:じゃあいくよ。3、2、1、キュー。 涼輔:・・・キューって・・・    「神田君、学校に来なさい。」 春美:「学校なんか行きたくないよ。」 涼輔:「なぜですか?」 春美:「クラスでいじめられてるんだよ。」 涼輔:「でも、いじめなんかに負けてはいけませんよ。」 春美:んー・・・なんか違うんだよなぁ・・・ 涼輔:え?ダメだった? 春美:「いじめなんかに負けてはいけませんよ」ってなんかなぁ・・・    口調冷静にしただけで、まだ熱血さが残ってて不快。 涼輔:不快まで言うか。どうしろっての? 春美:そうだなぁ・・・もっと冷静沈着な感じでお願い。 涼輔:もっと冷静沈着? 春美:やってみるよ。    「学校なんか行きたくないよ。」 涼輔:「なぜですか?」 春美:「クラスでいじめられてるんだよ。」 涼輔:「考え方の問題です。学校に来なさい。」 春美:んー・・・なんか違うんだよなぁ・・・ 涼輔:また?けっこう冷静な意見言ったと思うんだけどな。 春美:考え方の問題ってねぇ・・・。生徒にちょっと希望与えそうで最悪じゃん。 涼輔:希望与えずにどう説得しろってのさ。 春美:そうだなぁ・・・もっと冷酷無情な感じでお願い。 涼輔:冷酷無情な先生に説得されて学校行きたくなる? 春美:なるよ。やってみよ。    「学校なんか行きたくないよ。」 涼輔:「あなたに選択権なんてありません。学校に来なさい。」 春美:んー・・・なんか違うんだよなぁ・・・ 涼輔:けっこう冷酷だったと思うけど。 春美:だってそんな突き放した言い方したら絶対学校行きたくなくなるじゃん。 涼輔:・・・希望与えずに突き放さずにってどうすりゃいいのさ。 春美:そうだなぁ・・・もっと極悪非道な感じでお願い。 涼輔:極悪非道な先生っていうと、説得と言うより脅しっぽくなんない? 春美:あ、じゃあもういっそ脅しでいいよ。 涼輔:生徒脅す時点で先生失格だよ。 春美:やってみよ。    「学校なんか行きたくないよ。」 涼輔:「学校に来ないと、あなたのお母さんがどうなっても知りませんよ。」 春美:んー・・・ 涼輔:また? 春美:極悪さが足りないかなぁ。 涼輔:え?かなり極悪非道じゃん。お母さん人質にしてんだよ? 春美:今時、母親1人を人質にする程度で学校来る不登校児居ないよ? 涼輔:いや、普通に居るよ。    不登校と母親の命を天秤にかけて不登校取るやつのほうが少ないから。 春美:けどやっぱ物足りないよ。 涼輔:じゃあどうすりゃいいのさ。 春美:そうだなぁ・・・もっと大量虐殺な感じでお願い。 涼輔:・・・4文字なら何でもいいってわけじゃないからね? 春美:いいからいってみようやってみよう。    「学校なんか行きたくないよ。」 涼輔:「学校に来ないと、あなたのお母さんがパートしているスーパーに仕掛けた爆弾を爆破します。」 春美:んー・・・ちょっと熱血っぽさが出てきちゃったかな。 涼輔:どこに熱血っぽさがあった? 春美:爆風熱いし、人々から血が出るし。 涼輔:無理やりじゃん。血が出ない大量虐殺って無理でしょ。 春美:いや、涼ちゃんならやれば出来るって信じてるよ。 涼輔:殺人に関してそんな信頼寄せられたくない。    第一どうすりゃいいのさ。 春美:そうだなぁ・・・もっと瞬間冷却な感じでお願い。 涼輔:瞬間冷却?・・・・・えっと・・・・・    「学校に来ないと、私の息でスーパーの人々を凍死させますよ。」 春美:そうそうそう、そんな感じ。OK。 涼輔:なんで雪女になってOKなのさ。 春美:できるじゃん。血の出ない大量虐殺。 涼輔:教師が雪女なのを前提にすればね。 春美:でもなんか物足りないなぁ・・・もっと睡眠不足な感じで。 涼輔:・・・はぁ? 春美:「学校なんか行きたくないよ。」 涼輔:えっと・・・「私は早く帰って寝たいんです。さっさと学校に来なさい。」 春美:ちょっと、極悪非道と大量虐殺と瞬間冷却どこいったのさ。 涼輔:さすがに全部あわせるのは無理だよ。 春美:ダメ!全部あわせてやってくれないと。 涼輔:無理だってば。 春美:しょうがないなぁ。じゃあ極悪非道抜いていいから。 涼輔:極悪非道じゃないのに大量虐殺はしないと思うんだけど。 春美:じゃあ冷静沈着抜いていいよ。 涼輔:それ抜いたら熱血になっちゃうよ。 春美:そっか。じゃあやっぱ全部混ぜてやって。    冷静沈着で冷酷無情で極悪非道で大量虐殺で瞬間冷却で睡眠不足な先生の生徒説得。 涼輔:・・・・・えっと・・・・・    「睡眠時間のためならスーパーの人々を凍らせてもかまいません。学校へ来なさい。」 春美:それだとただの自己中な雪女だよ。 涼輔:一体どうしろっていうのさ。こんないっぱい詰め込んだの無理だよ。 春美:しょうがないなぁ。じゃあ生徒説得抜いていいから。 涼輔:すること無くなっちゃうじゃん。もういいよ。 二人:ありがとうございました。 ------------------------------------------------------------------------------- 予選総合第34位(3回戦敗退)  ペーパードルフィン
審査員
点数
 27  63  66  75  40 平均
点数
 54.2
[審査員の感想・コメント] ・後半にようやく あっ、これはツッコミ不在なんだと理解しました さすがに前半にボケらしいボケがないので 後半に勢いが出てこないで、テンションの低い2人の会話で終わってしまったのが残念です もっとボケてるぞ!ということをわかりやすく伝えることが最優先なのかなぁと思います ・やるなとは言いませんが、この作品の場合、 涼輔に教師役をやらせたのはかなりのバクチだったと思います。 言うなればツッコミに無理矢理ボケさせるということになっているわけですが、 そうするとどうしてもボケの大きさがある程度限られたものになってしまう。 言ってしまえば、「自分で自分を縛る」状態になるわけですね。 もちろん、これが活かされる展開もありうるとは思いますが、 この作品に関してはそこまで成功していないと考えます。 ・こういうスタイルに持ち込んだのがまず勇気あるなぁ、と。そしてある程度成功していたと思います。 春美の指摘の観点がよく分からないのに面白さは伝わってくる、というのが不思議な感じでした。 「希望与えずにどう説得しろってのさ。」等、ツッコミの台詞も何かグサッと来る感じで面白かったです。 ただ、ワンパターンと言えばワンパターン(+α?)で、 すごく大きな笑い、っていうのはちょっと生まれにくいかなぁ、と思いました。 ・面白さんです。 やっぱり後半にかけての盛り上げ方のうまさが際立ちますね。良いと思います。 逆にいえば前半が少し弱いかなと。まぁこういうネタにはつきものなのかな。
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