Y美:さて、残り3組です…

X子:現在残っているのは、
   乙女の方程式、チアノイズ、茨木からの刺客の3組となります。

Y美:は、果たしてどのコンビが王座に就くことになるのでしょうか!?

X子:さ、さ、3位から1位まで、一気に行きます。優勝は…!?









































第3位 エントリーNo.009  乙女の方程式
審査員
点数
62 70 70 95 91 84 75 (82) +2票 合計632

第2位 エントリーNo.019  チアノイズ
審査員
点数
86 73 90 91 (82) 43 93 91 +4票 合計653

優勝 エントリーNo.034  茨木からの刺客
審査員
点数
91 85 92 91 88 75 71 75 +1票 合計669





ということで優勝は
茨木からの刺客



X子:…に決定いたしました!おめでとうございます!

Y美:今のお二人の今の気持ちを伺ってみましょう!

土屋:やった!!!優れた!!!
土方:神は我々にほくそ笑んだ。

X子:ありがとうございました!

Y美:茨木からの刺客さん、本当に優勝おめでとうございました!

   以下、審査員全員のジャッジペーパーと、各コンビからのコメントとなります。

X子:審査員は上から順に、さん、雷電さん、けうけげんさん、FANさん、
   マグネッツさん、藍殿TTさん、8823さん、ひろちょびです。



優勝 エントリーNo.034  茨木からの刺客
審査員
点数
91 85 92 91 88 75 71 75 +1票 合計669
【審査員コメント】
・最初のボケの「田楽と自業自得」が「天国と地獄」のもじりだと気づくまで、システム上ちゃんとした訂正がないのでラグがありました。「はぁ!?」ってなりました
 相変わらず読むのに体力使うフォーマットだなあ、と。面白いは面白いのがさらに疲れますね
 味噌田楽の方の飲み物を実際に注文するくだりは事前にボケがほぼバレてたのでそんなにでしたが、そこ以外はあーあー言いながら笑ってました
 最後の「TSUTAYAで命レンタルして一生行きとけ」が一番好きです
   
・難しいネタ持ってきますね。読み手を選ぶというか、どのタイミングで引き込むか…私はおそらく、引き込まれるまで時間がかかった方だと思います。味噌田楽に着いたあたりから、楽しくなってきました。
 味噌田楽の時にはハマらなかった箇所が、引き込まれた後のジジイが如くの天丼では面白くなってくる。巧い構成になっていますね。
 ジジイが如くに行く前の「お腹空きましたので」は、ミスなのかあえてなのか…そこすらも分からない複雑さ。
 あえてだとしても、ちょっと「んっ…?」となりました。
   
・茨木を久々に見た気がしますが、ボケのマシンガンが錆びてなくて何よりです。
 ボケまくってるんだけどボケ散らかってはいないと言いますか、読み手を突き放さない塩梅がちょうどいい。
 構成的に土方の発言の意外性に期待してしまうのですが、発想がそのハードルをことごとく越えており、
 「粘る」「縦開きだからすぐ入れない」「テレビつけて相撲」など予想以上のボケを堪能させて頂きました。
 気になったのは導入の「田楽と自業自得」がわかりにくくてネタに入り込みづらかった点と、
 ジジイが如くは味噌田楽をフリにしているだけに、もっと弾けて欲しかったという点です。
 それでもダブルボケ漫才として非常に読みやすく、高いレベルで安定していました。
 わかんないけど、優勝してもおかしくない勢いをひしひしと感じました。
   
・「頼むという手があったのか!」「粘るという手があったのか!」がめちゃくちゃ面白いです。
 このコンビのネタは何度も見ててやり口も解ってるはずなんですけど、それでもちゃんと面白いネタが出来るの、すごいですね…
   
・客イジりは連続するわコーラックも被るわMM-1にありがちな奇跡がまた来ましたね。
 
 このやりとりで地獄だろってツッコミを出してくる矛盾感がすごすぎます。
 最初の言葉遊びの適当さからここまで広げられるのはすごいですね。面白かったです。
   
・ロジックが爆砕してしまってるわけですがなかなかに暴力的な面白さがありました。
 絶妙なバランスで成り立っていてどこからツッコんでいいか見当もつかないんですが面白かったです。
 あとは、この手の形式だと「コーラじゃなくても良いじゃんとか もっと言えば味噌田楽じゃなくて良いじゃん」となってしまうのが課題かもしれませんね。
 それにしてもホント ちゃんと買ってもらってるのに許さんって言う奴とタダにしてくれる店員、最高にアホですね。
   
・ダブルボケとも言い切れないフォーマットで、簡単にはまねできないネタだと思います。
 「粘る」とか「頼む」とかシンプルなボケが良かったと思います。
 しかし詳細は違えど似た展開の件が連続したので笑いにつながらなかったです。
 あり得ない設定で進む上で、二人で完結しているように見え、ついて行ききれないとも感じました。
   
・「天国→田楽」「自業自得→地獄」が導入かつこれから展開させていくボケの割にはちょっと分かりにくかったのが気になりました。
 ただでさえ会話が一見噛み合ってなくて初見で取っつきにくい形式なので、その辺りの導入が分かりやすいに越したことはないと思います。
 とはいえ、今回は特にボケのズラし方も上手く、またダブルピースや死ぬ長台詞など動作自体が面白いという攻め方もあり、様々な楽しみ方が出来るネタでもありました。
 総合的に考えて個人点はこの点数とさせていただきましたが、今までのネタと比べて垢抜けていた成果は出ていたのではないでしょうか。
 優勝おめでとうございます!
 



第5位 エントリーNo.033  ミルキーケース騎士団

ミル:くっ、殺せ!!

啓介:みんな言うと思ってたぜ!!

審査員
点数
73 80 (77) 90 75 53 89 84 +3票 合計625
【審査員コメント】
・序盤20行からフルスロットルでゲラゲラ笑いましたが、以降は割とパターンに慣れてしまった感じです
 ちょっと天丼にこだわりすぎたんじゃないかなー、という印象
 「アツアツの黒蜜」の次のボケが「お湯をかけられたゴブリン」でどんだけ高温の液体好きなんだよって思いました
   
・基本的には「殺せ」の一本調子のネタですが、「ヤギとキス」などのキラーフレーズも光っていて良かったです。
 弔辞に入ってからの「殺せ」はちょっと食傷気味でしたかね。導入とオチに持ってくる分には良いと思いますが、中盤にも入ってくるとやや飽きが来るような感じでした。まぁ、女剣士って「殺せ」以外のイメージなかなか無いので難しい所ですがね。
 また、ツッコミが説明調だったり冗長で、くどく感じる部分がありました。
   
・もうバレッバレでしたが僕の覆面です。そりゃバレるよね、まんまハルマトメリーのフォーマットだもんね。
 口裂け女と漫才、メデューサと漫才が頓挫した結果、たどり着いた相方が女騎士でした。
 ぶっちゃけオチの「くっ、オトせ!」を言いたかっただけのネタにしてはなかなかの出来だったのではないでしょうか。
   
・面白かったです。序盤からフルスロットルで面白かった。
 殺せ!が多すぎて中盤以降の殺せ!はあんまりハマらなかったかな、ぐらいです。
   
・ファンタジーの世界でも華丸大吉は人気なのかよ。
 あ、こんばんわ、けうけげんさん。
 
 「くっ、殺せ!」を言わせたかっただけだと思うんですけど、それでもここまで展開できるのは流石けうけげんさんって感じですね。
 いつものすぎるほどいつものけうけげんさんなんですけど、「新人女騎士歓迎会」とかよかったですね。
 ただ、主軸のヤギとかロバはあんまりハマらなかったです。
 最近のけうけげんさんのネタでたまに感じる感覚なのですが、とりあえず面白そうなフレーズ出しといて天丼させとくか、みたいなのがちょっと感じ取れてしまって残念です。
 
 
 これでけうけげんさんじゃなかったら、どうしよう。
   
・キャラ凝ってるなぁとは思いましたが完成度の高さの割にはあんまり笑うところ無かったですかね。
 結果的に女騎士のキャラは記憶に残りましたが、ボケの印象がどうも薄いです。
 世界観の仕上がり具合は群を抜いていました。凄かったです。
   
・色物なキャラクターに高水準のネタを持ってきていて面白かったと思います。
 序盤はキャラクターの濃さに良くも悪くも圧倒されましたが、葬式の件から一気に勢いがついた印象です。
 同じフレーズを何度も持ってきていても、シンプルな言葉を選んでいるからくどさを感じさせないのも良かったです。
 それまでの流れで少々エンジンのかかりが遅かったのがもったいなかったと思います。
 もっといろんなパターンのネタを見たいと思えるユニットだと感じました。
   
・何ならPARTY NOISEよりもTHE・けうけげんなネタだったんじゃないですかね、って思わなくもないですがそれはそれとして。
 キャラに熱が入っていて良かったですが、中盤は「設定を広げた」ぐらいのレベルでちょっと飽きやすいネタかなぁと思わなくもなかったです。
 が、葬式コントのところで啓介の死因が明らかになるあたりが猛烈に面白かったりしました。ロバと一緒に棺桶て!
 果たしてミルキーケース騎士団の次回作はあるのでしょうか。
 



第2位 エントリーNo.019  チアノイズ

矢野:ありがとうございました。
ゾン:またいつか会えるかもね。

審査員
点数
86 73 90 91 (82) 43 93 91 +4票 合計653
【審査員コメント】
・最近のネット長文、サイコキャラ多過ぎ。
 こちらは序盤はそんなに期待してなかったのですが、鶴の恩返しからぐんぐん伸びてきました
 死へのパターンが多くなっていって「次はどう殺すんだろう」とワクワクしました。なんだこの文章
 「でも、確かに、支障がない」と「帝は月に食べられてしまいました」で手叩いて笑いました
   
・今回の決勝は物騒ですね。
 浦島太郎、桃太郎、金太郎まで読んだ時点では、後半じわじわ効いて来そうだな…といった感じを受けました。
 しかしちょっと、後半ハマりきらなかったですかね。
 理不尽に死ぬというテーマの割には、主役がいて死ぬ→主役が出る前に死ぬ→最初から死んでいる、と、構成が素直なんですよね。前半が綺麗すぎた分、後半のハチャメチャ感との落差でちょっと引き込まれなかったかな…と。
   
・コイツ、死の効果的な使い方を知り尽くしてやがる…!!
 冒頭の「熱中症で殺す」で掴まれ、そこからは死ぬたびに面白いという恐怖のループに陥ってしまいました。
 何が上手いって緩急が上手い。終始ゆったりとしたテンポを守っているから、突然の死が際立っている。
 「力に溺れて死んでしまいました」「おじいさんはバラバラになってしまいました」など、死のバリエーションも豊富。
 昔話という手垢のついた設定を、死ひとつだけで最後まで飽きさせず貫いたテクニックには感服しました。
 強いて言うならもう一展開意外性のある死が欲しかった気もしますが、基本的に言うことはありません。
 しかし僕もそうですが、ある程度ネタを書いたら結局みんな死ネタに行き着くのかなぁ…。
   
・矢野:死の頭数を稼ぐの、やめような。
 >いいツッコミ。
 
 ゾン:しかし、鬼は月の使者に内側から食べられてしまいました。 
 >めちゃくちゃ面白いなこのボケ!
 
 「死ぬ」って、ベタなボケなんですけど、面白いんですよね。
 このネタではその力強さをすごく感じました。
   
・ホイルマンさんの影響を受けて書きました。
   
・1周目で読んだ時は淡々と読み進められたため琴線に触れるような点も少なくあっさりと読み終わったのですが(※死の頭数を稼ぐところは面白かったです。)
 2周目で読んだ時は言い回しやフレーズがとても良いなと感じました。
 それでも単調なネタにちょいちょい小技が効いているという感じで笑うには至らなかったかなと。
   
・パターン化した展開の中で笑いを生み出せていたと思います。
 理由が分からないまま死んでいくのが不謹慎ながら面白かったです。
 その中で情報を付け加えていくことで輪をかけて面白くなっていったと思いました。
 長い尺を使ったかぐや姫の件で少々グダった感じがありました。
   
・「死ぬ」のバリエーションが豊富で、ある種ワンパターンなのに実質ワンパターンでなく飽きなかったです。
 序盤からハイペースで、3回目には「自らの力に溺れて」みたいな変化があり、「注釈が要るな」で早くも定着させ、ちょっと違う展開がきたところで急展開が合ったり、
 さらに終盤は畳み掛けていたり…と、テクニック的にはサラッと完璧に近い感じでしたね。
 ものすごい爆発してたってほどではないですが、十分に名作級の価値がある作品だと思いました。
 



第6位 エントリーNo.030  天体観測

 翔:んじゃ16回大会で会おう
ミヤ:17回大会でも会おう

審査員
点数
57 75 81 81 81 65 77 90 +4票 合計611
【審査員コメント】
・血で血を洗うコンビくらいじゃ弱くなるネタ順ってなんだよ
 毎度のことテンポはピカイチなんですが、前回が会場キッチンにしたり世界の話してたりしてたんで
 スケールが小さくなってボケもこじんまりとした言い間違いボケが中心になってしまった感があります
 グッピーとかフリータイムとかそういう分かりやすいバカバカしさを天体観測にはやってほしいですねー
   
・印象に残るフレーズが少なく、少々パンチ不足だったかな、と。1番ハマったのが食パンの栄養素でした。
 カラオケボックスの伏線回収は良かったのですが、後は「手芸部」っていう要素をもう少し活かして欲しかったかな…というのと、「クマの死骸を保管している」というボケを後半何かの形で回収してたら「おぉ…!」となったかもしれません。まぁ、どう使えば良いのやら…という話ではありますが。
   
・これまた安心感が凄い。終始平均点以上のフレーズを繰り出せるのは経験のなせる技ですな。
 ツカミのソリのくだりがめっちゃ面白かったです。昨日何やってんだよ、何いちゃついてんだよ。
 ネタ自体も「栄養成分表」「餌の奪いあい」のような切れ味鋭いフレーズが多く良かったのですが、
 「お足元の悪い中」「母ちゃんの結婚式」のような使い古されたベタなボケも多く、ムラが目立ちました。
 上手い言い間違いボケも面白かったんですが、パンチの面では少し物足りなかったかもしれません。
 何かもうひとつ印象的な展開やフレーズがあれば、ネタ全体が一段階グレードアップ出来たように思えます。
   
・ミヤ:「待ち針をお腹に何本刺せるか? という大会で62本刺して3位だった優子」
 ミヤ:「最初は楽しいけど、徐々に大変なことが待ち受けて最後は民家に突っ込んでしまうという意味です」
 >面白いボケ。
 
 いつもよりボケにムラがあるかなあという感じなんですが、ところどころに力強いボケが見られてよかったです。
   
・個々のボケのレベルはめちゃくちゃ高いんですけど、あんまり時間の無い中書いたんじゃないかなあと思ってしまいました。
 読み物漫才の性質上仕方ないのかもしれませんが、漫才的な面白さは少なかったというか、
 一つのネタとしてじゃなく、ブツ切れのボケとツッコミの集合体を見せられている感じになる部分がちょっと多すぎたと思います。
 それでも、全然面白いんですけどね。ちょっと物足りなさを感じてしまいました。
   
・素晴らしい安定感でしたが、そこから更に突き抜けるようなところは無かったですかね。
 数字を活かしたボケ(天文学的だったかはさておき)とか良かったですが割と軽めのボケが続いた印象です。
 全部ハッピーでほんわかしたり、「グロ!」と思うところがあったり感情的には揺さぶられるものが多かったですね。
   
・安定感を随所に感じられるネタだったと思います。
 新郎新婦の出会いから退院までの件が特に面白かったです。
 ただ、少々単発に終わったボケが多かったような気がしてもったいないなとも思いました。
 勢いが付きそうな所で流れを切るようなボケがあって今ひとつ撥ね切らなかった感じがします。
 変な場所での式って言うのは割とベタなのでそこまでそこまではまらなかったです。
   
・もう怒涛のボケって感じですね。伏線の再利用なんかも上手かったと思います。
 「待ち針をお腹に何本刺せるか? という大会」「最後には民家に突っ込んでしまうという意味です」のあたりが特に面白かったです。
 とにかくボケがバカバカしいんですよね。感服でした。
 



第7位 エントリーNo.031  街が悲しく見える

町賀:街が悲しく見える

志久:街が悲しく見える

審査員
点数
53 95 80 83 68 80 65 83 +3票 合計610
【審査員コメント】
・もちろん一つの設定をここまで広げて考えたことはすごいんですが「すごい考えて作りました感」が前面に出過ぎてるような印象です
 こうなればこれをこう否定できる、こうなればこれをこう証明できるというのをおおっぴらに丁寧に書きすぎて
 やってることの無駄さの馬鹿馬鹿しさが薄れてしまったような印象です
   
・「Dちんちんを助ける」で噴き出しました。少々粗さを感じる部分もあったのですが、全体的には凄く好みです。「溺れる者に藁投げて本当に掴むかどうか実験」のダークさとかも。
 オチが雑に感じてしまいましたが、それ以外は特に減点要素も無かったかと思います。
   
・構成上手いなぁ。こういう少しずつ確実に状況がワケわかんなくなっていく感覚大好きです。
 ボケが設定を掘り下げたがるってテーマは珍しいわけではないんですが、着眼点と調理の仕方が良質。
 「背中が見える段階」「溺れ死なないタイプ」など巧みなワードに吸い込まれ「ちんちん!」でやられました。悔しい。
 全体的な完成度やフレーズの凝り方は申し分ないんですが、欲を言えばもっと設定へのこだわりを弾けさせて欲しかったです。
 「少年じゃなきゃダメ」という行動理念の何かしらの根拠が説明されていれば、さらにネタに説得力が増したかと。
 この手のネタはボケの主張が無茶苦茶ながらも筋が通っているほど面白くなるはずなので。
   
・志久:性転換した元女とか稀過ぎるよ。というか役場まで行って確認してる間に溺れ死ぬよね
 >最初からそうすれば脱がせずに済んだだろ、っていうのをツッコんで欲しかったです
 
 志久:確認できなかったのかよ
 >笑った。
 
 いい馬鹿さ加減で面白かったです。やっぱちんちんって面白いのかなあ、強ワードですね。
   
・「Dちんちんを助ける」じゃねえよw
 屁理屈系のネタでしたが、バカバカしくて面白かったです。
 でもこのスピードでやるなら150行ぐらいは欲しかった気がしますね、もう一展開ぐらい欲しい気がします。
   
・面白い題材を面白く調理していましたね。
 ボケとボケの間とかバランスとか非常に受け入れやすく整えられていてすんなり笑えました。
 一部ですがツッコミなのか相槌なのか中途半端だったとこに詰めの甘さがあったかと。ちんちん!
   
・淡々としたやり取りとベタにならないネタの運びが良かったと思います。
 中盤の箇条書きの最後に思わず吹き出してしまいました。
 他の所だとちょっとパンチが弱かったと思います。
 「藤」と「東」とか小技のきいた所はあったと思うんですが、もう少しネタと言うか二人のやり取りに盛り上がりがあってもいいんじゃないかと感じました。
   
・これまた斬新な視点のネタでしたねぇ。
 笑いとしては少々弱かったのですが、それ以上にネタの広げ方に惹かれました。お願いだから早く助けてあげて!!
 良い意味でさらに発展させてほしいネタ・ネタ形式だと思いました。
 



第4位 エントリーNo.029  シュヴァインシュタイガー

太田:逆にそんな簡単に優勝できるほど甘くないですよ。
高橋:ここまで来られただけでも感無量です。

審査員
点数
81 98 83 89 50 60 81 83 +1票 合計626
【審査員コメント】
・I型のくだり最高でした
 その他のくだりは特にハマった部分というのはないんですが、ニヤニヤしながら読めましたね
 読みやすさ笑いやすさで言えば今まで読んだ中で一番きれいでした
 なんとなく、ライジングブルーっぽい感じがしました(別の方なら申し訳ない。申し訳ない?)
   
・すごく好きです。占いの部分は余計かな、とは思いましたが、それ以外は特に。
 どや顔ぽろっぽーの池谷、めっちゃ好きです。
 清純派女優炎上、踏み絵、I型をストレートに罵倒する件なんかも好きです。色んな角度からのボケが尽くハマりました。
 私から言う事は無しです。
   
・これも好きだなぁ…「死んだ目でクルックー」という1ボケ目からハートにズドンと刺さりました。
 斬新な設定ながらやりとりに安定感がありましたし、野鳥の会やラッキー○○などの天丼が上手。
 池谷幸雄などのフェイントボケも良かったですし、ホトトギスという題材が十二分に生かされており終始面白かったです。
 強いて言うなら、序盤の高橋のイラつきがちょっと余計だったかなと。
 イラつきながら独特のフレーズを言うならまだしも、ただ威圧しているだけなので好感が持ちづらかったです。
 オチも「わかったもういいよ」で投げ出すのではなく、何らかの理由があればスカッと終われたかと。
 何にせよ面白かったです。覆面かなぁ、新人だとしたら怖いなぁ…追い抜かれるなぁ…。
   
・面白いです。久々にシンプルに、漫才として面白いものを見たなあという感じがします。
   
・決してつまらないネタではなかったんですけど、あんまり面白くは無かった気がします。
 「隠れN型」とか、「ラッキーセブンは3」とか、「もしかしてバカですか?」とか、クスってくる部分はあったんですけどね。
 普通にホトトギスっていう題材が、それだけで世界観を形成するには弱いんじゃないかなぁと思います。
 黒服の男とかもあんまり面白ワードじゃないですしね。それをカバーするだけの文章力も無かったかなと。
 いまいちノリきれなかったです。
   
・しっかりとした漫才でした。大喜利の羅列になってしまったりも全然してなかったです。
 そこら辺は好印象な所ですが、それ故にボケの弱さがあるのは否めないですね。もうちょっといけそうな感じがします。
   
・尻あがりに勢いを増していったと思います。
 ホトトギスが死んでしまう辺りから急激に良くなっていった印象です。
 事あるごとに通報を仕掛けてくるのが面白かったですね。
 それだけに序盤からもっと勢いのあるネタだったらもっと良い点数になったと思います。
 序盤のカリカリした態度のボケの件はあんまりいらないと思いました。
   
・キレイな構成のネタでしたね。ボケのフレーズも絶妙で分かりやすかったです。
 分かりやすすぎるネタで少し物足りなかったかなぁ、とは思いましたが、良作だったと思います。
 「ラッキーセブンは3」は使ってみたくなるぐらい面白かったです。
 



第3位 エントリーNo.009  乙女の方程式

X子:放送事故、ならず!

Y美:お疲れ様でした!

審査員
点数
62 70 70 95 91 84 75 (82) +2票 合計632
【審査員コメント】
・大きいボケが少なすぎる印象でした
 さらに「粒目で持ってくる」というボケがちょっとハマらなかったのでそれに付随するボケもちょっとイマイチでした
 その分「n文字目をn文字分言う」と「1が-2147483647になる」は面白かったです
   
・読 み に く い !(笑)
 「-2147483647」や「n文字目をn文字分言う方式」の箇所は、律儀に1文字ずつ読んでられないので読み飛ばさざるを得ないのですが、テキストである以上読みにくい部分があるというのは個人的には腑に落ちないです。あと、テンポ的にも一旦止まってしまう感じがします。
 ボケツッコミ共、工夫しすぎてるのかな…といった所。構成的には巧く、ボケの計算もされているとは感じますが、もっとスパッと分かりやすく笑える箇所があれば良かったかな、と。
   
・さてはAブロックみんなヤベェやつだな。主催も例に漏れずゴリッゴリのヤベェやつだな。
 前半は正直退屈だったんですが、メインのフレーズがわかってからは勢いがあって面白かったです。
 バグもどんどんクセになってきましたし、最初あまりハマらなかった繰り返し方法も後半の天丼で活きていました。
 ただ天丼だからこそ活きるといいますか、単体だと小粒なボケが多かったです。
 バグや米粒は繰り返されると面白いんですが、初めて見るとやや伝わりにくいです。
 事実フリにあたる前半はボケが粗く物足りなく思えたため、個々のワードをもっと強めるといいかもしれません。
 フリの段階から分かりやすく笑えれば、後半の畳み掛けがよりいっそう活きるはずです。
   
・X子:失礼いたします。
    こちら、お先に定食の「ごはん100粒目〜199粒目」をお持ちいたしました。
 >ここからがめちゃくちゃ面白いです
 
 やっぱ数字ってね、面白いですよね。と改めて。
 「そのお料理の名前が書いてあるページ数×100円」「n文字目をn文字分言う」みたいな、構造が面白いものが多くて、そこがすごく楽しかったです。
   
・序盤、ボケがちょっと分かりづらいなあと思ってたんですけど、そのわかりにくさがどんどん単純なバカバカしさに変換されていく過程が圧巻でした。
 後半馬鹿みたいに笑ってしまいました。こういうのに弱いです。
   
・なかなかにパワーのあるボケが多くて面白かったです。
 何が面白いって、ずっとご飯粒が運ばれてくる中 じっと耐えてる様がシュールでたまりません。
 「天災は忘れた頃にやって来る」をやろうとしてる感じも良いと思いました。
 「1」をとんでもない数に置き換えるというボケは最後まで引っ張るほどのものに感じなかったので煩わしく思えたのがネックだったかと。
   
・全面に出してきた数字のボケが良かったと思います。
 飛び抜けて凄いボケがあったって感じではなかったんですが、どこを切っても安定しているのが素晴らしかったです。
 その中で中盤のコメが100粒ずつ運ばれてくる件でちょっと具だった感じがしました。
 喫煙席と禁煙席の件も後半に絡めてくるか期待していたんですけど、何にもなしなのが少々もったいなく思えました。
   
・いろいろ仕掛けては見たものの、ここまで高評価されるとは思ってもみませんでした。予選総合1位ありがとうございます。
 もっと分かりやすくて強いボケを入れる、というのはここ最近の課題ですね。善処したいと思います。
 



第8位 エントリーNo.015  ヒ(ーロー)

かみしなしなしなしな。

審査員
点数
53 88 74 92 87 71 58 83 +2票 合計608
【審査員コメント】
・せっかく変のベクトルを突っ切ったボケやってるのでもうちょっと強めにツッコんだり1ボケに対するワードを増やしてほしかったですね
 このボケのこういうところで笑ってほしいというのが不明瞭になったまま次へ次へと進んでしまった印象です
 「オナニーの時にフェラされてる感覚が味わえる」は見もふたも無さ過ぎてめっちゃ笑いました
   
・あー…何か、惜しいです。途中まで凄い引き込まれてたんですが、最後に散らかり過ぎて追いつけなくなってしまいました。
 何でしょう………それ以外にこのネタに関しては何も言い様が無いというか…(笑)この発想に対して「ここをこうした方が良い」も何も思い浮かばないです…(笑)
 とりあえず、腹筋チョコモナカジャンボ、「まさか1羽喉が潰れているとは」、このあたりが特に好きです。
 本当に、最後10行だけです。そこがちょっと勿体無く感じました。
   
・どうしたんすか。ちょっと目を話したうちに芸風どうしたんすか。
 まず比喩が実現しているという発想から引き込まれましたが、ひな鳥のくだりの飛躍っぷりに舌を巻きました。
 メチャクチャな設定ながら描写が丁寧でわかりやすく、カオスな世界観を堪能させて頂きました。
 「持てろよ」「キングギドラの亜種」「ぐぇお…」などフレーズのパワーも充分強烈。
 オチの伏線回収も上手かったんですが、全体の濃厚さに比べてちょっとあっさりしていたかなと。
 下ネタやわかるわからないのくだりなどハマらなかったくだりもちょいちょいあったので、
 そういう部分を見直してオチを強化出来れば、もっとバカバカしい仕上がりになったのでは。
   
・井金:お前、しれっとしてんな。
    多分だけど、親鳥の喉が変な原因はお前のちんこ。
 >すごい指摘。
 
 とてもおもしろかったです。ボケのぶっ飛び方と、冷めたツッコミの指摘がすごくちょうど良い。
   
・親鳥も喉やられてるところでめっちゃ笑いました。コンビニで腹筋を補充とかもいい。オチも上手い。
 ボケのぶっ飛び具合とツッコミの冷静さが非常にいい具合に絡まっていてとてもいい漫才だと思いました。
   
・後半に行くにつれて面白くなってましたね。
 「ぐぇぉ・・・ぐぇぉ・・・」もこう何回も出てくると笑ってしまいますね。
 前半を後半に活かしたりボケを重ねていったりの手腕は流石なので、二本の矢を放つとき1本目で仕留められるようにする感じで 前半も鍛えていってほしいですね。
   
・このネタを思いつく発想の凄さは凄いと思いました。
 また、それぞれのボケが単発で終わらず緻密に計算されているのが見て取れるのが良かったです。
 ただ、何でもありすぎる展開が延々と続いたので食傷気味になりました。
 この手のネタはいかに読み手にイメージ持たせるかが重要だと思うんですけどすいません追いつけなかったです。
   
・設定がとんでもないながらも、展開が進むにつれてボケがどんどんレベルアップしていく感じがたまらないですね。
 鳥が出てくるタイミングも絶妙ですし、井金が無言になるタイミングなんかも上手かったと思います。
 話のインパクトもありつつ、テクニック的にも貪欲なところが良かったと思います。
 ただ、やはり変に下ネタなどがネタの核になっていたのはちょっと気になりました。突き抜けた点数を付けるにはそこがネックかなぁ、と。
 



第9位 エントリーNo.006  ブロッコリースプラウト

松下:マジかよ常盤さんゴミかよ役立たねーなクソが
常盤:皆さん聞きましたね? 今の発言からちょっと訴訟起こしてきます。

審査員
点数
82 72 72 77 40 87 85 81 +5票 合計601
【審査員コメント】
・一貫してほぼツッコまない姿勢がいいですねー、テンションのメリハリが利いてて面白かったです
 単純なボケのインパクトではそこまで勝ってないんですが、見せ方が随一だと思いました
 「宇宙服着てる」だけ単語として浮いてるのが気になりました
   
・ネタ順もあるんでしょうけど、インパクトに欠けましたかね。
 構成はシンプルで巧いですしキャラ設定もブレが無く完成度が高いと思います。
 綺麗過ぎるだけに、今回のメンバーの中では埋もれてしまいましたかね…
   
・舞台上で女子高生がこんなアホ最前線の漫才を淡々とこなしているのを想像するとちょっとドキドキしますね。
 松下のクズっぷりと常磐の冷静っぷりが非常にいい対比になっており、展開のバカバカしさが輝いていました。
 「希望は初等科!」「女湯は国ではありません」「ビクンビクン!」とか全力バカすぎて大好きです。
 単純な構成がバカバカしさを際立たせていいんですが、もうひとつ捻りがあっても良かったかなとは思いました。
 ラストのバルト海が一番弱かったように思えるため、出来ればバカを爆発させて欲しかったです。
 個々のパートに出てきたキラーフレーズをバルト海で終結させてカオスにした方がこのネタのオチに相応しいかと。
 もしもこのユニットが覆面であったら、翔さんと予想していたかもしれません。お上品劇団の香り。
   
・二人の立ち位置がハッキリしていていいですね。
 吉高由里子のくだりが面白いです。吉高由里子自体も面白いなあとは思ってたんですがちゃんとネタで使われているのを見て、その見立ては間違ってなかったと安心しました。
   
・奇妙な雰囲気で構成されてる割にはボケが普通だった気がします。
 テーマが低俗であることは何の問題もないんですけど、低俗なテーマってもう結構やりつくされてるんじゃないかなと、
 その高いハードルを飛び越えるだけのパワーがこのネタには無かったんじゃないかな、と思います。
 雰囲気は印象に残るけど、笑いに繋がる部分では印象に残らない、そんなネタな気がします。
 ただ、「RADWIMPS炎上しろ。」「行動力ありますね。」とか、好きなくだりもありました。
   
・「女湯は国ではありません」マジでその通りだと思います。かなり笑いました。
 「おいちー」「うまぴー」はあざと過ぎて少々空回ってますけども、終始バカに徹底していて面白かったです。
   
・ボケのゲスさとスルーを織り込むツッコミの温度差が良かったと思います。
 RADWIMPSと吉高由里子の件は人を選ぶと思いますが自分は好きです。
 パスポートのボケが途中でずれて行って新しい展開を生んでいる辺りも良かったと思います。
 ただ、狙っている所ではあると思うんですけど、1ラウンドKOとか宇宙服の件は笑いよりも違和感が先行しました。
   
・ボケと提案、とでも言えばよいのでしょうか。これまた新しい独自の型が産まれましたね。
 いろんな意味で裏切り方の形として良かったと思います。
 ただ、ボケの内容としてはよくある下ネタ系のノリ(決して下品過ぎはしないですが)だったので、そこまで深くはハマらなかったというところです。
 今後の展開も楽しみなコンビですね。
 (あと何となくですが、パスポート使ってしまった系のボケのところにラーメンズっぽさを感じました。)
 


X子:第15回MM−1グランプリ、39組の頂点は茨木からの刺客が勝ち取りました。本当におめでとうございました!

Y美:また今秋開催予定第16回MM−1グランプリでお会いいたしましょう。

XY:ありがとうございました!!


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