X子:さぁ、前半5組のネタ披露が終わりました。
Y美:後半4組に参りましょう!
6組目は、このコンビです!
|
ひたむきな向上心でバカに挑み続ける求道者が決勝へ返り咲いた。
直感のセンスと冷静な計算が融合したハイレベルなネタで栄冠へ一直線に突き進め!
エントリーNo.038 「バカ漫才バカ一代」
リーベルパウンド
RJS
古城:俺ねぇ、最近運動しようと思ってるんだけど。
どんなスポーツやるか迷ってるんだよね、何が良いと思う?
氷谷:いやいや、古城さんがスポーツ?御冗談を。
古城:御冗談をってなんだよその言い回しは。バカにしてんの?
氷谷:むしろ尊敬してるからこそですよ!
古城さんが凄過ぎて皆さん面白くないんじゃないかと思ってですよ。
古城:どういうことだよ。
氷谷:例えば古城さんがバスケットボールをやるとしましょう。相当なハンデが必要です。
古城:ハンデとかいらないって。こちとら初心者ですよ。
氷谷:先ず、古城さん一人対相手チーム5人。
古城:初心者なんですけど!?こっち初心者なのに5人はおかしいわ!
氷谷:リングにはコンクリを流しこんで完全に塞ぎます。
古城:そんなコンクリを破壊する腕力も根気もねえよ!買い被り過ぎだわ!
氷谷:そしてリングは元あった箱に梱包します。
古城:俺、リング出すとこからやんの!?待て待てどういう絵図だよこれは!
氷谷:それだけ古城さんの能力が優れているという事ですよ。
これでも全然ハンデ足りないくらいですけども。
古城:俺は至って普通だと思うんだよね。
氷谷:いやいや凄いですよ。運動神経だけならまだしもIQも1万じゃないですか。
古城:うん。桁外れが過ぎて信憑性がないんだわ。逆にバカにされてる気がする。
氷谷:いやいやバカにしてるだなんて恐れ多い!
古城:じゃあ、逆の立場でお前IQ1万じゃんスゲー!って言われたらどう思うよ。
氷谷:それこそ恐れ多いですよ!僕のIQなんてせいぜい5千!
古城:謙遜してる割に数字エゲつねぇな!相当高いよ!
ともかく俺はスポーツがしたいんだわ。
氷谷:古城さんがスポーツだなんて!号外が出ますよ!
古城:出ねぇわ!どこの世界にちょっとスポーツしただけで号外になる人物がいるんだよ!
氷谷:見たい番組も緊急2時間特番に変わっちゃうかもしれないんでやめてください!
古城:だからそんなに影響力ねぇから!
俺がちょっとスポーツしただけで2時間特番作れるTV局はこの世に存在しねぇ!
氷谷:東京大学古城さん研究学部の教授が出て来ましてね。
古城:俺オンリーの学部って!時間の無駄!
氷谷:古城さんはホント自分の器量の大きさをわかってない。
古城:お前が一番理解できてねぇよ。驚愕するわ。
氷谷:古城さんがもしゴルフなんかやったらですよ。
そのオーラだけで周りから水が一気に噴き出してコースのほとんどは池になっちゃいますから。
古城:それ何の神話なんだよ!なんにせよともかく俺はスポーツがしたいわけ。
氷谷:まぁ、運動すること自体はいいですけどもね。今のうちに運動しといてあとで老人になった時に足腰が持つようちゃんと鍛えておかないと。
あるでしょう。車を運転してたら老人がタラタラ歩いて来て危ないとかあるじゃないですか。
古城:確かに、ああいう風に迷惑をかけたくはないわな。
氷谷:今の内に鍛えて老人になっても道から道へジャンプ出来るようになりたいですね。
古城:そんなもん今でも無理だわ!まぁ、でも俺なら余裕だけどもな。
氷谷:愚問。
古城:愚問。じゃねえよ!否定をしろよ否定を!
俺へのハードルが絶望的に高くなって来てるからやめて!
氷谷:そんなハードルなら指を一振りして消してしまえばいいじゃないですか。
古城:いいか!俺は!そんな!選ばれし者では!ない!
氷谷:古城さんは凄いですからね一目見ただけで誰がどんな病気を持っているかわかりますから。
古城:誰が歩くレントゲンだよ!
氷谷:右から大腸がん、大腸がん、一人飛ばして大腸がん。
古城:なんだこのガン患者の多さ!何処の老人ホームの営業だよ!
氷谷:だが安心して下さい。古城さんの御手に触れればたちまち治ってしまいます。
さぁ、僕らリーベルパウンドのグッズを買って古城さんと握手をしましょう。
古城:いつの間にか宗教的な商法に巻き込まれている!
だからやめろって。お前だって触れるだけで病気を治してしまうなんて言われたらどうよ。
氷谷:恐れ多い!僕が治せるのなんてせいぜい肉離れくらいなものです。
古城:それなら今すぐスポーツドクターになれ!
まったく…そういう俺にまで迷惑をかけるようなのはやめろよ。
氷谷:迷惑ですと。古城さんに迷惑をかけてしまうなんて一生の不覚。
天地がひっくり返っても古城さんに迷惑かけるまいと思っていたんですけど。
古城:それならスポーツをやらせろよ。
氷谷:それはダメです。万が一古城さんが肉離れの怪我をしたらどうするんですか!
古城:お前が治せよ!その時はお前が率先して治せ!出来るもんならだけどな!
氷谷:大体、古城さんがスポーツしたら運動能力がどんどん離されてしまうじゃないですか。
僕は古城さんに追いつき追い越したいんです!古城さんは僕にとってのダーツの的なんです。
古城:それハードルの流れだろ!ダーツの的とか完全に厄介者扱いじゃねえか!
氷谷:頭脳も少しずつ古城さんに追いつけるように頑張ってます。
IQを1年に1ずつ上げるよう今必死にやってます。
古城:まさか5000年以上生きるつもりだったとはな!
氷谷:10年で追いつける計算ですね。
古城:計算間違いが酷い!IQ5千のクセに!
…ってお前IQ5千じゃねえよ!俺もIQ1万じゃねえ!!
氷谷:10年で追いつきます。
古城:まぁ、実際離れててもそれくらいだと思うけどな!
氷谷:これから家帰って頑張って…あ、そういえば一週間前に借りたDVD返してなかった。
返すのめんどくさいなー。古城さん返しといてくれます?
古城:はっ!?さっき天地がひっくり返ってもとか言ってたじゃねえか!!
いい度胸じゃねぇか…本気で天地ひっくり返してやろうか!!
氷谷:や…やめて下さい!それだけは!やめてつかぁさい!
古城:何本気でビビってんだよ!
心配しなくても天地はひっくり返らねぇよ!
氷谷:で、でも古城さんスポーツしたいみたいな事言ってたじゃないですか。
これを返しにいけばいい運動になるかもって思ったんですよね。これぐらいの運動なら周りにあまり影響出ないかと思って。
古城:おうおう、IQ5千らしい理屈の通った返しじゃねえか。
しょうがねぇな、返しに行ってやるか。それでどこのレンタルショップに返しにいけばいいんだ。
氷谷:TSUTAYA月面支店です。
古城:月面にTSUTAYAはねぇよ!!
どうやって月まで返しに行けと言うんだよ。
氷谷:古城さん程のオーラがあれば月の方から地球めがけて突っ込んで来ると思います。
古城:なんで月が突っ込んでくるんだよ!大惨事だわ!
氷谷:では、返しておいて下さい。
古城:待て待て待て!このまま終われるか!DVDもどうしたらいいんだよ!
氷谷:それこそスポーツの出番じゃないですか。月がこっちに来なければ円盤投げの要領で月までヒュっと投げて。
アレですよね。土星の輪っかも古城さんが投げたヤツじゃなかったでしたっけ。
古城:誰が宇宙の創造主だよ!その説どっから出て来たんだよ。
氷谷:それは京大の古城さん研究学部の教授が言った説ですね。
古城:京大にもいたのかよ!そいつらは俺の何を見て来たんだよ!お前も含めて!!
バカにしやがってもうDVDなんか返さねぇわ!お断りだよ!
氷谷:いやいや、頼みますよ。じゃあ、いいスポーツを紹介します。それはマラソンです。
古城さんにはマラソンが似合っていると思います。古城さんは今のまま突っ走って下さい。
古城:突っ走ってたのお前の方じゃねえか!!いい加減にしろ!
X子:ありがとうございました。
Y美:まず、とれいんさん、いかがでしょうか?
・話の組み立て。ボケの質。ツッコミの処理とほぼ完璧な出来だと思います。
ただ、最後の「TSUTAYA月面支店」の処理の仕方だけ
少し浮いてしまったのが残念です。そこまでが完璧だっただけに目立ってしまったというか。
「どうやってそこまで借りに行ってたんだよ!」と一言触れるだけで大分違ったのではないかと。
しかしそこを差し引いても面白かったです。良い物見させてもらいました。
X子:おお。これまた良い評価が期待できますね。
Y美:続きまして、ステーヴンV世さんはいかがでしょう?
・別のところでも審査させていただいたネタですが改めて。
インパクトから細かいテクニックまで全部が本当に上手くて、ずっと面白かったです。
ほとんど無駄の無いクオリティが高いネタだったと思います。
X子:これまたベタ褒めが来ましたね!
Y美:それでは最後にけうけげんさん、いかがでしょうか?
・マジで色んなネタが書けるなこの伊野波。 言葉遊びネタから、こういう掛け合い重視のネタまで。
いや、相方を過度に褒める漫才の前例が無いわけでは無いんですが、発想の角度が唯一無二です。
「せいぜい五千」「愚問。」など、安定して良質ワードを打ってくるので笑いが途切れませんでした。
肉離れの伏線なども上手いですし、相方褒める漫才のお手本にしていいネタだと思います。
個人的にはもう少しハンデのくだりを広げても良かった気がします。
スポーツが軸ながら話題がコロコロ変わっていたので、もう少し話題を拾っても良かったかなと。
ていうかどんだけネタの幅広いんだよ、棚田かよ。
X子:おお…「棚田かよ」頂きました!
Y美:さて、どんどん参りましょう。
X子:続いて、7組目はこの方たちです!
|
MM-1唯一の皆勤賞にして男女漫才のトップランナー。
三度目となる決勝の舞台。渾身のネタで狙うは一つ。三度目の……いや十二度目の正直だ!
エントリーNo.032 「一等星の茶番劇」
天体観測
探偵
ミヤ:最近良い事と悪い事がいっぺんに襲い掛かってきまして
翔:あぁ、そういうことあるある。で、何が起きたんだよ
ミヤ:よくある話なんですけど両方ともワニ関係なんですよ
翔:珍しい! ぜひとも話を聴きたい!
ミヤ:まずは悪い事なんだけど、先週の日曜日に空き地で捨てられていたワニにお手を命じていたんですよ
翔:空き地にワニいたの!? そしてワニはお手をしないんじゃないかな!
ミヤ:そしたらまぁ、噛まれまして
翔:当然だよね!? なんでそんなことしたんだよ! ワンコじゃあるまいし!
ミヤ:そして病院にいったんですけど、そこで探偵になりたいなって思ったんです
翔:話の脈略ぅー! 全く探偵の要素なかったやん
ミヤ:日本では今、空前の探偵ブームだそうで
翔:いつからそんなのが流行したんだよ。そんなもんは眼鏡の小学生に任せておけよ
ミヤ:病院の待合室でTVを見ていたら、テニスの試合でシャラポワが出ていて「ピーン!」ときたの
翔:どうしてテニスを観て「ピーン」と来たんだろう
ミヤ:シャラポワの乳首が「ピーン!」としていたからよ
翔:やめとけよ
ミヤ:で、これからはどんな依頼でも引き受けるなんでも探偵屋さんが流行るだろうなって思ったわけ
翔:絶対に流行しねぇ
ミヤ:というわけで今日から私は探偵だから。女探偵だから。ウーマンディスカッションだから
翔:探偵はディテクティブだからな。勝手にディスカッションすんなよ
ミヤ:だからさ、なんか依頼ない? 今日から早速仕事したいんだけど
翔:唐突だな。あっ、そういえば最近困ってることなんだけどさ
ミヤ:なになに? 不倫? 浮気? ストーカー? 下着泥棒?
翔:なんで全部女性絡みなんだよ。イメージ悪くなるだろうが
ミヤ:ワニさんぱっくんちょ事件?
翔:それお前の事やないか
違うよ。最近、うちの玄関でピンポンダッシュしていく奴がいるんだよ
ミヤ:事件が地味。却下。死ね
翔:ひどい言われようだな!
ミヤ:私に依頼するならコナンが頭を悩ますような事件を持っていなさいよ
翔:お前、さっきなんでも探偵屋さんとか言ってたじゃねぇか!
ミヤ:ちっ覚えていたか。ちっめんどくさいな。ちっでもやるしかないか
翔:舌打ちの回数! そんなに嫌だったらいいよ。せっかく依頼料出そうと思ったのに
ミヤ:早速事件のあらましを教えてくれたまえ
翔:絵に描いたような変わり身を見せるね。扱いやすくて助かります
ミヤ:それで? ピンポンダッシュをやられる時間帯は?
翔:それが毎日決まった時間なんだ。図ったように朝の7時半
ミヤ:ふふっ。これで容疑者は朝の7時半に起きている人間に絞られたわね。それかワニか
翔:絞れてねーよ。その条件に合致する奴、何万人いるんだよ。あとワニはないからな
ミヤ:ちなみに私は容疑者から除外されるわ。何故なら毎日昼過ぎに起きるから!
翔:ダメ人間かよ。もしくは夜のお仕事でもしてるのかよ
ミヤ:そして夜9時には寝るわ!
翔:ダメ人間のほうだったよ。なんですげー寝てんだよ
ミヤ:で、他に情報はないの?
翔:あぁ、そういえば不思議と土日はされないんだよなぁ
ミヤ:ふっふっふ。全て謎は解けたわ
翔:マジっすか。全然期待していないけどマジっすか
ミヤ:犯人は学生よ。土日は学校がないから翔ちゃんの家の前を通らない。平日の7時半は通学時間よ
翔:おぉ! なるほど。やるじゃん!
ミヤ:更に言うと犯人の個人名も分かるわ! 吉田君よ! 朝日小学校3年2組の!
翔:どこの馬の骨だよそいつ。そして何で分かるんだよ
ミヤ:私が「ピンポンダッシュしてきてよ」って言ったから
翔:おぉ! なるほど……じゃねぇよ!!
なんでお前がピンポンダッシュを依頼してるんだよ!
ミヤ:……ごめん。それしか言えないわ。だって理由ないし
翔:理由ないのかよ! せめて何か言い訳してくれよ! 意味もなくやっていたらただのイジメだからな!
ミヤ:まぁ、これで私の名探偵っぷりが明らかになったでしょう
翔:この問題はあとで楽屋でこってりと話そう。あと吉田君は往復ビンタな
ミヤ:さぁ、次の事件を依頼しなさい! なんかもっと凄いの! 劇場版コナン的なやつ!
翔:って言われてもなぁ……そういえば友達が落し物を……
ミヤ:お断りします
翔:断るの早ぇよ。確かに地味だけどさ、でも落し物……
ミヤ:諦めてください
翔:間髪いれずに断るのやめなさいよ。せめて用件だけでも
ミヤ:無理を言わないでください
翔:一件の依頼で3回も違う言葉で断られるとはな!! もういいわ! 絶対にお願いしない!
ミヤ:せめて依頼には爆弾くらい絡んでないとお断りよ
翔:それもう大事件じゃねぇか! その規模の事件をお前が解けるわけがねぇ!
ミヤ:もしかして……さっきの友達の落し物というのは爆弾?
翔:違うわ! 誰が完全なるテロリストじゃ!
ミヤ:じゃあピンポンダッシュの犯人が実は爆弾犯だっていう事にしようよ
翔:吉田君怖えー! 絶対に小3じゃねぇよ! っていうか爆弾から離れろよ!
ミヤ:しょうがないから翔ちゃんの友達の落し物でも見つけてやるかー
ちっめんどいな。つっ地味だな。てっ依頼料いくらかな。とっ新しいバッグでも買うかな
翔:舌打ちが急に独特だな。た行を言えばいいってもんじゃねぇ
ミヤ:それで落し物ってのは一体なんなのさ
翔:財布らしいんだけどさ。2〜3日前から無くなったらしいんだ
ミヤ:ナイフ!?
翔:「さ」だよ! 「さ」! 物騒な方向に持っていくなよ!
ミヤ:こほん、失礼。で、その財布にはいくらぐらい入っていたのよ
翔:3万ぐらい入っていたらしい。友人も困っていてさ、なんとか力になってやりたいんだよ
ミヤ:なるほど。任せなさい。すでに事件は解決してるわ
翔:マジっすか!? 財布に関する情報ぺらっぺらなのに解決しちゃったの!?
ミヤ:えぇ。翔ちゃん……お願いだから自首して……
翔:オレかよ! んなわけねーだろ!!
ミヤ:じゃあ聞くけど……翔ちゃん、先週の日曜日は何をしていたの? 私は病院にいたけど
翔:ワニに噛まれていたからな! オレは競馬だけど……?
ミヤ:やっぱりね……翔ちゃんが競馬で負けた金額が多分3万円くらいだから金額が一致してるわ
翔:いやいやいや! 勝手な事言うなよ! オレ、そんなに負けてねーよ! 一致してねーよ!
ミヤ:手を付けてはいけない家賃の分に手を出してしまった翔ちゃんはやむなく友人の財布を……悲しい話ね
翔:オレ実家暮らしなんですけど! 一戸建てなんですけど!
ミヤ:翔ちゃん……刑務所の電球は何ワットか調べてきてね……
翔:どうでもいい疑問だな! ていうか待ってくれよ! オレはやってねーよ!
ミヤ:しばらくぶりですねっ!
翔:「しらばっくれるなっ!」みたいに言うな! 会話が成立してねーだろ!
ミヤ:何を言っても無駄よ。私の中じゃ犯人は翔ちゃんって決め付けているのよ
翔:決め付けるな!
ミヤ:私は名探偵として、必ずや翔ちゃんを犯人に仕立て上げる事を誓うわ……!
翔:仕立て上げるんじゃねぇ! 絶対に訴えてやるからな!
ミヤ:じっちゃんのワニかけて!
翔:名にかけて! だろ! いい加減にしろ!
……あっ、そういえば思い出したけど冒頭で話していたワニに関しての良い事ってなんだよ
ミヤ:あぁ、道を歩いていたら財布を拾ったの。ワニ革の財布。3万円くらい入っていてラッキーだったわ!
翔:自首しろ
X子:ありがとうございました。
Y美:星野流人さん、いかがでしょうか?
・茶番ラジオ聴者にしか伝わらないコメントになりますが、読んでて演者の声が脳内再生されるのはずるいと思った。
ミヤさんのマイペースすぎるボケが、読んでいて心地よいです。
マイペースとは言いましたが話の主軸にきちんと合ったボケが多く、全体のバランスがよかったです。
翔ちゃんからのボケの振りをミヤさんがしっかりと反応して打ち返す、基本に忠実な、堅実な漫才が出来ていました。
名探偵としてのコナンくんの引き合いの出し方がなかなかよかったです。
最初のくだりでは普通にコナンだったのが、次のくだりでは劇場版になっているのが、漫才の中身のボケにも影響を与える、良い要素となっておりました。
X子:ありがとうございます。好印象な感じですね。
Y美:続きまして、利根川さんはいかがでしょう?
・ネタの流れとか発想はベタで、奇抜さや斬新さ、革新的なものは感じられなかったのは残念。
ただ、今まで見てきた天体観測のネタでは一番面白かったです。
ネタの構成の上手さの中に翔さんが元から持ち合わせているクズの要素が上手く溶け込んでいると思います
普通の人は「刑務所の電球は何ワットか調べてきてね」なんてフレーズはそう簡単には出ないです。素晴らしい。
オチへのつなぎ方も古典的ですが上手さを感じました。
X子:おお、今までで一番面白い、とのコメントがありますね。
Y美:それでは最後に夏草さん、いかがでしょうか?
・テーマが一貫している漫才を久々に見た気がする。流れやキャラが自然で、もっとも漫才らしいことをやってる。
けどボケがまだまだ浅く、安直な下ネタやコナンボケが台無しにしてる。
「どこの馬の骨だよそいつ」は第4回MM−1デブガリズム「守護霊さん」のマサヒコが出てきたときのツッコミかな。
あのネタのマニアなので完璧に覚えてる。
X子:そうね、デブガリズムさんのあのネタは衝撃だったわね…管理人も99点を付けたわ…
って!!いつの間にか違うユニットの話になってるし!?
Y美:さて、どんどん参りましょう。
X子:続いて、8組目はこの方たちです!
|
読み手を幻惑させる先鋭的な発想が冴え、自身四回連続の決勝進出。
不遇の時代も今は昔。今こそ実力にふさわしい栄光をその手でつかみ取れ!
エントリーNo.015 「眠くなるガムっぽい」
whitewhite
非道徳、非服従
前田:(ツカミ)
安正:手抜きがひどい
前田:面白くなりたいなー、って思うんですよ
安正:あんまりこういう場で言う事じゃないと思いますよ
前田:いや面白くなってね、今回どうしても優勝したいんですよ
安正:じゃあ遅いですよ。もっと前から面白くなってないと
前田:なのでね、「面白くなる」ってこと以外の感情をそぎ取っていけばね、必然的に面白くなるんじゃないかと思うんですよ
安正:何の「なのでね」か分かりませんけども
でも、自分を極限まで追い込んで面白くなろうとするっていうのはストイックでいいんじゃないですか
前田:というわけでね、モラルを無くそうかと思うんですよ
安正:馬鹿な真似はよしなさい
前田:人間ね、モラルがあるから面白くならないんですよ
安正:モラルがあっての面白さですよ。大体モラル無くすって何するつもりなんですか
前田:例えばなんですけど、胎児を
安正:ダメですよ
前田:樽に詰めて
安正:ダメですよ
前田:転がそうと思ってまして
安正:世界最速のスリーアウトですよ。何言ってるんですか
前田:まあ野球はツーアウトからですから
安正:「樽に詰めて」でツーアウトで「転がす」でゲームセットなんですよ。算数を学び直しましょう
前田:でも考えてみて下さいよ。「胎児を樽に詰めて転がす」ってことは、樽の中で胎児がグワングワン回ってるんですよ
安正:あんまり考えたくないですよそんな事
前田:でも外から見るとね、ただ樽が転がってるようにしか見えないんですよ。これすごく面白いと思いませんか?
安正:疲れてるんですよ。ちゃんと寝ましょうよ
前田:僕はそういう睡眠欲を削ってでも面白くなろうとしてるんですよ
安正:そうなるとぐうの音も出ないですよ。実行してたんですねそぎ取り計画
前田:というわけで、手頃な胎児を探してるんですよ
安正:もう手頃な樽見つけてんじゃないですよ。転がすのに手頃な胎児なんていないですよ
前田:んー、じゃあ最悪手頃な樽を転がすだけでもいいんですけど
安正:最悪がものすごい平和ですね
前田:あ、手頃な樽転がすのは別にいいんですか?
安正:別にいいですけど、たぶん樽転がすだけじゃモラル無くならないですよ。こういう協力あんまりしたくないんですけど
前田:あー、じゃあ手頃な樽を転がした先に胎児を10人立たせてボウリングするっていうのはどうでしょう
安正:寝ましょう。面白くならなくてもいいから寝ましょう。臨機応変にポンと出ちゃいけない発想ですよ
前田:というわけで、立たせるのに手頃な胎児を探してるんですけど
安正:立つ胎児は胎児じゃないですよ。後、転がすのに手頃な胎児見つけるより10倍手間かかりますよ
前田:いや、もともと胎児を10人樽に詰める予定だったんで
安正:樽が胎児でギッチギチじゃないですか。樽が胎児でギッチギチとか言わせないで下さいよ
一回「胎児」って言うたびに周りがザワザワしてるんですよ。変な想像させること言わないで下さいよ
前田:胎児の詰め合わせ
安正:もう胎児禁止です
前田:ダメですか。一応妥協案考えてるんですけども
安正:胎児の妥協案ってなんですか。まぁちょっと一応聞かせてください
前田:あのー、男子小学生の
安正:干支半周チョットしましたね
前田:髪の毛を
安正:ほう
前田:食べようかと
安正:性癖の暴露ですか?
前田:違いますよ
安正:何か非道徳よりも淫靡な香りがするんですけども
前田:違いますよ
安正:睡眠欲削るんなら性欲も削りましょうよ
前田:違いますって。モラルを無くすための算段ですよ
安正:モラル無くなりますか?ロン毛の男子小学生が居なくなるだけじゃないんですか?
前田:いやいや考えてみて下さいよ。「男子小学生の髪の毛を食べる」ってことは、男子小学生の髪の量が少なくなるんですよ
安正:はい
前田:・・・はい
安正:それだけじゃないですか。寝てない成果出てないじゃないですか
前田:まあ確かに先駆者に比べたら劣るかもしれないですよ
安正:なんで男子小学生の髪の毛を食べる先駆者がいるんですか。誰ですかそいつ
前田:なまはげですよ
安正:ひらがな七文字で何を言ってるんですか
前田:なまはげです
安正:一文字減っても同じですよ
前田:なまはげが男子小学生の髪の毛を食べています
安正:今日三段オチ多すぎますよ。基礎を重視しすぎですよ
前田:何かなまはげが男子小学生の髪の毛を食べることにピンと来てないみたいですね
安正:だって聞いたことないですもん。なまはげが男子小学生の髪の毛を食べるわけないじゃないですか
前田:僕はそういう先入観を削ってでも面白くなりたいんですよ
安正:素晴らしい心がけ
前田:後、なまはげってモラル無いじゃないですか
安正:言い方にトゲありますよ。まあ鬼の類ですからモラル無いでしょうけども
前田:そりゃあ髪の毛だってバリバリ食いますよ。東北の寒さで髪の毛が無くなるのは極刑に近いですからね
安正:そこまでではないですよ。ニット帽とかでなんとかなりますよ
前田:まあ極刑は言いすぎましたけども、ちょっとやんちゃした子供なんかの罰にはちょうどいいと思うんですよ
安正:まあそういう子いますけどね。なんか窓ガラス割っちゃったりしてね
前田:生意気であれば生意気であるほど髪の毛は美味しいですからね
安正:なまはげからのリークですか?
前田:だから髪の毛をね、出刃包丁でガーッと
安正:調整効きますか?
前田:宿題忘れた子は五分刈りでね、窓割っちゃった子は三分刈りでね
安正:分単位での調整効きます?変な面つけて出刃包丁でガーッですよ?
前田:胎児樽に詰めて転がしちゃった子は二分刈りでね
安正:そんな子はいないですよ。胎児禁止って言ったでしょうが
前田:胎児の盛り合わせ
安正:サブリミナル胎児もダメですよ。胎児を盛って合わせてんじゃないですよ
前田:なんですか今日ダメばっかりじゃないですか
安正:ダメついでに言いますけど、何がダメって構成ですよ
前半に一番インパクトあるの持ってきて後半薄めってなんですか
「胎児を」とか言っちゃったら髪の毛食べたところでどうってことないですよ
どういう形態だって後半にかけて盛り上がらないといけないんですよ
前半低空飛行でも後半盛り上がればそこそこ評価されるんですよ
その後半を重視しないでどうするんですか
前田:それが僕らの売りなんじゃないですかね
安正:誰も買いませんよそんな売り
前田:じゃあ最後に普通の事言ったら逆に斬新でいいんじゃないですかね
安正:なんですか普通の事って
前田:例えばなんですけど、エビと
安正:ほう
前田:アボガドの
安正:はい
前田:ジェノバ風パスタ
安正:yummy!
X子:ありがとうございました。
Y美:ステーヴンV世さん、いかがでしょうか?
・またいつにも増して自由なネタですな。
あっさりに見えてかなりのボケの量があるネタで、気づいたら次々と笑わされてました。
ツカミとオチがなんでもアリと言ってしまえばそうですけど、とにかく面白かったですね。そんなオチがあるかよ。
ネタの中で「後半が薄い」と言ってましたが、読んだ感じあんまりそんな感じはしませんでした。
むしろ、そこを自称してしまったからこそそう思ってしまうってのがあったので単純に必要なかったと思います。
X子:なるほど、ありがとうございます。
Y美:続きまして、とれいんさんはいかがでしょう?
・そうですねえ、漫才中でも言ってますけど
やっぱりなまはげの下りでの急な失速は否めないですねえ。
(ツカミ)から始まって
胎児の部分で圧倒的に振り切ってただけに
狙い以上ににブレーキをかかってしまったというか。
『「樽に詰めて」でツーアウトで「転がす」でゲームセット』
「立つ胎児は胎児じゃないですよ」とかすんげえ面白かったんですけど。
そしてラストの一言も面白かったです。
でもなまはげの下りの分をそこだけで取り戻せたかなあというと。
でもここまで気持ちよくメタに走る漫才というのは貴重だと思うので
完璧に物にできたら凄いことになるんじゃないでしょうか。
X子:ふむふむ。失速のところは何とも言えないところよね。
Y美:それでは最後に利根川さん、いかがでしょうか?
・人の親としてあんまりこういうので笑ったらダメなんでしょうけどくっそ笑いました。
人の親としてあんまりこういうこと言っちゃダメでしょうけど優勝してほしいと思いました。
クソみたいなネタなんですが一番面白いという事実は受け入れないといけませんね。
X子:おお!ここに来て「優勝してほしい」というコメントが来ましたよ!?
Y美:さて、いよいよ最後の組になりました。
X子:ラスト、9組目はこの方たちです!
|
MM-1史上初の女帝が史上初の連覇に挑む。
可憐なキャラクターと先輩譲りのバイオレンスな発想が合わさり大輪の笑いが咲き誇る!
エントリーNo.044 「前回王者」
kissしてシクラメン
ストーカーの唄〜ここで、あなたの席〜
峰岸:どーもー、kissしてシクラメンです!
花笠:ハッハッハッ、舞台袖で痺れ薬を飲んできたぞ! 花笠オトコマエだ!
峰岸:ええー!? 何でMM−1の舞台でそんな事してるの!? 理由が分からない!
花笠:漫才が終わるのが先か、私が痺れりゅのがしゃきか……。
峰岸:早速痺れ薬効いてるじゃねえか! 呂律が死んでますよ!?
花笠:ファッファッファッ、気にしゅりゅことはない!
峰岸:するよ! 笑い声もディズニー映画の悪役みたいになってるしさ! 解毒剤とか無いの!?
花笠:人、人、人、ごくん……治った!
峰岸:治ったの!? それ、明確に迷信と分類されている治療法ですけれども!
全くもう……まあね、私は峰岸喜久子と申しまして! ね、男前な女の子と二人で漫才やっているんですけれども。
花笠:なあ峰岸よ、大丈夫か? 疲れてないか? 休暇が必要なんじゃないか?
峰岸:へ、いきなり何の心配? いやいや、大丈夫ですよ。痺れ薬を服薬して漫才に臨んでいる人よりはよっぽどね。
花笠:いや、そんなことは無い! 峰岸は日ごろから私にツッコミを入れて疲れているはずだ!
だから私もなるべく峰岸の手を煩わせないように協力をしよう! 黙ろう!
峰岸:絶対止めてよ!? いやいや、心配ありがとうね。でも、いつも通りに好き放題ボケて貰って大丈夫ですからね。
花笠:そんな……! 私は、ツッコミで過労死する君を見たくないんだ!
峰岸:いくら私でも死ぬ程はツッコまないよ!?
花笠:強がりを言うな! リハーサルの時、マイクにすがり付いてまでツッコミを入れていた峰岸の姿を、私に見過ごせというのか!
峰岸:してたっけそんなこと!? そんな満身創痍でリハーサルしてたっけ!? 別にそこまで体ボロボロじゃありませんから!
花笠:最近のお前は頑張りすぎなんだ……。お前は身体を休ませなければいけないんだ……。
峰岸:ねえ、私の話聞いてる?
花笠:私は知っているぞ、夜な夜な廃工場で振り子鉄球を相手にツッコミを入れていることを!
峰岸:してないよそんな努力! 手首バラバラになるわ!
花笠:バレてないと思っていたのか? 君は、私に隠れてツッコミウマクナールを常用しているだろう!?
峰岸:なにその吉本興業が関わってそうな薬!? むしろ超絶下手くそになりそう!
花笠:峰岸よ、お願いだ……。一度医者に掛かってくれ……子供が産めない体になってしまうぞ……。
峰岸:母体を蝕むツッコミってどれほどだよ!? てゆーか、いい加減オトちゃんはきっと私と誰かを勘違いしているよ!?
花笠:よし、峰岸がそこまで強がるならば仕方ない! こうなったら私が医者になろう!
峰岸:え、医者?
花笠:私は今から医者だぞ! 峰岸はツッコミのし過ぎで体を壊した患者をやってくれ。
峰岸:この子は一体何がしたいんだ……。まったく……分かったよ、そのワケわかんない患者やればいいんでしょ?
あー、最近ツッコミを入れすぎて身体の調子が悪いなー。手首とか粉砕してるみたいだしなー。病院に行こう、ウィーン。
花笠:ハッハッハッ……ハーッハッハッハッ!!
峰岸:ん、何かなこの高笑いは。
花笠:ハッハッハッ、ツッコミに迷える子羊よ!
私がツッコミクリニックの院長、花笠オトコマエだ! 君のツッコミ中毒、治療して進ぜよう!
峰岸:早々にツッコミ所の塊が現われた! え、いや……なに、そのツッコミ中毒って……。
花笠:ツッコミ中毒とはな、ツッコミをし続けた結果、筋肉が収縮し、瞳孔が開き、心拍が止まった状態を言うぞ!
峰岸:それ多分死んでる人だよ! 私の心臓はまだ溌剌としてますよ!?
花笠:さあ、と言うわけで早速診療を始めよう! そこの人間椅子に腰掛けてくれ。
峰岸:人間椅子!? なにそれ、中に変態入ってんのあんたのとこの椅子!?
花笠:ストッープ!
峰岸:な、なに?
花笠:駄目だよ、ツッコミをしては。
峰岸:……はあ?
花笠:ここはツッコミクリニック、ツッコミ中毒を治療する施設だ!
そんな些細なことでツッコミをしてはいけないッ!!
峰岸:マジかよ!! そんな絶望的な設定で漫才させられるの!?
それに、今から座る椅子の中に人が入っている事態を、ふつう些細なこととは言わないよ!
花笠:馬鹿者! 三日前に彼氏に振られた事と比べれば、些細なことだ!
峰岸:視野が狭くなってる! 失恋のショックで正常な判断が出来なくなってるこの女医さん!
花笠:さあ、ツッコミを止めるんだ! もしくは私を復縁させろ!
峰岸:なりふり構わないな! もー……そこまで言うならなるべくツッコミ我慢するよ。私だって中毒ってわけじゃないんだからね。
花笠:さあ、それでは今から診察を行うぞ! では、いちについて、ヨーイドン!
峰岸:徒競走かよ!
って、あ……いや、ツッコミしちゃったけどさ……。あの、そんな失望した顔しないでよ……。
花笠:はあ、仕方ないなあ。ならば、目を閉じて暫く心を無にしてごらん。そうすればツッコミをする事も無くなるだろう。
峰岸:んー、言ってる事も分からないでも無いけれども……。じゃあちょっと頑張ってみるよ。黙ってみる。
花笠:そうか! それでは、ツッコミ紙芝居の始まり始まりー!
峰岸:!?
花笠:むかしむかし、あるところに一人の女医とその彼氏がいました。
峰岸:!?!?
花笠:女医は言いました。「こらこら、あんまりインスタント食品ばかり食べていてはダメだぞ! 何か作りに来てやろうか!?」
峰岸:……。
花笠:彼氏は言いました。「このストーカーめ! また人んちのゴミ袋漁りやがったな! 顔も見たくない! 通報してやる!」
峰岸:!?!?!?
花笠:それから……その、まあ。色々ありました。
峰岸:……。(ガタガタガタガタ)
花笠:そして、今では彼氏はこのツッコミクリニックの椅子として働いています。めでたしめでたし。……良く耐えたな!
峰岸:帰ります! 今すぐ帰ります!
花笠:どうした! 問題発生か!?
峰岸:この腐れヤンデレ女! サイコ! 腐れヤンデレサイコ女! あ、これツッコミじゃなくて罵倒ね!
花笠:酷い言われようだな! いやいや、どうしたんだ? なぜ帰るなどと……。
峰岸:どうしたもこうしたもないよ! あなたストーカーしてたの!?
花笠:ストーカーとは失礼だな! 私は、彼氏が外出している間に部屋に入り、押入れに隠れ潜んで、彼氏が外出してから家を出たりしていただけだぞ!
峰岸:それはもうストーカーを越えた何かだわ! 現代に生きる妖怪の類ですわ!
いやいや、それはそうと……何!? 元カレ、今椅子として働いているの!?
花笠:ふふ、そうだぞっ///
峰岸:どうして照れているんだよ! 分からなすぎて目の前の全てが恐怖だよ!
私、てっきり自発的に入ってる物だと思ってた! 逆なんだね!? 閉じ込められているんだね!?
花笠:人聞きが悪いなあ。それじゃあまるで、私が元カレを痺れ薬を使って無理矢理監禁しているみたいじゃないか。
峰岸:私痺れ薬なんて一言も言ってないよ!? 自白なのそれ! 自白なの!?
花笠:ここだけの話、私の元カレもツッコミ中毒で療養中なんだぞっ!
峰岸:なっちゃってるの!? 筋肉が収縮して、瞳孔が開ききって、心拍が停止しちゃってるの!?
花笠:不思議とね!
峰岸:何がどうなんだ! 何がどう不思議なんだよ! いや、私のツッコミ中毒はどうするのよ……。
花笠:それでは、その、手のひらに「人」と言う字を三回書いてな……。
峰岸:あんた、どれだけその迷信を信用してるんだよ!
だからそれは緊張がほぐれる奴だから! 私が舞台袖でよくやってる奴だからさ!
花笠:さあ、そんな事はもう良いから復縁をさせろ! さもなくば左手を貰う!
峰岸:怖いよこいつー! もう既に私の病気を治そうなんてこれっぽっちも思ってないよー! 私両手首ぶらんぶらんにされちゃうよー!
もう、ちょっと待ってオトちゃん! 待って! 待ってください!
花笠:ハッハッハッ! どうした峰岸、敬語で懇願するなんて。何かあったのか?
峰岸:いやもう何か普段以上に疲れたわ!
ツッコミ過ぎて喉が枯れてしまいそうだよ。こんな病院だったら、通院しないほうがましだよ。
花笠:そうか、それは申し訳ないな……。
峰岸:そうだよ。私は、もっと人の心を和ませるような漫才をしたいな!
花笠:では、今度は私がボケ過ぎてボケ中毒になってしまうから、峰岸はボケクリニックの医者をやってくれ!
峰岸:いやもうそれ状況として何も変わってないし、ボケ中毒はアルツハイマー的な何か! いい加減にしてー!
二人:どうも、ありがとうございましたー!
X子:ありがとうございました。
Y美:FANさん、いかがでしょうか?
・面白かったです。後半ホラーの方が強かったけど。
◎ツッコミ中毒とはな、ツッコミをし続けた結果、筋肉が収縮し、瞳孔が開き、心拍が止まった状態を言うぞ!
X子:おお、実質1行コメント来ましたね!
Y美:続きまして、けうけげんさんはいかがでしょう?
・キスシクって毎回ツカミを外さないのが個人的に羨ましいんですよね。
キャラの完成度は言うに及ばず、フレーズや伏線も凝っているから隙がない。
今回も失恋の伏線からストーカーの発覚の爆発力が凄まじかったです。おっかねぇよ。
構成もいいし面白いんですが、もうちょっと一爆発欲しかった感じです。
ブレない設定での安定した笑いを堪能出来たんですが、もうちょっと掻き回せそうと言いますか。
ツッコミ診療所って設定よりもヤンデレが上回っていたので、もっと設定を活かしたボケがあっても良かった気がします。
しかし怖面白いなぁ……これがモラルを犠牲にした結果なのか……。
X子:「怖面白い」、なるほど。
Y美:それでは最後に星野流人さん、いかがでしょうか?
・テーマ的に一般受けしにくいものだとは思いますが、ハマれば相応のリターンがあるでしょう。
ていうかいろいろと尖ってるっていうのか、全打席ホームラン狙ってる重量級打線仕込んで来たなって。
ツッコミ紙芝居のくだりはおもしろすぎだろー! 何なんだよお前ら!
『手のひらに「人」と言う字を三回書いてな……』という台詞に対して『どんだけ迷信信じてんだ』的ツッコミがありましたが、
一度目のボケはコントに入る前に花笠さんがやったものなので、それをコント中での峰岸さんが引き合いに出すのはちょっと不自然かしらん?
まぁ、総じてあれだ。現チャンピオンの重みっぽさとか、そーゆーの全然感じさせないガツガツした感じがよろしくてよ。
X子:なるほど。これまた高評価が期待できそうなコメントですね!
|
いよいよこの後、結果発表!!