X子:いやぁ…これはこれは。
Y美:優勝候補と言われていたコンビが続々と挙がってしまいしたね。
X子:残っているのはモンブランジャム、エイジアンエイジアン、月影連盟の3組です。
Y美:果たしてどのコンビが王座に就くことになるのでしょうか!?
X子:3位から1位まで、一気に行きます。優勝は…!?
|
第3位 エントリーNo.041 月影連盟
審査員 点数 |
65 |
78 |
89 |
80 |
94 |
79 |
95 |
合計580 |
第2位 エントリーNo.064 モンブランジャム
審査員 点数 |
85 |
72 |
83 |
83 |
92 |
86 |
83 |
合計584 |
優勝 エントリーNo.013 エイジアンエイジアン
審査員 点数 |
65 |
88 |
95 |
75 |
79 |
100 |
91 |
合計593 |
ということで優勝は
エイジアンエイジアン!!
X子:エイジアンエイジアンのお2人、おめでとうございます!
Y美:苦節6回、ついに優勝を果たしました。お二人の今の気持ちを伺ってみましょう!
|
??:優勝させなきゃ撃つぞコラァ。
島村:なんだヤクザ!叩きだせ!叩きだせよ!
真田:俺だ。
島村:相方だったのかよ!優勝したからやめて!
真田:優勝とはたまげたなぁ。
島村:びっくり!
|
X子:ありがとうございました。
Y美:彼らが優勝しなかったらちょっと恐ろしい事態になってしまうのが垣間見えましたが!
ともあれ、エイジアンエイジアンの優勝でした!
X子:以下、夏草さんを含めた審査員全員のジャッジペーパーと、各コンビからのコメントとなります。
Y美:審査員は上から順に利根川さん、豆師匠さん、さかも党さん、スリーオールさん、
先風さん、QianTianさん、ひろちょび@管理人、夏草さん(予選審査員)です。
|
優勝 エイジアンエイジアン
【審査員コメント】
・うーむ、ボケ優先で展開を作ってるのか、所々「なんで急にそのボケ!?」みたいな印象を受けちゃいました。ゴリラとか銅像とかですね。
ぼマンが上手いこと言いたがりなのは知ってますけど、今回のネタはボケが浮いてる箇所が多かったように感じました。
発想自体はアホくさくて好みなんですけど、もうちょっとフリのところを上手いことやれたらなぁと思います。おおぅ!65点!
・こんなにくだらない内容なのに、あくまでも上手いこと言おうとするその姿勢に笑いました。
時折本当につまらないダジャレもあって多少減点しましたが、肩の力が抜けたいいネタだと思います。ただ、ゴリラをもう少し活かして欲しかった気がしました。
・バナナに油なのに滑りませんでしたね。
ダジャレ発想のボケは減らした方がいいと思います。
・なかなか思いつかないような設定でしっかり漫才が作られているので好感が持てました。
ただ後半だんだんボケが失速してきました。 うまいこと言うボケも若干多かった気がします。
・発想力がずば抜けて高いですよね。無茶な設定を提示しているのに、
読み手にそれを「実は無茶でもないんじゃないか」と錯覚するくらい
二人のやりとりが自然で、おかしな部分の解消を適切に行えてるので
問題解決と問題再定義を連発されても疲れない。面白いですね。
ただ、最初からずっとクライマックスのような勢いで、
文章としての緩急が足りないと思うんです。
もっと言うと散文的すぎるのではないか、と感じてしまいました。
作品としての抑揚が豊富な作品と比べると、少し見劣りしてしまいます。
・良いですねえ。テンポが良いです。
どんどん引き込まれていきました。
韻を踏むのも上手過ぎです。
最後の最後まで上手い事言って終わる漫才は久々に見ました。
素晴らしいですね。
・これだけうまいこと言いながらストーリーが繋がっていて、しかもボケとして面白い、となれば、
高得点を付けない理由はありません。ご馳走様でした。
どこで大爆笑、というのが無かったので最大限と言うほどの点数は付けませんでしたが、
それでも平均的なクオリティはかなり高かったと思います。
あと強いて言えば、漫才の入りから本題に関わる深めのボケ(ゴリラとか)が出てくるまでの長さがちょっと短いのが気になりました。
現状で行数キツキツではないので、もう少しゆったりしたペースで本題に入っていくほうが、個人的には好みです。
・最近のエイジアンエイジアンは何か違うなーと思ってたんですが、
この作品で以前の勢いを取り戻したような気がしました。
本当にくだらねぇけど構成面でも言うことないです。本当にくだらねぇけど。
長文慣れしてない人はエイジアンエイジアンの漫才を見ましょう。
本当に面白い漫才(やコント)と言うのは脳内に画がポンポン浮かんでくるのです。(92点)
第6位 センチメンタルゼリービーンパニック
国立「エイジアンエイジアンおめでとうございます!」
高岡「決勝に来ただけで満足です。
ありがとうございました!」
【審査員コメント】
・奇しくも昔話ネタ2連発ということで、あんまり前のネタと比較して見るのは良くないかも知れないんですが、こっちのが良く出来てますよ。
「ケンタウロスを少女の後ろに横に10人ずつ、5列に渡って並べる」とか「走馬灯じゃん!」とか「祖母タウロス」とか
アホの発想が盛りだくさんでアホなんじゃないかなぁと思いました。
面白かったんですけど、オチ前くらいからグシャグシャっとしすぎてましたね。考えるのがめんどくさくなったのかな?そこでちょっと減点!おぅお!75点!
・なんか素直に笑っちゃいましたね。深みとかは一切ないネタだとは思うんですけど。
ケンタウルスってフレーズがまずツボでしたし、そっから「ミノタウルス」「祖母タウルス」っていう展開も好きでした。
設定は単純なのに、ここまで飛躍したネタにできるなんて羨ましいです。あともう一ボケ、強烈なのがあったら満点つけたと思います。
・ケンタウロスを売られた時点で面白い匂いをプンプン感じました。序盤から中盤は大好物です。
後半に若干、失速を感じました。
・設定ももちろんですがミノタウルスや祖母タウルスなど脇を固める(?)要素も非常に面白かったです。
ただ祖母タウルスが出た後が妙にふわふわしてた印象がありました。
また、勝手な考えかもしれませんが、マッチ売りだけにこだわらず他の物語も作って詰め込んでも面白いと思います。
オチのケンタウルス頭巾にも祖母タウルスが出てきそうでそれも面白いかな・・・と思ったので。
・2009年のM-1で笑い飯が鳥人のネタをやった時の驚愕さを感じました。
余計な状況説明を一切省いて、必要なボケを真っ向から提出する力強さを感じます。
本設定がわかりやすかっただけに、「その状況が生じている違和感」を
説明なしで伝えることに成功しているんでしょう。
そして必要な説明を展開した後に、「それのどこがおかしいのか」を
ツッコミが上手く補足してますよね。たとえばケンタウルスが10人ずつ
5列に並んでる状態を「少女が強そうに見える」っていうのは
その補足をしたときに改めて状況の違和感を完成させるわけです。
この「1テンポ遅れてやってくる完成」っていうのは、現実漫才で
効果的に「間」を作り上げてる作品と相似するのではないでしょうか。
唯一ひっかかったのは、元ネタが「マッチ売りの少女」という設定で
売るものがケンタウルスっていう差し替えだけやってるならば、
「少女がストレスで馬の後ろに回って蹴る」という
本筋のイメージに存在しないことをやってしまわないほうがよかったのかな、と
思います。その直後でちゃんと「馬の後ろに回ると本能的に蹴られる」という
補足説明があるのですから、そこでそんなに無理して
「蹴られることへの正当性」を主張する必要はなかったのではないでしょうか。
ただ、本大会で多分、これが一番笑った作品になると思います。
早くも。
・うーん・・・何というか、ギリギリ笑いに繋がっていません。
マッチ売りの少女にケンタウルスという発想を持ってきた割には意外性が無い様な・・・
恐らく
「〜ケンタウロスを売っていました」
「いらねえよ!」
等のツッコミが普通過ぎる為かと。
前フリが長いせいで「ケンタウロス売りの少女」という言葉を見た瞬間、自分が先に
「いらねえよ!」とツッコんだせいもあるのでしょうが・・・
正統派路線で行きたいならケンタウロスを出す設定自体に無理があり、
シュール路線で行きたいならツッコミをあと二捻り位しないと無理があると思います。
・マッチじゃなくてケンタウルス、というだけでも発想としてはすごいのですが、
ケンタウロス50人の売れ残りの様子とか蹴り飛ばされて幻影とか、さらに面白いイメージを持ってきているのが良いですね。
特に初見では大変笑わせていただきました。
何回か読むと軽いネタに見えてしまったのが惜しいところですが、文句なしで面白かったので90点の大台で。
・30行以上の猶予があるし、普通に小規模なネタなのにこれ程破壊力と読み応えがあるとは、
何か極めたんでしょうか?
もうとにかくその設定からボケ、単語のセンス、展開まで抜群で、
特にケンタウルスが整列してる構図といい、
タウルス一門といい、祖母タウルスといい、
王道ボケから意外性ボケが上手くかみ合ってて抜群の完成度でした。(93点)
第4位 灯風
ゴウ:まあね、僕らのようなコント畑の人間がMM-1で勝っちゃいけないんですよ、ええ。
ナオ:うわあ、最低な逃げ道。
【審査員コメント】
・うおおアホや。ビオレ→美俺とかダジャレなんですけどそっから広げていくっていう貪欲さがいいですね。
そこで終わるんじゃなくてビオレママだけで何パターンも用意しててそれがそれぞれ笑えるっていうのが素敵。面白かったです!うおお!90点
・設定がいいですね。設定の強さに対して、少しボケが弱い感じもしましたが、笑える範囲内でした。
テキストならではのアクの強いツッコミも、あざと過ぎないギリギリのところを突いていると思います。笑えた量で少し減点しましたが、面白かったです。
・ママ側からのアプローチは予測できたのでビオレ側に絞っていって欲しかったです。
・設定の奇抜さは◎だと思います。 ボケも設定負けせず色んな角度から切り込んできて面白かったです。
ただ間違いなく好きなネタではあるんですが、ツッコミのノリが自分には若干合わなかったです。
かなり個人的な好みですし、すでにこの状態で完成されていると思うので何とも言えないのですが・・・。
正統派のテンションでツッコむバージョンも見てみたいな、と思いました。
・一つのネタの中で、非常にいいバランスで笑いのポイントが
存在してるんですよね。それが作者の仕掛けた意図の通りなんだろうな、と
思うとなんか無性に悔しくなりますねー。
オチの上手さも完璧だったと思います。
ちょっとツッコミが饒舌すぎてクドさを感じましたが、そこくらいしか
引っかかる要素のない作品でした。
・ツッコミがずっと一本調子でワンパターン過ぎます。
ボケる→ツッコむ→ボケる→ツッコむ→ボケる→・・・
延々このパターンだと飽きてしまいます。
何かツッコミはボケの方向いてるんですが、ボケはずっとあさっての方向見て漫才してる場面が浮かびました。
間に前フリや、ツッコミがボケて滑ってしまう等のワンクッションを置いたりするべきかと。
・一度これで企画のチャンピオンになっているネタに言うのも難ですが、このネタ素晴らしいですよ。
設定やボケが作りこまれていることも然ることながら、一つ一つの言い回しにまで工夫が合って完璧なネタだと思いました。
個人的には、今回の上位ネタの中でもさらにダントツだったと思います。
・ビオレでここまでやり遂げた感のあるネタ書いたのは彼だけでしょう。
お見事でした。(90点)
第9位 有機丸アポロ
出雲:悔いは無いと言ったら嘘になりますけど、仕方ありませんしね。
遠山:ネタ勝負に言い訳は無意味ですから。決勝進出が果たせただけ良かったです。
出雲:また1つ明確な目標が出来ましたからね。次は優勝も視野に入れますから。
【審査員コメント】
・うーん、漫才としては上手いと思うんですけど、なんていうか、目新しさがないかなぁと。
変なキャラを出すくだり(モロヘイヤとか珍念)は正直安易に笑いを取りに行ってるのが見えてちょっと残念。
メイドカフェ除夜の鐘とか、急におっぱいみせるくだりとか、随所にセンスの良さを感じることはできるのですが、
それをより生かせる展開をせずに小手先で笑わせにかかっとるなぁと感じてしまいました。おぅう!65点!
・一読して、すごく作りこまれたネタだと感じました。「ニラ泥棒」なんてフレーズも面白いです。
ですが、テンドンが多すぎる気がします。「野菜泥棒」「モロヘイヤ」「メイドカフェ」などなど、効果的を通り過ぎてちょっとクドかったです。
特にメイドカフェのボケなんかは、ネタに組み込まず、単なるツカミとして使えばよかった気がしました。
伏線を駆使したり技術的には高いと思うのですが、逆に言えば技術に溺れてしまったネタじゃないかと思います。
・ボケパターンの数を考えると煩悩の108を題材にしたのが厳しかったと思います。
野菜泥棒系煩悩の後に野菜泥棒を凌駕する煩悩があれば良かったのかも。
・設定もなかなか考えつかないものでしたし、ボケのかぶせ方、やりとりも問題なくかなり巧かったのですが、
もう一押しあれば・・・と思ったりもしました。
これだけ完成度の高い漫才だからこその贅沢、みたいな感じですが・・・。
・トータルバランスで考えると、終盤でちょっと収束つかなくなってるような
まとまりの薄さを感じました。それゆえの「オチの弱さ」だったような
気がします。もうちょっと詳細に言うと、中盤までは出雲さんの
「理解できてない感覚」をかなりじっくりと吟味する展開だったんですが、
オチに向けて終盤へ差し掛かった時、展開を急いでるかのように
流れているように思えたのです。「遠山まわりで煩悩を探し始めた」の
あたりからかな?矛先の転換もそれまでと比べて唐突でしたし、
このネタの展開と基軸の強さなら、どんな切り口でもオチは
作れたと思うので、無理に108個目を探さなくても落とせたのでは
ないかと思うんです。そういうことができるように作られている
作品だと思うんですよ、これ。それ以外は面白かったです。
勝手にプリン食べた件、ちゃんと後で謝ってくださいね。
・一ネタで新しい?煩悩108を書ききるとは・・・
いや、数えてないんで本当に108あるかはわかりませんけど。
全体的には悪くは無いと思ったのですが、()の説明で若干萎えました・・・
この企画の趣旨は、あくまで文章で笑わせる事なので別な表現方法を使ったほうが良いと思います。
・「ニラ泥棒」って、話題の入口としては分かりにくいボケのような気がしました。
ですがその後は、ニラ泥棒関連のボケを含め非常にうまい展開が繰り広げられていたと思います。
ボケの作りは非常に凝られていたのですが、もう一歩、面白さで上回って欲しいなぁ、みたいな印象も持ちました。
・んーっとね、面白いです。
基本言うことないです。
他の審査員の方が言ってくれると思うし、
言わなきゃそれはそれで問題だと思うんですけど、
おっぱいの下り絶対要らないです。(81点)
第8位 安物鬼(応援団付き)
優勝者の方、おめでとうございます!
【審査員コメント】
・まさかの桃太郎ネタ!すごい勝負根性や!!
読み物漫才の中でも一番書きやすい題材やからですね、よっぽどの事がない限り他の数多ある桃太郎漫才の中に埋もれちゃうと思うんですよね。
で今回のネタはどうだったか。埋もれちゃいました。引っ掛かる箇所がなかったなぁ。ももにつるはしはベタでしょうがよー!!
まぁ悪くはないんですよ。でもあくまで及第点ってことで。おおおおお!50点!!
・犬猿雉を仲間にするくだりが抜群に面白かったです。ていうか設定が素晴らしいですね。この発想には感心しました。
個人的には、もっと桃まみれにして欲しかったんですが(特に終盤とか)、意外とスカシが多かったのが残念でした。でもいいネタだと思います。
・桃太郎で新しい斬り込みをすべく桃増量に挑まれてますが効果は弱かったと感じました。ここは桃から離れる事こそが笑いに繋がると思います。
・桃多めという着眼点が素敵です。 仲間を増やすくだりも面白かったです。
ただ爺さんと婆さん関連のボケが多めに引っ張られすぎているような気がします。終盤にやや飽きが来てしまいました。
・「中途半端に設定が徹底されない」っていうのは、普段だったら
マイナス評価ポイントなんだと思うんですが、この作品は
それを完全に逆手に取る事に成功してますね。どうしてこの作品が
それに成功しているのか、その仕組みは正直わからないんですが、
ポイントポイントで出てくる「モモじゃないものを使う瞬間」が
毎回面白いんですよね。何でだ、みたいな。
構成から会話まで、綺麗にできた作品なんですが、あまりにも綺麗に
作られてるからこそ、ツッコミがちょくちょく言う「余計なひと言」が
かえって浮いてしまって、その瞬間で冷めてしまいました。
「テーマがありきたりでも演者次第でまだまだ面白いのは作れる」
というのが証明できてますね。
・どうも当たり外れが激しいように思います。
ツッコミとボケがハッキリしているので、ツッコミは下手にボケさせないほうが無難かと。
ツッコミが滑ってしまうと(狙ってやっているのでは無い限り)悪い意味で印象に残ってしまいます。
・ボケが桃に偏る事を主張し、展開し始めてからの『桃婆さんは川へゴミを捨てに行きました』。これ最強ですね。
話に挙がっている内容はベタな桃太郎漫才そのものなのですが、
常識の裏をつくようなボケが多くて楽しめました。こういう漫才の作り方もあるのか、と。
気持ち良いくらいにキャラが立っている爺さん婆さんも、この作品ではプラスに働いていたと思います。
・笑った箇所が3つあります。
1個目→めっちゃ尻に敷かれとる!桃だけに。
2個目→相変わらず尻に敷かれてる!!桃だけに。
3個目→もう結構。もも結構。
こりゃどうしようもねぇな
というわけで、桃太郎というベタ題材No.1を選び、
更に斬新な展開を開拓しようとしたけど失敗してる印象でした。
桃アレルギーって設定はそのままで、
大々的に中身を練り直せばもっと良作が出来るんじゃないかと思います(67点)
第3位 月影連盟
なんとしても優勝してスーパーシードの田んぼマンと闘いたかったです
【審査員コメント】
・うーん、なんか重厚やなぁ。重厚すぎるくらい。
なんでしょう、文章を書く力はすごく高いんですけど、
ボケ以外のところに厚みを持たせ過ぎててこう、テキスト漫才を読むとき特有の快感?みたいなやつが薄れてると思います。
実際ボケ自体はベタなもんが多いんですよね。韓流のくだりとか、モンダナラツモファッカ王国とか「知ラナイウチニアメリカノ領土フエタ!フエタ!」とか。
ボケの絶対数は少なくないんですけど、これ!っていうポイントが僕には感じられなかったというのが率直な感想。うぅう!65点!!
・ネタの入りがあまり期待感をそそられる感じではなかった気がしましたが、読んでみるとやはり作者さんの力量が見て取れて、面白かったです。
でもですね、これだけの技量がありながら「韓国」と「アメリカ」のくだりのクオリティが低かった気がしました。余計な部分をそぎ落として、
「モンダナラツモファッカ王国からの侵入者を防ぐ」という設定だけでも充分ネタになるんじゃないでしょうか。ツッコミの安定感と無駄のなさは凄いと思いました。
・これ文章だからこそ活きる漫才ですね。実際に喋ってやると考えると大変そうです。
文章を読みやすくしたバージョンも見てみたいですね。
・完成度がかなり高い作品であるのは間違いないですが、世界観に対してボケが小さくまとまっていたような気がします。
設定と入りで興味を引くのには成功したのにボケがなかなかついてこなかったという印象を持ちました。
・細かい事を言うなら
海堂:そういうことだ。最も、既に日本の一部ではそういった(略)
のところは「最も」ではなく「尤も」なのですが、そんなのを採点したりはしません。
とにかく「おなかいっぱいになる作品」という感じです。
読み応え、構成、ボケの配置、的確なツッコミ、それによるネタの昇華・・・
「大きな笑いのポイント」こそなかったんですが、ここまで仕上げた作品なら
これで完成系だ、と言い切っていいんでしょうね。
せっかく構築した世界観を根本的に破壊するという大胆なツッコミの手腕も
素晴らしいと思います。(ベルトコンベアたたき壊せば済む、てw)
・面白かったんですが、ちょいちょい気になる点があって「伏線?」と思って集中出来ませんでした・・・
「日本に近い韓国・アメリカ〜」ってのはどういう事なんですかね?
距離ですか?文化ですか?
韓国はともかく、アメリカはどちらにも当てはまらないかと思いますが・・・
あとはちょっと細かすぎたので書きませんが・・・
笑いや伏線に絡まない部分は切っても構わないと思います。
・設定が複雑なようで、それでいてここまでしっかり展開できる、というのはすばらしいことだと思います。
独特な題材を展開し始めた上で後半は韓国・アメリカ・モナカ王国と分かりやすい構成。
読み手を惹きつける上ではこれ以上無い上手さだったと思います。
ちょいちょい素晴らしいボケがあるのですが、作品全体で利いてくるようなボケがもっとあれば本当に言うこと無いです。
その点、設定そのものにも絡んでいる「モンダナラツモファッカ王国」は素晴らし過ぎます。
・これで勝たないとフェルナンド・メイレリス監督に合わせる顔が無いし、
こんなネタで勝ってもフェルナンド・メイレリス監督に合わせる顔が無いんです。
私はどうすればいいんでしょう。(本人評価50点)
第7位 ボルケーノ
A: 竹の子、味があってうまいと思ったけど。
B: 甘かったね。
【審査員コメント】
・文章の書き方が上手いですね。読みやすくて好印象でした。好きです。
あと言い回しがなんか面白かったです。心地よいくどさが良かったですね。
ただちょっとワンアイディアで引っ張りすぎかなと感じました。
広がりを見せる展開が欲しかったですね。竹取物語の範疇の中だけで遊んでる感がしてもったいないなと思ったです。
読み物としては良くできてると思いましたけど、漫才としては良くもなく悪くもなくだなと。ぉぉぉ!55点!
・面白かったです。すごい笑えるという感じではないのですが、一ボケ毎に着実に階段を登っていって、
どんなクライマックスを迎えるのかという期待感が凄かったです(唯一階段を踏み外しているとすればローストビーフのくだりですかね)。
ですが…最後の一段を登りきれなかった。そんな印象です。やっぱりどうしても「月に帰る」場面にもっと期待してしまいますからね。
とはいえ言葉遊びの上手さや構成力など、かなりハイレベルでした。これに爆発力が加われば、すごいネタになるんじゃないでしょうか。
・幾多の人に散々ボケ倒されてきた昔話で真新しさを出すのは難しいです。
元々のストーリーも笑いの足枷になってるように感じました。
「5人への課題」「やわらかおばあさん」はツボ入りしました。
・ありがちな設定ですが竹の子押しなどオリジナリティもあって良かったです。
しかし正統派という印象の反面これといったインパクトが無かったように思いました。
工夫次第で後半さらにボケをかぶせることができそうな感じもします。
・うわ、何ですかこれ。すごい面白いじゃないですか。
文章としての表現方法が上手なので「2回言う」なんていう
本来だったら別に何の効果も成さなそうなボケですら面白いですね。
前半8行だけで絶対面白いんだっていうのがわかる作品でしたね。
「昔昔」から6行分だけボケの質がわりと普通だった事を除けば
絶対上位にいてほしい作品だと思います。うーむ。
・何故でしょう・・・
このネタに高得点付けるのは非常に悔しい感じがしますw
韻を踏むのが滅茶苦茶上手いですね。
とりあえず一本調子なツッコミを工夫すれば、更に洗練されたネタに仕上がると思います。
・ツッコミどころはもっとたくさんあると思うのですが、Bさんの台詞は最小限に抑えているんですね。
文章の漫才だからというのもあるかもしれませんが、ツッコミどころを絞ってツッコむってのもアリなんだなぁ、とこの作品を読んで思いました。
ただ、普通のかぐや姫ネタ+α、をさらに上回る奇抜な何かが欲しいところです。
・作りが荒いってのがまず感じたことなんですが、
それ以上に後半の不条理なボケの応酬がお見事でした。
しかし行数の制限まで半分以上空いてるため、
内容が薄いなと感じたのが正直なところ。
最低でも後30行は詰め込んでもらいたいです。(59点)
第5位 たいまつぎょうれつ
坂田:次がある。そう思えばまだまだやれる。
中武:次回に向けて精進します。
【審査員コメント】
・いやぁ、いつみてもくりぃむしちゅ〜のフリートークは面白いですね!
特に例えツッコミ、キレツッコミに関しては日本の芸人の中でも五指に入ると思います!ってこれたいまつぎょうれつの面白いやつ!!!
アホくさくて面白かったです。前記したとおりちょっと影響を受け過ぎな感もありましたけど面白かったです。「あ〜さ〜く〜ら〜!」のくだりは笑いました。
ただちょっとキレツッコミが後半くどく感じたです。ラザニア食ってドリア食ってチーズフォンデュみたいなね。タンブリングのくだりはやりすぎや。
そこも考慮すると、おぉうおぉう!85点!
・作者さんは頭にヤモリが沸いてるんだと思います。でも破天荒な様に見えて、技術的にはかなり高いですよね。
こういうネタは、その「計算された部分」が見えなければ見えないほど良いと思うんですが、このネタではそれが時々ツッコミのクドさとなって表れていた気がします。
それと終盤がそんなに面白くなかったのが残念ですが、それ以外は本当に面白かったです。
・唯一の下は必要性を感じませんでした。
全体的に有名人の名前を使いすぎている気がします。
・似たようなテイストの設定はたくさんありますが展開や肉付けの技術がぶっちぎりで上手かったです。
・面白いです。ていうか上手いです、文章。あと構成能力。
それだけに「言いたいだけの発言」や「勢いだけで突破した箇所」が
ちょっと多かった気がして、そこが残念でした。
唐突に登場したそのフレーズで1つ笑いを獲得しよう、とされても
その前後を吟味した審査をさせていただきたいものでして。
・うーん・・・
膝カックンにする必要性があまり感じられませんでした。
「家庭の会話とかでも普通に使われるようになります。」
以降のボケ等は別に膝カックンじゃなくとも良かったのでは?
例えツッコミも微妙に上手く無い気がします。
色々と工夫は感じられるのですが・・・
・2人の言葉運びがとにかく秀逸でした。
設定も独特で、全体を通して楽しむことができました。
ただ、固有名詞系のボケが多いのがどうしても気になってしまうところではあります。
・かなりのマニアック路線で来た上に主題が突飛であるにも関わらず、
なかなか楽しめました。
日常生活の会話に膝カックンを盛り込むという発想、
それとその例が非常に浅いというか、もう少し面白くできたな〜と思うんですが、
ツッコミがその上を行ってて読んでて非常に読みやすかった(審査的に)です。
こればっかりはどうしようもないんですが、
そのツッコミが終始過剰(というかハイテンション)なせいか、
盛り上がりのポイントが無かったように感じたのが難点。(81点)
第2位 モンブランジャム
からだがしびれてうごけない
【審査員コメント】
・『静……動と対をなす静…。言うなれば剛ではなく柔の使い手…。……こいつぁ厄介だ。』
↑めっちゃ笑いました。発想がいいですね。
言い回しが上手いですね。しょうもない状況なのにリアルに緊迫感を持ってる善田におかしみを感じました。
ただ後半、ちょっとトーンダウンしちゃったかなぁ。前半のインパクトが強い分、慣れが出てきた後半にもうひと山ほしかったですね。
でも面白かったです!ここまでで一番面白かったです!うお!85点!
・綺麗な運びのネタだと思います。漫才のお手本と言ってもいいような。
ただ、突き抜けたボケがほとんど無かったのが残念です。左手と右手のやりとりはかなり面白かったですが。
そういうのがもう一つ二つあると、もっと高得点がつくと思います。
・総じてボケが小玉に感じました。
静電気は広がりづらいようです。
「輪ゴム」はツボ入りしました。
・上手くまとまっているうえ、設定も存分に膨らましてあって面白かったです。
ただあと一、二カ所天丼などで山場を作ってると一層良かったのではないかと思います。
・些細な物事を大げさにとらえて展開するっていう手法は多分、
基本中の基本なんです。で、それをいかに活用できるかが作者さんの
手腕なわけですけど、凄いですね、この作品。
途中からそれが大げさだったのかどうなのかもわからなくなるくらい
作戦の練り方が大人気ないというかw
戦い終わった直後の描写を読み手の想像下に委ねてしまったり
次の展開を無理なく進めて落としたり、とにかく技量が半端ないです。
面白かったです。はい。
・入り方が上手いですね。
ボケのキャラがたっています。
ちょっと三点リーダーを使いすぎかと思いましたが・・・
多少強引な気もしますが、全体的に良い具合にまとまっていると思います。
・うまいですね。バカっぽい言動と頭良さそうなフレーズがうまくマッチしていたと思います。
ただ、他の上位ネタと比べるとややインパクトが薄れてしまったのが難点です。
・言うことないです
っていうのも、面白すぎて言うことが無いんじゃなくて、
特徴が無くて特に言うことがないんです。
まぁ、これを言われてどうしろって話なんですけど、
強いて言うなら、面白いんだけど特筆すべき部分も無いと言いますか、
「これ!」ってのが無かったんです。
難点を挙げるとするならば、
パソコンに砂をぶっ掛けるくだりですぐ突っ込まなかったのが疑問でした。(55点)
X子:第6回MM−1グランプリ、66組の頂点はエイジアンエイジアンが勝ち取りました。
Y美:それでは皆さん、第7回MM−1グランプリでお会いしましょう。
XY:またね!!
|
MM−1トップに戻る