予選 Cブロック



審査については、参加者のネタを、0〜100の100点満点制で審査していただきました。





エントリーNo.021  神風とくやこうや
「2008年の夏」


とくや「おばんです!神風とくやです!」
こうや「神風こうやです!」
二人「とくやこうやです!よろしくお願いします!」
こうや「いやあ、今年の夏は天気がおかしかったねえ。」
とくや「ああ。ゲリラ豪雨とか、ゲリラ台風とか、突然天気が悪くなったりしてね。」
こうや「本当びっくりですよね。突然火炎瓶がふってきたり、爆発物が破裂したり・・・」
とくや「それはゲリラそのものだろ!今の日本の話じゃないし!」
こうや「暑くなると変な輩がたくさん出てきますからね・・・」
とくや「天気と不安定な国家を一緒にするな!」
こうや「あとゲリラ結婚とか・・・」
とくや「何だそれ?聞いたことないよ。」
こうや「相手が妊娠しちゃったんで・・・」
とくや「できちゃった結婚でいいだろ!」
こうや「男にとっちゃ、ちょっとした自爆テロみたいな・・・」
とくや「表現がおかしい!うまく言ったつもりだろうけど、あまり共感は得られないぞ!」
こうや「よく芸能ニュースでありますからねえ。」
とくや「そういうこと言うな!確かに芸能人のでき婚は聞くけどさ!」
こうや「大体その3分の1くらいが失敗してますが・・・」
とくや「だからそういうこと言うなって!」
こうや「アイドルあたりなんか、よく失敗してると思うんですが・・・」
とくや「やめれ!!!漫才できなくなる!!・・・話天気に戻すぞ!」
こうや「ああ。ゲリラ豪雨だっけ?」
とくや「そうそう、あれ突然一気に大雨が来るんだろ?」
こうや「うん。」
とくや「そして川とかも鉄砲水が出たり、一気に床上床下浸水起きたり、もう大変らしいよ。」
こうや「何か原因は、オリンピックの開会式のために中国が用意した雨を降らせるロケット弾だったとか・・・」
とくや「絶対違う!中華人民共和国に謝れ!」
こうや「練習で日本に向けてぶっ放したやつが雨を・・・」
とくや「だから、あのロケット弾日本まで届かないから!」
こうや「面倒くさいから、北朝鮮からテポドン借りようかと・・・」
とくや「日本まで届くけど、目的変わってるだろ!」
こうや「天気を何とかしようとしていつの間にかゲリラそのものに・・・」
とくや「やめれ!!!漫才どころじゃなくて俺ら今後の人生送れなくなる!!」
こうや「やっぱり今年の天気は問題点が多いよ・・・」
とくや「お前の発言が問題点だらけだよ!」
こうや「あと、中国と言えば、今年の夏はオリンピックがありましたね。」
とくや「ああ、盛り上がったけどさ、色々問題点もあったぜ。」
こうや「問題も何も、やってた国そのものが問題だろ。」
とくや「お前の発言がそれ以上の問題だ!一歩間違えて国際的な騒動に発展だよ!」
こうや「北朝鮮からテポドン借りようとして・・・」
とくや「それはお前の頭の中だけで発生している問題だろ!朝鮮民主主義人民共和国に謝れ!」
こうや「じゃあ何が問題だよ。」
とくや「あの開会式だよ。女の子の独唱が口パクだったし・・・」
こうや「ああ、あったあった。きれいな歌声だと思ったらね。あの『ポ〜ニョポ〜ニョポニョ♪』・・・」
とくや「違う!あれは生歌です!藤岡藤巻と大橋のぞみに謝れ!」
こうや「そうか?でも口パクごときでギャーギャー言うのもどうかと思うぞ。」
とくや「でもさ、場面が場面だろ?」
こうや「だったら日本のアイドル呼べば・・・」
とくや「何で!?」
こうや「見た目もいいし、口パクにも慣れて・・・」
とくや「こらーっ!失礼だろ!」
こうや「日本の音楽番組だってやってることそんなに・・・」
とくや「やめれ!!!対象が国内に絞れたけど、騒動をおこしかねない問題発言するな!」
こうや「問題発言だったら、オリンピックでもあったろ。」
とくや「ああ。中国の陸上選手がね、地元の応援に対して『黙れ!』って言って問題になりましたよね。ま、あれは応援がうるさすぎたということもあったけどね。」
こうや「あと、日本の野球の星野監督が、接線の後で『殺す気か!』って言ってね。」
とくや「それ問題か?」
こうや「あれ、ダチョウ倶楽部のネタをパクったって問題に・・・」
とくや「ならねーよ!パクってないし、使う場面が違うしな!」
こうや「星野監督が『浩二!ブチ!押すなよ!』って・・・」
とくや「何で熱湯風呂やってるんだよ!オリンピックにそんな競技あるか!!」
こうや「入れた時間だけその国の国歌が流れるという・・・」
とくや「認められるかそんな出し物!IOCに謝れ!」
こうや「それから男子陸上の銅メダル!あれかっこよかったねえ。」
とくや「リレーのね。あれすごかったよ。陸上のトラック種目ってさ、これまで世界の壁高かったからねえ。」
こうや「でも、あれ舞台裏では色々あったらしいよ。」
とくや「そうなの?」
こうや「うん。アンカーが決まらなかったらしいよ。『俺がやるよ!』『いや、俺がやるよ!』で、朝原選手が『じゃあ俺がやるよ!』って言ったらみんな『どうぞどうぞ・・・』って。」
とくや「またダチョウ倶楽部じゃねぇか!太田プロに謝れ!そんな決め方日本代表がするか!」
こうや「あと中国の劉翔選手の棄権ね。」
とくや「ああ。ネット上でかなりたたかれたらしいね。『弱虫』とか、『卑怯者』とか・・・」
こうや「あと、『裏切り者』とか『お前は今日から藤木だ』とか・・・」
とくや「藤木はない!・・・確かに藤木は卑怯者とか言われてるキャラクターだけど、何で中国人がちびまる子ちゃんのキャラを例えに出すんだよ!」
こうや「あと『藤木はどうして友達はいないんだ』とか、『藤木は唇がどうして青いんだ』とか・・・」
とくや「知らねーよ!もう劉翔関係ねーだろ!ちびまる子ちゃんの藤木の話メインになってるし!」
こうや「あいつどんな大人になるんだろうな・・・」
とくや「だからもういいよ藤木は!さくらプロダクションに謝
れ!」 
こうや「どうせだったら永沢君も出してやりゃいいのに・・・」
とくや「さらに余計な人物を出すな!・・・もう、話を戻すぞ!」
こうや「『浩二!ブチ!押すなよ!』・・・」
とくや「そこに戻すな!・・・つーか星野監督そんなことしねーから!」
こうや「じゃあゲリラをするのか!?」
とくや「じゃかーしい!もうやめんべ!」
二人「とくやこうやでした。どうもありがとうございました!」





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予選総合第31位(3回戦敗退)  神風とくやこうや

審査員
点数
 70  29  58  55  81 平均
点数
 58.6
[審査員の感想・コメント] ・個人的に野球ボケが大好きなんで星野のところは良かったんですが、接線→接戦の誤字はちょっと流れを止めてしまったかなと でも時事ネタと破壊力のあるボケをうまいこと融合させて漫才として安定感が抜群でした さらに個人的には○○に謝れ!に別パターンだったり捻りが欲しかったりもしました ・×接線→○接戦 中国が開会式を晴れにするために、ロケット弾を空に撃ちこんだという話は聞きますが、 その砲弾の影響で雲の動きが変わり、 ゲリラ豪雨につながった可能性もありうるような気がします。 そう考えると、ロケット弾のくだりは全て、 ボケとはみなせなくなってしまうんですよね。 そういう考え方の問題、もしくは単に「ボケが薄い」という問題で、 (できちゃった婚を引っ張りすぎると、倫理的に問題というよりは、 単におもしろくなくなるという方が問題のように思います) ダチョウより前(ここ以後は漫才として読めたのですが)は、 漫才という感じがしませんでした。 ・やたら「○○に謝れ!」に持ち込むってのが面白かったです。 同じ展開が続いてしまう分あまり盛り上がらなかった気はしますが、飽きはあまり来ませんでした。 ただ、それ以上に気になった事としては、ボケ・ツッコミでうまい事言おうとした分、 終始ちょっと強引なツッコミになってしまっていると思いました。 「○○に謝れ!」に繋げる為に無理やり強く否定しているように見えた、というか。 ボケの種類が失礼系で単純なものが多かった分、ツッコミが強く見えてしまったかもしれません。 ・よく出来ていると思います。 上手く時事ネタを組み込んだ漫才だったと思います。 星野監督からのダチョウ倶楽部のくだりは笑いましたね。 ただ、なんというか、ボケに発展性が無いように思います。ボケに関連性を持たせる手法は上手く出来ていると思うのですが、 ボケ1個1個が浅いんですよね。 朝鮮関係のボケとかまさにその典型じゃないかなと感じました。
エントリーNo.022  ライジングブルー 「愛車」 昇:あのですね、いきなりの私事で恐縮なんですけども、この度僕の母が車を購入したんですよ。 青:おお、まあ良いことなんじゃないですか? 昇:で、もともとウチには父親の車があったんで、これでウチの車は父と母で2台になったわけですよ。 青:なるほど。 昇:それでお前に相談なんだけどさ、結婚式の司会頼まれちゃってどうしたらいいかなー、と思って。 青:…ん、どうした? あんまりコロコロ話題を変えられても困るんですけど。 昇:いや、変えてないよ。 だからさ、母親が車を買ったでしょ、それで結婚式の司会どうしようかなって・・・ 青:そこだよ! そこでしっかり話題変わっちゃってんじゃん。  この際そっちの話題に乗るけど誰の結婚式で司会するつもりよ? 昇:誰っておまえ、俺の今までの話からして父の車と母の車の結婚式に決まってんだろ。 青:……いやいやいやいや! そんな当然のように話されても!  どうなってんだよお前の家は! 昇:いや、お前こそこっちは真面目に相談してたのに何なんだよ。    人の話を最後まで聞きもしないで「話題変えた」だの「犬将軍」だの言いたい放題言いやがってさぁ。 青:犬将軍とは言ってねぇよ! 俺がいつお前を徳川綱吉とダブらせたんだよ。   大体お前の話最後まで聞いたところで結局わけわかんなかったじゃねえか! 昇:え、お前わかんなかったの!? どこ!? どこに理解できない部分があった!?  青:何というか・・・全てがわかんないというか・・・。 そもそも車と車なんて結婚とかできないじゃん。 昇:そんなのできるに決まってんだろ! できるからこそ2台のために結婚式の司会を頑張ろうって意気込んでるんだし。 青:「だし。」とか言われてもおかしいことはおかしいでしょ。つーかどういう結婚式になんのかイメージできないもん。 昇:いや、お前が思ってるほど人間の結婚式と違いは無いと思うよ。   基本ほら、人間と車ってほとんど同じようなもんじゃないですか。 青:ようなもんじゃねーよ! 何かそういう認識がお前の中で前提になってるのが腹立つわ! 昇:そうだ、今日は僕その結婚式の台本を持ってきてるんで、ちょっとここで読んでさしあげましょうか。 青:あ、そういうの持ってきてんだ。 じゃあそれ読んだ方早いじゃないですか。   一応確認するけど、人間の結婚式とほとんど差はないんですね? 昇:大丈夫です。 ほら、基本人間って車じゃないですか。 青:全然ちげぇよ! 何でさっきよりざっくりした意見に変わったんだよ。 まぁいいやもうその司会の台本聞かして。 昇:わかりました読みますね。「皆様、今日はお越しいただきありがとうございます。」 青:あーとりあえず始まりましたね。 昇:「それではこれより、スズキ・ホンダ両家の結婚式を始めます。」 青:メーカー名が名字なの!? いや確かに名字っぽくなってるけど! 昇:いや、だから人間の結婚式と似てるって言ったじゃないですか。    だから新婦であるスズキさんは結婚して名字がホンダに変わります。 青:いや、そこ変わっちゃったらいろいろとぐちゃぐちゃになんだろ!    お前んちの個人的な結婚式のせいでスズキの売上げがいくらかホンダに移るんだぞ!? 昇:・・・まぁそこらへんは今度の打合せの時にスズキとホンダの偉い人と検討してみるよ。 青:来るの!? この式にそんなお偉いさんが来るの!? この式どんだけ車業界への影響でかいんだよ! 昇:まあ脱線はそこらへんにして司会の台本を聞いて下さいよ。  そっちが本題ですから。 青:いや、俺もう脱線したくてしょうがないんですけど・・・。 昇:とにかく読みますよ。「それでは早速、新郎新婦の紹介に参りまsy・・・ あ、ここだ。 ここの部分でちょっと相談が。 青:ここ? いや、普通に新郎新婦の紹介に行けば良いじゃない。 昇:んにゃ、なんかさぁ、「新郎新婦」っていうと何か車っていうよりも人間って印象持たない? 青:正直どうでもいいよ! しかも人間と車って同じとかなんとかってぬかしてたじゃねーか! 昇:やっぱ変なんだよな・・・。よし、じゃああえて車ってことをふまえて『新車新車の入場』ってことにしよう。 青:余計意味わかんねぇよ! 新車新車ってそんなんただの東京モーターショーじゃねーか!   誰も呼び方一つで文句なんか言わないからどっちでもいいよ! 昇:そうですか。じゃあ保留ってことで先に進みますよ。   「それでは新車新車の入場です!  ビビビビーッ! ビビビビーッ・・・」 青:入場音をクラクションでするな! 『パパパパーン パパパパーン』だろ結婚式の入場曲は!!    耳障りなだけなんだよクラクションとか! 昇:「では次に、幸せに満ちた2台の紹介を私の方からさせて頂きます。」 青:あー、人で言ったら「新郎新婦の紹介」ってやつか。 昇:「まずは新車である鈴木アルトさんから紹介致します。」 青:いや、新車だったら新婦か新郎かわかんねーよ! いや、まず車に性別があるか知らないけども! 昇:まぁそこはおいといてとにかく紹介に進みましょう。   「アルトさんは2001年、とある工場で生を受けました。」 青:・・じゃあ新車って呼ぶのやめてくれよ! ど中古車だよその車!   もう二台の紹介とか無くていいよ! 次に行け次に! 昇:「では、このように育った2台の出会いについても紹介しようと思います。」 青:馴れ初めとか必要か!? ただお前の親が中古車屋で見つけただけだろ! 昇:「2台は、とある中古車屋へ仲人の昇川さんが来たときに出会いました。」 青:仲人かお前の親! そんなにめでたい行動したわけでもないのに! 昇:「昇川さんが新車のアルトさんに一目惚れし、2台の交際が始まったのです。」 青:仲人が惚れるって何か歪んだ愛だな! つーか本来は普通の事なのにお前の言い方のせいで違和感あるように思えるわ! 昇:「2台は順調に愛を育んでいきましたが、時には衝突することも少なくありませんでした。」 青:いやいや、じゃあ言わせてもらうけど車と車の話で「衝突」とか不謹慎でしょ。 昇:「時にはその衝突で傷つくこともありました。」 青:だから言い方に気を付けろって! 捉え方によっては絶対事故っちゃった後じゃねーかよ!   「新車新車」とかどうでもいいからこっちに配慮しとけよ! 昇:「以上が馴れ初めです。それでは、ここで皆様しばしお食事をお楽しみ下さい。その間、2台がハンドルサービスを行います。」 青:キャンドルサービス方が良かった俺は! ハンドルを渡されても2,3秒で飽きるわ! 昇:「続いて二台のご友車からの挨拶がございます。 ではマツダさん、トヨタさん、日産さん・・・ 青:全部車のメーカーだ!! 業界を挙げて喜んでんじゃねーかよ! 昇:「それでは皆さん、クラクションによる盛大な拍手でお迎え下さい。 (ブーーーー)」 青:クラクションは拍手にはなりえないだろ! 何かブーイングみたいな音出てるじゃん! 昇:「『トヨタ:えー、この度は2台とも、本当におめでとうございます。』」 青:うわ、車がしゃべった。 改めて異空間だぞここ。  昇:「『日産:まあなんつーか、はっきり言ってもう二人の恋にブレーキは存在しないって感じだよね。ね!ね!』」 青:日産のキャラがうざすぎるだろ! あいつ今すぐカルロスゴーンに頭下げた方が良いよ! 昇:「『トヨタ:そういえば昔、付き合い始めたばかりのアルトさんにダイハツ君が告白したことがありましたねぇ。』」 青:トヨタは突然何を暴露してんだよ! ダイハツもダイハツだけどトヨタもこういう場で言うことじゃないよ! 昇:「『トヨタ:しかし、アルトさんの愛は深く、ダイハツはアルトさんに“私はそんな安い車じゃないのよ”』と断られたそうです。」 青:うん、アルトは自分で安くないとか言ってるけど中古車だからね。 2001年製だからね。 昇:「『日産:まぁ要するに2台の愛はもうバックできないって事だよね! ね! ねえ!?』」 青:だから日産はちょいちょい変なのを挟んでくるなよ! お前にこの話を要する力量は無い! 昇:「『マツダ:とにかく、2台のそのエアバッグのような優しさがあれば、2台に愛の車検は必要ないでしょう。』」 青:マツダが急にしゃべった! しかも日産よりも良いこと言ってるような気がする! 昇:「はい、というわけで友車の皆様、ありがとうございましたー! (ブーーー)」 青:この音が拍手じゃなくてブーイングであることを祈るわ。 昇:「それではここで2台のお色直しに入ります。」 青:お色直しとかもあんの!? どこをどう着替えるんだよ! 昇:「・・・さあ、それでは皆様ご覧下さい! タイヤがスタッドレスになりました!」 青:変化がしょぼいわ! 言われなかったら絶対そんな違い気づかないよ! 昇:「そして2台ともマフラーを着用しています!」 青:意味が違う! 人っぽいけど違う! ただ車が悪っぽくなっただけか! 昇:「さて、お色直しが済んだところで、2台に永遠の愛を誓うキスをしていただきたいと思います。」 青:・・いやいやいや。 車同士でどうやって愛を誓うんですか。 昇:「さあ、2台がお互い向かい合って・・・アクセルを踏み込みました!」 青:やめろやめろ!! 正面衝突じゃねーかよおい! だから人と同じように車でやっちゃダメなんだって! 昇:「さらにこのまま指輪の交換に参ります! 今のキスで取れたタイヤを交換して下さい!」 青:交換するものが指輪ですらねえよ! タイヤ取れるってどんだけ激しくぶつかったんだよこいつら! 昇:「喜びのためでしょうか、2台とも涙のような液体が車体からこぼれ落ちています。」 青:・・・それ多分ガソリンだよ!! 衝突のせいで油が漏れたんだよきっと! 昇:「壊れるほどの愛を見せつけていただいたところで、この式もお開きに致します。」 青:お前も日産みたいなこと言ってんじゃねえ! もう「壊れるほど」じゃなくて「壊れた」んだよ! 昇:「では2台が皆様に手、いやワイパーを振りながら退場致します。 青:ワイパー左右に振られても困るよ! そんなんじゃこっちも振り返す気が失せるわ! 昇:「以上で全行程を終了致しました。 本日はありがとうございました。」 青:ありがとうじゃねーよ! どうすんだよこんなん車がぶっ壊れただけじゃんか! 昇:「それでは最後に2台が市内をパレードします!」 青:絶対しなくていい! 壊れた車をめでたそうに見せつけられても! 昇:「・・・あ、どうやら外にJAFのレッカー車が到着したようですね。準備が整いました!」 青:修理行くんじゃねぇか! いいかげんにしろ。
エントリーNo.023  炭酸電池 「いろいろな思い出」 たん:あの〜・・・ちょっと思ったことがありまして。 でん:なんですか? たん:なんで「どうも〜」って出てこないの? でん:それ俺も思った・・・ 2人:どうも炭酸電池です。お願いします。 たん:や〜、春夏秋冬の季節ですねぇ でん:どの季節だよ。 たん:あの小学校の頃って「〜係」ってあったじゃない。 でん:ああ確かにあったねぇ。そなたは何の係だったんですか? たん:そなたなんて呼びましたっけ?僕は、「流しそうめんでルービックキューブを流す係」だったんですけど。 でん:なんですか、その係は!まったく聞いたことがないんですけど。 たん:おまたは何の係だったんですか? でん:おまたなんて普通呼びませんよ。僕は、「黒板係」ですよ。 たん:なんですか、それ。 でん:知ってますよねぇ?あの、授業が終わるごとに黒板を消す係ですよ。 たん:ああ、「グランパ係」のことね。 でん:どんな呼び方をしてる学校なんだよ。おじいちゃんってどこにも黒板の要素ないじゃないですか。 たん:でも、あの係が一番人気でしたよね。 でん:なんでしたっけ? たん:「虫除けスプレーを温める係」 でん:絶対聞いたことないですよ。そんなキモい係。 たん:キモくないですよ。もう毎回殺到するからオーディションやってね。 でん:どこを基準に合格させるんだよ。 たん:じゃあ、ここでひとつ、あるあるを。 でん:どこのタイミングで言おうとしてんの。 たん:「オーディションの前の日、虫除けスプレーをこっそり家に持ち帰ってお風呂で温めちゃう」 あるある! でん:誰もうなずきませんよ。 たん:「そして、それを次の日、学校に忘れて、「温めたのに忘れました」って言い訳する子」 いるいる! でん:知らないですって。「宿題やったけど忘れました」はよくいますけど、それ、まったく同感できませんから。 たん:あと、係の他に、給食当番っていましたよね。 でん:ああ!いましたねぇ! たん:まあ、僕は弁当だったんで知りませんけど。 でん:じゃあなんで言った!? たん:あと、小学校で印象深かったといえば・・・先生に怒られることとかかな。 でん:まあね、小学生はいろいろ注意されるからね。 たん:まあ、僕は先生が弁当だったんで知りませんけど。 でん:ちょっと待って。頭の中で整理できないこともある。 たん:どうしました? でん:まあね、君の卒業アルバムの集合写真見ると、中央の席に確かに鮭弁がおいてあったけどね。 たん:それが先生だよ。 でん:いや、でも信じられないでしょ。 たん:なんで?担任が鮭弁でどこが悪いの? でん:いや、PTA会長が鮭弁ならまだわかるけど、担任が鮭弁とはね・・・ たん:校長が幕の内弁当ですけど! でん:どこが自慢したいのかまったくわからない・・・ たん:いいじゃん!担任が鮭弁でも。 でん:でも担任が弁当って・・・PTAなら たん:いい加減にしろ!!!!!!!!!!! でん:・・・・? たん:もう俺、金玉袋の尾が切れた! でん:病院行けよ・・・ たん:さっきから鮭弁を馬鹿にしすぎなんだよ! でん:・・・・ たん:俺は、昔から鮭弁を尊敬してた・・・ でん:え? たん:将来、鮭弁になることを夢みてた。 でん:なんだよ、急に。 たん:毎晩、毎晩、鮭を口にした・・・ でん:酒飲んだみたいに言うなよ・・・ たん:見ろ!!この喉を!!!(口の中を見せる) でん:え・・・? たん:いっぱい傷があるだろ? でん:うん・・・ たん:これは、毎晩食べた鮭の骨が突き刺さった跡だよ! でん:骨は取れよ・・・ たん:弁当プロダクションに入るのを親に止められ、 でん:なにをするとこだよ! たん:なるんだったら給料が高いのり弁にしろと言われ、 でん:もうわからない。 たん:仕方なく鮭の道をあきらめたんだ・・・。 でん:苦労してるかどうかも伝わらない。 たん:そんな俺の前に、現れたのが、6年生の担任の鮭弁先生だった・・・ でん:もお・・・ たん:あの先生は僕に「鮭」ではなく「シャケ」を話してくれた・・・ でん:一緒。 たん:あの先生のおかげでこうやって立ち直れたんだ! でん:。 たん:だから、だから、俺は鮭弁が担任で良かったんだ! でん:お前の気持ちはよくわかった。 たん:え? でん:俺もな、遠い親戚だけど、日の丸じいさんって人がいた。 たん:え・・・ でん:日ぃじいさんは、初めて、駅弁という場所にたった。 たん:。 でん:ずっと苦労したって言ってた。 たん:くっ・・・ でん:お前の話を聞いたらそんなこと思い出しちまった・・・。泣くな! たん:くっ・・・ でん:泣くな!シャケベン! たん:今、なんて・・・ でん:ほら、世界一のシャケベン! たん:おまた・・・ でん:また、おまたって呼ぶな!!!!! 2人:ありがとうございました〜 ------------------------------------------------------------------------------- 予選総合第46位(1回戦敗退)  炭酸電池
審査員
点数
 17  14  85  10  18 平均
点数
 28.8
[審査員の感想・コメント] ・最初の4行が本当に意味不明でした! あれ、いらないっすよ! 中盤の鮭弁のところから、かなり雑になっているんですよね 先生=鮭弁の構図がオレには浮かんできませんし、ちょっと適当ですかねぇ ・正直最初の4行で読むのやめようかと思ったんですけど、 一応最後まで読みきりました。 そもそも僕が「どうも〜」とか無理につける必要はないと思っているとか、 そういう次元の問題ではなくて、 この会話が漫才の舞台でやられる状況が全く想像できないんですよ。 その後にしても、変なこと言って終わり、という感が否めませんでした。 読み手についてこさせようという配慮がなさすぎかな、という。 ・いやぁ・・・これ、すっごいハマりました。 形式的だけは普通のボケように見えて内容的にはよく分からない事言ってる、っていう形のボケだらけなんですけれど、 ひたすら普通じゃない事を言っている、っていうのがキましたね。非常に面白かったです。 ツッコミも、何、さも当然かのように「PTA会長が鮭弁ならまだわかるけど」とか言ってるんだ、って話です。 「頭の中で整理できないこともある。」とか、突然の「いい加減にしろ!!!!!!!!!!!」なんかも、かなりのツボ展開でした。 その後たんが急に語り出すところでも、でんがただ話を聞くだけでなく、 ちょくちょく「骨は取れよ・・・」みたいなツッコミを入れているのも面白かったです。 難を挙げるなら、鸚鵡神さんの方と同様、 説明が足りなくて少々読み手に優しくない部分はあると思いました。 ただ、こちらは余計な事がほとんど書かれていない分、逆にスムーズにボケが入ってきますし、 そもそもあまり多くを語らないところがこのネタの面白いところでもあるので、こちらではあまり減点しませんでした。 いろいろ指摘したい部分もなくはないですが、個人的には良い意味で炭酸電池さんら しいネタだったと思います。 そういう意味でも、そこそこ高得点をつけさせていただきました。 ・面白く無かったです。 正確に言えば、面白い部分も多少あったんですが、面白くない部分が多すぎました。 まずツカミ。完全に失敗してます。変に凝って外すんじゃ行数の無駄としか言いようが無いです。 鮭弁のくだりはシュールじゃなくてただの理不尽な展開になっちゃってるます。もっ と読み手にわかりやすいニュアンスを意識して書いて欲しかったです。 せっかくあるあるネタのとことか面白いのにもったいないですよ。
エントリーNo.024  モンブランジャム 「4年に1度」 城島:どうもよろしくお願いします。 善田:頑張っていきましょう。いやぁ…。にしても感動するよな。なぁ城島。 城島:何がだよ。主語を言ってくれなきゃ分かんないから。 善田:何って、2008年を色づけるアレに決まってるじゃないか。……分かんないの?じゃあヒントをやるよ。 城島:すぐ答えをくれてもいいんだけど。 善田:2008年、4年に1度。これで分かるだろ? 城島:あ〜、なるほどな。そういうことか。 善田:思い出した? 城島:うん、4年に1度、アレだろ? 善田:そう、閏年。 城島:夏季オリンピックじゃねぇの!?2月が1日増えただけじゃ感動できねぇよ! 善田:おいおい、閏年を忘れたなんて言わせねぇぞ。 城島:忘れてはないけど、4年に1度と言えば普通オリンピックだろ。おかしいよあんたは。 善田:はぁ!?いいか?えっと…価値観は人それぞれなのだから、自分の固定観念を押し付ける事は大変恥ずべき悪行である! 城島:どっかの文章から丸暗記してきたような口叩くんじゃないよ。「えっと…」とか言っちゃってるし。 善田:ともかくな、閏年は魅力溢れるすんばらすぃ暦なんだぞ! 城島:その熱い気持ちは見習いたいけどさ、一体どこに魅力を感じるんだよ。 善田:考えてみろ。他の月は30日か31日まであるのに2月には28日までしかないだろ? 城島:そうだけど。 善田:……他の月に少しでも追い付こうと……1日増やした。……でも、まだ1日足りない。……健気な閏年の哀れな悲劇。……どうだ? 城島:いや、どうだと言われても!てか1日増やしたのはそんな理由じゃねぇだろ! 善田:それはまるでアスファルトの割れ目に咲く一輪の花のよう。 城島:感性働かせすぎ!何と並べてんだよ! 善田:頑張れ!春はもう、すぐそこまで来ているぞ! 城島:確かに2月29日ともなりゃ春も間近だけども! 善田:うーん、どうもいまいちピンと来てないようだなぁ……。 城島:こんなんでピンと来てたまるか。 善田:じゃあそんなお前に、閏年の変わった話を聞かせてあげるよ。 城島:今の話も十分変わってるから。 善田:それは、閏年に生まれた人は、4年に1度しか誕生日を迎えないってことだ。 城島:…まぁ理屈上はそうなるけど、だからどうしたとしか言えないよ。 善田:いいか?つまり2月29日に生を受けた者は、4年で1歳しか歳をとらないんだ。 城島:いや、ありえねぇだろ!後々個人差どころの違いじゃ済まなくなってくるよ! 善田:………城島、少し聞いてくれないか。 城島:何だよ、さっきから聞いてるだろ?嫌々だけど。 善田:実は、俺の祖母の姉、つまりばあちゃんのねえちゃんなんだけど、………その日の生まれなんだ……。 城島:身近にいた!でもやっぱり「で?」としか言えないよ! 善田:今年でな、ばあちゃんのねえちゃんは4年に1度の誕生日を迎えた。どういうことか分かるか?    つまり、ばあちゃんのねえちゃんと同じ年に生まれた人は今年で80歳になるがな、本人は今年で20歳になったんだ。 城島:嘘付け!今年でようやく成人したのか! 善田:あぁ、今年でようやくな。国民年金も払い始めた。 城島:もはやもらう世代なんだよ!てかその人は何年未払いだったんだ! 善田:ばあちゃんのねえちゃんは不正が嫌いだから、必ず年金を払ってる。最近払わない人多いだろ? 城島:その先陣を切ってる事に気付け!恐らく未払い期間の長さはトップクラスだぞ! 善田:真面目な人だからな、きっと60歳まで払い続けるよ。 城島:…それだと240歳まで払うことになるだろ!年齢が大樹の域に達してるよ! 善田:ただ定年後はな、支払った分だけしっかり貰うつもりだ、って笑いながら言ってるよ。 城島:笑えねぇ!スケールがでかすぎる冗談だ! 善田:口癖は、「200歳まで生きてやる」 城島:つまりは800歳か!?そんな未来想像も付かないわ! 善田:真面目だけど、ちょっぴりお茶目なばあちゃんのねえちゃん。 城島:むしろ馬鹿だろ!人様の親族にこんな事言いたくないけども! 善田:なんか、20歳とは思えないんだよな。 城島:当たり前だよ!だってホントは80歳じゃん! 善田:そんな、ネバーランドの住人もな、 城島:ピーターパンじゃないんだから!別に時空を超越してるわけじゃねぇんだよ! 善田:何年か前には色々苦労したらしいんだよ。 城島:…うん、しただろうな。その様が容易に思い浮かぶわ。で、例えばどんな苦労を。 善田:何と言っても結婚。今の日本じゃ女性は16歳で結婚できるけど…、 城島:ちょっと待って?その時お前のばあちゃんのねえちゃんは16×4で64歳だよな? 善田:普通の人ならその年齢だな。 城島:ばあちゃんのねえちゃんだって普通の人だって! 善田:でも16歳って未成年じゃん。親の反対があって結婚できなかったんだよ。 城島:このケースならできるだろ!…ってかその時親は何歳だったんだよ!? 善田:えっと、確かばあちゃんのねえちゃんは、ばあちゃんのね えちゃんのとうちゃんとかあちゃんが30歳の時に生まれたから…。 城島:……すると64+30で当時94歳か!結婚を否定した理由、気力、相手、全てが謎だよ! 善田:相手?相手は確か当時22歳の青年だったから…。 城島:実質64歳と22歳のカップル!? 善田:だからばあちゃんのねえちゃんの6コ上か。 城島:42コ下だよ! 善田:ばあちゃんのねえちゃんは親戚一同から結婚を反対されたんだよ、「未成年の結婚は許さん!」って。 城島:だから未成年じゃないって!お前の一族に常識人はいないのかよ! 善田:二人は相当悲しんだ…。 城島:しなくていい不幸を経験してるな…。 善田:でも20歳になったら自由じゃん。今年になって、その束縛から彼らは放たれた。 城島:えっ!?まだこの関係続いてたのかよ!? 善田:ばあちゃんのねえちゃんは当時16歳。4歳分、歳をとるのを待ち続けた…。 城島:つまりは16年だよな!?…相手の男性も、22歳に16年プラスして…今38歳か! 善田:20歳と38歳。……18コ上になっちゃったな…。 城島:だから42コ下のままだって!何年経とうと歳の差は変わらねぇんだよ! 善田:感動的な話だよな…。やべぇ、思い出したら涙が。 城島:どこに泣ける要素があったんだよ。 善田:まぁそれはともかく、これからの二人の将来に、期待がかかるよな。 城島:………。ごめん、不謹慎は承知の上で言わせてもらうけど…、片方、ばあちゃんのねえちゃんの将来はあんまりないよ。 善田:何言ってんだよ。人生なんて成人過ぎてからが本番だぜ? 城島:とうの昔に成人しきってるんですけど。 善田:いいか?仮に人生を80年として、それをレールに例えるとだ。 城島:80歳の人にその例えをするな!これじゃ、人生終了しちゃってるじゃん! 善田:20歳なんて、まだ4分の1にしか 城島:もう1分の1だよ!既に終点に到着してます! 善田:これからどんどんと社会に進出してってだ。 城島:仮にドロップアウトしても全く不自然じゃない歳だから! 善田:最近は少し身体が不自由らしいが、だからと言って甘えるわけにはいかない。 城島:甘えよう!昔、散々苦労してきたんだから、今は甘えよう! 善田:成人することで責任も必要となってくるってことか…。 城島:むしろ介護の方が必要だろ!お前が世話して差し上げなさいよ! 善田:介護か…。そういや俺のおじさんと気が合いそうだから、今度頼んでみようかなぁ。 城島:おじさん?なんで気が合いそうなのか分かんないけど、まぁいいんじゃないの? 善田:と言うのも実はそのおじさんも閏年生まれで、今13歳なんだけど… 城島:もう付き合いきれねぇよ!!いい加減にしろ。 二人:ありがとうございました。
エントリーNo.025  シベリア派遣部隊 「世界はオレで回ってる」 市河:どうも、裂けるチーズを裂かずに食う市河と、 碓氷:裂ける地図は裂いてしまう碓氷です。 2人:宜しくお願いします。 碓氷:あのさ、脳トレってあるじゃん。    あれに今更ハマっちゃってさー。 市河:ふーん。 碓氷:で、究めに究めたところ、回文を作る事が一番脳に効くっていう持論を編み出したわけ。    そして自分を信じて三日三晩寝る間も惜しんで回文作りに没頭したのよ。 市河:暇だねえ。もっとする事あったろうに。 碓氷:そしてたくさん回文を作っているうちにいつの間にか回文で構成されたRPGが完成したのさ。    で、言いたい事は分かってると思うけど・・ 市河:やるよ。そのRPGやってやるよ。 碓氷:ありがとな。 市河:分かってて作ったくせに・・。    で、そのゲームのタイトルは? 碓氷:『FF』 市河:おいおいおいおい待て待て待て。    いきなりパクリか?回文のレベル低くねえか!?んでもってFFって何の略だよ!!? 碓氷:『夫婦』 市河:斬新!斬新過ぎてもう何の事かわかんね! 碓氷:このゲームは夫婦愛をテーマとしたRPGなんだよ。 市河:それ何層にウケるんだよ!    で、その肝心の夫婦とは誰だ? 碓氷:『旦那KinKiなんだ』 市河:どこの世紀末女子中学生の妄想だよ。大体どっち? 碓氷:『光一いう子』 市河:まあ、「子」っていう年でもないけどな。それで相手は? 碓氷:『奪う!』 市河:待てコラ!夫婦愛がテーマとか言ってたくせにいきなり略奪愛か!? 碓氷:市河・・・、愛は育むものじゃなくて・・・・・奪い合うものなんだぜ! 市河:青二才がアホな哲学説くんじゃねえ!!ちゃんとデフォルトで妻をつけろ! 碓氷:『じゃあ、アジャ』 市河:まあ・・・一応女性だけどさあ・・・・・。アイドルと女子プロレスラーて。 碓氷:まあ何はともあれゲームスタートと。    「旅に出る前に装備の確認をして下さい」 市河:案外忘れがちだからなー。どれどれ・・・ 碓氷:「『タフな蓋』」 市河:い、一応頼りになりそうだな・・・。武器はどうだろ・・・ 碓氷:「『手』」 市河:オレはどこの武闘家だ!さすがに素手はきついって。鎧はまともだろうな・・・ 碓氷:「『抱きマネキン本気寝間着だ』」 市河:気持ち悪っ!なんで魔王統制の旅にパジャマで行かなきゃいけないんだよ! 碓氷:「『余談、パジャマJAPANだよ』」 市河:何だよその日本代表みたいな呼び方は!随分と弱々しい響きだなあ! 碓氷:「勇者一行は旅立った・・・・・モンスターが現われた!」 市河:来たか。 碓氷:「『骨折せつ子』が現われた!」 市河:あぅぅ・・・戦う気になれねえよ。 碓氷:「勇者の攻撃、どうする?     『頭タア!』     『拳ブコ!』     『腰シコ!』」 市河:全部ニュアンスだけじゃねえか!て一番下ぁ!CERO「Z」級じゃねえか!    とりあえず一番まともそうな『拳ブコ!』。ごめんせつ子。 碓氷:「堂本の攻撃『拳ブコ!』     『男子が死んだ』」 市河:うわ、第三者に危害を与えちゃったよ! 碓氷:「アジャの攻撃『家内は田舎』」 市河:実家に帰りやがった! 碓氷:「せつ子の攻撃『来た、戦う肩叩き』」 市河:うわー、なんてコリがほぐれそうな攻撃だろー。 碓氷:「『叩いて手イタタ』」 市河:自爆! 碓氷:「せつ子を倒した」 市河:手応えがねえ・・・。 碓氷:「勇者一行は魔王の城に辿り着いた」 市河:わぁ、なんてご都合主義。 碓氷:「しかし城内は真っ暗だ」 市河:まあ魔王の城だからそんな感じだろうな。 碓氷:「『たいまつ撒いた』」 市河:たいまつは撒くもんじゃなくて持つもんだよ! 碓氷:「『大麻撒いた』」 市河:それどこから出てきた! 碓氷:「そうこうしてるうちに魔王が・・・!」 市河:クライマックスだな。 碓氷:「『母』が現われた!」 市河:ラスボスが母親って!色々と複雑だわ! 碓氷:「母の攻撃、母は仲間を呼んだ。『大猿人陣営だ』」 市河:仲間が猿て母は人間なのか!? 碓氷:「母一味の攻撃『ぷっちょチョップ』」 市河:それ菓子名! 碓氷:「母一味の攻撃『良純寿司よ』」 市河:毛が生えてそうな寿司だな! 碓氷:「母一味の攻撃『チンパンジー怪人パンチ』」 市河:チンパンが一番マトモでつえーよ! 碓氷:「勇者の攻撃、どうする?     『頭タア!』     『拳ブコ!』     『腰シコ!』     『大麻撒いた』」 市河:変なの増えてる!じゃあもう『大麻撒いた』でいいや! 碓氷:「勇者の攻撃『大麻撒いた』」 市河:お前まで! 碓氷:「魔王は血眼になって薬を舐めている」 市河:それ本気で引くわ! 碓氷:「じわじわと効果が表れたようだ『痛い!誰だ!痛い!』」 市河:幻覚見えてる! 碓氷:「チンパンジーは魔王に薬を注入した」 市河:なんか魔王が惨めに思えてきたわ。 碓氷:「『薬フリスク』」 市河:口臭と眠気にしか効かねえ! 碓氷:「『ワクチンちくわ』」 市河:それは何にも効かねえ! 碓氷:「妻の攻撃」 市河:帰ってきた!もうアジャに頼るしかない! 碓氷:「妻の攻撃『束の間、つるつる妻の喝』」 市河:アジャ丸刈りか!・・・・・・・・・・って違和感無いな。 碓氷:「『モンキー・・・・・きんも!』 市河:ただの悪口だろ!魔王に効く訳無いねえよ! 碓氷:「『診断・・・・・・・・・・死』」 市河:メンタル弱っ! 碓氷:「こうしてこの世界に平和が戻ってきましたとさ・・・」 市河:敵のレベルが低過ぎて何にも楽しくなかったなー・・・。    ていうか最大のテーマの夫婦愛はどこにいった? 碓氷:・・・・・・・・・・『痛い!誰だ!痛い!』 市河:いや誤魔化すな!もういいよ! ------------------------------------------------------------------------------- 予選総合第19位(準決勝敗退)  シベリア派遣部隊
審査員
点数
 66  79  63  55  91 平均
点数
 70.8
[審査員の感想・コメント] ・回文ネタはいつも頭使って考えるネタなんで本当に感心するんですが、どうも漫才の ボケとしては大きなパンチになり辛いのかなぁと思います もちろん上手いですし笑えるんですけど、 回文のほうに頭がいっちゃってネタそのものが少しぼやけてしまっているんですよね こんな審査で申し訳ないです ・三日三晩寝ずに考えたというのは、 誇大表現にしてもあまり嘘ではないのだろうなあ、と思います。 難易度はかなり高いと思いますので、 形が出来上がっているだけでもかなりのものだなと。 ただ、 「抱きマネキン本気寝間着だ」 「良純寿司よ」 といったところは、話の流れに沿っていないもしくは無理矢理ではないかと感じました。 せっかく考えたものは使いたいというのは分かりますが、 流れを壊すものは思い切ってカットしてしまった方がよいかと思います。 ・回文のクオリティ自体はかなり高いと思います。 多少解釈のツッコミが必要ですが、ここまでうまいこと出来るんだなぁ、と思いました。 ただ、回文自体にはあまりツッコまれていなかったり、碓氷に回文以外の台詞も多かったため、 結局のところは普通のRPGネタみたいになってしまっていた気がします。 レム色みたいに「回文を魅せる」っていうネタ運びにはなっていない分、何のために回文があったんだ、みたいな感じというか。 いや、これだけ凄い回文にそんな事言うのも気が引けるんですけれども・・・ ただまぁ、回文の利用の仕方次第では、もっと壮大なネタが出来たんじゃないかと思います。 ・面白いと思います。 回文とRPGを組み合わせる離れ業漫才なんですけども、意外とバランスを崩すことなく楽しく読めました。 こういう言葉遊びネタは難しいと思うんですが、ネタとして完成させたチャレンジスピリットは素直に尊敬します。 ただ、RPGと回文を組み合わせる必然性がどうしても感じられないんですよね。 この2つが合わさって相乗効果を生み出せるならアリだと思うんですけどね。 余計な回文がちょいちょい入ってテンポが崩れてる気がしました。
エントリーNo.026  ピーチフィズ 「プロポーズ」 ボ)結婚のプロポーズとか思い出に残るものにしたいやんか ツ)確かに!一生もんやからね ボ)やっぱり、プロポーズって男からってイメージ強いやん?今の時代、男女平等って言われてるんやから、女からもドンドンいわなアカンと思うねん ツ)そうかもしらんなぁ ボ)そこで!今日はあなたにプロポーズを実際にやってもらおうと思って ツ)まぁいいですけど ボ)じゃああなたは、今日プロポーズすることにしました!相手は3歳年上の…ゴリラ! ツ)だれがゴリラと付き合うか!!人間や!人間!! ボ)そして私は、それを見守る、実況者 ツ)いらんやろ!普通、相手役をしてくれるもんなんですけど… ボ)だれがゴリラなんかやるか ツ)だから、人間やって言ってるやん! ボ)さて!今日はこの女性がプロポーズに挑戦します ツ)結局実況すんかよ!まぁいいけどやぁ ボ)そわそわしてますねぇ。緊張しているようです。おや?相手がきました! ツ)うわっ!緊張するわ〜 ボ)なにかお土産を持ってますねぇ! ツ)なんや? ボ)スーパーの袋から出てきた…黄色い… ツ)バナナ!? ボ)5本くらいの… ツ)やっぱバナナやないかい! ボ)こらっ!皮捨てるな!危うく滑りかけたやないか! ツ)知らんがな!いつまでゴリラひっぱんの!? ボ)さぁここで、 ツ)無視!?なぁ!無視!? ボ)女性はプロポーズをするために、あるところに彼を呼び出しました!さて、私は誰でしょう? ツ)もう!質問がおかしいよ!?自分の名前聞いてどないすんねん ボ)ここはどこ?私はタレ? ツ)肉でもつけてほしいんかい!完全にイカれてもうてるがな! ボ)ほんで今からプロポーズするんやけど、場所どこがいい? ツ)そやな〜、砂浜とか? ボ)海行くの面倒くさいし、公園の砂場にしとけや ツ)嫌やわ!そこは面倒くさがらんと行こうや ボ)さあ!ここで、1カ月に1度のプロポーズ! ツ)そんなにしません!一生に一度とかにしよう。じゃないと、本気さが伝わらん! ボ)さぁ一生に一度のプロポーズ!どうぞ! ツ)えっと…人生という名の道のりを、二人で歩んでいきましょう! ボ)くさっ! ツ)失礼やろ!こっちは真剣やのに! ボ)誰やねん!ちゃんと糞の始末くらいしやがれ!! ツ)砂場によくあるけど!!…せっかくのプロポーズが台無しやんか ボ)だって気になるやん ツ)ほっとけばいいやん! ボ)じゃあもう一回プロポーズして ツ)え〜っと…私と結婚してください! ボ)あっ!糞踏んだ ツ)だから!気にすんなって言ったやん ボ)木の枝とかないん? ツ)取らんでええねん!ちゃうやろ!?真面目にやってよ ボ)ごめん。悪かった…ゆるしてちょ♪ ツ)ふざけてるやんけ!やめさせてもらうわ! ボ・ツ)ありがとうございました! ------------------------------------------------------------------------------- 予選総合第49位(1回戦敗退)  ピーチフィズ
審査員
点数
 15  35  44   0   5 平均
点数
 19.8
[審査員の感想・コメント] ・ちょっとイメージしなければいけない部分に雑さを感じました スーパーの袋にバナナのとことか 糞のとことかもですね それで雑なのにそれを雑のまま引っ張って ネタを展開させてしまっているので結局、グダグダって感じですね ・その発想のまま、ぶれずに最後まで進めているので、 「ひどい」という感想は抱かずに終わったわけですが、 「よくある漫才だよね」という感想は抱かずにはいられませんでした。 「ゴリラにプロポーズ」って比較的すぐに浮かぶ発想のような。 ・これから、っていうところでネタが終わってしまっていた気がします。 比較的ベタなボケや展開が大半で、また盛り上がり切ってもいなかったため、 もう少し続きがあると独自の面白味が出てきたのでは、というところです。 ちなみに、ボケが実況者、という設定は良かったと思います。 「あっ!糞踏んだ」みたいな予想外のボケを入れることが出来るので、 本題がベタな流れでも、ある程度面白味が出てくる、というか。 ・面白くありませんでした。 色々改善すべき点はあるのですが、やはり致命的なのはボケが面白くないという点でしょうか。 もっと他の高く評価されている方の作品を見て、テキスト漫才とは如何かを学んでみてはどうでしょう。
エントリーNo.027  アベレージ 「通販番組」 山川:はい、ど〜も。アベレージです! 村田:よろしくお願いします。 山川:さあ、MM−1グランプリって事で張り切っていきましょう! 村田:僕ね、今自分で商品を考えるのにこってるんですよ。 山川:そうなんですか。 村田:でね、僕の考えた商品を使って通販番組の司会なんかやってみたいなって思うんですよ。 山川:いいじゃないですか。じゃあ、やってみろよ。 村田:こんばんは。「通販番組」のお時間です。 山川:タイトルそのまんま!? 村田:私が司会の村田広明です。では早速商品を紹介したいと思います。 山川:そんな感じね。 村田:試験なんてぶち壊せ!受験グッズ3品セット〜。 山川:ぶち壊せはまずいだろ。せめて乗り越えろにしろよ。 村田:1つめは受験に落ちないという意味をこめて、汚れが落ちない洗剤「オチナイ洗剤」 山川:駄目だろ!最低限、商品の役割は果たせよ! 村田:2つめは4コマ漫画で最後のシーンだけ切り取られている「オチナイ漫画」 山川:オチ、無いかよ!気になってしゃあないわ! 村田:3つめは合格通知が当たると意味をこめた商品です。 山川:当たるって宝くじじゃないんだからさ・・・ 村田:かならずあたるアイス「アタリアイス」 山川:さっきからネーミングセンスねえな!てか、アタリ棒が出てもどこで交換するんだよ? 村田:腹痛が来ても我慢して受験を乗り越えましょう。 山川:お腹にあたるの!?そんなアイス嫌だわ!    わざわざ受験シーズンの寒い中冷たい物食べて腹痛を起こしにいく奴なんていねえだろ! 村田:この商品を買った人にアンケートを取ったところ    「よくよく考えるとただの語呂合わせですよね」と34歳無職。 山川:核心突かれちゃったよ!と言うかニートが受験グッズを買う理由が分からないんだけど。 村田:「アタリアイスでライバルの受験性のお腹を・・・」と30歳高校生 山川:凶器化しちゃってるよ!てか30歳で高校生って何年留年しているんだよ!    しかも受験生の生の字が間違ってる!コイツまた留年決定だな! 村田:お値段の方はなんと受験に「よろしく」ってことで4649円でのご提供です。 山川:地味に高いし、受験によろしくって何だよ!無理矢理語呂合わせなくていいから。 村田:それでは次の商品にまいりましょう。 山川:すっごく不安何だけど。 村田:英語話せない俺ってダサいなあ・・・遅れてるよな・・・生きてる価値ないよなあ・・・ってことよくありますよね。 山川:そこまでならねえだろ。英語話せないぐらいで。 村田:そんなときはこれ!「超簡単!英語参考書」 山川:あ〜、英語の参考書ね。 村田:この英語参考書、とっても簡単で英検2級程度の方でも理解できます。 山川:基準高っ!大学生レベルじゃねえか! 村田:なんと表紙の巻頭カラーはほしのあきちゃんとなっています。 山川:グラビアかよ!そんなの勉強の妨げになるだろ! 村田:袋とじは英語単語帳となっています。 山川:だからグラビアかって!一番重要な部分が袋とじってまずいだろ! 村田:CDも付いてきます。 山川:ま、だいたい付いてくるよね。 村田:この参考書の出てくるキャラクター「マリ」のキャラソング!「日本海の海」 山川:今度はアニメかい!そんな英語の参考書のキャラクターの愛着持たねえだろ!    そしてタイトルからして絶対演歌だよな?せめて英語の歌にしろよ! 村田:ちなみにマリさんの声優を務める山本レイサさんは今彼氏募集中だそうです。 山川:いきなり何の告知だよ!このタイミングで言う必要なかっただろ! 村田:さらに今ならおまけで「日常で使う英会話」「間違いやすい英文法」の本が付いてきます。 山川:そっちがメインだよ!キャラソングなんかよりよっぽどメインだよ! 村田:この商品を買った人にアンケートを取ったところ    「表紙がいい」「参考書の話が面白い」「表紙のカバーに付いてる4コマ漫画がいい」「うんちー」などがありました。 山川:もはや漫画雑誌じゃねえか!てか1ついたずらが混じってるし! 村田:「マリちゃんが可愛くて、集中してイけるね♪」と30歳高校生 山川:さっきの受験生いや、受験性!?    集中してイけますって受験勉強のことだよな!?手芸の勉強の方じゃないよな!? 村田:お値段の方はなんと英語に「よろしく」ってことで4649円でのご提供です。 山川:さっきと被ってるじゃねえか!そして地味に高い! 村田:次で最後の商品となります。 山川:やっと終わるよ・・・ 村田:はあ・・・俺ってお腹タプタプだよな・・・絶対もてないよな・・・一生彼女出来ないだろうなあ・・・    そして、一生虚しい人生・・・・・・どこか丈夫な縄が無いかな?ってことよくありますよね。 山川:なんでお前の例える人間はそうネガティブなんだ。 村田:そんなときはこれ!「痩せ薬ヤセチャーウ」 山川:危なそうだけど大丈夫か? 村田:何と1日1回飲むだけで1ヶ月で10kgは痩せられます! 山川:予感的中だよ!絶対悪徳商品だろ! 村田:1日1回飲むだけでこんなに痩せれるわけないだろって思っている人もいるんじゃないですか? 山川:何か痩せれる秘訣とかあんのか? 村田:でも大丈夫!このヤセチャーウは錠剤となっており非常に飲みやすいです。 山川:疑問と答えが合ってないよ! 村田:ちなみにマリさんの声優を務める山本レイサさんは今彼氏募集中だそうです。 山川:それさっき聞いたわ!何故そんなに告知する!? 村田:まあ、副作用で妄想などが酷くなるんですが、頑張りましょう。 山川:頑張りましょうじゃねえよ!大問題をさらっと流すな! 村田:この商品を買った人にアンケートを取ったところ    「これで美人で巨乳の妹が出来ました!」と46歳のサラリーマン 山川:副作用出ちゃってる!てか、もはやダイエット関係ないし! 村田:「これで大学生になりました!」と30歳高校生 山川:またこの受験性出てきた!しかも妄想で大学生になったと思い込んでいるし! 村田:お値段のほうはなんとダイエットに 山川:「よろしく」ってことで4649円でのご提供です。 村田:「よろしい」ってことで4641円でのご提供です。 山川:あっ・・違うんかい・・・    ここまで来たら4649円にしとけよ!8円しか違いが無いじゃん! 村田:お申し込みの電話番号は公式ホームページで調べてください。 山川:楽するな!そんぐらいテロップで出せよ! 村田:公式ホームページのアドレスは電話でお聞き下さい。 山川:迷宮入りだよ!    てかちょっと待て!この通信番組滅茶苦茶じゃねえか! 村田:そうかな? 山川:そうだよ!こんなの売ったら絶対訴えられるわ! 村田:そんなときは「アタリアイス」で告発人を黙らせ、「痩せ薬ヤセチャーウ」の副作用で得した思わせればOKだ。 山川:凶器化するな!いい加減にしろ。 村田:ちなみにマリさんの声優を務める山本レイサさんは今彼氏募集中だそうです。 山川:その告知はもういいよ! 2人:以上、アベレージでした。 ------------------------------------------------------------------------------- 予選総合第27位(3回戦敗退)  アベレージ
審査員
点数
 44  65  75  50  89 平均
点数
 64.6
[審査員の感想・コメント] ・よくある題材でよくあるネタの展開って感じですかねぇ なんていうか目新しさに欠けるというか意外性をもっとぶつけて欲しかったという感じですかね 落ちない=受験ってのはあまりにもべたっていう気もしますしね ・だいたいの形は作れて、それなりに自分なりのボケも折り込めているのですが、 細かいところに配慮が行き届いていない段階。 例えば、「じゃあ、やってみろよ。」といきなりタメ口になるのは妙な話ですし、 『オチ、無いかよ!』は、『「オチ、無い」かよ!』の方がよいでしょうし、 2つ目、3つ目の最初に「〜ってことよくありますよね」と入れるなら、 1つ目にも入れた方が自然ですしボケの幅も広がるでしょうし。 ・やってる事は割とベタな事ばかりなのですが、 ボケの内容は割とオリジナリティがあったりと、わりと読み応えがあって面白かったです。 欲を言えば、やはりもっと予想を裏切る展開が欲しい所ではあるのですが、 これはこれでかなりまとまっており、良いネタだと思いました。 ・面白いと思います。 構成もうまく、テンポもいいため非常に読みやすかったです。 ただ、失礼な言い方になりますが、なんだか面白みに欠ける印象を受けるんですよね。なんというか、基本に忠実すぎるといいますか。 もう少し個性を入れた漫才の方が個人的には好きですね。
エントリーNo.028  デブガリズム 「雪山」 デブ:どーも!デブガリズムでーす! ガリ:今日は僕らの名前と血液型だけでも覚えていってくださいね。 デブ:あら、斬新な切り口ですね。じゃあ僕がA型のデブで。 ガリ:僕がO型のガリです。 デブ:ガリさんは性格とあわせて『大雑把のO』で覚えてくださいね。 ガリ:で、デブさんは見た目どおり『大柄のO』で覚えてください。 デブ:いや俺はAだよ!勝手なこと言わないでくださいよ。 ガリ:それにしても雪山で遭難したりとか怖いですよね。 デブ:あぁ、ああいう時って気をつけることとかありますからね。    まず寝ないことね。 ガリ:あぁ、エッチな夢見てムラっと来ても相手がいないですからね。 デブ:まぁ理由まったく違いますけどね。寝ないんなら別にいいんですよ。    あと食べ物ね!チョコレートとか少しずつ食べて欲しい。 ガリ:あぁ、残したら怒られますからね。 デブ:・・・ねー、カカオ農家の人にね。 ガリ:あとカカオの神様な。 デブ:ハッピーなヤツめ。それと体温の確保ですよ!みなさんウイスキー持ってってくださいね! ガリ:そうですよ!遭難とか嫌なこと全部酒飲んで忘れよう! デブ:お前雪山なめてるだろ!? ガリ:なめてねぇよ!じゃあ一緒に雪山いくか!? デブ:行ってやろうじゃないですか! デブ:がくがくぶるぶる・・・ ガリ:大丈夫か? デブ:あ、あぁ・・・だいぶ寒気がするけどな・・・ ガリ:ほら、お前これ食って元気だせ。 デブ:悪いな・・・ ガリ:はい、ガリガリくん。 デブ:いや余計冷えるわ! ガリ:ほら、俺ってガリだからさ!俺、ガリだからさ! デブ:やかましい!やかましい!別にガリガリくんのイメージキャラでもないくせに勧めてきやがって。 ガリ:あ、当たりだからもう一本。 デブ:殺す気か!チョコレートを出せ、チョコレートを。 ガリ:お前チョコレート味は「ガリガリくんリッチ」だから値段あがんだよ!贅沢するねー! デブ:なんで断固としてガリガリくんなんだよ!?普通にチョコレートは持ってないのって言ってるの! ガリ:あぁ、持ってる持ってる!はい、ゴディバ。 デブ:なんでそんな高級品だよ! ガリ:いいか?少しずつだぞ? デブ:ただのドケチに見えてくるわ!明治のチョコレートとか持ってないのかよ、明治の! ガリ:はんっ!楽しい山登りにそんな安物のチョコレートって。 デブ:やっぱお前雪山なめてるだろ!?あぁー、もう寒気してきたー・・・ ガリ:そうだ!俺ウイスキー持ってるよ! デブ:サンキュ!サンキュ!サンキュ!飲ませてくれ! ガリ:はい、ロック。 デブ:氷を添えちゃった!もうガクガクブルブルって言葉しか思い浮かばないわ! ガリ:削りたての氷だからうまいぞー。 デブ:さぞおいしいだろうねー!標高がせめて今の100分の一だったらさぞおいしいだろうねー!    あー、ダメだ・・・俺眠くなってきた・・・ ガリ:じゃあ1時間だけ寝よっか。 デブ:のん気か!雪山みたいなクソ寒いところで寝たりしたら死ぬぞ!? ガリ:これたいてい「1時間だけ寝よう」とか言ってて結局起きないのねw デブ:雪山あるあるやってる場合!? ガリ:まぁ今回の場合は「結局起きない」って言うか「もう目を覚ますことがない」ってことになるんですけどね・・・ デブ:怖いよ!やめろよ!オレ意地でも目パッチリさせるからな! ガリ:あーダメだ、僕ちょっと眠くなってきた・・・ちょっと目覚ましにウィスキー飲むね。 デブ:どうせロックなんだろ? ガリ:・・・はー、あったまるわー・・・ デブ:自分が飲むときはホットウィスキーなのかよ! ガリ:これ魔法瓶だからさ! デブ:そんな小学生の水筒自慢みたいなのはいらないから!俺にも飲ませろよ! ガリ:はいロック。 デブ:お前ホント友達なくすぞ!?死別って形で! ガリ:・・・・おい、何か音が聞こえないか・・・? デブ:この音は・・・ヘリコプターだ! おーい!助けてくれー!おーい! SOS!SOS! ガリ:AGF!AGF! デブ:なんでコーヒーギフトだよ!?お前もSOSを送れよ! ガリ:贈り物ひとつせずに助けてもらおうってムシよすぎるだろ! デブ:じゃあ聞くけど、もしお前がヘリに乗ってて雪山で『AGF!AGF!』ってやってるやつ見たら助けようと思うか!? ガリ:ハハッ、そんなハッピーなやついる?w デブ:お前だよ!ついさっきのお前だよ!    ダメだ、ダメだ。お前やっぱ雪山なめてるだろ。 ガリ:なめてねぇよ。雪山ホント怖いよ。山って急に天気変わるし、雪崩おきるし。 デブ:なんだ、雪山のどんなところが怖いかってしっかり理解してるんじゃないですか。 ガリ:ただ思ったんだけどさ、ヘリなんかに頼らなくてもスキーで滑ってけばよくない? デブ:やっぱりめちゃくちゃなめてるじゃねぇか!ふざけんなよ! ガリ:まぁまぁそう怒らないでよ。「おおらかのO型」でしょ? デブ:「『えぇ加減にせぇ』のA」だよ!いい加減にしろ。
エントリーNo.029  曽倉くんと阿井くん 「何かの例え話」 曽倉:どうもー、曽倉です。 阿井:ああ、はじめまして。阿井と申します。 曽倉:はーい、よろしくお願いしまーす。    というわけでボクも頑張るよー!さあ、MM−1張り切っていきましょー!    あー、ええっと、あのね、聞いて聞いて。これ、友達の話なんだけどね、    ある日ね、赤点取ったから、放課後、補講で再テストを受けてたんだって。 阿井:はい。 曽倉:試験時間は決まってたんだけど、早く出来たら帰ってもいいルールだったから、    案の定、早く終わって答案を提出しちゃったんだ。    で、帰ろうと用意してたら、先生がこう言ったの。    「お前、名前書き忘れてるぞ」って。    そしたら、何て言い返したと思う? 阿井:さあ。 曽倉:「じゃあ、先生書いといて」だって。    書くわけないじゃーん!    先生が名前書いたら、先生が再テスト受けたことになっちゃうよ。    何で先生が補講受けてんの?赤点取っちゃったの?って話でしょ、ねえ。あはは。 阿井:……ははは。 曽倉:でね、結局、自分で名前を書いたんだけどね、    その時、提出した自分の答案の間違いにも気付いて、解答欄まで書き直しちゃったんだって。 阿井:そうですか。 曽倉:ねえねえ、阿井くん。これってアリだと思う?ナシだと思う?    「試験時間まだあるんだからいいじゃねーか」って言ったんだけど、    再テスト受けてた他の子は「一度提出したんだからダメだろ」って言うわけ。    それでモメちゃってモメちゃって、    もう、困ってしまってワンワンワワ〜ン、ワンワンワワ〜ン♪だよね。あはは。 阿井:……そうですか。 曽倉:で、で、結局どうなったと思う?どうなったと思う?    実はね、書き直しても直さなくても、結局、その再テスト、また赤点だったんだってー!    それ、モメてた意味ないじゃーん!ってね。あはは。 阿井:…………。 曽倉:あはは……あれ?    阿井くん、どうしたの?ええっと……あっ!違うよ!    こ、これ、ボクのことじゃないよ。ち、違うからね。友達の話だからね。    最初に言ったよね、友達の話だって。ボクじゃないよ、ホントだよ。 阿井:そうですか。 曽倉:ホ、ホントだよ!ホントだってば!    ボク、こんなことしないし、赤点だって取ってないからね!あ、嘘。    赤点は取っちゃったことあるんだった。でも、違うからね!ね!ね!ね! 阿井:そうですか。 曽倉:な、何それ?もー!    阿井くん、さっきから「そうですか」「そうですか」ばっかり言っちゃってさ、    それって、「いいとも」のテレフォンショッキングの掛け声かYOォー! 阿井:……いいえ。 曽倉:だ、だよね、違うよね。違うもんね。    あれは「そうですね」だよね。「そうですか」じゃないよね。    あー、もうボクってうっかりさんだね。しっかりしろ、ボク!ってね。あはは。 阿井:…………。 曽倉:あは……あー、ええっと、あの、そうだ!かぐや姫!    ボクね、かぐや姫で、不思議だなあって思うことがあるんだ。聞いて聞いて。    あ、今度はボクのことじゃないからね。    アッ!ううん。今度、も、ボクのことじゃないよ!    だって、ボク、かぐや姫じゃないもーん!ってね。あはは。あはは。 阿井:…………。 曽倉:わわわ!ええっと、そうそう、かぐや姫かぐや姫!イエイ!    ほら、かぐや姫って、結婚を申し込んできた男の人たちに、無理なお使いさせるでしょ。    都市伝説でしか聞いたことのないような珍しいお宝を持って来いって。    あ、阿井くん、かぐや姫のお話知ってるよね?知ってるつもりで話してるけど大丈夫? 阿井:……構いません。 曽倉:ああ、よかった。じゃあ、続けるね。    で、そんな珍しいお宝見つかるわけないから、ニセモノを持って来るわけでしょ。    「不正してでも他の連中に勝ちたい」「バレなきゃいいんだ」って思ってさ。    だけど、やっぱり、ニセモノはニセモノってバレちゃうん だよね。    でも、ボクはここでいっつも不思議に思うんだ。    そんなに珍しいお宝なら、かぐや姫だって見たことないはず。    だから、ホンモノかニセモノかなんて、わからないんじゃないかって。    どう?阿井くんもそう思わない? 阿井:さあ。 曽倉:いや、絶対そうだよ!かぐや姫、結婚断ってばっかりだったし、    結婚を申し込んだ男の人たちも影でヒソヒソそのこととか言ってたはずだよ、きっと。    「結婚もお宝もほったらかして、かぐや姫はどこに消えた?」とか、    「忙しいのならどんな約束でも破っていいってことですね」とか、    「お前ら、マジでこのまま結婚を潰す気か?」とか、    「もういなねえよ。結婚もかぐや姫も。」って。    で、そのヒソヒソ話を、かぐや姫もヒソヒソ聞いちゃったもんだから、    ここにいるのがイヤになって月にヒソヒソ帰ったんじゃないかな、ホントは。    だって、そんなこと言う人たちがいると二度と帰って来る気もしないでしょ、ねえ? 阿井:さあ。 曽倉:ボクは帰って来てほしいんだけどな……。    あ、そうそう。でも、あれだよね。持って来いって言ってた珍しいお宝が、    食べ物じゃなくてよかったよね。    だって、もし三重県特産のアンコ餅みたいな食べ物がお宝だったら、    賞味期限過ぎちゃってたかもしれないよね。もったいなーい。でしょ、でしょ? 阿井:さあ。 曽倉:もー!阿井くん、さっきから「さあ」「さあ」ばっかり言っちゃって、    それって、卓球の福原愛ちゃんかYOォー! 阿井:……いいえ。 曽倉:だよね〜!違うよね。違うもんね。    「さあ」じゃなくて「サーッ!」だもんね。    あー、もうボクってまたまたうっかりさんだね。しっかりしろ、ボク!あはは。あはは。 阿井:…………。 曽倉:あは……あー、ええっと、あの、そうだ! 阿井:まだ続けられるんですか? 曽倉:ふぇ?    あー、ええっと、そっか。阿井くん、この後、何か用事でもあるんだっけ? 阿井:……じゃあ、「ハッチポッチステーション」の再放送を見たいので。 曽倉:あ、「ハッチポッチステーション」面白いよね。ボクも好きなんだ。一緒だね。    ボク、駅の改札係の「ジャーニー」が一番好きだよ。阿井くんは? 阿井:じゃあ、私は好きではないです。 曽倉:えっ……。 阿井:…………。 曽倉:んと……。 阿井:…………。 曽倉:……へへへ。ご、ごめんね、何か。    ボク、こういうお喋りとか実は苦手なんだ。みんなから空気読めないって言われるし……。    だから、阿井くんが一緒にコンビ組んでくれて、その、つい嬉しくなっちゃって……。 阿井:コンビを、組んだ? 曽倉:MM−1だから頑張って面白い話いっぱい言おうとしたんだけど、難しいね……。 阿井:ああ、面白い話をされてたんですか。なるほど。 曽倉:そ、そうだよ!漫才だよ!    お話と相槌の、あ、新しいスタイルの漫才、やってたでしょ……。 阿井:それが漫才?しからば私は相槌ですか? 曽倉:そうだよ。あれ、わかんなかった?    え?もしかして阿井くんもお話の方が良かったの? 阿井:いえ、結構。    と言うより、むしろこれは、あなた一人の漫談でよかったのでは? 曽倉:な、何言ってんの?MM−1だよ?    それじゃあダメだよ。漫才なんだから二人でやらないと。 阿井:でしたら同じ人間が二人いれば充分ですね。 曽倉:同じ人間って、クローン人間ってこと?そんなの変だよ。    それじゃあ、漫才してても、どっちがどっちかわかんなくなっちゃうよ……。 阿井:違いがなくても、名前だけ変えれば済む話なのでは? 曽倉:で、でも変だよ、それ。それこそ漫談みたいになっちゃうよ。    ボクはちゃんとした漫才をしようと思ってたんだから……。 阿井:ちゃんとした?それで、新しいスタイル、というわけですか? 曽倉:だ、だって、他のみんな面白いんだもん。    ボクたちが普通のことしても勝てないでしょ……。 阿井:ボク、たち? 曽倉:だから勝つためには、新しい型破りなことしなくちゃいけないと思って、    ちょっとだけ背伸びしたんだ……。 阿井:都合のいい表現ですね。    勝つためというより、負けても「本気じゃない」と逃げるためなのでは? 曽倉:そ、そんなつもりじゃないよ。    ボクはいつだって本気なんだもん!    阿井くんとのコンビ名だって、ホントはカッコいいの考えたかった……。 阿井:コンビ名?    目立とうと小手先だけで大きく見せようとしている典型ですね。 曽倉:ち、違うってば。そんなつもりじゃないってば。    ただボクは、発想力で勝負しようと型破りなことを……。 阿井:型破りは、型が出来てこそです。    差し詰め、あなたのは「型」無しの掟「破り」といったところでしょうか。 曽倉:そ、そんなあ……。    ボクなりに面白いこと一生懸命頑張って喋ってたのに……。 阿井:タネが違うからって、ものが消える手品ばかり見せられても飽きるんです。 曽倉:……え?ボク、手品なんかしてないよ?    ものが消えるって、阿井くん、何かなくしちゃったの? 阿井:例え話ですよ、あなたの面白くないお話に対しての。 曽倉:そ、そんな!ヒドイよ、阿井くん!    そこまで言うんだったら、阿井くんが面白いこと言ってみせてよ! 阿井:……そうですね。では一つ。    原子力発電所はご存知ですか? 曽倉:ふぇ?    し、知ってるよ、それくらい!ほら、あの、原子の力で発電する所でしょ! 阿井:必要だと思いますか? 曽倉:思うよ。と、当然でしょ!なかったら原子の力が発電出来ないんでしょ! 阿井:では、あなたの家の隣に建設してよろしいですか? 曽倉:ボクの家の隣に?    そ、それは何か放射線とかプシューってありそうで怖いからイヤかな……。 阿井:ほら、面白い。 曽倉:お、面白くないよ!な、何言ってんの? 阿井:面白いことですよ?言ってることが矛盾してる。必要だけど、近くにあったら困る。    あっても、なくても、どっちにしたって文句を言うんですよ。    人間ってずいぶんと自分勝手でズルイでしょう?    そのくせ、自分には危険が及ばない安全地帯からじゃないと何も言わない。    そんなことはないと言いつつ、    無意識のうちに、遠いところで知らないフリをしてるんですよ。関係ないからって。    イヤになるくらい人間って面白いでしょう? 曽倉:そ、そんなの面白くないよ!    だって今はMM−1だよ。漫才で面白くしようと……。 阿井:お言葉ですが、あなたのお話に面白いところは一つもありませんでしたよ。 曽倉:た、例えそうだとしても言わないでよ、そんなこと!    一緒にMM−1頑張って、阿井くんと面白いこといっぱい言って、    ゆ、優勝したいなあって思ってただけなのに……。 阿井:優勝?それはまた「面白い」ご冗談を。 ------------------------------------------------------------------------------- 予選総合第41位(2回戦敗退)  曽倉くんと阿井くん
審査員
点数
 10  30  82  90  10 平均
点数
 44.4
[審査員の感想・コメント] ・いや、斬新。初めて漫才なのに漫談を見ましたよ これで面白かったら言うことないんですが、残念ながらそこの部分で不満が残ってしまいました 結局、ツッコミがツッコミじゃなくなっているんですが相槌にしかなってないなら 結局は役割がなくて、「じゃあ君はそこで何をしてんねん」っていうことになるんですよね 斬新さは見せてくれましたが、工夫をもっと見たいですね ・言いたいことは分かりますし、 純粋に「作品」として見るならもうちょっと点数があってしかるべきだとは思いますが、 どうにもこうにも、笑える作品ではなかったので。 ・何と哲学的な・・・いやはや、面白かったです。 まさに「新しいスタイル」で「型破り」だったといいますか。このネタの「型」は、しっかりできていたと思います。 完成度に関して言えば、本当に高いと思います。 笑いとして観るなら、前半は曽倉の暴走自体も阿井の頷きも結構笑えたのですが、 後半はあまりにも哲学的過ぎて、笑ったというよりは「おーっ」って感じでした。 どういう点数を付ければいいのか、かなり迷ったのですが・・・ とりあえず、決勝で観られても遜色ないかなぁ、くらいの点数は付けさせていただきました。 ・大笑いしました。 心象の描き方が実に上手いと感じました。 トリッキーなネタですが、とても面白かったです。 個人的にはずっと序盤のような展開でオチまでいって欲しかったなあと思いますが、 原発のくだりが素晴らしすぎるのでこれでも良いのかなあと。 ・なんか無理して面白いこと言おう言おうとして、空回りしてしまってるような感じが 特に前半部分でしてしまいました。 後半も笑うというよりは正直引いてしまいました。ネタ全体が、とっつきにく過ぎると思います。 もう少し、親しみが持てるようなバカっぽいボケとかが入ってれば、印象は変わったかもしれませんが・・・ やりたいことははっきりと伝わってきましたので、あとは見せ方の問題かなと思いました。
エントリーNo.030  こけまみれコオロギ 「将来」 A:どーも、こけまみれコオロギです。お願いします。 B:突然なんやけど僕、将来は仙人になりたいんや。 A:仙人?あの山にこもってて不老不死といわれる? B:そうそう。僕が言ってんのはそっちのタイプの仙人や。 A:そのタイプ以外知らんけど。仙人なんてどうやったらなれんねん? B:ちょっとその辺を僕なりに考えてみたから聞いてくれへん? A:おぅ、聞くだけ聞いたろ。今後の人生とかには活かさんと思うけど。 B:まず、見た目からや。僕が仙人っぽく見えるのに1番必要やと思うんはあの立派なひげやねん。 A:確かに、すごいひげ生やしてるおじいちゃんとか見たら「仙人や!」って思うな。 B:やろ?ひげは重要やねん。けど僕にはそんな長いひげなかなか生えへん。そこでお前に手伝ってほしいんやけど。 A:僕? B:僕のひげを引っ張ってくれへん? A:逆に抜けてまうで。 B:そこを抜かんようにゆっくりやって、中に収納されてるひげを引っ張り出してほしいんや。 A:中には収納されてへんねん。 B:えっ?中に巻いて収納してあるんじゃないん? A:そんなミシンのボビンみたいなことにはなってへんねん。 B:じゃあひげってどっからくるん? A:それは知らんよ。 B:お前も知らんのやろ?じゃあどっかには収納されてんねんて。 A:知らんけども収納はされてへんねん。 B:右の引き出しとかも探した? A:右の引き出しも左の引き出しも探してないけどそこは自信あんねん。 B:きゃしゃなお前が自信あるってことはよっぽどみたいやな。 A:きゃしゃ関係ないやん。そんなきゃしゃでもないし。 B:分かった。お前を信じる。もう僕はひげのない仙人を目指す。 A:そこまで言うてないやん。ひげはあきらめるなって! B:そうやな。ひげ生えてへんかったらNHKのアナウンサーになってまうもんな。 A:ひげ生やしてなくても、お前のことNHKのアナウンサーやと思うやつは誰もおらんって。 B:もし万が一思われたら嫌やん。 A:ちゃんと言えば良いやん。「僕は仙人なんです。」って。 B:でも仙人よりNHKのアナウンサーの方が社会的地位が高いからなぁ。 A:これから仙人になろうってやつが社会的地位のこと考えてるとは思わんかったわ。 B:僕はこう見えて堅実やから。 A:堅実なやつはまず仙人になろうなんて思わんねん! B:仙人にはなりたいけど公務員試験とかは毎年受けてるで。 A:むっちゃ安定目指してるやん! B:人間誰しも収入の安定を望んでるところはあるみたいやわ。 A:お前の目指してる仙人なんて収入が安定するしないの次元ちゃうで。 B:まぁ時期とかはあるわな。 A:収入は0やねん!仙人はそんな農家みたいな職業ちゃうねん! B:どういうこと? A:じゃあ仙人のどこから収入が発生すると思ってるん? B:それはまぁ主に講演会とかちゃう? A:「今日講演して下さるのは山からお越しの仙人さんです!」とはならへんねん! B:人権の話とかさせてもらえへんの? A:学校とかにそういう講演しにくるおばちゃんとかよぉおるけどあれは仙人ちゃうねん。 B:仙人ええこと言うで。 A:いや、内容がどうとかちゃうんやって。てか人権みたいな重い話お前にできるん? B:公民は習ったからな。 A:公民で学んだ程度の知識で講演やろうと思ってるん? B:演習問題Bまでは完全に理解してるで。 A:Bは確かに難しいけど! B:習ってないとことかも出てくるしな! A:そういうこと言っとんちゃうねん。しかも相手の方が現役で勉強しとんやからお前より詳しいかもしれへんで。 B:それは大丈夫や!ちゃんと教科書は持って行くから! A:体育館で仙人に公民の教科書朗読されて全校生徒は何がおもろいねん! B:講演なんておもろいとかおもろないとかちゃうやん!心に響くかどうかやって! A:教科書の知識でどんだけ偉そうに言うねん!講演しに来る人はほとんどが実体験の話すんねん。 B:うわ!実体験!僕の1番乏しいとこやん! A:やろな。お前がコンビニで立ち読みしてるとこ頻繁に見るし。 B:じゃあ僕はどうすりゃええねん?どうやったら心に響く講演できんねん? A:実体験のこと話せばええやん。山におるんなら「おいしい木の実の見分け方」とか。 B:そういう講演はリスがするやん。 A:リスは講演せえへんねん。リスに聞いたこと言ったったらええやん。 B:ほんまに!?でも著作権もあるし。 A:リスは著作権とかあんま気にせんのちゃうかな。知らんけど。 B:そうやな。よし!「おいしい木の実の見分け方」で講演しよ!これで僕も立派な仙人やな! A:どこがやねん!もともと仙人に講演会をするイメージなんてないわ! B:そうや!ひげを忘れてた! A:やっと振り出しやな。 B:もう最悪100均にあるパーティー用ので良くない? A:あかんわ!しかも100均にはたぶん仙人用とかはないねん!あってもサンタや! B:サンタで良くない? A:別にお前がええんなら止めんよ。 B:嫌や!サンタ嫌や!あんなクリスマスにデパートの中を笑顔で歩き回るん嫌や! A:やろ! B:やっぱ仙人になる夢は捨てれんわ! A:じゃあどうすんねん? B:とりあえず山に行って仙人を探す。 A:なかなかおらへんと思うで。 B:片っ端から木の皮とかめくってみんねん! A:カナブンとかたくさん採れるやろね。 B:仙人を見つけたら聞くねん! A:うん、見つけられたらね。 B:「おいしい木の実知ってるリスはどこですか?」って。 A:お前惜しいわ!惜しいけど、今それを仙人に聞いたとこで何の解決にもならんで。 B:良い講演ができるようになる為には良いリスが必要なんやろ? A:そこにせっかく仙人おんねん!もっと聞かなあかんことあるんちゃうん!? B:仙人になる方法? A:それや!それ聞け! B:やっぱり僕は人に頼らず自分で仙人になる道を切り開きたいわ。人生に近道はないと思ってるから。 A:そんなん言うてたら一生なれへんで。 B:何も分からんけど、とりあえず公務員試験の合格を目指してみるわ! A:結局安定望んでるやん!もうええわ!  2人:ありがとうございました。 ------------------------------------------------------------------------------- 予選総合第26位(3回戦敗退)  こけまみれコオロギ
審査員
点数
 58  90  90  45  47 平均
点数
 66.0
[審査員の感想・コメント] ・なんだか不思議な漫才でしたわ笑 仙人がだんだんわけのわからない人物になってしまって笑 りあるキッズっぽいようなネタでしたね なんていうかちょっと2人の会話にぎこちなさの文章がところどころあるような気がしましたが個人的には嫌いではないですね ・ボケもぶっとんでいますが、それ以上にツッコミでしょう。 すぐにつっこみたいところを少し待ってボケを泳がせておき、 ボケが行き詰ったところですかさずつっこむ。 緩急のつけ方が絶妙です。 ・何が良いって、仙人っていうのが良いですよね。 講演会で公民の教科書読むとかいろんなボケがありますが、それが仙人ってだけでさらにボケの強力さが増す、といいますか。 仙人が直接関わらなくとも、同じくらいセンスのあるボケが並んでいてかなり面白かったです。 後半が若干弱いかなぁ・・・等、気になるところも全く無いわけでは無いのですが、基本スラスラ読めますし、 このネタに関しては細かいこと考えずにセンスを評価したい、と思いました。 ・もやっとしました。 なんでしょう、ネタの着眼点はいいと思うんですよ。展開も悪くないんですよね。 ただ、このネタに関していえば、関西弁が浮いてるんですよ。 別に関西弁を否定するわけではないんですけど、テキストにしたときの愛称が悪いん じゃないかと感じました。なんかニュアンス伝わりにくいでしょうけど勘弁してください。
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