X子:いやはや…今回も若干波乱の展開だったのではないでしょうか。
Y美:そうね…これはなかなか予想が付かないわね。
X子:残っているのはサンザンヒーローズ、月影連盟、リーベルパウンドの3組です。
Y美:果たしてどのコンビが王座に就くことになるのでしょうか!?
X子:3位から1位まで、一気に行きます。優勝は…!?
|
第3位 エントリーNo.033 リーベルパウンド
審査員 点数 |
95 |
86 |
65 |
70 |
96 |
66 |
88 |
合計566 |
第2位 エントリーNo.044 月影連盟
審査員 点数 |
58 |
84 |
60 |
94 |
98 |
88 |
91 |
合計573 |
優勝 エントリーNo.052 サンザンヒーローズ
審査員 点数 |
90 |
81 |
85 |
80 |
94 |
81 |
81 |
合計592 |
ということで優勝は
サンザンヒーローズ!!
X子:…に決定いたしました!おめでとうございます!
Y美:お二人の今の気持ちを伺ってみましょう!
|
B:やりました!皆さんありがとうございました!
A:ハワイに永住します
B:賞金とか出ないよ?
A:!!
|
X子:ありがとうございました。
サンザンヒーローズさんには、ハワイに行く権利を差し上げたいと思います!
Y美:貰うまでも無く、是非自腹で行っちゃってください!おめでとうございます!
X子:以下、夏草さんを含めた審査員全員のジャッジペーパーと、各コンビからのコメントとなります。
Y美:審査員は上から順にBONBORIさん、qqqさん、ジェネラルさん、スリーオールさん、
先風さん、火田辻正さん、ひろちょび@管理人、夏草さん(予選審査員)です。
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優勝 サンザンヒーローズ
A:よーし今日の夕飯はカレーの煮っ転がしだぞー
B:やったーごちそうだー
【審査員コメント】
・「漫才読んだぜ!」って感じがすごい滲み出ました。本当に漫才でした、面白かったです。
よく考えながら書いてるなと、本当に堂々と壁に向かって進んでるなと、よく感心させられる漫才でした。
後はもう、キャラの口調がときどきおかしくなってるのを直せば完璧だと思います。
「夜もうるさくて眠れないですし」など、この場の雰囲気に合っていない発言が多々ありました。もっと世界に深く潜り込んでください。
「夢は目前だ!」みたいなイメージがこの漫才から感じました。どうかもう何歩か進化して、完璧だと言わせる作品にしてください。
・隙間がなくそれでいて詰め込みすぎず、無駄なやりとりの一切ないネタでテンポ良く、
満遍なく笑いどころが盛り込まれていたので、読みやすくあっという間に読み終わってしまいました。
終始似たテイストのボケが多かったので、このキレを崩さずに大きな笑いどころを肉付けできれば、
劇的に面白くなるんじゃないでしょうか。
・前半:4
語尾の本心は面白いですね。
あぁ言う何気ない一言で笑わせるのってなかなかの高等技術ですよ。
中盤:5
スピーチで繰り出される一言一言が全て笑いに繋がってる印象。
故人=良い人として扱う と言うイメージをことごとく破壊していく面白さがありました。
後半:3
相手を皮肉る連続は面白かったのですが、後半はもうちょっと変化が欲しかったです。
総合:4
神妙にしなくてはいけない場面でのおふざけと言う
緊張と緩和の要素をこれでもかと入れた分、最後の物足りなさだけが少々残念ですが
全体的にテンポもよく完成度も高いと思います。
・凝った設定や目を引くような飛び道具が無くとも、ボケ1つ1つのレベルが高ければ問題無いと思います。
このネタはそういうレベルの高い漫才だったと思いました。
飛び道具を使っただけで中身がない張りぼてみたいな作品よりも格段にこっちの方が良いです。
さらに言えば、ちゃんと作り込んである作品は飛び道具を使ってなおかつ中身も伴った作品にも太刀打ちできうると思います。
・ボケの一言一言が、最後だけ崩れている。たったそんだけなのに、
こうも「裏切られた」と思わせるもんなんですね。
すっごい面白かったです。最初の15行が残りの行に比べてちょっと弱いかと
感じましたが、後半で完全に巻き返していると思います。
こういう「日常会話の盲点」が表現できる作品こそ、上位にいてほしいものです。
・ツッコミの言い回しが凝っているのですが、
出てくるフレーズの中に、2人の人間が実際に喋ってるとすると浮いてしまうものがちょくちょくあったように感じました。
『メッシュ』や『一言二言申し上げます』などの言葉ボケが新鮮味がないというか雑かなという気はしましたが、
全体的には一本調子過ぎず飛びすぎず面白いと思います。
・ボケ自体はそれほどすごいボケがある訳でもないのですが、
毎ボケ毎ボケ、どの方向性のボケが来るかが予想外なのが良いですね。
いつまででも読んでいられそうなネタでした。面白かったです。
余談ですが、相方とか友人が喪主っていうケースは、実際にはあまり無い気がします。
基本的には親族がなるものだと思っていました。
・「読ませるネタ」でした。
特別ダントツに面白いってわけでもないけど、
「あぁ、この流れで次のボケもみたい」と思わせる書き方ですよね。
面白いのとベタなのとの落差が激しいのが惜しい。
賛否両論とか好きなんですけど。(61点)
第8位 HIGH−POP
小沢:ここまで来れたことが素晴らしいね。
伊上:おいしいね。
小沢:何が?
【審査員コメント】
・堂々とした構成力に胸を圧迫させられました。ややこしい設定をここまで纏められるとは、相当ネタを見直されたのだと思います。
IFなど、独特の展開や言葉の絡ませ方が面白く、最後まで引き付けられました。
しかし、ボケが今ひとつ打ち切れて無かったです。
部屋内にゴミ捨て場があるという事も、漁船にゴミ捨て場という所も、もう少し内容を詰めて長くした方が良い所が多々ありました。
特に部屋内にゴミ捨て場は、ネタの展開の核となるべき設定なので、より一層内容を深めて欲しかったです。
一番最初の核となる設定が薄らぺったりで終わってしまっては、その後の展開に付いていけなくなってしまいますから。
それに、最初で出した案を改良するという所も、もっと大きく多様に取り入れて下さい。
足拭きマットとその他少しだけとかそんなケチ臭いラインナップではなく、もっと最初の方に出したボケをドバッ!と混ぜ合わせて見て下さい。
そうすれば読み手に与えあれる印象も断然強くなりますし、打ち切ったという感じがして、スッキリします。
「さあ終わった、よし次の展開だ!」と思わせるような個々の締め方でないと、モヤモヤが溜まってしまい、スッキリしません。
だから全体的にドバドバとネタを深ませていき、スッキリした終わり方を見つけ出してください。
そうすれば、シャキシャキと爽やかな朝食のような、気持ちを晴れやかにさせる充実感のあるネタが出来る筈です。
・進行して行くうちに、どんどん理屈がずれて堂々巡りになってしまう感じがいいですね。
おっさんに若い女の理想をごり押しする、ボケの人のすっとんだ発想が面白かったです。
ただ気になったのが、冒頭の「ごみ捨て場を移動したんだよね」のくだりは、少々ボケとツッコミ双方が飛躍しすぎな気がしました。
大事なツカミの部分なので、もう少し分かりやすく描いたほうがいいかと。
全体的にすっ飛んだ感じのボケが多かった分、当たり外れの多さも否めませんでした。
・前半:4
ごみ置き場を自分の部屋に持ってくると言う発想は
今後の展開を期待させる発想でした。
中盤:2
冒頭の発想の割に、1個1個のボケは意外とオーソドックスでした。
細かい事を言うと、「IF」ってイフですよね?
何かの頭文字なのかなって考えちゃいました。小文字で「if」ってした方が自然な気がします。
後半:3
カラス用足ふきタオル、おっさんへの扱いの悪さが面白かったです。
総合:3
ごみ置き場を自分の部屋に置くと言う発想の良さから
もっと面白い人物(ゴミを捨てに来る人)との絡みを盛り込んだら良かったんじゃないかと思います。
もてなさなくても良い相手に足ふきマットを用意すると言うボケが面白かったです。
・大きな欠点は無いんです。無いんですけど、上位に押し上げるには何かが足りないような気がしました。
イメージがはっきり浮かんでくるような良い意味でバカバカしい展開みたいなものがもう少しあればと思うのですが、
そういった画でも重ねて笑えるようなボケがあまり無かったように思います。
・なかなか「頭の悪い発想」が小気味良く炸裂してていいですね。
トータルバランスも非常によく、読み手がボケの間違いを安易に想像しやすい
作りになっているので、読みやすかったです。
構築したシチュエーションの範囲内できっちりボケれてるのですが、その反面で
「それ以上でも、それ以下でもない」という状態に留まってしまってる気がします。
一旦引っ越してしまうっていうアイデアも良かったのですが、それが
ワンポイントになるかっていうとそこまで強くなかったので、
もっと突飛な方向に飛んでしまっても大丈夫だったのかな、と思います。
軸がしっかりした作品なので、多少すっ飛んでも改修できそうですし。
・掛け合いも自然で分かりやすく面白かったです。
個人的に『「うわ、勿体ねえ!」』のキレが好きです。
オチが本来いい終わり方だと思うのですが、そこまでグッときませんでした。
冒頭の『寝ながら漫才してる』の部分をもう少し強めに言っておいて、オチのくだりの表現をもっと凝るとなおいいのではないかと思います。
・「うわ、勿体ねえ!」は良いですねw
爆発こそしていないものの、しっかり自分の世界を構築していて好印象でした。面白かったです。
このレベルの実力になってくると、是非他のネタも見てみたい、という感想を抱きました。
・内容が濃くなって再登場ということで、前回よりはいいと思うんですが、
まだまだぶち壊せるんですよねぇ。
「ゴミ捨て場を移動する」という少々不思議な設定で、
イマイチ攻撃的になれていないというか、
ゴミ=カラス、ネットという安易な連想を全て取り払って、
何か思いもよらぬものとゴミ捨て場をかけ合わせられたら、
いい作品になるんじゃないかと思います。
オチは好きですねぇ。いやお前直前まで喋ってたやん。(55点)
第9位 天然亭一門
パーマ太郎:避妊してなければ、勝ててたかもしれない・・・
【審査員コメント】
・胸が弾け飛ぶほどのパッションとメッセージ性を感じました。なにこの現代アート。
もう笑いを狙いすぎてて逆に純粋だなと思わせてしまう文章力が凄いです。嫌な気分がこれっぽちもしませんでした。
メイの使いどころも秀逸でしたし、展開の切り替えの潔さも逆に心情深く感じさせられたりと、読み手を良い方向に騙してくれる作品でした。
しかし致命的な欠点が一つ、この作品がすっごい平面で二次元なんです。
なんて言うか、他のこのような文字遊び系のネタを見ても、少なからずの立体感は感じるんです。
けれどこの作品の場合、どこまでもが文章で、何も浮き出て来きません。
その理由は、この作品は地に足がついていないんです。別の世界で進行してるおとぎ話にしか見えないんですよ。
ですから、この作品に言うのはとても野暮な事かもしれませんが、場所や人物、時間軸などの現実味を少しでもいいんで混ぜ合わせてください。
わずかな現実味も感じることが出来ない作品は、読んでるとなんだか完全な疎外感を感じてしまって、心の半分くらいしか爆笑できないんですよ。
独自の笑いを追及するのも良いかもしれませんが、少しくらい読み手を巻き込ませる世界観を作ってください。遠い国の竜巻なんて、誰も興味無いんですから。
もっとこの作品に立体感を表現する事が出来たら、読み手の心に深く訴えかける支離滅裂な作品という大変不思議なモノが出来上がる筈です。
・こういう雰囲気で笑わせる系のネタ、僕は好きです。
全力で前にやっていたやりとりを、何事もなかったかのように全力で置き去りにしていくのが面白かったです。
(どや顔)ってト書きで書いてるだけなのに、しょう油顔からテリヤキソース顔とか、的確すぎてすぐ鮮明に浮かびました。
もっと細かい描写でさりげなく雰囲気を表現できるようになったら、もっと面白みが増すんじゃないかと思いました。
・前半:1
「(どや顔)」 「お、ま、え、ら」 「一つ飛ばして、べっぴんさん。」
と、しょうもなワードをわざと入れてくるあたり、何を狙ってるのかさっぱり分かりません。
中盤:2
阪神ファンなので、多少はおまけしました。
後半:1
まさかの下ネタオチである。(想定内なんでしょうけど)
総合:1.5
一辺さんは大喜利だとあれだけ面白いのに
なぜこう言うネタに走ってしまうのか・・・選択をもうちょっと困って欲しかったですw
次はもっと普通のネタを作って欲しいと言う期待を込めて
最低評価を進呈しますwごめんなさい。
・ジブリ作品より好きかもしれません。 ふざけているようでクレバーという格好良いネタに見えました。
これ以上この作品に要望があるとすれば、本題に入る前と本題の後に比べて本題の印象が薄れ気味なところでしょうか・・・
ただこの作品とても気に入ったので、あとはダレル・メイを知らない人がいないことを願うばかりです。
・ああもー、どうしようかなー・・・。
この際一旦オチのこと完全に忘却するとして、そのテンションで乗り切る感じが
文章からあふれ出てくる感じがすごかったです。圧倒的に文章がうますぎます。
そしてそのままオチのことは忘れたままにするとして、
「文章としての巧みさ」は本当に最後までお見事でした。
「そこで大きく笑う」っていうより「クスクスくる」っていうさざなみ笑いが
続くような作品だと感じました。こういうテンションで終始やってるから
仕方がないのかもしれませんが、大爆発がないのはちょっと残念。
・このネタはどう審査したらいいのでしょうか?…とりあえずなるべく他のと同じようにコメントします。
『耳すまさずとも「嫌です」って返答帰ってくるわ!!』『パイ生地には包まれずとも、優しさに包まれて欲しかった。』
ふざけながらもジブリに絡めた上手いこと言ってて、テンションも相まって面白いです。テンション押しな感じはありますが。
結局最後下ネタかい!というツッコミは読んだ人が心の中でするので無くてもいいと思いますし、3人目を登場させないというボケもいいと思いますが、
『漫才ここまで』で区切って最後こういう説明で終わらせるのは、漫才じゃなくコントかと。
自由すぎるので、芸人で言うと人力舎の鬼ヶ島でしょうか。
・まさに次世代を感じさせるネタだったと思います。
漫才の内容自体もしっかりしていますしね。
ただ、まだまだ上を目指せる感じはします。ところどころスベっていたりして。
実際には必要な展開でもありそうなものの、そこだけどうも浮いているのが何となくしっくりこないような。
面白さを保ったまま様々な違和感が解消されたりすると、ホントにすごいことになりそうですね。
オチは…すみません、「ふーん」って感じでした。
ただ、ここまでくるとマイナスにはならないですね。今から考えると、そこが無かったら無かったで寂しいような気もします。
・気持ちはスタンディングオベーション。
一行目で伏線を提示して、後に何かあるなと思わせてからの、
印象に残るボケと構成でそれらを忘れさせ、
”漫才”という枠を超越した奇想天外な、
まるで叙述トリックを用いた小説を読んだあとのような”やられた感”を読者にもたらす。
俺たちのやりたいことをやるんだと言わんばかりの自由なキャラクターや、
読者がギリギリついていけないようなマニアックな話題も好印象。
(完全についていけなかったらアウト)
前回よりかなりいいと思います。是非このモチベーションで奇抜なことをやり続けてください。(84点)
第5位 有機丸アポロ
出雲:今回は本気で優勝狙ってたんで、かなり悔しいです。
遠山:ただ、これからずっと優勝のみを狙って出続けますんで。
出雲:いつか必ずチャンピオンになるんで!
【審査員コメント】
・いやもう発想が素晴らしすぎます。読んでる内に何度「うおっ」と呟いた事か。
自分が含まれない発覚や、五十音など、いちいち目の付け所が秀逸で、読んでてとても楽しかったです。
特に塩の味をサ行に繋げた展開には、思わず感動してしまい、鳥肌が立ちました。複線回収のクオリティが高すぎます。
後は終わり方をどうにかすれば完璧です。今のオチでは「ハイ、終わり!」という感じが全然しません。
ほっといたらいつまでも続けられそうなネタなので、自然にブレーキを掛ける方法を考え出してください。
こんな終わり方では納得できません、まるで打ち切りです、「もっと続きを見せろ!」と脳みそからクレームが来ます。
書く事に夢中にならずに、どこかで終わり方をどうするのかを考えながら書いてみてください。きっと見事なオチが浮かび上がります。
・隙あらばボケようという姿勢を感じられて、とても好印象でした。ただ、新しいネーミングを付けるくだりまでの間、
もう少しボケを搾っても良かったんじゃないかなと。個人的に本題に入るまで、少々くどく感じてしまいました。
ネタ全体にもう少しそういったメリハリが付けられると、中盤〜後半のボケが活きるんじゃないかと思います。
・前半:2
指の中に自分の名前がないと言う着眼点は良いと思うのですが
笑える要素には繋がりにくいかなと言う印象でした。
中盤:4
ブラックユーモアが多くてちょっと食傷気味に。
ですが、「三宅」が手のひらからレインボーブリッジのくだりまでは笑いました。
後半:3
知名度の全くないジャニーズの話を引っ張りすぎたのが惜しいですね。
総合:3
指ひとつで最後まで話を引っ張るのはすごいと思いますが
逆に話を広げづらく、ネタを無理矢理持ってきたと言う印象が強いです。
中盤ぐらいの笑いどころが全体的に欲しかったです。
・指くねくねしてWAになって踊ってるボケでやられました。
前大会で感じた物足りなさが解消された素晴らしい作品でした。
ただV6が出てくるまでが低空飛行でもたついた気がします。もっと早めに指の名前を具体的に考えるくだりに移ってもよかったかもしれません。
・まずチョイスですよね、話題の。後半の「指の名前を」っていう展開に持っていく為に
用意したもうひとつの展開が既に面白いっていうのは、それだけで完成度の高さが
伺えるというものです。あとはもう、とにかく自然。余計な発言は一切なく、
それを伝えるだけで読み手が全てを汲み取れる、最低限のラインをしっかりと
カバーしつつ、毎度の発言がそれをきっちり昇華して次へ向かってますよね。
ツッコミが「なんだよ」「バカだろ」「ちがうよ」しかないような長文を
書いてる人は今すぐこの作品を何回も読むといいと思います。
・『一旦頭の中でイメージにある5人家族を巨大な鳥にさらわせて、それをさらにバズーカで撃って』
この辺りのくだりがボケとして雑かなと感じましたが、言葉遊び系や韓国語のボケなどは面白かったです。
突拍子もないようでいて決して飛び過ぎてなく、会話の流れも上手いと思いました。
ただ、ボケの面白さというよりは、流れの上手さに寄りかかって感じる面白さだったかなと。
・一つ一つのボケが気合入ってるなぁ、という印象です。
良い意味でベタネタの発展系とでもいいますか。ここまでやりきられると本当に面白いです。
とにかく、流れが異様にキレイでした。面白い上でそういうところがあるのが良いですね。
・0から構築する作品は分かり易さが第一に要求されるんですが、
文章が重厚で読むのに時間が掛かりました。
(こればっかりは書き手はどうしようもないですが)
後半はすいすい読めました。「ヒトサシユビハムニダ」は好きです。
ジャニーズがいっぱい登場してましたが、
まぁ名前だけなら許容範囲でしょうか。
あとはボケのバリエーションが少なかったです。(66点)
第4位 灯風
ナオ:この表現じゃあ、ダメってことですので。
ゴウ:また別なことをしないとね。
【審査員コメント】
・いやー、馬鹿らしい。アンの連発やら、合戦の光景など、どこまでも馬鹿らしく笑いっぱなしでした。
しかし読み終えた後に、このネタの欠点がひしひしと浮かび上がりました。
まず主題であるアンパンチですが、このアンパンチによって齎される被害に具体的な説明が無いと、その後の展開に疑問を持ってしまい共感が出来ないんですよ。
「アンパンチ一回使う事でどれだけのエネルギーが消費されるか」など、ネタに出来そうな部分がたくさんあるのに勿体無いです。
それから、この世界におけるアンパンチの立ち位置を明確にして欲しいです。核爆弾みたいなものなのでしょうか、それで伝わる印象も随分違ってくる筈です。
それと、ゴウが完全な語り手になってしまってるのが残念です。ゴウから入った話なのですから、ゴウ個人の話、ゴウの活躍などが聴きたかったです。
片方が完全な第三者の視点で語ってしまったら、漫才である必要性がありません。一人コントで十分です。
せっかく当事者が目の前にいるのですから、もっとその時の思惑などを聴かないと、勿体無いですし、物語として面白くありません。
後、せっかく桃山時代という設定なのですから、ちゃんと活用してください。時代風景がメチャクチャで、思い返したとき凄く混乱しました。
・・・と、これだけの欠点が浮かんできたら、そもそもアンパンチとは何だという根本的な疑問を考えてしまいます。
この事を考えてしまったら、もうネタの全てに疑問符が付いていまい、結果的に勢いだけのネタだったという印象を持ってしまいます。
だからもっとネタに深く入り込んで、展開しきれてない設定が無いか、見つけ出してください。
「アン」だけ押すなんてそんな過保護な事はしないで、全体を見て、押せるところまで押し進んでみてください。
そうすれば、読んだ後にも疑問をかんじさせず、スッキリと終わらせられる漫才になります。
・「アン」の二文字に着目したアンパンマンネタって、初めて見たかもしれません。
言葉遊びでボケてみたり、同音異義語でボケてみたりと、引き出しが広いですよね。
苦言を言うとすれば、展開していくと共に、笑いの質があまり比例していなかったです。
個人的にはこの設定をもっと掘り下げて、もうひと展開先を見てみたかったです。
・前半:4
話のベースとして、童謡やアニメを引用するのは正直あまり好きではないのですが
アンパンマンを悪者にする発想は興味を惹く設定かと思います。
アンチアンパンチ同盟良いですねw
中盤:4
アンチアンパンチアンパン・廃止案あたりまでは面白かったです。
後半:3
結局最後殴るのかよw
総合:3.5
中盤まではダジャレでも面白かったものの
最後までずっとダジャレだとちょっとつらいです。
設定が面白いだけにダジャレに頼らないボケがあると良かったですかね。
・同じ設定でネタを作るとしても、僕はここまで完成度の高いネタは作れないと思います。 作りたいですけど。
・きっちりとまとまった作品ですね。ボケの配置タイミングやツッコミの的確さ、
プロットがきっちりしてるおかげでどんな展開も拾えてます。
大きな笑いのポイントこそなかった感じもしましたが、面白かったです。
・アンが増えていく、アンがつく言葉を選ぶというのが面白いことは面白いですが、そこに集中し過ぎてる気もします。
ネタの案はよかったと思います。中身も暴力的でないし、アン心して見てられます。
結局なんでアンパンマン一味と争ってたのか、設定そのものが意味不明で、それは2人の人間の会話としてどうかとも思いましたが、
その設定ボケで押している印象ではなく良かったと思います。
・題材がアンパンマンでも、凝りようでまだまだ面白くなるんだなぁ、ということを実感させてくれたネタでした。
凝った分だけ面白くなっていると思います。最初から最後まで勢いもありますし。
数個置きに意外なボケ・展開が来るので、読んでいて飽きませんでした。面白かったです。
・エイジアンとリーベルよろしく、
灯風と前髪の違いがよく分かんないんですよね。
まぁ、ツッコミ側がワンテンポ置くのは書き手の癖だからまぁ置いとくとして
(あまり好きな書き方じゃないですけど)
っていうか、この時代にアンパンマンネタを書く度胸は評価したいですね。
今回の大会でも3,4組?くらい居た気もします。
笑いにおいて”ベタ”ほど怖いものがあるとは思えないんですけど、
皆さん度胸ありますよねぇ。
前半で終わってたらここまでのジャジペをぶつけてやろうと思いましたが、
まぁ、後半は良いんじゃないですか。
文章が濃くて、読むのに苦労しました。
人のこと言えたもんじゃないんですけどね。
オチは死ぬくらい残念でした。(67点)
第6位 安物鬼(PTA付き)
優勝者の方、おめでとうございます!
【審査員コメント】
・アンパンマンの世界を上手く活かしてたと思います。こんな教育マンガもあって良いな・・・。
しかし、麻薬ネタ自体がそんなに面白い物でもなく、ひたすら引っ張り続けるので、凄くダレてきます。
せっかく構成がしっかりしてるのに、ボケがけっこう有り勝ちな物ばかりで、新鮮さが感じられません。
もっと麻薬のバリエーションを振り絞ってボケを考え出してください。幻覚だったら、もっとありえない物が見える方が面白いです。
このネタはまだ全体的に普通なんですよ、設定だけで満足してて中身の進行はそれ相応に合わせただけなのです。
もっと話を壊してください。壊れた設定なのに淡々と話を進めるなんて、演出として非常に不自然です。
海にいる時に山の話をしても実感が沸かないように、世界というのはそれ相応の背景がなければ、相手に伝わりにくくなります。
現実離れな設定なんですから、動きも現実離れに合わせないと、勿体無いですよ。
ところで、とある漫画で大麻パンというのがあるんですよ・・・なんて偶然。
・個性に重点を置いたネタを書かれる方々が多い中、あえて王道の題材で挑む姿勢が素晴らしい。
ネタ運びがとても丁寧で、あいうえお作文でボケるくだりが際立って面白かったです。
ただ音楽の話が出てきた辺りから、急にネタが終わってしまったのがちょっと残念でした。
やはり題材が題材なだけあってか、これといった大当たりは少なかったです。
・前半:5
「でも実際はカバオくんが一人で走っているだけ・・・」 ←これはひどいwww
中盤:3
中盤は普通の取引話になっちゃってますね。
後半:4
「シンナーのことを「あんぱん」って言うんで」
まるでこれが言いたいが為の設定だったようなw
総合;4
最初のカバオくんは思い切り笑いました(爆笑度で言えば、決勝の中で1番ですね)。
基本的には不謹慎なネタなんですけど
どうせやるなら、とことんバカエピソードを盛り込んでも良かったと思います。
・アンパンマンになりたかった話からいきなり麻薬を絡めるというつながりが不親切だったのが気になりました。
話に入ってからは面白かったのですが、さらなる高得点のための一伸びが足りなかったと思います。
100行使うとすれば、カバオくんベースの話以外にもバイキンマンとの対決などもっと詰め込めそうな気がしました。
・笑っていい作品なのかっていうところから悩んだんですけどw
まあ・・・笑っちゃったし。最初のカバ登場のところからもう面白かったです。
音楽や映画に結びつけた無理矢理感がちょっと逆効果だったかな、と
感じました。あとはバタコさんのくだりが他の展開に比べて劣るんですよね。
そこ以外はほぼ完璧だと思います。見てみたいもん、これ。(ダメ、絶対。)
・進ませ方が綺麗だなと思いました。
プロローグを過ぎて、本編序盤のボケ『でも実際はカバオくんが一人で走っているだけ・・・』で掴まれました。
『ジャムおじさんと対立』〜『映画』のくだりが、折角オチに向かうとこなのに少し弱いかなと思いますが、
全体通して面白かったです。ただ、このネタを面白いと思ってはいけないのかもしれませんが。
完全に僕個人の感覚ですが、大麻とか薬物は結構ネタに絡めやすくて、且つツボにはまる人にはズボッとはまるのでそういう人にはウケやすいですが、
不謹慎と感じる人には完全に拒否されるものですし、そういう意味では、下ネタと同じであまり安易に高評価しちゃいけないかなという気もします。
ただ僕は、はまってしまう側の人間なので、「他の審査員の方が低くつけて下さったら丁度いいな」と思いつつこの点数にします。
・ベタにほんの少し独自色とか過激さが加わった状態って、ある意味では一番ウケやすいと思います。
内容はアレですが、分かりやすくて素直に楽しみやすいネタでした。
ほとんどのボケが面白いんですが、構成的にはやや甘かったのが気になりました。
・私が「ベタな設定を気をつけろ」というのは、
単にベタ=ウケにくい、という理由だけでなく、
他の人と設定が丸かぶりが起こった際、
「ネタのオリジナリティ」という点で非常に苦しくなるんです。
今回のこれも例に漏れず、
このネタのオチが他者のツカミと被るというとんでもない災害が起こってますが、
そういうことですよ。
「あえてベタで挑戦する」も特攻精神があっていいんですけど、
オリジナリティな設定を作れる人にこそ、そういうネタをやってほしいんです。
ベタな設定は書き初めで右も左も分からない人だけでいいと思うんですよ。(37点)
第2位 月影連盟
田んぼマンおめでとう
【審査員コメント】
・構成力の威圧感に「うおお・・・」の連発でした。世界観が完成されてます。
「自分はこれが好きなんや!」という主張を、これでもかというほど感じ取りました。メッセージで胸がいっぱいです。
ただこの作品の欠点、読みづらかったです。もう一回言います、読みづらかったです。疲れました。
まず、ゴンザレスを探しました。あまりに後半ゴンザレスゴンザレス言うんで、読み返してどれがゴンザレスだっけと頭を抱えました。
自分最初のゴンザレスのセリフ「お安い御用ですよォ〜」を見落としてしまったんですよ、それはその次のソロッツォのキャラの強さに消されてたからなんですけど。
このセリフを見落としてしまったらもうゴンザレスを見つけるのは不可能なんですよ。口調思いっきり女性に見えますし、誰もゴンザレスとは思えないんですよ。
散々ゴンザレスを引っ張って来たのに、この扱いは無いと思います。もっとゴンザレスを目立たせてください。読み手が一番知りたいキャラを知れないなんて、残酷すぎます。
このように、この作品、少しセリフを読み落としてしまったら、その後のボケが何にも分からないように出来てるんですよ。
まるで漫画なんですよね、うっかり気づかず次の次のページまでめくってしまったら、なんだかよく分からない展開になってる、それと似た様な事です。
こうしてオチがわかった状態で何度も読み返してしまうというのは、漫才を読む気持ちが非常に萎えてしまいます。
そもそも、このネタって漫才にする必要があるんですか?
自分漫才ってのは気軽に読んで気軽に楽しんで幸せを感じる物だと思ってるんですよ、学校帰りに買い食いしたハムカツのような。
この作品の場合、読んでて凄く気を使うんですよ、書いてあることに集中して、こってりしすぎるくらいの充実感を感じてしまいます。もう晩御飯いらないです。
だから、もっとあっさりとしててください。読み手を少し休ませる展開をどこかに挟まないと、キツイですし、楽しめません。
それと、様々な風刺的なメッセージが発せられてますが、どれもこれも漫才で表現するのには荷が重過ぎます。
笑いとは別のことを訴えつつ、笑いも盛大に取るというのは、さすがに漫才じゃ無理があるのです。
もっと別の形を見つけ出してください、表現の形はいっぱいあるのですから。
しかし、あくまで漫才で表現したいのなら、この作品を漫才でやる必要性を何十個も考え出してください。
そうして漫才の気軽さを上手く作品に混ぜ合わせる事が出来たら、この作品はとんでもないものに化ける筈です。
・これだけ多くの登場人物をうまく操作できるのは、構成力の成せる業だと思います。
ただ、構成の巧さに重点を置かれているような気がして、それ故に若干の読みづらさを感じてしまったのですが、
巧く伏線回収をしながら、狙った箇所で的確に笑える安定感はピカイチでした。中盤部分が一番面白かったです。
・前半:2
マフィアーとかファミリーとか、ただでさえ重苦しい話なのに
時代とか舞台の話をややこしくされたら話にすんなり入っていきづらくなります。
中盤:3
交通整理のくだりと玉ねぎは面白かったです。
後半:2
「咲野:まぁ確かにそうだけどさ…なんか複雑な設定でよく理解できないまま終わっちゃったよ。」
全俺、同意。
総合:2.5
漫才と言うより、読み物を読んだって感じですかね。
話が長い割に、ボケと言うボケが少ないのと
人名やら何やらでやたらカタカナが多く興味が削がれます。
これだけの文章力があるなら逆に、単純明快な笑いを追求したら良いネタが出来上がるんだろうなと思います。
・これだけ読み応えがあって、壮大なストーリーに笑いどころがちゃんと入っていて、人物全てを捌ききってるっていうのが感服です。
やんす系男子が出てくるのは何となく読めた気がしなくもないですが、それでも笑いました。
・・・・全っ然、取りこぼさないですよね。
・シリアスな空気を出しながらガクッといくボケが入って面白いと思いました。
前に出したボケを後で再び出すのも、ちょっと多い気もしますがタイミングなど上手いなと思いました。
自作の脚本が終わった後のくだりは、台詞はしっかりしていますがダレたように感じました。
・ストーリーの中のボケキャラが、分かりやすいような若干わざとらしいような、という感じでしたが、
そんなことより、こうもストーリーでしっかり笑わせてくれるネタというのもなかなか無いですよね。
作りの良さに圧倒されましたし、何より普通に面白かったです。
・・書くことないのでよく分かる解説:
ドン・コルレオーネ=ゴッドファーザーにおけるドンの通称
ジョニー=上記のドンに大恩のある歌手ジョニー・フォンテーンより
タッタリアファミリー=上記のドンと対立していたファミリー
ソロッツォ=その使い
ゴンザレス=完全オリジナル
ソニー
=アル・カポネの息子アルバート・フランシス・カポネの通称
サルヴァトーレ・マランツァーノ
=実際にニューヨークのマフィアを五大ファミリーに分割した実在のマフィア
ルチアーノ
=実在したマフィア史上最大の大物、
史実ではマランツァーノと対立していた
>あのサルヴァトーレ・マランツァーノがやったようによう、
マランツァーノは対立していたジョー・マッセリアの部下ルチアーノに対して、
ボスを裏切るように仕向けたがルチアーノは言うことを聞かず、拷問を加えられた。
カルテランマレーゼ戦争
=上記のマランツァーノとマッセリアがニューヨークの支配権を巡った戦いの通称、
これに勝利したマランツァーノがニューヨークのマフィアを五代ファミリーに分割した
>…麻薬王として名を馳せた”ブリガンテ”という男がいた。
出所してから力を無くし、始末すべきチンピラ”ブランコ”を取り逃がした。
これが仇となり、ブリガンテは破滅の方向に向かっていったのだ。
映画「カリートの道」より
というわけで、史実と映画をごちゃ混ぜにしました。
「良い娯楽が完成するなら、史実なんかグチャグチャに書き換えてやる」という、
「イングロリアスバスターズ」でのタランティーノの特攻精神に習って書き上げました。
(「イングロリアス〜」では、自殺するはずのヒトラーを始めゲッペルスら官僚が、
全員映画館で爆死するという大胆な手法が用いられた)
そもそも禁酒法は1933年に撤廃されているため、
舞台となる1944年は禁酒法時代でもなんでもありません。
ところがそれ程の矛盾をあえて組み立てて考えたにも関わらず、
良い娯楽どころかベタで読みにくい漫才が完成。
無理に皮肉や個性を出そうとしてダダ滑って非常に痛いことに。
やりたいことやったので悔いは無し。
漫才はムズカシイのでコントで暴れてやりたい。(自己評価25点)
第3位 リーベルパウンド
氷谷:残念無念ゲロお兄さん
古城:ゲロお父さんの存在意義は無い
【審査員コメント】
・王宮のボケがちょっと回りくどかったですね。
これしか文句が浮かんできません、気持ちよく大爆笑しました。
発想が天才すぎますよ、なんですかパワーって、パワーって、もう馬鹿としか言えません。
パソコンのキーとか、毒殺とか、最初の展開が次々に巻き込まれてまた大きなボケを作っていく光景が、とても気持ちよかったです。
竜巻の渦中にいるような気分でした。素晴らしき破壊力。
・ネタの発想が魅力的。数字を用いて物事のギャップを伝える手法がとてもユニークで、
終盤のたたみ掛けでちょっと置いていかれそうになってしまったものの、
個々のボケが非常に面白く、おじいちゃんとハムスターのくだりが特に良かったです。
余談なんですが、結局なんのパワーだったのか分からず終わってしまったのが、気になるところ。
・前半:2
ケーキで毒殺から、俺は俺で救いようねぇな! までの流れが理解出来ないのですが
ケーキを食べたのは誰なんですか?
中盤:3
パソコンで肩壊すあたりと、ハムスター叔父貴は面白かったです。
後半:2
パワーも持ちえない物にまでパワー値を付ける発想は良いですね。
総合:2.5
後半、「こんなものが数値高いのか」の押しが引っ張りすぎかなと思います。
数字に頼るボケはちょっと評価しにくいです。
・パワーの定義が不透明であることがこのネタの面白い要素に大きくかかわっていると思います。
が、ちょっとこれでは不透明すぎたのではないかと感じました。
ハムスターやラーメンのパワーが強いという説明に車で轢かれる、文字を打つという基準を用いられるとイメージがわかなくて
ますますすっきりしなくなってしまいました。
またパワー比較のレパートリーも固定されており、後半は単純に数字で計算することメインになっているため、
「面白い」というよりは「そうなるよな」の段階で止まっていたように思います。
・優勝候補なんじゃないですか?
批評ポイントを探すまもなく集中して呼んでしまいました。面白いです。
・『古城さんが25人いれば一人前の醤油ラーメン先生を食べきることができます。』
醤油ラーメンのパワーを言った後でのこのボケは面白かったです。
後半に行くほど面白いと思いましたが、ただ全体的には、話題の突拍子で押してそのまま終わったという印象でした。
エンジンかかるのが遅かった気がします。
・軽いっちゃ軽いんですけど、その分一つ一つのボケ・展開でしっかり笑わせようという意気込みが伝わってきました。
素直に面白かったです。こういう感じでサラっと面白いネタが書けるのって、一つの理想かもしれませんね。
最初のフリの本題に入るまでの速度は、やはりちょっと速いかなぁという気はしました。
・クソみたいなネタが続いたんで安心して読めました。
「今更ながらで恐縮だが、仲間が殺された事にメチャメチャ腹がたってきたぞー!」
ってアホでした。
けども、どでかいボケが無かったんですよねぇ。
パターンが一定化してから、「どうせ次も数値もいじったボケやろな」とか想像できるし、
”よくできてる”けど”面白いか”と聞かれたら、飛びぬけるほどでもないネタでした。(64点)
第7位 whitewhite
安正:いやぁ、惜しかったです
前田:また出たい
【審査員コメント】
・一瞬除光液がダイビングヘッドする映像が目の前を過ぎりました。変な童話の世界に飛ばされた感覚です。
この作者、人間の力の入れ所抜け所を完璧に把握してると思います。だから十分に脱力させられ、突然鋭いボケを突き刺すという芸当が出来るのだと思います。
もう安正の切り返し方が秀逸すぎます。荒城の月って、どんな電流走らせたら出てくるんですか。いや、素晴らしい。
後はもう少し漫才っぽくして欲しかったですね、今の状態は「漫才に限りなく似たグニャグニャしたなにか」なんで。
二人の面と向かっての会話がもっと加われば、この作品は漫才として成り立つと思います。
・お馴染みの淡々とした雰囲気作りは健在でしたね。フレーズ選びのセンスがいい。
淡々としている分、笑いも淡々としてしまってるんですよね。題材をもっと広げたボケが見たかったです。
普段から見受けられる、後からジワジワやって来る様な笑いが、今回は半減してしまっていたように感じました。
個人的に、このスタイルならではのドカンと笑えるようなネタも見てみたいです。
・前半:5
言い方や、表現方法で笑わそうとせず
落ち着いた口調で面白い事を放り込んでくる姿勢に好感触です。
中盤:5
前半はしょるんじゃねーよwww
ウグイ点決めたんかよwww
↑こういうツッコミが出来るネタを待ってました。
↓以下のような、ツッコミワードのセンスも素晴らしいです。
「暗雲しか立ち込めてませんよ。見えませんかこのドスの効いた紫色の雲が」から「おっと一気に真っ白に」の流れ。
「おお、もはや脊髄すらない」
「日本代表は固体にこだわりません」←普通なら「何で液体なんだよ!」ってツッコミたくなる所にこの冷静な返しですよ。
後半:4.5
「カチャーシャなら良かったんですか?」 良いねぇ〜バカだねぇ〜w
総合:5
言い方や勢いだけで笑わそうとする漫才が多分嫌いな方なんでしょうね。
私もそっちの類なので、この方の漫才は非常に心地よく脳に刺激を与えてくれます。
皆さん良く見て下さい。この漫才のツッコミには「!」が一つも入ってません。
私も漫才を考えた時は、なるべく「!」を入れないようにしましたが、まさかの0ですよ。
それでこれだけ面白いのは、ボケの良さもさることながら
冷静で的確なツッコミであり、そのワードセンスです。
後半を5点にしなかったのは、中盤ほどのパワーを期待してしまったから。
次はさらに面白いものを見せて下さいと言う期待値です。
・鴨が出てくるまではすごいわくわくさせられる展開だったのですが、
選手交代→得点 という流れが何度も続き、主にワードセンスのみで押し切らざるをえない展開になっていたのは寂しい印象を受けました。
そのワードセンスが絶妙なので致命的な欠点というわけではないですが、
ベラルーシがもっと抵抗するなどしていくらか上積みできそうな気がしなくもないです。
・ネタの構成が「すごい内容の試合だという内容を伝えて、あとでまとめてツッコむ」という
スタイルになっているからだと思うんですけど、試合内容のボケが全部単発で
しかも「面白そうなやつが試合してる」だけのボケになっちゃってるんですよね。
そこが魚類だからこう、そこがセミだからこう、みたいな練り方もなく、
用意したボケをそのまま出しました、っていう状態なので
「まあ、そこまでなら誰でも考えられるよね」と思って読んでしまい、
そのまま終わったので「あれ?」となってしまいました。
しっくりこないんです、正直このネタ。
「実況はいいけど内容がおかしい」っていう結論に持っていってますけど、
読み手は多分「実況はよかった」と思えてないと思います。
・「私、小学生の演奏会の時、荒城の月なのにウッドブロック担当だったんですよ」てww
こんなのをツッコミ役が平気で言っちゃっても良いあたり、さすがの貫禄といったところですね。
実況中に関しては、余計な展開がほとんど無いにもかかわらず存分に面白かったです。
ただ、実況の前後のやり取りが無駄に長く、面白さを増強するというよりは説明みたいなので終わってしまっているような気がしました。
ボケ数で他のネタと比較して、とかそういうレベルではあるんですが、それで何となく物足りなく感じてしまったのが惜しいです。
・”実況”というベタな題材を、
自身のスタイルに上手く引き込んでるといった印象。
勿論それだけでなく、
突き放すタイプのツッコミも功を成してますよねぇ。
「荒城の月なのにウッドブロック担当だったんですよ」
「ここに来てすごい質量のあるの来ましたね」
「日本代表は固体にこだわりません」
「おしゃれなものがゴール決めたら2点ルール適用」
「悪いことしたベラルーシ」
これすごいですよ。
オチは上手いんですけど、完全に浮いてます。
(べラルーシがネタ内で実際に悪いことしてたら素晴らしいオチ)(80点)
X子:第7回MM−1グランプリ、56組の頂点はサンザンヒーローズが勝ち取りました。本当におめでとうございました!
Y美:また第8回MM−1グランプリが開催されましたら、その時は皆さん、奮ってご参加くださいませ!
XY:ありがとうございました!!
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