Y美:いやぁ…今回もアツい展開ですね!

X子:現在残っているのは、
   メリースリー、天体観測、whitewhiteの3組となります。

Y美:果たしてどのコンビ、またはトリオが王座に就くことになるのでしょうか!?

X子:3位から1位まで、一気に行きます。優勝は…!?









































第3位 エントリーNo.023  メリースリー
審査員
点数
95 73 74 86 71 80 95 87 +0票 合計661

第2位 エントリーNo.035  天体観測
審査員
点数
88 95 86 85 89 90 60 85 +3票 合計681

優勝 エントリーNo.039  whitewhite
審査員
点数
86 98 96 69 88 67 91 85 +4票 合計684





ということで優勝は
whitewhite



X子:…に決定いたしました!おめでとうございます!

Y美:今のお二人の今の気持ちを伺ってみましょう!

前田:Frontal lobe joy shipment center
安正:This center carries joy to oral from frontal lobe

X子:ありがとうございました!…なんと訳せばよろしいのでしょうか!

Y美:whitewhiteさん、本当におめでとうございました!

   以下、審査員全員のジャッジペーパーと、各コンビからのコメントとなります。

X子:審査員は上から順にFANさん、雷電さん、けうけげんさん、銀沙灘さん、
   マグネッツさん、藍殿TTさん、ゆーたさん、ひろちょびです。



優勝 エントリーNo.039  whitewhite
審査員
点数
86 98 96 69 88 67 91 85 +4票 合計684
【審査員コメント】
・いつの間にか分かりやすい漫才になったなあと思ったのは僕だけでしょうか。
 面白かったです。オチにかけてのくだりはなんかもやっと終わってしまった感じ。
   
・いいですよ、独特の空気出てます。
 最初のグロス単位で数える件はハマりませんでした。
 そこでちょっとハードルを下げてしまい、行間を空けてからの(まぶたが無い)で噴き出しました。これはもう思惑通りですかね。やられました。
 ありがちな使い古された設定で、ここまで斬新な世界観を作り出せるのはお見事です。
   
・(まぶたがない)じゃねぇよ。「まぶた まぶた まぶた」じゃねぇよ。(まぶたがある)じゃねぇよ。
 いつもより狂気控えめなんですが、それがこのネタに効果的だったのかめちゃくちゃ笑いました。
 「名前のつく病気」「eyelid」「全部日本語で言えばいい」など、ひとつひとつのくだりに爆弾が仕掛けられていて隙がありませんし、
 単純な設定だからこそフレーズのオリジナリティが存分に発揮されていてズルいです。
 気になったのは 2021のくだりがぱっと見わけわかりづらいことくらいです。それも大して気にはなりません。
 今回単純に一番笑った彼らに優勝してもらいたいので、最高得点をつけさせて頂きます。
   
・前田:(まぶたが無い)  ←もはやお家芸ですね。
 一行目からエンジン全開でかなり期待が持てたんですが、全体的には下降線を辿りました。
 ラスト18行が18行なのでそう見えるだけとも言えますが、
 英語にしろ数え方にしろ羊の出荷形態にしろ、
 いずれも最初に出したボケを越えるようなものが、それ以降で出てこなかった事が原因です。
 それでも、「安正:横山やすし師匠の魂は今ここに生きている」「安正:全部日本語で言えばいいんじゃないですかね」
 など、なんとも聴き心地のいい絶妙な言い回しは健在でした。
   
・(まぶたが無い)はずるいですよw(肩が無い)を思い出さずにはいられないじゃないですかw
 
 いい感じにバカバカしくて面白かったです。
 こんな雰囲気なのに、意外とやりとりから人間味を感じるのがすごいなあと思います。
 オチも綺麗。
   
・(まぶたが無い)がピークでしたね。
 独特のテンポで面白いんですけど、今回はちょっと手数が少なかったのかなという印象で、そういう点数です。
   
・もっと見たかったという点以外はもはや圧巻の内容だったと思います。巧い。
   
・まさにwhitewhiteの集大成と言う感じでしたね。
 インパクトのあるボケ、分かりやすい展開、そして個性もしっかり出ていました。
 堂々としすぎてちょっとボケが弱かった感じもしますが、味を出すという意味もあるので難しいところですね。
 優勝おめでとうございました!
 



第7位 エントリーNo.044  ヒコーキ

助けて

審査員
点数
75 82 74 70 96 78 89 65 +3票 合計632
【審査員コメント】
・いい創作物を読んだな、という、清々しい気持ちがします。
 面白くないと言ってるわけではないんですが、そういう気持ちが強いです。好みで言うと好きです。
 基準点の75点付けときます。
   
・冷静なツッコミ、「500兆枚綴り」等のフレーズ、尿に完全敗北する流れ等、徐々に引き込まれていきました。
 「お前を運ぶ事にのみ特化した生き物」で完全に掴まれたのですが、Bがやけにでかい象という流れで冷めてしまいました。
 Bは常識的なツッコミに徹しきって欲しかったかな、というのが個人的な意見です。
 全体的には好みだったのですが、終盤で散らかってしまったかな、といった印象です。
   
・「B:いや、まあ確かに俺、やけにでかい象だけどさ」←えええぇぇぇぇぇーーーーーーーー!!?
 こういう後出しはズルいよ、笑うしかないもん。こんな幻想的な漫才だなんて思わなかったもん。
 さて、自分では絶対に思いつけない設定がどんどん繰り広げられていく様はまさにファンタジーでした。
 「500兆円」「象の奴隷」「二親等」など、油断した時にこめかみを撃つようなボケをヒットさせる手腕が憎たらしいです。
 個人的には超展開の後半と比べて前半が弱く感じたので、競りのくだりにもう少しパンチが欲しかったです。
 全体的に独特のボケの打率がたかかったので、「魚市場ですよ〜〜〜!」のような弱いボケが勿体なかったです。
 しかしまぁこれ、ネタ順最後にしたかったんだろうな。お疲れパオーン。
   
・イスラム過激派とか強制収容所とか、らしいボキャブラリーにツボを突かれました。
 淡々と業務的にボケとツッコミを繰り返すのも効果的に働いていました。
 しかし象を倒す展開に入ってから、そういった加点要素が少なくなり、尻すぼみで終わりました。
 オチは開き直ってて好きなんですけどね。
   
・最強の象って存在がもう面白いのに、その後の話が全部面白い。
 本当に100点付けてもいいやって思うぐらいのネタでしたが、
 ネタ内容に引っ張られるのもアレなのでそのくだりは考慮せず点を付けました。
   
・終盤 一気に好きな感じのネタになって笑いました。古代インド世界観における地球ってw
 ワードセンスだけで攻めるネタかなと思いこみかけていた頃なので壮大過ぎて最高ですね。
 やり取りがちょっと変なところがあるのがもどかしい点です。
   
・僕これ好きです。
   
・うーむ、個人的にはあまりハマりませんでした。
 ところどころのフレーズ(500兆枚刷り(500兆円なのに!?)、電球が大爆発、など)は面白いものも多かったのですが、
 初っ端からおかしな方向で話が始まった分、次々とおかしい設定が出てきてもすんなりと受け入れられてしまい、落差が弱く感じました。
 みんな象だった、というのも面白い仕掛けですが、人間同士が喋ってると思っていたので上手く飲み込めませんでした。
 だいぶ厳しめ目線になってしまってすみません。ただ少なくとも、読み手によって理解できるか・ハマるかの個人差があるネタではあるかなぁ、と思いました。
 



第5位 エントリーNo.021  PARTY NOISE

神崎:力不足をまざまざと見せつけられたねー……。

鳴子:もっと自分達に合った最高の見せ方を見つけなきゃいけませんね。

神崎:やったる!!

審査員
点数
82 80 (79) 64 93 71 77 90 +2票 合計638
【審査員コメント】
・平仮名表記のらっこ、すげぇ面白いですね。なんでだろう。
 飛んでるようで手と本体というとこから王道を行ってて、そこの軸があったので良かったです面白かったです。
 最初情報が多くてしんどかったかな。
   
・奇抜な設定・ボケでありながら構成がしっかりしていて、伏線の張り方やオチがとても綺麗です。
 しかしながら右手・左手が独立するという奇抜さが私にはハマり切らなかったです。
 それでも鳴子さんの一人芝居の力業で笑わされてしまいましたが。
   
・ゴチャゴチャしてんなオイ。我ながらよく100行に収まったものです。
 ソムリエとパティシエどっちを憎ませようか悩んだんですが、僅差でソムリエに軍配が上がりました。
 そして今回のネタから神崎君の口癖が「クソだよー」に決定致しました。なんだこいつ。
   
・右手がバーで勝手に喋るという設定はいいはずなんですが……どうにも爆発しきれませんでした。
 実際に舞台で見たらもっと面白いのかな。ト書きの補足はあるものの、なんとも絵を想像しにくい漫才でした。
 序盤に無理矢理出した単語を漫才中で巧く料理する技術は高いですし、
 終盤の右手、左手、本体×2人分が登場してきたあたりになると、いくらか安定した笑いが起きたんですが…
 それまでしばらく燻っていた印象です。
   
・一方その頃本体がめちゃくちゃ面白いです。
 オチも素晴らしい。最近のPARTY NOISEはアポロを食えるコンビになってますね。
   
・序盤から威力のあるボケを積み重ねていって面白かったです。
 でも後半がパーツとパーツ無しの本体という設定に頼り過ぎてボケが疎かになっていたかなと。
 悪いソムリエの溜まり場やミギテ・ホンタイ・カンザキクンノミギテとか面白かったのですが引っ張り過ぎはよくないですね。
   
・後半になるにつれて盛り上がるマジックにやられたなあ。
 個人的にですけど、魔女が魔法で変える食品が、もっと本編にも絡んでくればポイント高かったというか、そのくらいのことはしてくれると思ってしまった。
 どう絡んでくるのかを期待しながら読んでしまった分、やや期待はずれにおわってしまったのが残念でした。
   
・設定が新しさに惹かれました。右手左手パクパクがこんなに面白くなるとは。
 個人的には優勝も有り得るレベルだと思いました。面白かったです。
 



第6位 エントリーNo.040  あかつき

かずさ:だぁー。
宇都宮:やっぱり、この子に漫才は早すぎたようね…。
 前橋:次は勝ーつ!

審査員
点数
93 81 93 (76) 86 53 75 75 +1票 合計633
【審査員コメント】
・面白いっす。4人居てちゃんと想像出来る、すごい。
 ある意味出落ちの赤ちゃんがボコスカ場を乱していてよかった。
 でもオバマ大統領に腹パンしてんのが一番おもしろかったです。
   
・「はじめてのとむらい」「マフィアとのオフ会」をただの聞き間違いに終わらせず、終盤回収する構成は関心しました。
 フレーズのブラックさも相まって非常に私好みでした。
 気になるのは、かずさの使い方でしょうか…。
 勿論、長文ネタですので「何でもあり」というのが背景にはあるのですが…
 0歳児という設定なら、喋らせるというのは非常に違和感を覚えました。
 「赤ちゃん」として登場した段階で、言い方はとても悪いですが小道具のように感じ、本筋のボケをかずさが担うのはちょっと違うかな…と思いました。
 まぁそんな事に対して引っ掛かるのは私ぐらいでしょうし、それでガッツリ減点という事はありませんが、
 ちょっと素直にネタの世界に入れなかったかな、というのはありました。
 全体的には展開もうまくとても好みでした。
   
・あかつきのネタって毎回パターン違うんですが、そのどれもが確実に頭おかしいですよね。
 新生児喋りだした時のインパクトたるや。いや餅とかカマキリが喋る大会ではあるんですが。
 さて、何気に珍しい4人漫才なんですが、全くゴチャつかずにボケをスムーズに伝える技術がブラボー。
 それぞれのキャラが明確に差別化されているため、展開がスムーズで非常に読みやすかったです。
 ワードに関しても良質な物が多かったし、「はじめてのとむらい」「マフィアとのオフ会」の回収もお見事。
 設定の非現実性が最初飲み込みづらかったことと、「ゲボカス」等の流れに合わない過激な言葉遣いで若干マイナスしましたが、
 多人数の個性的キャラの動かし方の模範例として教科書に載せたいくらいのネタでした。
   
・ライバルはプラネット・コミュニティさんです。
 スキマ産業の女性トリオ枠は譲らんぞぉ!
   
・序盤から裏切りの連続で面白かったです。
 ツカミの回収も見事でした。はじめてのとむらいが始まるところが特に好きです。
   
・本来は会話したりしない者・物との漫才の中では、そのことを活かしきれてない部類に入ると思います。特に親子であることとか。
 また、決して珍しいわけでもない はじめてのおつかいネタとしても展開が少ない方で多少見劣りしてしまうかと。
 はじめてのおつかいの言い間違えを回収したり、ゲボカスを多用したの面白かったです。
   
・人数が増えているのに、すっきりと見せるこの技術は凄い。うまく自分のキャラクターを飼いならしていると思います。
 でもその分、一人一人の活躍の場が減ってしまうというのは少し残念でもあります。そしてその分薄味になってしまっているのも惜しい。
   
・斬新にもほどがある設定でしたが、上手く4人目を含めたキャラを扱えていたと思います。
 個人的には、産まれたばかりの胎児が喋る事には違和感の方が大きかった面はありますが、
 それでも風格のあるネタだとは思いました。
 



第3位 エントリーNo.023  メリースリー

ケイ:ここまで来れたからには、簡単にはあきらめないぞ!
キミ:すなわち、イヤァオ!!!
シン:次はもっと上に行けるように頑張ります。

審査員
点数
95 73 74 86 71 80 95 87 +0票 合計661
【審査員コメント】
・まず3人の使い方が上手い。漫才見やすい位置にちゃんと居るなあと。
 そして大きいボケをボンボン撃ってくるのですごい。面白かったです。
   
・少し平坦だったかなぁ、と。ボケ1つ1つが単発で爆発力に欠け、畳み掛けるような物が無かったです。
 サーファー要素や政見放送などのボケを後々活かせるような展開が欲しかったです。単体では少し弱い印象でした。
 構成は非常に綺麗で読みやすかったです。
 風俗のプレイの件は実体験ですかね。立派に成長されましたね。おめでとうございます。
   
・どんなタイミングで「よし!このネタのオチは『勇次』にしよう!」と思いついたのか教えてください。
 とにかくフレーズのひとつひとつが劇薬ですよね。「栗拾いとは?」「串刺しです」とか致死量ですよね。
 往復するボケの会話に的確に挟まれるツッコミも気持ちよく、トリオ漫才として理想的な構成を見せてもらいました。
 ただ、終始楽しめたのですが、単発で終わってしまったボケが多かったのがモヤモヤしました。
 「メイク道具を盗んだ」「サーファー」「焼き鳥屋」などは単発で終わらせるにはパンチが強すぎます。
 それら全てを放り投げての「勇次」だったので、スッキリ終われなかったのが残念です。
 これが適度に回収された上での勇次だったら最高の勇次でした。最高の勇次。
   
・そもそもインタビュー形式の時点でなかなか新しいんですが、
 KKさんお得意のぶっ壊れワードとぶっ壊れ展開が終始炸裂ですね。
 パワードコーヒーで頭皮を洗うは脳細胞をどう腐らせればそんなプレイが思いつくんでしょう(褒め言葉)
 でも正直な話、
  『では、あなたにとって栗拾いとは?』
  「串刺しです。」
 で割と(?)すんなりオチたネタだっただけに、その後の「精出ろ」が蛇足でした。ちょっとやり過ぎかなと。
 ここで序盤のAV要素を絡めてくれば、いくらか綺麗に収まったかなー…。
   
・KKさんが久しぶりにスタンダードなネタやってるなと思ったらやっぱり最後でぶっ壊れてんじゃねえか。
 オチ以外はシンプルなネタながらもボケが粒ぞろいで、面白かったです。(洗)とか特に好きでした。
 点数は笑った量で付けます。
   
・バカで面白いです。特に下ネタ方面の威力が高かった。
 最後なんて何をしてくれてるんだという感じですね。
 所々、面白さが途切れるところがあったように感じられたのが少々ネックかと。
   
・なんだかわかんないけど、「あなたにとって栗拾いとは?」で死ぬほど笑った。全体的に頭おかしいと思います。
   
・これまた斬新な形式ですねぇ。
 一寸法師っぽくなさが上手く生きていました。
 オチは個人的にそこまでハマったわけではないですが、全体的にはとても面白かったです。
 



第2位 エントリーNo.035  天体観測

 翔:決勝の舞台まで戻ってこられたので満足はしています
ミヤ:次はさらなる高みを目指します

審査員
点数
88 95 86 85 89 90 60 85 +3票 合計681
【審査員コメント】
・店名バカだなー。いや店名バカかよ。
 あと#が秀逸。ボケにちょっとムラがあるかなとも思いますが面白かったです。満足という感じ。
   
・凄く綺麗な漫才を見たなー、という感じがします。これまでの組を見て、ボケ・ツッコミがブレない正統派な漫才が逆に新鮮で、技量を感じます。
 「モラドーすら知らねぇのに更に焼いちゃったのかよ!」などのツッコミも的確。
 しかしチョモリンコム共和国に対する「どこだよ」→「世界地図に載ってない」っていう箇所は少々一人よがりなツッコミになってしまったかな、といった感はあります。
 読み手側としては、実在するマイナーな国名なのか架空の国名なのか分からない状態で、ツッコミの翔さんも「どこだよ」と言っている時点では読み手側と同じ立ち位置ですが、
 「世界地図に載ってない」と断言されるとそこで読み手側を少々突き放してしまうかな、と。だいぶ細かい事言いますけどね。
 でもとても面白いですよ。繰り返しになりますが、とにかくブレない。とても安心して読み進められました。
   
・ファックの次はおちんちんかよ。どんなコンビプレイだよソウルメイトかよ。
 序盤のカレー屋ランキングは冗長だったんですが、カレー作りはじめてからはいいテンポで展開出来ていた感じです。
 チョモリンコム共和国やモラドー焼きのテンドンも効いていましたし、「ヤギかよ」のような小ボケの打率も高い。
 だからこそ前半のランキングをもっとまとめられれば、カレー作りが今以上に盛り上がったのではないでしょうか。
 伏線の多い部分ではあるのですがあくまで導入なので、もっとすんなり進んで欲しかったです。
 あとはベルギーワッフルの「♯」がわかりづらかったところでしょうか。理解したら面白かったんですがね。
 色々言いましたが、総合して非常にハイクオリティな正統派漫才に浸らせて頂きました。
 あとこれは今言うことではありませんが、コシヒカリは確か越国の米ですから越光じゃありませんでしたっけ。
   
・天体観測もだんだん新しい試み仕掛けてくるなあ……。
 舞台にキッチンを用意してもらうという飛び道具がまさにそれ。
 更に後半は料理のテンプレに則りつつも、ちょくちょく脱線する事で読む側を退屈させません。
 でも、何度も登場したチョモリンコム共和国は、
 カタカナの面白さでしか勝負できないボケですし、似たボケのスロバキアとケンカになるので削った方がいいかもしれません。
 残すならスロバキア削って初っ端から出した方がいいかも。
 気になって「モラドー焼き」でgoogle検索したら「もしかして:モドラー焼き」って聞かれたんですけど、あの。
   
・「♯ っ て な ん だ よ !」で大爆笑しました。
 全体的にバカっぽい雰囲気でよかったです。
   
・持ち前の読みやすさと今回はボケの威力がマッチしててとても面白かったです。
 前半 特にワッフルあたりで散々笑って、さらに後半の#で追い打ちをかけられました。#でワッフルは面白すぎる。
 強いて難点を挙げるならば、舞台にキッチンなど”何か”を持ち込むネタはどんなめちゃくちゃなことをするのかとハードルが上がってしまうので
 別のアプローチの仕方でも良かったんじゃないかということだけです。
   
・序盤のワッフルのくだりいらねえんじゃねえかなー…。中盤以降は面白かったんだけど、完全に前半が足を引っ張っている気がする。
 一番好きなのはカレーヌードルってのだけ導入にしてカレー作るところにもっと行数割いて良いと思います。
   
・キッチンの準備大変だったなぁ(棒)
 なかなかシュールなボケが多かったものの、分かりやすさは比較的維持できていて良かったなぁと。
 面白かったですね。#は個人的にかなりツボでした。
 



第8位 エントリーNo.045  ENDGREEN

三浦:残念だったね、完君。
武田:ここまで評価していただいた皆さん。ありがとうございました。
   今後もどこかで面白い漫才を作っていきますので、またどこかでお会いしましょう。
三浦:頑張ろうね! 完君!

審査員
点数
68 75 87 73 80 73 83 79 +4票 合計622
【審査員コメント】
・構成上仕方ないけど、全部夢だよって分かっちゃってるのでちょっと単調になったかな、と思います。
 九字のボケは頭が悪すぎて面白い。
   
・ちょっとハマり切らなかったですかねー。
 「トリッキーすぎるロミオとジュリエット」などのワードセンスや、「先・生・この・子・体・調・悪・そう・です」では声を出して笑うくらい好きなんですが、
 このネタに関して言えば冷静で長いツッコミは相性が悪かったかな、と。
 「夢だよ」でなだめる流れが私にはどうにもハマらず、ズバっとツッコミを入れてもらいたかったですかね。
 ボケとしてはバスガイドのセリフの振り方などが巧いだけに、2人のテンションの差で碧さんがやや空回り気味に見えてしまい勿体無かったです。
   
・深夜のシンドロームに犯された僕の誘いを受け入れて頂きありがとうございました。なんかごめんなさい。
 ENDGREENの魅力って、どんなネタでも後味がいいんですよね。読んだ後二人への好感がちゃんと残るっていう。
 ちょっとディズニーランドのくだりで中弛みした感はあったんですが、それ以外のやりとりはほぼ完璧でした。
 ほぼ夢の話という、一歩間違えばしっちゃかめっちゃかになりかねないテーマを調度よく収める技量は流石ですし、
 何より京女のくだりが大好きです。バスガイドの印象がひっくり返るところなんかもう個人的ベスト展開です。
 バスガイドや舞妓さんが非常に良かった反面、運転手さんはそれほどでも無かったです。九字は笑いました。
 その他にもちょいちょいフレーズにムラはあったんですが、非常に満足感の残る漫才でした。
 これが今回のMM−1のトリで良かったです。ようこそに始まりエンドで終わるという。
   
・京都に対するディズニーランドというのが、ギャップのあるボケでとてもよかったです。
 オチの放火も上手く結びついてて綺麗でした。
 スピンオフのくだりやバスガイドの長台詞と、部分ごとに切り取れば面白いんですが、
 全体を通して読むと、中盤以降は話がどこへ向かっているのか分からなかったです。
 夢の話のくだりが目的なくフワフワとしていたからでしょうか。
 話の組み立てさえきっちりしていたら、もっと面白かったのにと悔やまれます。
   
・こう、最後にしっかりとした漫才が置かれていると安心感がありますね。
 (べ、別にひろちょびさんに何か言いたいわけじゃないよっ!)
 
 安定感のある楽しい漫才でした。強いて言えば少しツッコミが理屈っぽすぎた部分があったかなというところです。
 かっこいいバスガイドさんがツボでした。
   
・感覚として1/3くらいが「夢だよ!」でツッコミが済みそうですけど、そうはならないボキャブラリーが良かったと思います。
 トリッキー過ぎるロミオとジュリエットとか陰陽師とか面白かったです。
 少し思ったこととして、夢オチが嫌いって人がいるように 夢の中の話だって分かると読む方もある程度そう割り切るのでちょっとボケがパワーダウンしちゃうのかなぁと。
   
・いやー、しっかりしてる。二人の関係性を最初の何行かでしっかりわからせてるってのがうまい。初見の人にも優しい感じがしますね。
   
・「臨・兵・闘・者・大・丈・夫・かい・先・生・この・子・体・調・悪・そう・です」声に出して読みたいですね。
 どちらかというと良いベタという感じで、すごい面白いってところまでは行かなかったかなぁというところです。
 とはいえ、序盤の「バスガイドさんと運転手さんとクラスメイト全員の役も演じて!」ってくだりは掴まれましたね。終盤にもう一盛り上がり欲しかったです。
 



第4位 エントリーNo.042  Kevin Haloweld with culture deadness club

ケヴィン:視覚的にアウトだったかもしれません

審査員
点数
71 85 83 90 (82) 77 76 85 +0票 合計649
【審査員コメント】
・脇汗がちゃんと随所に効いてきてるの良いですね。面白い。
 ただ最初その脇汗がメインなのか他のボケもちゃんとあるのか、分からない内の車の普通のボケがやや軽く、前半ちょっとふわっとしてました。
   
・脇汗の設定、バカバカしさ、とても好みです。ただ、本筋のボケが少々物足りない部分があったかな、と。
 「草」など、パンチに欠けるように思います。脇汗の設定で枠組みが既にぶっ飛んでる訳ですから、展開やボケももっとぶっ飛んだ方向に持っていってもよかったのかもしれません。
 「向井理を作った人と一緒の人」などの発想は良かったです。
   
・相方を多汗症の男ではなく多汗症の乙女にした辺りにケヴィンの性癖が透けて見えました。
 内容自体はわりかし正統派のシチュエーション漫才コントなんですが、
 「多汗症」という設定が上手く作用していて、ケヴィンにしか出来ないネタに仕上がっていました。
 「ややならいいか」「ジバニャン」「ワゴンタイプのテレビデオ」など、フレーズも想像を超える物が多く抜け目無い。
 ただフレーズややりとりが安定してるため、脇汗設定無くてもイケるんじゃないかと思ってしまったり。
 錆など効果的な使われ方ではあるんですが、脇汗によって爆笑というくだりは無かったです。
 せっかくのオリジナリティある設定なんですから、「この脇汗設定が無いと成立しない」と思わせるほどの重要性が欲しかったです。
   
・絶妙な空気感が醸し出されていました。
 「!」使わない2人の口調と、一文一文区切ったテンポの良さでしょうか。
 そしてボケ・ツッコミのレベルの高さは流石現役チャンピオンといったところ。2014年にテレビデオて。
 ただ、全編を通して脇汗設定は脇汗である必要があったのかなと疑問でした。
 緊張してる事を表現する記号としては役立ってましたが、それ以上の意味も面白さもなかったので、
 後半は一捻り加えると、「多脇汗女」の名前も活きてくるネタになります。
   
・前々回は四人漫才、前回は二人漫才、ってことで今回は一人漫才だーってことで書いてたんですが、
 さすがにそれは漫才ではないぞ、ということになりまして、同じ性質を持った人間二人という部分だけが残りました。
 結果的に一人漫才よりはマシなネタになったんじゃないかと思いますがどうでしょうね……。
   
・安定してボケに対する返しが面白かったです。「従来って酷かったんだな」とか「神の手で生まれたのかな」とか。
 あとは抽象的な言い方ですけど少し 引きつけ が弱かったと思います。
 どれだけ長い間 ハマらせられるかという点ですね。
   
・面白いなーとは思ったんだけど、もっとやれるんじゃないかなーとも思った。
 個人的には難しいスタイルだなと感じました。自分には書けないので、何が悪かったとかは言えないですけど。
   
・2人とも脇汗っていう設定は斬新ですし、キャラとして上手い方向に使えていましたね。
 ボケの掘り下げがやや浅いのが惜しいですが、どんどんボケてくる感じは良かったと思います。
 



第9位 エントリーNo.038  海洋ブリザード

横田:敗因は、鬼バトにトリオで出ていた経歴を無かったことにしていたことですかね…
藤林:蒸し返すなよ

審査員
点数
81 89 86 74 73 54 81 80 +3票 合計621
【審査員コメント】
・最後にどっしりとした漫才が来てすごく安心します。
 面白いです。最初長々しゃべるとこが一番好きだったりします。
 空耳のボケは作者さんのこだわり強かったんですかね…
   
・最初の長文ボケや坂本龍馬のテンプレ対応など、序盤の流れがとても好きですね。正統派漫才でガッチリ掴んできて、流れも綺麗で纏まっていて良いネタだと思います。
 ボケの方向性が定まっているのは良いんですけれども、そのせいでオチが読めてしまったのが残念。また、共演者との絡みなどで展開を広げて行くとより良かったかな、と。
 纏まりはあるんですが、「難しいトークテーマ」という一括りのボケとして認識してしまうので、どうも手数が不足していたように思います。
   
・THECHOUBUNで一度審査させて頂いたネタなのですが、細部がバージョンアップされててかなり良くなっていました。
 特に山田さんに結婚詐欺キャラがついたことで、ゲスト二人の役割が強くなってネタのグレードが上がった印象です。
 「坂本龍馬」「テーマ7つ」など、元々面白かったボケも活きていて、新鮮に楽しめました。
 逆に「売れて倒産」はあまりにもマニアック過ぎて、知らない違和感で笑うにも足りなかった感じでした。
 また、コロゾー以降は落ち着いて終わってしまった感じがしたので、ここで結婚詐欺重ねても良かったかもしれません。
 ていうか以前どんな審査書いたか忘れたんで、同じこと言ってたらごめんなさい。
   
・わあ、今大会で数少ない正統派漫才だ……!!
 真新しい題材、軸のしっかりしたボケ、シンプルなツッコミ。
 瞬間的な爆発力はありませんでしたが、終始安定したクオリティを維持していました。
 中盤以降の理系ボケはなかなか斬新だったので大きく改良する事は無いと思いますが、
 サイコロ振る時のBGMは変えるべきです。ここで2度良い流れが途切れてしまったので。
   
・「物権変動における対抗要件主義の情けない話」を入れて来る感じがさすがですね。
 ただ、BGMのボケは正直全然ハマらなかったです。
 この難しそうな話を振ってくるというネタ構造自体が、
 前回のオマージュ研究室のボケの焼き直しに見えてしまった点が少し残念でした。(間が空いてないだけに……)
 しかし、それでも一定以上の面白さはあったと思います。
   
・見たことは無いんですが、20年以上続いてる番組なんですね。
 調べるのは後にしてとりあえず読んでみたのですが、BGMやキャラなど元を知らないボケが続いたところはちょっとキツかったです。
 予備知識の要りそうなところを抜きにしても、ボケが遠回り気味というか「あ〜、こういうボケかー」と納得 止まりだったように思います。
 本家とのギャップがメインの笑い所だったんですかね。無理やり情けない話にしてるのとか面白かったです。
   
・綺麗な漫才でした。隙がなく、安定していました。確実にいい結果が出せるネタ持ってきたなという感じです。
   
・高度な化学ネタは個人的にはツボでした。中盤から投入してくるのがなかなかオツでしたね。逆にもっと生かしても良いくらいだったと思います。
 全体的には良いベタ、という感じでした。
 


X子:第14回MM−1グランプリ、45組の頂点はwhitewhiteが勝ち取りました。本当におめでとうございました!

Y美:また来春開催予定第15回MM−1グランプリでお会いいたしましょう。

XY:ありがとうございました!!


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