X子:さぁ、前半5組のネタ披露が終わりました。
Y美:後半4組に参りましょう!
6組目は、このトリオです!
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エントリーNo.041 「おしゃべり三銃士」
あかつき
Angel Eyes, Demon Soul
前橋:自分の中で戦いが起きる時って、あるじゃん?
宇都宮:なに? 体内のウクライナで内戦でも始まったの?
前橋:違うよ。例えばさー、夜中に甘い物食べたいなーって悩んでる時に、自分の中の天使と悪魔が出てきて
悪魔「食べたいなら食べちゃえばいいよー。たかだか300Kcalくらいじゃ太んないよー」
天使「ダメだよ! ここで食べたら今までダイエットしてきた努力が無駄になっちゃうよ!」
こんな風に善と悪の狭間で揺らいで、あーもうどーしよー!!…………ってカンジ?
宇都宮:ふーん。…………要するに、この世で一番おいしい棒はうまい棒なのか、ナイススティックなのか悩む、ってこと?
前橋:だから微妙に違―う! たしかにどっちもおいしい棒だから悩むけどね!
水戸はこういう経験ない?
水戸:そもそも天使は神に仕える霊だから、あたしの体内にはいないよ。
前橋:着眼点から違ってたーーー!!いや、あの、とりあえず天使の解釈については見逃して!
だからさー、そーなった時に悪に傾かないよーに訓練したいから、今日は2人に天使と悪魔をやってもらいたいなーって。
宇都宮:あー。承知。母方の祖父が悪魔だった私の本気、見せてあげるわ。
前橋:あっそ……じゃー宇都宮が悪魔で、水戸が天使ねー。
水戸:て、天使を演じるだなんて……!! 下界の人間がそんな事して天主の逆鱗に触れたりしたら……!!
前橋:はいはい。いいから黙ってコントしよーねー。
前橋:うーん…おなかすいちゃったなー。冷蔵庫に昨日買ったケーキがあるけど、もう11時過ぎだしなー……。
食べたいなー……でも体に悪いよねー……うーん…………。
???:暴食 イズ ジャスティス!
前橋:だ、誰!?
宇都宮:アハハハハ! 私は悪魔前橋! 貴方の左心房に棲み憑く悪い前橋よ!
さあ本体の前橋、今すぐ冷蔵庫からケーキを出して空腹を満たすのよ!
前橋:え、え、えぇ!? 何か聞こえる! ウチの名前を名乗る誰かがウチの頭に直接語りかけてきてるよ!?
な、何? あ、悪魔…前橋…?
宇都宮:そうよ本体。貴方の中に眠る卑劣、横柄、野蛮、狡猾、怠惰、邪念、群馬、嫉妬、守銭奴。本体のそういった性悪な部分の権化が私、悪魔前橋よ!
前橋:マジかー……なんでウチの心臓にこんなワケのわからないヤツが…………いやいやいや群馬は関係なくない!?
宇都宮:ほら、どうしたの本体。いつものように夜中に甘い物食べたくならないの? 食べたくなったんじゃないの?
前橋:うー……たしかに食べたいけど…………。 でも、今日は我慢するの!
宇都宮:いいのかしら? 空腹を我慢するのは体によくないわよ。
「おなかがすいたらケーキを食べればいいじゃない。」
かの有名な不二家のペコちゃんもそう言ったじゃない。
前橋:言ってねーよ! ペコちゃんが言ったらそれは露骨な宣伝じゃん!
宇都宮:つべこべ言わずに、ケーキを食べなさい!
前橋:うわーん! 思ってた悪魔の動きと全然と違―――う!!
???:待って下さい!
前橋:今度は誰……?
水戸:あたしは天使前橋。 あなたの右心房に宿る善い前橋です。
前橋:ウチの心臓どーなってんの。
水戸:本体さん、今ケーキを食べていいんですか……? 確実に太りますよ…?
3ヶ月毎日欠かさずダイエットしてきて、昨日やっと55キロを切ったじゃないですか…!!
前橋:たしかにそーなんだよねー…………。この3ヶ月は我慢して夜6時以降は甘い物食べないよーにしてたし……。
水戸:他にも、いっぱい頑張りましたよね。 早朝のジョギングに、1日3食の酵素ドリンク、
前橋:うん、うん。
水戸:靴をスポンジ素材に替えたり、骨の中身を真空にしたり、ドリルでボディに穴開けて肉抜きしたり……。
前橋:後半ミニ四駆っぽさが凄くね!? 肉抜きってミニ四駆の改造かマックの注文でしか聞かないよ!
水戸:だからここでケーキの誘惑に負けちゃダメです! 踏ん張りましょう。
前橋:ん〜……天使って自称してるわりに発言レベルが悪魔と同じなんだよねー……。
だったら悪魔の言う事聞いてケーキ食べちゃった方が今は幸せだしー。
水戸:えー……悪の道に走らない練習なのに、なんであたしが劣勢になるんですか……。
宇都宮:アハハハハ! 所詮人間は楽な方を選ぶ生き物なのよ! 天使のような悪魔の笑顔がこの街に溢れているのよ!
前橋:あはははは。やっぱ自分に正直に生きるのが一番ラクだよね〜。
ケーキおいしそー…………いっただっきま
???:ちょっと待ってー!
前橋:ふぇ? 悪魔、天使ときて……次は誰?
水戸:あたしは天理! この世界が創造された”ぢば”がある奈良県天理市で教祖(おやさま)を崇める新興宗教です!
前橋:なんか、やべーのきたんだけど。
宇都宮:何よアンタ。名前似てるけど、天使の親戚?
水戸:あ……あ、あ、悪魔だああああああ!! たっ、直ちにこの因縁を浄化をせねばッ!!
あしきをはろうてたすけたまえてんりおうのみこと!あしきをはろうてたすけたまえてんりおうのみこと!
前橋:…………。
水戸:かぜのなかのすばるすなのなかのぎんが!かぜのなかのすばるすなのなかのぎんが!みんなどこへいったああああああ!!!
宇都宮:…………私、左心房に帰るわ。
前橋:え!? ま、待って! 悪魔に帰られたらウチの頭の中は天理だけに…
水戸:ぎんのりゅうのせにのってえええええええ!!ぎんのりゅうのせにのりてええええええええ!!
ふう…………これで悪い因縁は浄化されましたね! 日々お供えした賜物です!
前橋:あ、ありがとー…………なのかな? 中島みゆきを熱唱してただけな気がするけど。
水戸:さ、今日はもう寝ますよ! 明日は5時から朝づとめが始まるから、それまでには親里へ帰りましょうね!
というか、今すぐ奈良に移住しましょう! ようこそおかえりなさい!
前橋:うわあああああああ誰か助けてえええええええええええええ!!
???:待ちたまえ。
前橋:ここできたーーーーー! 期待通りの見慣れた展開ーーーーー!!
宇都宮:私は、ナイススティック。
前橋:
宇都宮:ナイスなヤマザキパンが生んだ、この世でもっとも、ナイスなスティック。
前橋:ダメだ、コイツは頼りにならない。
宇都宮:ナイスなパン工場は、ナイスな貴方のナイスな心臓のナイスな右心室にある。
前橋:ナイスナイスうっせーよ菓子パン風情が! てゆーかここまで出てきたヤツらみんなウチの体の中に居たのかよ! マジかショックだわ!
水戸:あら、こんな所にパンが落ちてますね。誰かがお供えに置いたのでしょうか……。 早速教祖(おやさま)に奉納しないと!
宇都宮:ナイス寄附。(´ナёナ`)b
水戸:きゃ! パンが喋った! まるで生きてるみたい…………はっ……もしや、このパンには教祖(おやさま)が宿っているのでしょうか!
宇都宮:ナイス推理。(´ナёナ`)b
水戸:きゃあああああ!! た、大変失礼致しました!!
ぞ、俗世に生きるあたしの汚らわしい手で直に教祖(おやさま)を触れてしまうなんて……
申し訳ございません!! 誠に勝手な申し付けと存じておりますがどうか……どうかお許し下さいませ!!
宇都宮:ナイス陳謝。(´ナёナ`)b
水戸:お、教祖(おやさま)……。ありがとうございます!! あたし、ふるさとに帰ってもう一度信心を深めて参ります!!
宇都宮:ナイス信仰心。(´ナёナ`)b
前橋:おお……天理が消えてった……。すげー……このパン、神かよ……。 色んな意味で。
宇都宮:そう。なぜなら私は、ナイスなスティックだから。スティック オブ ナイス。(´ナёナ`)b
前橋:しかしうぜーなコイツ……こんなのに助けられたと思うとノットナイスだわー……。
???:Hey , Just a moment.
前橋:ふぁい!??? なんか、本物の英語がやってきたんだけど!
水戸:I am Jesus Christ.
前橋:キリストだヤバい、遂にガチの神様がきちゃったよ。つーかキリストもウチの頭の中にいるのかよ。
水戸:I am very famous God in the world.
Because , I made the world.
前橋:うわ、コイツ神様のくせに頭は英検5級レベルだ! ウチの頭と同レベルだ!
水戸:I live in 左心室.
前橋:これで心臓が満室になったよ、やったね! やったね、じゃねえええええ!!
宇都宮:Hey Christ. Please eat this NICE STICK.
水戸:Eat? om nom nom…… Oh~! This stick is Nice!
宇都宮:Yeah~! We are the Nice (´ナёナ`)b
前橋:BAKA JA NAINO! もしかしてもしかして、ナイススティック食べて和解してる感じ!?
水戸:Yum Yum, Yum Yum.
前橋:キリストがナイススティックをすげーうまそーに食ってるんだけど。
2000年の時を越えて、キリストがナイススティックを頬張ってるよ!
水戸:Uh……I like NICE STICK.
But, I like LUNCH PACK than NICE STICK.
宇都宮:Fuck you!!
水戸:Ouch!! No war! No war!
前橋:はいストーーーップ!!!!
もーやだ! もーいい! この世界観についていけないよ!
水戸:えー、まだ途中なのにやめちゃうの?
前橋:やめるよ! 結局天使と悪魔が出てきたのなんて最初だけだったじゃん! 途中ヘンなの出てきたし!
最後はもう手に負えなかったよ! キリストとナイススティックの掛け合いって前衛的過ぎるって!
ホント、何のためにもならない不毛な時間だった!
宇都宮:そんな事ないわよ。これで答えが出たじゃない。
前橋:ホントに?
宇都宮:要するに、夜中におなかがすいたらうまい棒を食べればいいのよ。
前橋:いい加減にして!
X子:(´ナёナ`)b
Y美:そうね、このネタ見たらやりたくなるわよね…
鬼ちゃんさん、いかがでしょうか?
・群馬は卑怯でしょうよー!!!でも銀さんは栃木だったような・・・?勘違いだったらスイマセン。
バカバカしさが後半強くなりランチパックで大爆発しました。
優勝でいいんじゃないでしょうか。
X子:おお、決勝審査員からの「優勝」発言出ましたよ!?
Y美:とれいんさん、いかがでしょうか?
・無茶苦茶な展開を技術でまとめたという印象です。
間違いなくカオスなのに破綻させずに最後までうまいこと持ってたなあと。
お見事。でもうまい棒の影がちょっと薄いのが残念です(笑
X子:ほうほう。こちらも好印象のご様子。
Y美:御本人、銀沙灘さん、いかがでしょうか?
・タイトルの元ネタ→https://www.youtube.com/watch?v=3-jZs9SaIEo
X子:……だそうです!!
Y美:さて、残すところあと3組となりました。
X子:7組目は、この方たちです!
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エントリーNo.026 「新世代の夜明け」
優しい朝の光に包まれて
世界を4倍に。
木下:はい、どうも。
優しい朝の光に包まれてでございます、よろしくお願いします!
山田:科学ってさ、奇跡じゃないですか。
木下:すいません、学と理解する気力が無いのでなんですかとしか言えないんですが。
山田:科学が今の世界を、人間をここまで発達させたと行っても過言ではないんですよ。
じゃあその科学を発展させたその先にあるものは何なのかと、私は昨日マリオカートをしながら思ったわけですけども
木下:そんな壮大な話をどんなスタイルで考えてるんですか。
レインボーロードの技術力に感動したんですか。
山田:8度目のジュゲムに釣られたとき、私は一つの答えを見つけたんです。
木下:メチャクチャコースアウトしてるじゃないですか。
思考が脇見運転してるからそんなことになるんですよ。
山田:この世を変える、科学を超えた最強の存在。
それこそが「魔術」という物です。
木下:これは今、中2の夏休みの思い出を聞かされてるんでしょうか。
山田:「黒魔術」と「白魔術」大きく分けてこの二つに分かれます。
「黒魔術」は破壊と混沌の魔術、世界を壊しかねない圧倒的パワーを持った怒りの魔術。
「白魔術」は再生と調和の魔術、世界を癒す大地の懐を持った慈しみの魔術。
これらが世界を覆い尽くすんです、そうしたときこの世界は新たな秩序を生み出す、そうは思いませんか?
木下:赤甲羅投げてぇな
山田:そして私はこれらの魔術を完成させた。
320回目のジュゲムに釣られた、夜にね。
木下:良いから早くゴールしてくださいよ、そっちの方が気になって仕方ないんですよ。
夜にね、じゃ無しに。
山田:そんなこと言ってますけど木下さん、この未完成の魔術、被験体となっていただくのはあなたです。
木下:…はい?
なんで、未完成のしかも魔術の被験体をしなきゃならんのですか、嫌ですよ。
山田:これは私の復讐でもあるんですよ木下さん、いや、木下ん。
木下:そこは呼び捨てにするかどっちかにしてくださいよ、ちょっと可愛くなったじゃないですか。
山田:木下んはいつもそうです、私のことを常に見下している、その木下んの…
木下:木下んの語感の可愛さのせいで、山田さんが出したい雰囲気が伝わってこないんですよ。
呼び捨てかさんづけかどっちでもいいんでどっちかにしてください。
山田:木下さんはいつもそうだ、そうやって私の言葉を否定する。
その度に私がどれほど心に傷を受けてきたか分かりますか、コースアウトしてもいいじゃないですか。
木下:そういう職業なんだよ!
こっちからすれば部屋で一人マリオカートやりながら魔術を完成させようとしている山田さんに怒ってやりたいくらいだわ!
山田:うるさい!!
もう、木下さんとの漫才は終わりです、ここからは私の時間だ。
怒りと慈しみの、ショータイムだぁ!!!
木下:慈しむんかい
山田:えぇい、否定をやめろ!!
そうだ、どうやらその口が邪魔なようだな。黒魔術を食らうが良いわ!
食らえ!ぽむぽむぽぽぽん、ぽむぽむぽぽぽん、ぴよよよよ〜ん!
木下:いや、黒魔術にしては詠唱可愛すぎるだろ!
「なんだその世界観、サンリオかよ!!」
{ってうわ、口が4つある!なんで増やしたんだよ!}
『4回突っ込めちゃうじゃねえか、そっちにもこっちにも邪魔だろ!』
山田:ふっふっふ、ツッコミが4倍になったということは体力の消耗も4倍になったということです。
つまり、今のあなたでは1分と持たないという計算になる!
木下:いや、普段でも4分はちゃんと持つわ!
「そんな奴、漫才どころか生活に向いてないだろ!」
{大体それだと普段でも4分持たない計算じゃねえか!}
『おい、1番と3番突っ込みが被ってるぞ!』
すいません…。
山田:どうだ、自分の口に上下関係が出来る気分は…?
木下:まずこれ見た目が相当グロテスクだろ!
「そもそもお前これで世界変えてどうしたいんだよ!」
{この発想マリオカートしながらは出てこないだろ!}
『まず、見た目が相当グロテ…いや、その、おい、おい!!!おい!!!!』
山田:1分はさすがに言い過ぎだったとはいえ、普段の4倍の力を解放しているのです。
体力の消耗も早いでしょう?
でもね、木下さん、あなたには倒れてもらっては困るんですよ。
ですからここで、白魔術の力なんですよねぇ…、あなたに力をよみがえらせる慈しみの魔術です。
くらえ!ゲロゲロポイ!
木下:いや、音が白魔術とは思えないほど汚いわ!
「ってかなんだこれ、力がめちゃくちゃ湧いてくるじゃねえか!これむしろ黒魔術だろ!」
{この発想マリオカートしながらは出てこないだろ!}
『おい、おい!!!おい!!!!おい!!!!!』
山田:どうですか、今の気分は?
木下:…いや、最高じゃねえかよ!
「確かに見た目は相当気持ち悪いけどツッコミとしてこれ以上無い武器を手に入れてしまったよ!」
{この発想マリオカートしながらは出てこないだろ!}
『おい!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!』
山田:最高、ですか。
そうです、そうやって力に溺れた人たちで、世界を新しく作り替えるんですよ。
木下:なんだって…!?
「なんだって…!?」
{この発想マリオカートしながらは出てこないだろ!}
『!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!』
山田:木下さん、あなたにはもっと力を得てもらう。
力の暴走に身体が耐えられなくとも、力に溺れた木下さんはツッコミモンスターとしてバシバシ突っ込み続けるのです。
木下:なんだその気持ちいい称号は!
「なんだその気もちいい称号は!」
{なんだその気持ちいい称号は!}
『なんだその気持ちいい称号は!』
怖いくらい意見が一致した
山田:さぁ、新たなる力をあなたに。
再び黒魔術の怒りをその身体に受けるのです。
食らえ!ぴよよんぷりりんめるるるるる〜ん!
木下:だから、黒魔術の詠唱が可愛すぎるんですって!(ぺる〜ん)
「せめて白魔術と黒魔術の詠唱を逆にした方が良いって!」(もよ〜ん)
{それでもギリギリおかしいけどな!}(みちょ〜ん)
『おぉおおおおおい!!!!!!!』(ぺこ〜ん)
山田:…さぁ、どうだ君の新しい力は。
木下:これは、力じゃないわ!(まきゅ〜ん)
「あってもただひたすらに邪魔すぎるわ!」(げろ〜ん)
{口が増えてテンポよくなったつもりだったのに一気に気色悪いテンポになったわ!}(いぇ〜い)
『おぉぉぉぉぉぉい!!!』(おぉ〜い)
山田:ふっふっふ、有り余る力を持て余しているようだな。
木下:持て余してはいるけど、別にこれを力とは呼びたくないわ!
山田:…おや?
おかしいですね、ツッコミが一つになっているし、音が鳴っていない…?
所詮、未完成の魔術はこの程度だったと言うことでしょうか…。
木下:それは違いますよ、山田さん。
私が、いや、ツッコミが何も考えずに舞台に上がっているとでも本気で思っているのですか?
私も考えていたんです、科学を超えた、最高の魔術を。あとネタとかも割とちゃんと。
山田:なんだって!?
ネタとかを割とちゃんと考えてただって!?割と、ちゃんと!?
木下:驚くところはどう考えてもそこじゃないが。
大体、怒りを持っているのがボケであるあなただけとは限らないんですよ。
私はね、この舞台で幾度となくあなたの間違いを訂正してきたのです、しかしあなたはすぐまたおかしなことを言う。
山田:そういう、仕事だからだ!
木下:そうでしょうね!!
それを、先ほどあなたは指摘して、私の口を増やしたのですよ!?
そりゃあ怒るでしょうよ!仕事をしっかりしてたらマリオカート中に考えた魔術をかけられるんですから!
この怒りが、あなたの魔術を超え、新たな魔術「鏡魔術」を生み出したのですよ。
山田:鏡魔術…!?
それは、一体…!?
木下:それはね、自らにかけられている魔術を全て無に返し
それを全てあなたに跳ね返す、反射の魔術だ!くらえ!うおおおおお!!!
山田:うぎゃああああ!しまった!またコースアウトしてしまった!(ぺご〜ん)
「ってこれよく見たらマリオカートじゃなくてマグロマートじゃねえか!」(とろ〜ん)
{マグロマートはマグロマートで楽しいな、任天堂最高!}(ぎろ〜ん)
『うぎゃああああああああああああ!』(うぎゃ〜ん)
木下:いや、ダメージくらったんじゃなくてまだマリオカートしてただけかよ!
で、結局それマリオカートでもないのかよ!
大体マグロマートってなんだよ、そんなもんいくら血迷った任天堂でも出さないよ!
そんで、最後の奴だけなんでしっかりとダメージ受けてんだよ!効果音込みでダメージくらってんじゃねえよ!
山田:くっ、全てが跳ね返され、口が6つになってしまった…!(ろく〜ん)
「これじゃあ喋るのに体力を消費してしまうでやんす」(やん〜す)
{しかもこんな口じゃお嫁さんに行けないわっ}(ごう〜ん)
『うぎゃあああああああああああ!!』(うぎゃ〜ん)
木下:いや、4つ4つ〜!!数もまともに数えられないのに、人に魔術を掛けるからそんなことになんだよ!
で、何でいきなり語尾にやんすがつくんだよ、劣勢になったら急に手下口調になるやつか!
そんで急に乙女になるな!お嫁以外も行けないからな!
で、お前はいつまでダメージを食らってんだよ、そこの体力消費きついだろ!!
山田:4つ4つで4×4の16個か、16個になってしまった〜!!(くそ〜ん)
「ややややんすやんすやややや」(すや〜ん)
{無事お嫁に行けました}(よめ〜ん)
『びええええええええええええええ』(おぎゃ〜ん)
木下:ちがうちがう!なんでかけ算するんだよ!素直に4つでいいの!
で、お前はやんすに浸食されすぎてもうちゃんと言葉を喋れてねぇじゃねえかよ!
そんでお前だけなんで独立してお嫁に行ってんだよ!!
泣いちゃったよ!良い大人の口の一つが大声あげて泣いてんじゃないよ!!なんだこのツッコミ!!
山田:じゃあ目も4つかよ、うわー!
「やんすやややや…
木下:面倒くせええええええええ!!!!!
ボケを4倍にしたら、結局ツッコミも4倍になるじゃねえかよこれ!!
なんだこの漫才を同時に4つこなしてる感覚は!!
山田:『びえええええええええええええええええええ』(びえ〜ん)
木下:うるせええええええええええ!!!
お前はボケでも何でも無いからな、ただの赤ん坊だからな!!
山田:{そうよ、私たち夫婦初めての子なの。}(ちょな〜ん)
木下:嫁いだ口も黙ってろ!!ちょな〜んってなんだよちょ〜なんだよ!!!
山田:「やんすすやすやすやすや」(すや〜ん)
木下:次男が産まれてるぞぉおお!!
やんすが派生して、赤ん坊の睡眠になってるよ!!
なんだお前らのそのボケのコンビネーションはよ!!
山田:本家の口がハブられている奇特な状況に困惑を隠しきれない(しょぼ〜ん)
木下:ホントだよ!!
おまえらちょっとで良いから、本家口がボケれるフィールド用意してやれよ!
脳は共通してんだろうよ!!
山田:ちょっとすいません、一回会議します。(きら〜ん)
「するでやんす」(しゃり〜ん)
{させていただきますわ}(よめ〜ん)
『おぎゃらせていただくおぎゃ』(おぎ〜ん)
木下:分かったよもう、それも全部ツッコむから好きに会議しなさいよもう…。
山田:……………(ぽろ〜ん)
「…………」(にょき〜ん)
{…………}(ぎょろ〜ん)
『…………』(ちゃら〜ん)
木下:いや、脳内会議かよ!
この音だけのボケをしっかり捌ききれるほどの技術は持ってないわ!
ちょっとやってやろうか!
なに、零して生えてきて睨みつけて金平してんだよ!いや、無理だよ!!
少しで良いから喋れよ!!
山田:……………(…………)
「…………」(…………)
{…………}(…………)
『…………』(…………)
木下:音までも会議に招集するなよ!!
言っとくけどここまでもそいつら活躍してないからな!?
山田:……………(…………)
「…………」(…………)
{…………}(…………)
『…………』(…………)
木下:なんか音を出せよ!
もう、なんでもいいよ!!フリーでツッコミを続けさせられるこっちの身にもなってくれって!
山田:……………(…………)
「…………」(…………)
{…………}(…………)
『…………』(…………)
木下:長いって!
こういうのの相場は2回で終わりなんだって、そんなに会議難航させてもまともな案出てこないから
もうなんか出してくれって!
口一つでこんだけツッコむのしんどいんですよ!!
山田:そうか…その手があったか…!(ぴか〜ん)
「そうでやんすね…!」(ぴか〜ん)
{そうですわね…!}(ぴか〜ん)
『そうだな…!』(ぴか〜ん)
木下:初めて音が仕事をしている!
山田:つまり、こういうことです。(しゃき〜ん)
「口が一つでは捌ききれないってことでやんす」(きら〜ん)
{ならあなたも4つにしてしまえば良いのですわ}(ぺか〜ん)
『お前も同じ数の口になれば、捌ききることが出来る!』(ごふ〜ん)
木下:ここに来て役割を分担して長台詞を演じきるなよ!もうちょっと序盤にそれ活かせよ!
でも、もうこうなった以上そうするしかなさそうだから、そうしてくれ!
山田:分かった、いくぞ…!(ごく〜ん)
木下:緊張感でない音だな…。
山田:くらえ!ぽむぽむぽぽぽん、ぽむぽむぽぽぽん、ぴよよよよ〜ん!!(ぴこ〜ん)
「ぽむぽむぽぽぽん、ぽむぽむぽぽぽん、ぴよよよよ〜ん!!」(ぴこ〜ん)
{ぽむぽむぽぽぽん、ぽむぽむぽぽぽん、ぴよよよよ〜ん!!}(ぴこ〜ん)
『ぽむぽむぽぽぽん、ぽむぽむぽぽぽん、ぴよよよよ〜ん!!』(ぴこ〜ん)
木下:よし、これで…!
「お前のボケ数に対抗できるツッコミ数になったってわけだな」
{少し読みづらいかもしれないがこれで漫才が出来るぞ!}
『そうだな、よし、ここから巻き返していくぞ!』
【おー!!】
!?
「!?」
{!?}
『!?』
山田:もうしわけない…(しょぼ〜ん)
「全員で唱えてしまったでやんす…」(しょぼ〜ん)
{つまり…ですね…}(どよ〜ん)
『4つ4つで4×4の16個、そう、口が16個になってしまった』(びし〜ん)
木下:いや、いい加減にしろ!×16
二人:どうもありがとうございました×20(ちゃんちゃん)×4
X子:ありがとうございました×25
Y美:せめてそこは4で割り切れる数にしなさいよ…
、さん、いかがでしょうか?
・いつかね、色んな括弧を使うネタ書きたいなと思ってたんですよ
それの理想形というかもう完成形だと思いました。これ越えられないわ
設定負けしない発想がポンポン出て来て終始めちゃくちゃ笑いました
三回無音が続くところが本当にただ無駄な感じがしたところだけ残念
X子:おお、これは、さんも相当感動しているわね!
Y美:銀沙灘さん、いかがでしょうか?
・発想が凄い。ツッコミの口を4倍にする、そしたらボケの口を4倍にする、あえて黙らせてからの、16倍。
起承転結が完璧ですよね。
擬音や言葉の語感が持つ面白さに頼り過ぎな面もありますが、ホント、発想力はピカイチです。
X子:そうね、この発想は今まで無かっわよね。
Y美:藍殿TTさん、いかがでしょうか?
・設定が少しゴチャゴチャしてて最初モタついた感じでしたが、後半に差し掛かるにつれて畳み掛けていくのが爽快でした。とても面白かったです。
もう素直にふざけまくってるなと。
「なに、零して生えてきて睨みつけて金平してんだよ!」ホントふざけまくってるなと。
X子:「とても面白かった」出ましたね!
Y美:KKジハードさん、いかがでしょうか?
・ネタ自体もバカ。展開のさせ方もバカ。すごい完成されたバカネタです。
ボケが4つあることでツッコミが回りくどくなるという点をああいう形で収束させる技はお見事としか言いようがないです。
掴みのマリオカートの部分からアホなおとし方までしっかり楽しめることができました。
ネタの形式上仕方がないのですが、全体的に入りやすくする展開のまとめ方がもう少ししっかりできていれば、完成されつつアホなボケが入りやすいものになるかと思います。
X子:なるほど、ありがとうございました。
Y美:さて、どんどん参りましょう。
X子:続いて、8組目はこの方たちです!
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エントリーNo.009 「粘着力もてあまし」
木工用ボンドーズ
赤ずきんちゃん
木工用:お楽しみ会が懐かしいー
ボンド:あったね、そんな響きの会
木工用:週一でクラスで内容決めて月末に行うのー
ボンド:皆で何やりたいか出し合って多数決で決めたりするんだよね
木工用:でもねー、僕は劇がやりたかったんだけど一回も採用されたことなかったのー
ボンド:うーん、多数決になるとあんまり人気でないのかなー
木工用:一年間ひたすらフルーツバスケットをやりまくってたのー
ボンド:飽きろよ!小学生と言えども飽きろよ!
木工用:だからねー、今日この場を借りて劇をやりたいなーって思ってるのー
ボンド:えっ、ここで?
木工用:うん
ボンド:二人で?
木工用:二人が嫌だったら劇団ひまわりの人呼ぶ?
ボンド:迷惑だよ!今からじゃ間に合わないだろうし。
分かったよ、二人で劇やろうか
木工用:やったー!僕赤ずきんちゃんの赤ずきんちゃん役がずっとやりたかったのー!
ボンド:せめて女の子がやりたがると思うんだけどなー。じゃあ僕は狼役すればいい?
木工用:うん、おばあちゃんを踊り食いしてベッドで寝ててー
ボンド:丸呑みね!間違っちゃいないかもしれないけど!
木工用:コンコン、ガチャッ、おばあちゃーん、赤ずきんだよー、お見舞いに来たよー
ボンド:ああ、赤ずきんや来てくれてありがとうねえ
木工用:あれー、おばあちゃんのお耳はどうしてそんなに大きいのー?
ボンド:それはね、お前の声をよーく聞くためだよ
木工用:じゃあおばあちゃんのお目目はどうしてそんなに大きいのー?
ボンド:それはね、お前の事をよーく見るためだよ
木工用:じゃあおばあちゃんのお口の周りにはどうして血がこびりついているのー?
ボンド:あ、丸呑みじゃなかった!獣としての捕食をしっかりと行っていた!
木工用:さぁ、赤ずきんにばれちゃうねー、狼さんはどうすればいいかなー?
ボンド:え?えっ、えっ?
…ガブー!
木工用:いやああああああああ!!!!!!!!!!!
ボンド:追い詰められて証拠隠滅のために赤ずきんちゃんを食い殺してしまった!
どうしよう!この後どうしよう!
木工用:(少し離れて)コンコン、ガチャッ
ボンド:ん?
木工用:おばあちゃーん、青ずきんだよー、お見舞いに来たよー
ボンド:末裔!末裔がお見舞いに来た!
えー、青ずきんや来てくれてありがとうね
木工用:あれー、おばあちゃんのお耳はどうしてそんなに大きいのー?
ボンド:それはね、お前の声をよーく聞くためだよ
木工用:じゃあおばあちゃんのお耳はどうしてそんなに大きいのー?
ボンド:… そ、それはねお前の声をよーく聞くためだよ
木工用:じゃあおばあちゃんのお耳はどうしてそんなに大きいのー?
ボンド:お前が聞く耳を持てよ!こっちは頑張って耳大きくしてんだよ!
木工用:さぁ、聞く耳を持たない悪い子に狼さんはどうするのかなー?
ボンド:え?えっ、えっ?
…ガブー!
木工用:いやああああああああ!!!!!!!!!!!
ボンド:制裁として青ずきんを食い殺してしまった!躾にすりゃなりやしない!
木工用:(少し離れて)コンコン、ガチャッ、おばあちゃーん、黄ずきんだよー、お見舞いに来たよー
ボンド:末裔がどんどんお見舞いに来る!
黄ずきんや来てくれてありがとうねえ
木工用:わぁ、この家獣臭いね
ボンド:本物のおばあちゃんだった時の場合のデリカシーよ!
…ガブー!
木工用:いやああああああああ!!!!!!!!!!!
ボンド:ダメだ!食い殺す流れがスムースになってる!どうしよう!
木工用:(少し離れて)コンコン、ガチャッ、狼さーん、緑ずきんだよー
ボンド:ガブー!
木工用:いやああああああああ!!!!!!!!!!!
ボンド:こいつ勘付いてやがった!これは先手取って食い殺すしかなかった!なかったんだ!!
木工用:(少し離れて)コンコン、ガチャッ、おばあちゃーん、鬼退治に来たよー
ボンド:いや「赤ずきん、青ずきん、黄ずきん、緑ずきん」の流れで桃色ずきんが来るかと思いきや桃太郎が来たー!
ガブー!
木工用:いやああああああああ!!!!!!!!!!!
でも残ったお供の犬と猿とキジが負けじとガブー!ガブー!ガブー!
ボンド:うわああ!!遂にしっぺ返しが来たああ!!!
木工用:でもこんな小動物に負けてらんないよねー?どうするのー?どうするのー?
ボンド:え?えっ、えっ?
…本当にどうすればいいの!?なんも思いつかないよ!?
木工用:とりあえず雄たけびをあげてー
ボンド:雄たけび?…うおおおおおおおおおお!!!!!!
(テレレレッテッテー)
木工用:おめでとう!狼はAcid Black Cherryに進化した!
ボンド:なんなんだよ!マジでなんなんだよこれ!
木工用:さぁ、反撃を!反撃を!
ボンド:え?えっ、えっ?
…喰らえ、Acid Black Cherry Fire!
木工用:いやああああああああ!!!!!!!!!!!
いやああああああああ!!!!!!!!!!!
いやああああああああ!!!!!!!!!!!
ボンド:三匹分の悲鳴が!三匹分の人間味のある悲鳴が!
名前しか聞いたことないバンドの名前を模したドラゴンになってしまった!
こうなったら、仕方ない!何が来ても焼き尽くしてくれるわー!
木工用:(少し離れて)コンコン、ガチャッ、すいませんCDにサインしてもらってもいいですかー?
ボンド:あ、多分Acid Black Cherryのファンだこの人!
いつも応援ありがとうねえ!
木工用:ねえねえAcid Black Cherryさん、Acid Black Cherryさんって狼に育てられたって本当ですか?
ボンド:狼に育てられた狼がAcid Black Cherryになってるからなんら間違いはないねー!!
木工用:うわーすごーい、これからも頑張って下さーい(立ち去る)
ボンド:生存者が出た!そして応援されるってこんなに嬉しいものとは!!!
木工用:コンコン、ガチャッ、漁師です
ボンド:うわあ!多分さっきのファンの子リークしやがったー!
喰らえ、Acid Black Cherry Fire!
木工用:いやああああああああ!!!!!!!!!!!
ボンド:仮にも漁師なんだったら狼が突然Acid Black Cherryになった時の対策ぐらいしておけー!!!
うおおおおお!!!次は誰だあああああ!!!
木工用:(少し離れて)コンコン、ガチャッ、おばあちゃーん、オレンジずきんだよー、お見舞いに来たよー
ボンド:ああ、まだ赤ずきんの末裔が残っていた!
オレンジずきんや来てくれてありがとうねえ!
木工用:あれー、おばあちゃんの頭はどうして8つあるのー?
ボンド:知らない内にヤマタノオロチみたいになってるー!
喰らえ、Acid Black Cherry Fire!略してA.B.C-F!!!
木工用:…?
ボンド:あれー!調子に乗って略称つけたら全然効いてないー!!
木工用:お母さんが作ってくれたオレンジのずきんにはドラゴンの炎を防ぐ効果があるのー
ボンド:イベントで貰えるレアアイテムみたいになってる!
えーい、でも食い殺せば話は別のはずだー!うりゃー!!
木工用:喰らえー、ドラゴン族封印の壺
ボンド:あ、遊戯王でしか聞いたことない単語出てきた
うわあああああああ!!!!!!!!!!!
木工用:こうしてオレンジずきんはAcid Black Cherryが入った壺をファンに売りつけて大金を得ましたとさ
めでたしめでたしー
ボンド:…本当にこんなことがしたかったの?
木工用:ちょっと思ってたのと違ったー
ボンド:じゃあ無駄な時間だったよ!!!
X子:ありがとうございましたーズ。
Y美:たまに雑なボケやるよね…
けうけげんさん、いかがでしょうか?
・ほのぼのでごまかしてるけどエラいネタですねコレ。MM−1史上トップクラスの人死にが出たんじゃないでしょうか。
設定をスムーズに理解させ、要所要所で爆発させるテクニックは流石の一言です。
「勘づいてやがった!」「人間味のある悲鳴」「生存者が出た!」など、頭に残るフレーズが盛りだくさんでした。
猟師登場、オレンジずきんなど展開も凝られていて、終始ニヤニヤ出来る良作でした。
改善点としましては、導入のお楽しみ会が少し邪魔かなと。フルーツバスケットとか好きなボケですが。
また、achid black cherryに関しては唐突すぎて入り込みにくかったんでワンクッション欲しかったです。
とはいえ、全体を通すと非常に満足度の高い良作でした。合掌。
X子:そうね。今回のMM−1はよく死人が出るわね…
Y美:銀沙灘さん、いかがでしょうか?
・漁師⇒猟師
だんだんと躊躇なく食い殺すのが最高でした。ずるいなーこれは。
次々現れる赤ずきんの末裔を噛み殺す狼、という絵が爆発的に面白かったです。
それとは対照的に、Acid Black Cherryは突飛過ぎて頭の中で絵が思い描けず、あまり笑えませんでした。
個人ならまだしもバンドなので、何がどうなってるのか本当にわからないのです。
このへんについては読み手に伝わるよう丁寧な描写を加えてもいいかもしれません。
X子:ふむふむ、ボケのチョイスは難しいところね。
Y美:御本人、、さん、いかがでしょうか?
・外はもちもち中ジューシーみたいなボケとハイテンションツッコミみたいなコンセプトで作ったユニットのつもりですがいかがでしょうか。
今回こっちの方が上位に行ってるんじゃないかなー
X子:惜しくも4回連続決勝とはならなかったwhitewhiteの予選順位も気になるところね!
Y美:さて、次がラストとなります。
X子:9組目はこの方たちです!
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エントリーNo.029 「ケヴィンと愉快な何かたち」
Kevin Haloweld with culture deadness club
GIANT MONSTER Brain and Wash
ケヴィン:Kevin Haloweld with culture deadness clubです
ダンプカー:ブロロロロロロ
ケヴィン:MM-1ということでエンジン上げて頑張って行こうと思います
ダンプ:ブロロロロロロロロロロロロロ
ケヴィン:相方も同じ心持ちのようでコンビ冥利に尽きるというものです
ダンプ:いやはやMM-1ですからね、そりゃ気合も入りますよ
ケヴィン:あ、彼はもちろん喋れます、漫才をするんですから
ダンプ:何当たり前のこと言ってんだよ(ドーン)
ケヴィン:ぎゃあああ相方がダンプカーだからツッコまれると生命の危機がーー
血もいっぱい出てきたし病院行こう(ウイーン)
ダンプ:いらっしゃいませ
ケヴィン:うわあああああ病院にもダンプがいるー病院にもダンプがいるよー
ダンプ:心臓に生えた毛を抜く手術でよろしいですか?
ケヴィン:人から図々しさを奪おうとしている
この溢れる鮮血を見ても分かりませんか?
ダンプ:あー赤いですね
ケヴィン:何の感想だよ求めてねえよ
ダンプ:産婦人科は3階です
ケヴィン:どこに生命の息吹を感じたんだよ
外科に行きたいんですけど
ダンプ:外科は97階です
ケヴィン:怪我人にはきついなあ
ダンプ:では2階から96階をダンプパワーで潰しまして
ケヴィン:3階にはまだ新しい命が居たというのに
そうまでして私が生き延びる価値はあるのだろうか、自問自答の日々がはじまる。
ダンプ:では二階へどうぞ
ケヴィン:とりあえずありがとうございます
さーて診療室にはいるぞー
ダンプ:いらっしゃいませー
ケヴィン:そうだろうと思ったけど
ダンプ:おやおや、産婦人科は3階ですよ
ケヴィン:そこさっき潰れたんですよ
ダンプ:またですか
ケヴィン:再犯だったのかよそいつクビにしろよ
ダンプ:ところで本日はどのようなご用件で
ケヴィン:ダンプに轢かれたんで来ました
ダンプ:なるほど、不要な骨を摘出したいと
ケヴィン:どうしてそうなるんだよ、というかそんな奴居んのかよ
ダンプ:その骨を使ってなんとか潰れた階を復旧したとこなんですけど
ケヴィン:骨ってすごいなあ
ダンプ:そうです骨ってすごいんですよ カルシウムを取りましょう
ケヴィン:人が鮮血噴き出してるのに悠長な奴
ダンプ:小魚なんかおすすめです 小さいところが
ケヴィン:伝わってこないなあ
ダンプ:小魚3日分出しときますね
ケヴィン:お薬感覚求めてないです
治療をしてくださいよ
ダンプ:だって私ダンプですよ治療なんかできるわけないじゃないですか
ケヴィン:どっひゃー
大きい病院の医者は信用できないな、別の病院に行こう(ウイーン)
ダンプ(医師免許持ち):いらっしゃいませー
ケヴィン:信用できる
ダンプ:早速治療をします
ケヴィン:この速度も信用できる
ダンプ:まず右腕の骨から摘出していきます
ケヴィン:あれ、おかしいな
ダンプ:あんまり知られてないんですけど右腕の骨って基本不要なんですよね
ケヴィン:医師免許持ちが言うことに間違いはないだろう
ダンプ:取りました
ケヴィン:おお、腕が軽い
ダンプ:この骨なんですけど、持ち帰ることもできますが、どうしますか?
ケヴィン:家宝にします
ダンプ:左腕の骨はまた来週取りましょう
ケヴィン:お願いします、もう信用できるのは先生だけなんです
ダンプ:私だけを信じ崇めなさい
ケヴィン:ははーー
ダンプ:ではとりあえず小魚一週間だしておきますんでまた来週
ケヴィン:いやーやっぱり小さい病院は最高だなー
あれ、なんか、おかしくない???
ダンプ:気づくな(どーん)
ケヴィン:うわーーー80年代ギャグ漫画的理不尽な轢かれ方をしたーーー
病院は信用できないし美容院に行こう(ウイーン)
ダンプ:いらっしゃいませー
ケヴィン:やっぱりダンプなんだよなあ
ダンプ:今日は何を切りますか
ケヴィン:髪以外にあんのかよ
ダンプ:アキレス腱とか
ケヴィン:俺はこのダンプとの呪われた縁を切りたいよ
ダンプ:へその緒切るなら産婦人科ですよ
ケヴィン:そんなに妊婦に見えるのかな俺、痩せようかな
ダンプ:とりあえず何を切りましょうか
ケヴィン:髪でお願いします、キムタクみたいな感じがいいです
ダンプ:はいバリカンでバーン
ケヴィン:無情か
ダンプ:産まれたてのキムタクみたいにしてみました
ケヴィン:時期指定しなかった俺にも罪があるな
しかし骨も髪もダンプに奪われてしまった
ダンプ:ちなみに妻も奪ったよ
ケヴィン:妻もかー妻までもかー妻だけは俺の味方だと思っていたのになあ
ダンプ:家もダンプパワーでぐしゃっと
ケヴィン:家もかー家は唯一心の安らぐ場所だったのになあ
ダンプ:あとあなたの心も奪いました
ケヴィン:心もかーそうなんだよなーこんな酷い事されてるのにそれでもあなたを求めてしまうんだよなあ
ダンプ:今まで奪ったもの、全部、返してあげてもいいよ
ケヴィン:そうかー返してもらえるのかーでも今のこのときめきまで失ってしまうのは嫌なんだよなあ
ダンプ:このままではあなたを不幸にしてしまうと思うんだ
ケヴィン:あーあんなに酷いことしたのに突然優しくなるんだよなー男と重機は本当ずるいんだよなー
そしてそれで許してしまいたくなるんだよなー抱きしめてしまいたくなるなんだよなあ
ダンプ:じゃあ、俺の胸に飛び込んできてくれるかい
ケヴィン:いや胸何処だよいい加減にしろ
二人:どうもありがとうございましたー
X子:ブロロロロロロロロロロロロロ。
Y美:ここに来てエンジンかかった!?
けうけげんさん、いかがでしょうか?
・どうしよう……コイツ優勝しちゃうかもしれない……。
まずケヴィンってマイホーマー(著作権・ジョナサン)だったのかよってツッコミもありつつ、一撃の破壊力の桁が違う。
「ダンプ(医師免許持ち)」「私だけを信じ崇めなさい」「バリカンでバーン」など殺人級のワードの波状攻撃が凄い。
ダンプという出オチをここまで強烈に料理されたら笑わざるを得ません。
そしてとどめのオチ。終始ダンプに踊らされた感じで悔しいです。
まず漫才じゃないしこれ優勝したら前代未聞でしょうけど、僕は優勝しても文句はありません。(**点)
X子:おお、「優勝」コメント出ましたよ!
あと点数の部分は隠してみました。
Y美:続いて鬼ちゃんさん、いかがでしょうか?
・淡々としつつも爆笑できるポイントがいくつもあり満足です。
決勝審査をしてきて化けたな、と思える組はいなかったんですが最後にマグさん覚醒しましたね。
優勝でいいんじゃないでしょうか(2組目)。
X子:こちらからも「優勝」発言が!?
Y美:では、最後に、KKジハードさん、いかがでしょうか?
・淡白なやり取りをどう生かすか、どう面白く昇華するか。このネタはそれがかなり高いレベルでできてしまっていると思います。
ダンプにひかれるとかダンプの病院とか階をつぶすとか、大ボケを淡々とこなすところに強烈な味があって常に笑っていました。
あっさりした強烈なボケに、あっさりした的確なツッコミが繰り出されていて隙がないです。
さらに強烈にできるかと思いますが、この時点で終始しっかり笑わせてもらったのでこの点数で。面白かったです。
X子:おお。こちらもかなりの高得点のようね。
他の審査員の方々からの得点も気になるところです!
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いよいよ、結果発表!!